ひな型集の暗記は必要か
~このNOTEの説明~
著者:タピオカ
プロフィール:会社員。2024年、独学で2回目で司法書士試験合格。受験勉強期間、2年4か月。2023年不合格を経験。今後、会社員を続けながら司法書士や法務経験を積む予定。3児の親。
NOTEのテーマ:司法書士試験勉強の経験や、司法書士合格体験記などを通して、受験生のかたなどのお役に立ちたいと考えながら書いています。
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ひな型集だけを暗記することは不要です
実は、私は1年目受験のころ、記述がまったく書けず途方に暮れ、これはひな型が頭に入っていないからなのではと仮定し、ひな型集を最初から1~3回位繰り返し書いて覚えるという作業をしていました。
ですが、これをやっても、記述は書けるようになりませんでした。それは、記述試験は、ひな型の組み合わせで書けるものではなく、民法、不動産登記法、会社法、商業登記法などの択一レベルで条文や先例を理解したうえで、記述で問われている事案を把握し、これを登記の申請書として形にしていくものだからです。ひな型をたくさん覚えていたとしても、記述試験で問われるような事案の流れを理解し、ゴールが見えて(=結局、どのような登記の
状態にする依頼内容なのか)初めて、申請書式を書く(ここで初めてひな型の暗記の有無が問われる)ことができるのです。ひな型集を最初から通して繰り返し書いて暗記するのではなく、記述問題を解きながら、覚えられていなかったひな型をその都度覚える、そのタイミングでひな形集やテキストに戻る、というのを繰り返すことが効果的です。
記述の点数を上げる効果的なひな型暗記のタイミング
記述の点数を上げるには、記述問題(過去問がベストだが初心者は初めは問題集でもOK)を毎日解く(不登・商登を1日おき)、そして、間違えたところのひな型をそのタイミングで覚える、そして、解説を読み、条文・先例をひく、分からなければ都度テキストに戻る。これを毎回、記述間違いノートに書く。これを繰り返すことです。
ひな型は、どのような記述問題のストーリーのなかで、①どのような登記をするかを自分で読み解き、②それが分かって初めて引き出しとして必要となるものです。重要なのはまず①です。これを訓練するために、上記を繰り返します。そして、①だけわかっていてもその登記のひな型が分からなければ答案が書けないので、②はこの時点で初めて必須となります。ひな型を覚えるタイミングはここです。それぞれの記述問題で使われた答案のひな型で、自分が書けなかったひな型を、その記述問題を解いたタイミングで覚えます。そうすれば、こういう記述問題で、こういうストーリーの展開で、この登記の申請が必要になって、このひな型を使った、という一連のなかでひな型を覚えることができて、忘れにくいし、この問題の展開と似たような問題が出たときに、問題読み取り→登記申請の組立て→ひな型の記憶からの呼び出し→答案を書く、の流れの速度と正確さがアップします。なので効果的なのです。
まとめ
ひな型集を頭から順に暗記していくことは、あまり効果的ではなく、記述過去問などを解きながら、そこで出たひな型を暗記することが効果的ということを書いてきました。
これは、不動産登記、商業登記ともにいえることですが、不動産登記の方が、ひな型の重要度は高いといえます。
商業登記の場合、会社法をよく理解していれば、記述の問題で、何が決議されて何が有効だから何を登記すべきかは簡単に理解できます。これを、答案にそのまま効力発生日ごとに書いていくだけです。なので、商業登記のひな型を知らなくても、会社法の知識で、例えば募集株式の発行があったときはどの事項を登記すべきかは、わかるはずです。
これらのことも、記述過去問を毎日解いていけば、徐々に身についてきます。手ごたえを感じ始めるには、何度も反復して、時間をかける必要がありますが、あきらめずに取り組んでみてください。


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