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「ここまで来たか」支援団体も困惑 米留学のビザ面接予約停止で暗雲

学生ビザの種類や取得方法などを説明する米国務省のサイト=スクリーンショットより 拡大
学生ビザの種類や取得方法などを説明する米国務省のサイト=スクリーンショットより

 米国内の大学への留学に暗雲が垂れこめている。トランプ米政権が留学予定者の学生ビザ取得に向けた面接の新規予約を停止したためだ。停止は一時的との情報もあるが、留学予定者への影響は避けられない。文部科学省は情報収集に追われ、海外留学の支援団体からは困惑の声が上がった。

 「まだどういう状況か分からない。今の時点で言えることがなく申し訳ない」。28日、文科省の担当者はこう述べた。外務省と連携して情報収集を急いでいるという。

 面接の予約停止は米政治専門サイトが27日に報じた。文科省担当者は当初、「報道には接しているが、米政府の公式見解が出ていないので情報把握に努めている」と説明。米政府高官が報道を認めたことを知ると「えっ、本当ですか。ちょっと確認します」と驚きを隠さなかった。

 米国の大学には9月に始まる秋学期から留学する人が多いとされ、ビザ取得の手続きは5、6月に進められる。面接を受けられなければビザを取得できず、渡航できない。

 「ついにここまで来たか、と非常に驚いている」

 米大学への留学希望者を対象とする進路相談や受験指導をする「栄陽子留学研究所」の担当者は面接予約停止のニュースを知ってすぐ、今後出発する留学予定者に早急に予約するよう連絡した。28日時点では予約が可能だったという。

 担当者は留学予定者に交流サイト(SNS)上の政治的な発言への注意も促している。米政権による面接予約停止が、留学予定者のSNSの審査を強化するまでの措置とみられるためで「表現の自由もあるので難しいが、できることを粛々とやっていく」と語った。

 留学を希望する高校生や大学生ら500人超が参加するオンラインコミュニティーを運営する海外留学支援団体「52Hz」の谷津(たにつ)凜勇(りんゆう)理事(21)は「これから面接を予約する人からは不安の声が上がっている」とコミュニティー内の様子を明かした。

 谷津さんは「今後が見通せず、留学予定者は精神的にきついだろう。情勢を不安視して留学に反対する保護者もいる」と当事者の心情を思いやる。

 万が一米国に渡航できない場合を見据え、今から出願できる他国の大学を紹介するなど対策を検討しているという。「米大学によるオンライン授業の実施や、日本の大学による一時的な受け入れにも期待したい」と話した。

 早稲田大の一部の学部や国際教養大などは留学を学生に義務づけている。予定通りに留学ができない場合、学生の卒業時期や就職活動に影響が出る恐れもある。

 1年間の留学義務がある国際教養大は28日、米国に留学予定の学生に対し、正確な情報収集と冷静な行動を取るようメールで周知した。担当者は取材に「仮にビザ取得が間に合わない事態となった場合、影響は大きい。今後も情報収集し、有効な支援策を検討する」とした。【斎藤文太郎、木原真希】

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