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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その61)&(その62)

2015年04月18日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その61)です。
<哽:コウ、むせ(ぶ)、ふさ(がる)>
・むせ(ぶ) :哽咽(コウエツ)=哽噎(コウエツ)=哽饐(コウエツ)
・ふさ(がる):哽塞(コウソク)
・その他(どもる、声がつぶれる):哽吃(コウキツ)=どもる
<唹:オ、ヨ、わら(う)>
*音熟語なし。「唹(わら)う」。唹:笑う・笑うさま(大漢和)
<啜:セツ、テツ、すす(る)、すすりな(く)>
・すす(る)  :啜羹(セッコウ)=あつものをすする、啜食(セッショク)=すすり食う
・すすりな(く):啜泣(テッキュウ)、啜涕(テッテイ)=すすりなき、啜血(テツケツ)=泣血
・その他:啜誘(セツユウ)=だます=啜持(セツジ)、啜賺(セッタン)=すかす
<喙:カイ、くちばし、ことば>
・くちばし:(跂行)喙息、喙長(三尺)
・ことば :喙争=口舌の争い(「くちばし」の意かも。)、万(萬)喙・・・
<喘:ゼン、セン、あえ(ぐ)、せき、せ(く)> *「ゼン」は慣用音。 
・あえ(ぐ):喘息(ゼンソク)=あえぐ、病気の名、喘汗(ゼンカン)=あえいで汗が流れる、喘嗽(ゼンソウ・センソウ)=あえぎ、せきする、
・せき、せ(く):喘嗽=せき、せきをする、喘咳(ゼンガイ・センガイ)、喘噎(センエツ)=せきいってむせぶ
・「喘(セン)を容れず」=あえぐ間もない→事の極めて早く至る喩え。
(注)大漢和では「喘息」以外、ほとんど「セン」読み。

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●熟語の読み・一字訓読(その62)です。
<喃:ダン、ナン、しゃべ(る)、のう>
・しゃべ(る):喃語(ナンゴ)・喃喃(ナンナン)=くどくどと語る。「喃語」:幼児のしゃべる言葉とも。
・のう    :邦語。「喃(のう)、・・・」
<喇:ラツ、ラ> *訓読みナシ
・喇叭(ラッパ)、喇嘛(ラマ)教、喇喇(ララ)=がらがらと物の倒れるさま、喇喇蛄(ララコ)=夏蟬。蟪蛄。
<嗚:オ、ああ、なげ(く)>
・ああ   :嗚啞(オア)=鴉の鳴く声、嗚軋(オアツ)=角笛の音、
・なげ(く):嗚咽(オエツ)=嗚噎(オエツ)=むせび悲しむ、むせび泣く、噫嗚(イオ)=なげきいたむ、嗚嗚(オオ)=なげきむせぶた声(字通)(*大漢和は「うたをうたう声」)
*嗚呼(ああ)・嗚戯(ああ)=ああ、感嘆・嘆息の声
<嗇:ショク、お(しむ)、やぶさ(か)、とりい(れ)>
・お(しむ) :吝嗇=嗇吝=嗇細、嗇用=つかいおしみする
・やぶさ(か):邦語か?(大漢和・字通ともに「読み」ナシ)
・とりい(れ):嗇事=穡事=収穫の仕事、嗇黍(ショクショ)=取り入れた黍稷(ショショク)
・その他   :「嗇夫利口」:身分の低い男の口上手なこと(四字熟語)
<嗟:サ、ああ、なげ(く)>
・ああ   :嗟吁(サウ・ああ)=なげく声・なげく
・なげ(く):嗟咨、咨嗟、嗟嘆、嗟怨=なげきうらむ、嗟誚(サショウ)=なげきせめる、嗟惜(サセキ)=なげきおしむ、嗟悼(サトウ)=なげきいたむ、嗟懼(サク)=なげきおそれる
・嗟嗟(ああ)=①称美して歎ずる声 ②嘆き悲しむ声、嗟乎(ああ)=嗟哉(ああ)=嗟茲(ああ)=なげく声
・その他:嗟来之食(サライのシ)=「さあ、くえ」、「無礼な態度で与える食べ物」

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熟語の読み・一字訓読(その60)

2015年04月17日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その60)です。

<咸:カン、みな、ことごと(く)>
・みな、ことごと(く):咸熙(カンキ)=みな・ことごと(く)恩恵がひろまる、咸亨(カンコウ)=みな・ことごと(く)支障なく行われる *「咸く亨(とお)る」、咸集(カンシュウ)=みな集まる、咸劉(カンリュウ)=ことごとく殺す、・・・
<咬:コウ、ヨウ、か(む)、かじ(る)>「コウ」は慣用音。
・か(む)・かじ(る):咬開(ヨウカイ、コウカイ)=かきみる、咬死(ヨウシ、コウシ)=かみ殺す、咬舌=舌がまわらない(舌をかむ)、「咬文嚼字」、咬牙(ヨウガ、コウガ)=歯ぎしりする、切歯する、咬牙切歯=歯ぎしりしてくやむ、咬指=指をくわえる、爪をかむ
*その他:咬哇(コウアイ)=みだりがわしい声=哇咬 *「咬」に「みだらな声」の意あり(大漢和)。咬咬(コウコウ)=鳥の鳴く声
<哄:コウ、どよ(めき)、わら(う)>
・どよ(めき):哄閙=さわぐ・やかましく騒ぐ、哄道=わめきいう、哄堂=どっとわらう、一座みなわらう
・わら(う) :哄堂、哄笑=大笑い・大口をあけて笑う
<哈:コウ、ゴウ、ソウ、ハ、すす(る)>
・すす(る):音熟語なし。「哈(すす)る」
・その他(「すする」以外の意味・読み多し) 哈哈(ハハ)=①笑う声 ②哈哈(コウコウ)=男のこと・年若い男子 →哈哈珠塞(コウコウシュサイ)=清(シン)の王子の雑用を勤める役=哈哈珠子、哈気(ハキ)=湯気、哈呼(ハコ)=怒鳴りつける、哈号(コウゴウ)=暁を告げるために叫ぶ声、哈閃(ハセン)・哈息(ハソク)=あくび、哈凍(ハトウ)=息をかけてあたためる
<咨:シ、はか(る)、なげ(く)、ああ>
・はか(る):咨諏(シシュ)=問いはかる=咨詢、 咨稟、咨謀、咨問、咨度(シタク)・・・
・なげ(く):咨嗟、咨咨(シシ)=深くなげく、咨嘆=嘆息
・ああ   :(強いて挙げれば)咨咨、咨嗟などの「咨」は「ああ」にも該当するか・・・。「咨(ああ)」
・その他  :咨美(シビ)=ほめる、深く感心してほめる・・・「ああ」に該当するかも・・・。
<唏:キ、すすりな(く)、なげ(く)>
・すすりな(く):唏噓=歔欷
・なげ(く)  :唏嘆=嘆息する
・その他    :唏唏=笑声(「唏」に「わらう」意と読みあり)

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熟語の読み・一字訓読(その59)

2015年04月16日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その59)です。

<呻:シン、うめ(く)、うな(る)>
・うめ(く)、うな(る):呻吟=呻喚=呻恫、呻呼、呻鳴=うめきなく
*「呻吟」には他に「うたう、となえる、詠唱する」意あり。)
・その他:呻畢(シンピツ)=終義を暁らないで、唯、簡牘の文字のみを読む(大漢和)。「呻」は吟諷の声(大漢和)。
<咀:ショ、ソ、か(む)、あじ(わう)> *「ソ」は慣用音
・か(む):咀齧(ソケツ)=かむ、咀嚼=かみこなす・かみわける・味わいさとる、咀啖=かみくらう、咀呑=かみのむ・くらう、咀薬=薬をかむ(*薬をこしらえる意。古は歯で薬をかみこなして拵えたことから。)
・あじ(わう):咀吸=味わいすう、咀華(ソカ)=文章の善い所を味わう・花を食う(大漢和。*「含英咀華(ショカ)」)、咀味=あじわう
<呶:ド、ドウ、かまびす(しい)>
・かまびす(しい):呶呶(ドド)、酣呶、諠呶、号呶、大呶、紛呶・・・
<咐:フ、ふ(く)、いいつ(ける)>
・ふ(く)   :嘔咐(オウフ)=息をふきかける 「・・・以て相ひ嘔咐醞醸して、群生を成育す・・・」
・いいつ(ける):吩咐(フンプ)
<哇:アイ、ア、ワ、は(く)>
・は(く):哇吐(ワト)=吐き出す
・その他:以下の読みは主として大漢和辞典によりますが、違う読み方をしているものもあるようです。
*哇哇(アア)=①笑う声 ②へつらって巧みにいうさま ③小児のさわがしい声  *「ワワ」と読んでいるものもあり。
*哇咬(アコウ・アヨウ):①音が繁くて細かなこと *「アイコウ、ワコウ」と読んでいるものもあり。
*哇咬(アヨウ、アイヨウ):②淫猥な音楽    *咬(コウ、ヨウ)
*哇單(ワタン)=風呂敷のこと
*哇喇(ワラ)=赤子の泣き声
*哇俚(アイリ)=鄙俗の詞(ことば)
*大漢和:「哇」=①へつらう声、②みだらな声・楽、③小児の声、④よこしま、⑤吐く、⑥むせぶ、⑦のどがふさがるさま、⑧うたう、の意味・読みあり。
*ちなみに、「布哇(ハワイ)」←熟字訓・当て字ですね。(今は国名・地名等は出題されていないようですが・・・)

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熟語の読み・一字訓読(その58)

2015年04月15日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その58)です。

<吮:セン、す(う)、な(める)>
・す(う) :吮癰(舐痔)、吮疽(之仁)、吮血=吸血、吮瘡=腫物の膿をすうこと
・な(める):吮墨=筆をなめる=詩文に思いをこらす
<吩:フン、ふ(く)、いいつ(ける)>
・ふ(く)   :邦語か・・・大漢和・字通ともに、読みナシ。「吩(ふ)く」
・いいつけ(る):吩咐=吩示=いいつける、命ずる
・その他 :吩呶(フンド)=喧しい (*「吩」に「やかましい」意あり)
<咏:エイ、うた(う)、うた>=「詠」に同じ。略。
<呱:コ、な(く)>
・な(く):呱呱(ココ)=乳児・小児の啼く声
<呷:コウ、す(う)、かまびす(しい)、あお(る)>
・す(う)    :呷啜(コウセツ)=吸い呑む、すする
・かまびす(しい):呷呷(コウコウ)=①鴨の鳴き声、②多くの声、 哮呷(コウコウ)=大声 
・あお(る) :邦語?(大漢和にナシ)
<呰:シ、そし(る)、きず>
・そし(る) :呰呰(シシ)=相そしる、
・きず    :呰災=わざわい (きず・わざわいの意・・・大漢和)

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熟語の読み・一字訓読(その57)

2015年04月14日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その57)です。

<叨:トウ、みだり(に)、う(ける)、むさぼ(る)>
・みだり(に):叨恩=みだりに恩恵をうける、叨窺=みだりにうかがう・分を忘れて見る、叨窃、叨冒=貪欲、叨穢(トウワイ)=けがらわしい
・う(ける) :叨愛=愛顧を蒙る、叨光=おかげをこうむる、叨教=教示を受ける、叨情=情けを受ける
・むさぼ(る):叨沓(トウトウ)=むさぼりおこたる、叨貪(トウドン)=むさぼる、叨禄(トウロク)=扶持をむさぼる
<吁:ク、キョ、ああ、なげ(く)>
・ああ   :吁兪(クユ)=ああという声、然りという声、=「吁兪之声」 *問答の際に用いる声との事。
・なげ(く):吁吁(クク)=①なげくさま、②おどろくさま、③息せき切って言葉多く語るさま、 吁然=なげくさま、吁嗟(クサ)=なげき、なげく
・その他:吁乎(クコ)=息をはき、また、入れること。(吁:息をはく・吹くという意味)、吁気(クキ)=ため息をつく
<吽:ゴウ、ウン *訓なし*>
・吽牙(ゴウガ)=ほえる、かみあい(大漢和) 犬が争って吠えたてる(字通)
・吽吽(ウンウン)=牛の鳴く声(字通)
・阿吽(アウン)
<听:キン、わら(う)、ポンド>
・わら(う):听然=大いに笑うさま(「听然として笑う」)、听听(キンキン)=①言い争うさま、②笑うさま
・ポンド=邦語。
<吭:コウ、のど、くび、かなめ> *かなめ=要所の意。
・のど:哢吭(ロウコウ)=鳥ののどの意。
・くび:伸吭(シンコウ)=ものを待つさま(首をのばして待つさまか)「仰首伸吭」の熟語あり。 =引吭
・かなめ:大漢和・字通ともに音熟語なし。

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熟語の読み・一字訓読(その56)

2015年04月13日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その56)です。

<卉:キ、くさ、さか(ん)>
・くさ   :花卉、卉木、卉物=草木
・さか(ん):卉然(キゼン、クツゼン)=盛んなさま、勃然
<卮:シ、さかずき>*許容字体「巵」
・さかずき:卮酒=杯酒、瓊卮、酒卮
・その他:(①「支」と通じ、支離、ばらばら ②桅・梔と通じ、臙脂・べに の意あり) 卮言(シゲン)=支離の言、卮子(シシ)=くちなし
<厖:ボウ、おお(きい)、あつ(い)、いりま(じる)>
・おお(きい):厖大、厖洪=広大なさま=厖鴻、厖然=甚だ大きいさま
・あつ(い) :厖厚=寛厚、敦厖
・いりま(じる):厖雑=粗末で精細でないこと(いりまじるさま)、厖茸(ボウジョウ)=物のみだれたさま=尨茸、厖眉=黒白相まじった眉毛、老人の眉、老人の意
*その他:厖犬=むくいぬ=尨犬
<簒:サン、セン、うば(う)、と(る)>
・うば(う)、と(る):簒奪、簒弑(サンシイ)、簒位・・・
<叟:ソウ、おきな、としよ(り)>
・おきな、としよ(り):耆叟、樵叟(ショウソウ)、老叟・・・
<叮:テイ、ねんご(ろ)>
・ねんご(ろ):叮嚀  *「叮嚀」の「嚀(ネイ)」も「嚀(ねんご)ろ」

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熟語の読み・一字訓読(その55)

2015年04月12日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その55)です。

<匕:ヒ、さじ>
・さじ:匕俎(ヒソ)=さじとまないた、匕鬯(ヒチョウ)=羹匙(コウシ)と鬱鬯(ウッチョウ)=祭祀に用いる器物と香酒、匕箸(ヒチョ)=さじとはし *「匕首(ヒシュ)」=短剣、あいくち (頭が匙に似ていることから云う)
<匚:ホウ、はこ>
・はこ:匚部(ホウブ)、「匚(ホウ)は物を受ける器なり」、「匚(ホウ)は一斗を受ける匚(はこ)なり」 *「匚」:①方形の器、②一斗を入れるはこ
<匣:コウ、はこ、こばこ>
・はこ :匣匱(コウキ)、匣底、匣中、匣裏=匣中
・こばこ:匣子(コウシ)=はこ、ひつ、てばこ
得匣還珠
<匯:カイ、ワイ、めぐ(る)、かわせ> *「めぐ(る)」=水がめぐりあつまること、めぐる・あつまること
・めぐ(る):匯流(カイリュウ)=あつまり流れ合流する、匯集(カイシュウ)=あつめる=匯聚(カイシュウ)、匯合(カイゴウ)=合流する、匯報(カイホウ)=集報、匯涌(ワイヨウ)=合流する(字通)
・かわせ  :匯兌(カイダ)=為替、匯票=為替手形、匯費=為替手数料・為替料
・(その他の熟語)江匯、川匯、停匯、淪匯・・・
<匱:キ、ギ、ひつ、はこ、とぼ(しい)> *「匱は匣なり」(説文)
・ひつ・はこ :(石室)金匱、空匱、傾匱・・・
・とぼ(しい):匱乏=貧乏、匱餒(キダイ)=飢える、匱餓(キガ)=とぼしくうえる、匱窮=とぼしく苦しむ=貧窮、貧苦、匱竭(キケツ)=とぼしくつきる、匱糧=糧食がとぼしい
・<参考>器の大きい順に、「匱」→「匣」→「匵(トク)」(対象外)
<匳:レン、こばこ、くしげ>*「くしげ」は、「かがみばこ」のこと。
・こばこ:薬匳、筆匳、漆匳、匳冊=本箱の中の書物、
・くしげ:粧匳、妝匳、匳甲=鏡箱、香匳、玉匳、
・その他:匳幣(レンペイ)=嫁入り道具(大漢和)=匳具、匳幣(レンペイ)=嫁入り費用(字通)=匳資
 *2016.1.11訂正:「匳幣(レンベイ)」→「匳幣(レンペイ)」に修正済み。(「renbei」ではなく、「renpei」)
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熟語の読み・一字訓読(その54) 匈 甸 匍 匐 匏

2015年04月11日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その54)です。

<匈:キョウ、むね、わる(い)、かまびす(しい)>
・むね   :匈臆(=胸臆)、匈中(=胸中)
・わる(い):匈虐=凶悪でむごい
・かまびす(しい):匈匈
<甸:テン、デン、おさ(める)、か(り)、か(る)>
*「甸」には①いなか、郊外、遠郊、②天子五百里の内、③治める、耕作地を治める、耕作地 ④耕す、たつくる、⑤狩りする、狩りする車 の意味あり。*「甸」と「田、畋・佃」:農耕と畋猟(デンリョウ)はもともと採取経済的な行為でそれぞれ似たような行為なので同じ字を用いたとの事(字通)
・おさ(める):甸地(=郊外)、甸宇(=境域)
・か(り)・か(る):甸車=狩猟に用いる車(=田車)、
・(いなか、郊外、遠郊):甸宇、甸地、(天子五百里):甸服、甸畿、畿甸、(その他)甸甸=車の行く音
<匍:ホ、は(う)、はらば(う)>
・は(う)・はらば(う):匍匐、匍伏、匍匐茎
<匐:フク、は(う)、はらば(う)>
・は(う)、はらば(う):匍匐、匐枝(フクシ)=地上にはって茎の随処に根が生える植物の枝
<匏:ホウ、ひさご、ふくべ>
・ひさご・ふくべ:匏瓜(ホウカ)=匏壺=ひさご、ふくべ、匏繋(ホウケイ)=食べられずにぶらさがっているふくべ(無用な人のたとえ)、匏勺(ホウシャク)=ひさごでつくった酒を酌む器=匏尊=匏樽、匏竽(ホウウ)=笙の異名(ひさごでつくったもの)、匏笙=笙、匏琴=竹製の事・南蛮の楽器名

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熟語の読み・一字訓読(その53)

2015年04月10日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その53)です。

<劈:ヘキ、さ(く)、つんざ(く)>
・さ(く):劈開、劈砕=裂きくだく、劈裂=はげしくひきさく
・つんざ(く):劈雷=雷が鳴る、劈歴=霹靂=雷が鳴り響く
・「劈頭」=真っ先、第一、そもそものはじまり、「劈臉(ヘキレン)」=真っ向から切りつける(字通)、顔をめがける・転じ真っ向から、正面からの意(大漢和)。 *「劈頭」「劈臉」ともに、「さ(く)」「つんざ(く)」どちらでも可か。どちらかというと、「つんざく」意かも。
(注)「臉」は通常は「ケン」で音読み。→参考1。(漢検も「ケン」の熟語のみ)・・・ただし、この「劈臉」は「ヘキレン」(字通・大漢和)。大漢和・字通には「レン」読みの熟語あり→参考2。
(参考1)「臉(ケン)」で読む熟語:臉頬(ケンキョウ)=かお、臉前(ケンゼン)=目前、面前、臉波(ケンパ)=清らかな波、・清らかな目のような波(大漢和)、花臉(カケン)、紅臉(コウケン)・・・
(参考2)「臉(レン)」で読む熟語:臉霞(レンカ)=かおのあかみ、臉上(レンジョウ)=かお、面目、臉色(レンショク)=かお色、鹼潮(レンチョウ)=かおが赤くなる、臉皮(レンピ)=つらの皮、臉面(レンメン)=かお・・・
<勖(勗):キョク、つと(める)、はげ(ます)>
・つと(める):勖(勗)勉=はげみつとめる=勖(勗)、勖(勗)率=つとめひきいる、勖(勗)相(キョクショウ)=つとめ助ける、つとめ治める、勖(勗)茲(キョクジ)=つとめる
・はげ(ます):勖(勗)勉=はげみつとめる=勖(勗)、
<勣:セキ、いさお>→「績」で通用。
<勠:リク、あわ(せる)>=戮
・あわ(せる):勠力=戮力
<匆(ソウ、いそが(しい)、あわ(てる)>=怱<ソウ、あわ(てる)、いそ(ぐ)>
・いそが(しい):匆匆、匆忙・・・
・あわ(てる) :匆遽、匆卒・・・

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熟語の読み・一字訓読(その52)

2015年04月09日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<剌:ラツ、もと(る)、そむ(く)>
(「もとる」も「そむく」もほぼ同義と思われますが、強いて分けるとすれば・・・)
・もと(る):剌戻(ラツレイ)、乖剌(カイラツ)、・・・
・そむく(く):剌謬(ラツビュウ)
・その他:跋剌(バツラツ)=ばらばら、もとる、溌剌、牢剌、剌屍(ラツシ)=解剖する(もとる、ばらばらになる)、剌撒(ラツサン)=ちらす、剌剌(ラツラツ)=風の音のするさま  *「説文に「剌は「戻る」也」とあり、束ねたものを解いてバラバラとなる意とする」(字通)
<剞:キ、きざ(む)、ほ(る)>  *「剞(キ)」:細工がたな(字通)、彫刻に用いる曲った刀(大漢和)
・きざ(む)、ほ(る):剞厥(キケツ)=彫刻刀・曲刀、剞厥氏=彫刻師・版木屋、剞刻(キコク)=ほる
<剪:セン、き(る)、つ(む)、ほろ(ぼす)、はさみ、はさ(む)> *「剪」は「翦」の俗字(大漢和)
・き(る)   :剪除(翦除)=きりとる、除去する、剪裁・翦裁(センサイ)=①布などを裁ち切り整える、②文章に手を入れて練り直すこと、
剪紙=紙を切って作った絵、切り絵細工
・つ(む)   :剪定(翦定)、剪禾(翦禾:センカ)=稲刈り、
・ほろ(ぼす) :剪滅(翦滅)=殲滅
・はさみ・はさ(む):剪刀(翦刀)=はさみ
参考① 翦:セン、き(る)、そ(ぐ)、ほろ(ぼす)、はさ(む)・・・「つ(む)」「はさみ」の読みはナシ。
参考② 「翦」のみの熟語:翦髪、翦伐(センバツ)、翦屠(セント)、翦剔(センテキ)、翦截(センセツ)、翦闢(センペキ)、翦夷=翦平、翦刈(センガイ)、翦啄(センタク)・・・
参考③ 「漢検」では「枝を剪(はさ)む」=はさみで切断する 、となっている。「枝を剪(つ)む」でも間違いではないような気が・・・。

剴:ガイ、あ(たる)、あては(まる)>
・あ(たる)・あては(まる):剴切、剴摯(ガイシ)=親切、剴直=真率、剴到=行き届く、剴備=該備、剴諷=適切な諭(さと)し
<剿:ソウ、ショウ、た(つ)、ほろ(ぼす)、かすめと(る)>
・た(つ):剿拉(ソウラツ)=絶ちひしぐ、剿撲(ソウボク)=うちのめす
・ほろ(ぼす):剿撲
・かすめと(る):剿説 *通常は「勦説」。*「「剿」は「勦」に通ず」(大漢和)とある

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熟語の読み・一字訓読(その51)

2015年04月08日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その51)です。

<刮:カツ、けず(る)、こす(る)、こそ(げる)>
・けず(る) :刮骨=骨をけずる、刮削=けずりとる、刮肉、刮腸洗胃・・・
・こす(る) :刮目=刮眼、刮目相待、刮擦=こすること・摩擦、刮刷=こすること、刮舌=口をすすぐとき舌の面をこする具、刮楹(カツエイ)=砥石で柱をみがく(こする、する)
・こそ(げる):刮去=こそげる、剥ぎ取る 、刮地大風=地をそぐような大風
<刳:コ、えぐ(る)、く(る)、さ(く)>
・えぐ(る)・く(る):刳肝=肝臓をえぐる、刳腸=腸をえぐる、刳鑿(コサク)=けずりうがつ、刳剔(コテキ)=たちわる、えぐる、刳木=木をえぐる
・さ(く):刳臠(コレン)=肉をきりさく、切り身にする、刳羊=羊をさく、刳割=牛・羊などをして肉を解く、刳磔(コタク)=体をきりさく、刳破(コハ)=さきやぶる
<刹:セツ、サツ、てら> 「セツ」は慣用音。
・てら:古刹(コサツ)=古い寺、古く由緒ある寺、巨刹(キョサツ)=大きな寺、刹幡(セツハン)=寺の旗(字通)、仏寺に立てる旛(大漢和)
・その他:刹那(セツナ・セチナ)、刹土(セツド)=国土、刹摩(セツマ)=①国土、くに、土地 ②悔い改める
<剏:ソウ、ショウ、はじ(める)、そこ(なう)>=「創(はじめる、つくる、きず)」*「剏」は「刱」の俗字。
・はじ(める):剏業、剏造、剏意、剏革=はじめることとあらためること
・そこ(なう):「剏」での熟語はなし。・・・「創痍、創痕、創夷・・・」等、「創」なら有り。
<剄:ケイ、くびき(る)>
・くびき(る):剄殺=くびをはねて殺す、剄死=くびをはねて死ぬ

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熟語の読み・一字訓読(その50)

2015年04月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その50)です。

<凛:リン、さむ(い)、すさ(まじい)>
・さむ(い)  :凛寒、凛気、凛兢(リンキョウ)=寒くてふるえる、凛乎(リンコ)=凛凛 ①寒さのはげしいさま 、凛慄=懍慄 ①さむいさま
・すさ(まじい):凛森=すさまじい、身がぞっとする、凛冬=厳冬、冬の最中、凛然=心のひきしまるさま、りりしいさま、凛乎=凛凛 ②勢いのりりしいさま(勇気凛々)
・その他:(「おそれる」「つつしむ」意あり) 凛乎=凛凛 ③おそれひきしまるさま、凛遵=おそれしたがうさま、凛承=かしこまりしたがう、凛慄=懍慄 ②おののくさま ③おそれるさま
<几:キ、つくえ、ひじかけ>
・つくえ :几案(キアン)=つくえ 几案ノ才=文筆の才、几硯(キケン)=机上のすずり、几上=机上、几牘(キトク)=つくえ
・ひじかけ:几筵(キエン)=ひじかけと敷物、脇息と座席=几席 、几杖(キジョウ)=ひじかけとつえ 几杖の座=老人のために設けた座
<凭:ヒョウ、よ(る)、もた(れる)>
・よ(る)、もた(れる):凭欄(ヒョウラン)=欄干に寄りかかる(大漢和)、欄干にもたれる(字通)、凭几(ヒョウキ)=机にもたれる(字通)、凭拠(ヒョウキョ)=たのみとする(字通 *「たのむ」意との事)、凭肩(ヒョウケン)=肩をよせる
<刋:セン、き(る)、けず(る)>
・「刋」の音熟語はなし。参考:常用漢字「刊:カン、けず(る)、きざ(む)」(大漢和では「きる」「のぞく」の読み・意味あり)
・一説に「刊」の誤字とも(大漢和)。
・「刊(カン)」と「刋(セン)」(大漢和による説明)
 「「刊」は木に刻して書を印する意、「刋(セン)」は、けずるの意で無用・誤謬を訂し削る意」として、2文字を分ける説もあるが、畢竟、同字で、筆勢の異なったにすぎぬ」との由・・・。なんだい(--)
<刎:フン、ブン、は(ねる)、くびは(ねる)>
*<はねる><くびはねる>を強いて分けるとすれば以下のようでしょうか・・・
・は(ねる)  :刎頸、刎首
・くびは(ねる):刎刑、刎死=自ら首はねて死ぬ、くびをはねる
・その他:刎脚=脚をきる、断つ (大漢和・字通ともに「刎」に「きる、断つ」の読みあり)

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熟語の読み・一字訓読(その49)

2015年04月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その49)です。

<冪:ベキ、おお(う)>
・おお(う):冪歴(ベキレキ)=ひろくおおう、冪冪(ベキベキ)=雲などが深く(おおって)垂れこめるさま
・(その他)羅冪(ラベキ)=うすもののたれぎぬ、蓋冪=かさのたれぎぬ  *「冪」には「おお(う)」の他、「おおうきれ、たれぎぬ」の意味・読みあり。
<冱:コ、ゴ、こお(る)、さむ(い)、さ(える)>
・こお(る):冱涸(ゴコ)=氷る、冱泉=氷った泉、冱沢=氷った沢・・・
・さむ(い):冱寒(ゴカン)=寒さにとじこめられる(字通)、厳しいさむさ(大漢和)、冱陰=寒気が結ぼれる 「深山窮谷、固陰冱寒す」
・さ(える):邦語。音熟語なし。「冴える」の字形の誤ったものであろうとの事(字通)。寒さがさえる、澄みわたる意。
  *「冱冱(さえざえ)」:殊によくさえる   *「冱返(さえかえる)」:①よくさえる ②春が浅く寒さがまだ残っていること。餘寒。
<冽:レツ、さむ(い)、つめ(たい)>  <比較><洌:レツ、きよ(い)、さむ(い)>
・さむ(い) :冽風=寒風、冽冽=寒冷のさま、冽(レツレイ)=寒冷がきびしい、寒さのはげしいさま、凛冽=寒さが厳しく身にしみいるさま
・つめ(たい):清冽=水などが清らかに澄んで冷たいこと
・その他:冽泉=清泉 (この場合、「冽」は「きよい」意味。・・・字通では「きよい」という読み・意味あり。)
<凊:セイ、すず(しい)、さむ(い)> 
・すず(しい):(冬温)夏凊
・さむ(い) :音熟語なし。「凊(さむ)い」
<凅:コ、こお(る)> 参考:「涸:コ、か(れる)、つ(きる)、から(びる)」
・こお(る):凅(涸)冱(コゴ)=こおる、凅(涸)凍=こおる  *一般的には「涸」の方の字で通じている。おかしいと思うけど・・・。
*大漢和では、「熟語は「涸」を見よ」となっている。

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熟語の読み・一字訓読(その48) 兢 兪 冉 冏 冓 冤 冢

2015年04月05日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その48)です。

<兢:キョウ、つつし(む)、おそ(れる)>
・つつし(む):兢兢=おそれつつしむ=兢業、兢懼=つつしみおそれる、戦戦兢兢
・おそ(れる):兢悸=おそれおののく、兢兢、兢悚、兢慄、戦戦兢兢
・(その他):矜矜兢兢(キョウキョウキョウキョウ)=堅強なさま。「爾の羊来る、矜矜兢兢として騫けず崩れず」(詩経・小雅・無羊)
<兪:ユ、しか(り)>
・しか(り):兪允(ユイン)=しかり=允兪、兪旨(ユシ)=勅旨、・・・
・(その他):兪咨(ユシ)=はかりたずねる、兪然=安然、兪兪=楽しいさま、吁兪
<冉:ゼン、ネン、しな(やか)>
・しな(やか):冉冉(ゼンゼン)=しなだれるさま、時のうつろうさま、冉弱=声が長く細くつづくさま、よわい、しなやか
・(その他) :*冉鎌(ゼンレン)=あやうい、偽物  *方言らしい*
(注)「冉」:(大漢和)①行くさま、進むさま ②柔らかくしなやか、弱いさま ③年月の経過するさま
<冏:キョウ、ケイ、あき(らか)>*「キョウ」の音熟語見当たらず*
・あき(らか):冏冏(ケイケイ)、冏然、冏光(ケイコウ)=明らかな光
<冓:コウ、く(む)、かま(える)>
・大漢和・字通とも音熟語なし。冓(く)む。冓(かま)える。
<冤:エン、ぬれぎぬ、あだ>
・ぬれぎぬ:冤罪ほか多数・・・略。
・あだ  :冤家(エンカ)=かたき、冤讐(エンシュウ)=あだ。誤って仇とされる(大漢和。この場合は「ぬれぎぬ」に当たるか・・・)
・・・2017.5.25加筆・・・
<漢検2>
・意味 :①ぬれぎぬ。無実の罪を受ける。「冤獄」「冤罪」「冤死」  ②うらみ。あだ。「冤家」「讐冤(シュウエン)」
(参考)ウサギ(兎)がおおい(冖)の中で身を縮めているさまを示すことから、「かがむ・ぬれぎぬ」の意を表す。
・下つき:結冤(ケツエン)・煩冤(ハンエン)
 冤枉(エンオウ):「冤罪」に同じ。「冤」も「枉」も、無実の罪の意。
 冤鬼(エンキ) :無実の罪で処刑された人の、うらみのこもった亡霊。
 冤罪(エンザイ):無実の罪。ぬれぎぬ。「全くの―だ」「―を晴らす」 類)冤枉(エンオウ)
<大字源>
 冤家(エンカ):①かたきの家。 同)怨家 ②心の恨みのもととなる人。愛人。恋人。
 讐冤(シュウエン):(大字源では「冤」に、この熟語記載あるも、「讐」の項では「讐怨」となっている)あだ。かたき。また、あだに報復する。
 結冤(ケツエン):(同:結怨)①恨み合う関係を結ぶ。敵対関係を生じる。②いつまでも消えない恨み。
 煩冤(ハンエン):①憂えもだえうらむ。憂いに胸いっぱいになる。②風の巡り吹くさま。

*冤結(エンケツ):(「結冤」のさかさま熟語だから意味は同じと思っていたら)無実の罪で心が結ぼれる・・・という意味だった。
*冤屈(エンクツ):志を抑え曲げる。 *漢検2(参考)にある、“かがむ”意味の熟語としてはこういうのが大字源にあった。
*讐冤(シュウエン):うらみ。怨恨。 *大字源以外の辞書、ネットなどによる。
<冢:チョウ、つか、おお(きい)、かしら>
・つか    :冢塋(チョウエイ)=墓域の地=冢園 、冢墓
・おお(きい):冢社=大社、冢臣=大臣
・かしら   :冢宰=百官の長、冢君=大君、君長

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熟語の読み・一字訓読(その47)

2015年04月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その47)です。

<儺:ナ、ダ、おにやらい>
・おにやらい:儺御(ダギョ)=鬼やらいをして疫病神をはらいふせぐ=鬼やらい、 儺鼓(ダコ)=追儺(ツイナ)に用いる太鼓、儺声(ダセイ)=追儺の声・鬼やらいの声=儺儺(之声)、儺翁儺母(ダオウダボ)=大晦日の日に追儺の行事をする男女二人の老人
<儷:レイ、なら(ぶ)、つれあい>
・なら(ぶ):儷語=ならびあっている語(駢儷の語句)、儷走=ならび走る、儷陳=ならびつらねる
・つれあい :伉儷=夫婦。また、夫婦の仲。(「伉」も「儷」も、つれあいの意。)
<儼:ゲン、いかめ(しい)、おごそ(か)>
・いかめ(しい):儼重=いかめしい、荘重、儼然=威厳あるさま、おごそかに気高いさま
・おごそ(か) :儼重、儼然、儼乎(ゲンコ)=おごそかなさま=厳若(ゲンジャク)、儼雅=おごそか、きちんとして正しい、儼恪=おごそかでつつましい
<儻:トウ、すぐ(れる)、も(し)、ある(いは)>
・すぐ(れる)     :俶儻(テキトウ)
・も(し)・ある(いは):儻若(トウジャク)=もし、ひょうっとして
・(その他):儻然=志を失うさま=儻乎 *「儻然として終日言わず」、儻儻(トウトウ)=ほしいまま、不羈のさま、儻蕩(トウトウ)=しまりのないさま   「儻」:「ほしいまま、しまりのないさま」の意あり。
<兀:コツ、ゴツ、たか(い)>
・たか(い):兀立(コツリツ)=突出する、兀突(コツトツ)=突っ立つ、兀傲(コツゴウ)=世におごりたかぶる、
・その他① :兀兀(コツコツ)=一人困苦して勉めるさま、兀座(コツザ)=一人端然として坐る、兀爾(コツジ)=一人静かに座る、
・その他② :兀首(コッシュ)=はげ頭、兀鷲(コッシュウ)=はげ鷹  *「兀」に「はげる」意あり。
・その他③ :兀子(ゴッシ)=四脚の腰掛け 、兀日(コツジツ)=凶日(キョウジツ)

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