TEAC のテストトーンオシレーター モデルTO-8 の修理記録です。
 
近所のハードオフでジャンクとして出ていたもの。
完動品で3000円以上だったら買わなかったが、値段も手ごろでプライスカードに
「電池入れても音でません」と修理魂をくすぐる文言が書いてあったので持ち帰った。
 
最近、オシレーターを使う機会が多くなったので歪みは問わないので小型のものがあればと
思っていたところでちょうど良かったかも知れない。
 
イメージ 1
 
9Vの電池を入れて動作確認。
LEDは点くので電源は入ってるようだ。
 
イメージ 2
発振できる周波数は400kHz 6.3KHz 12.5KHzの3波
6.3Kと12.5Kはカセットデッキやオープンリールの調整で使用するのだろうか?
 
一番手近に有ったミリボルに信号を入力してみるが、まったく電圧が出ていない。
 
イメージ 3
 
信号が出て無いので早速分解点検
 
イメージ 4
 
オシレーターで定番のスチコンとメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサーが周波数ごとに
定数を変えて並んでいる。
定価が2~3万を超えるオシレーターなら誤差±1%のF級コンデンサを使うのだろうが、これは±5%のJ級を使っている。
これを使う人は精度は求めて無いでしょうから・・値段も安そうだし。
 
オペアンプの足も黒くなってる!
まずは基盤のチェック。
イメージ 5
電解コンデンサの脚が半田クラック気味
コンデンサの在庫はあるので交換する。
 
周波数切り替えスイッチは形状からして黒く汚れているはずなので分解清掃
 
イメージ 6
 
やっぱりスイッチの両端は真っ黒
清掃する
イメージ 7
 
いつもの作業の延長なので苦労なく進み、組み付け後バラックで動作確認するが症状は変わらずで直らない。
こんな時はオペアンプ電圧の確認だろう・・・とテスターをあてたらやっぱりというか・・・
 
イメージ 8
 
オペアンプ8番ピンV+電源端子電圧
ちょっと見にくいですが20Vレンジで0.65Vの表示
SEPP終段トランジスタのベース電圧なら文句なしの数値ですがオペアンプの動作電圧は普通4V~18Vなので
(低圧動作品は2V~)電源不良確定です。
 
試しに、このTO-8をネットでググッたら説明書が落ちていておまけに回路図まで書いてあり助かった。
この程度の回路ならパターンで追っても苦労は少ないが回路図があればはるかに回路を追いやすく
なります。
 
イメージ 9
 
赤丸内抵抗 R1とR5のどちらにも電源電圧はきているが8番ピンにはきていない。
導通を確認すると上画像の赤矢印間の導通無し
基盤ではこの赤丸内
イメージ 10
こんな時は確実なジャンパー線処理をする
イメージ 11
これで波形は出るはず。
組上げてオシロで確認
 
イメージ 12
ありゃ!下側クリップしてる。
歪み率悪そうだな。仕様では歪み1.5%以内となってるが5%はありそう。
説明書に仕様が有ったので測定器にかけながら調整する。
 
イメージ 13
調整には周波数カウンタにAC電圧計、歪み率計が必要なのだが1つ1つ準備すると面倒くさいしコードが
邪魔になるので1つで済むオールインワンの測定器を使ってみる。
 
イメージ 14
 
オシレーター出力6.3KHz -10dB で出力電圧0.826V 歪み5.1% 波形はクリップしてます。
出力電圧が高すぎるので仕様どおりに調整します。
-10dB(0.3V)に調整です。ひずみも0.53%まで下がりました。
あわせて-30dBも調整です。
 
イメージ 15
波形もキレイになりました。
手の平サイズなので重宝しそうです。
 
イメージ 16
 
レベル調整はここでします。
イメージ 17
AD