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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その138)

2015年06月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その138)です。

<汪:オウ、おお(きい)、ふか(い)、ひろ(い)、さか(ん)、いけ>
・おお(きい):汪洋=洋洋=大海=広大なさま、汪肆(オウシ)=広大
・ふか(い):汪汪=水が深くて広いさま=汪洸(オウコウ)、汪流=深い流れ、深い河
・ひろ(い):汪洋、汪肆、汪汪
・さか(ん):汪然=①涙の盛んに流れるさま ②広く奥深いさま、汪漾=汪浪=涙のあふれるさま、汪翔=飛び回るさま・あまねく飛び回る
・いけ:(にごった水、溜まり水のこと(大))「汪囊(オウノウ)」=「たまり水の入ったふくろ」という意味で、夫を罵る語の由。「状貌、汪囊」とか「天色、汪囊」とかで使われている。
(その他)汪杭=水杭、汪涵=ひたす
<沍:コ、ゴ、か(れる)、こお(る)>  参:冱(ゴ、こお・る、さむ・い、さ・える)
・か(れる):(「涸」に同じ。「沍」では熟語なし。)
・こお(る):(大漢和に「「冱」を見よ」となっていて「沍」では載っていない) 冱(沍)泉=氷った泉、冱(沍)沢=氷った沢、冱(沍)涸=こおる
 *字通には「冱」の字しかない。
<沚:シ、なぎさ、みぎわ、なかす>
・なぎさ、みぎわ:江沚、沼沚、清沚、・・・
・なかす:州沚、中沚、・・・(洲の中の小島、小さい洲のこと)
<沁:シン、し(みる)、ひた(す)>
・し(みる):沁暈(シンウン)=しみのかさ(かさのように輪状に沁み込んだ痕)、沁痕、沁入=しみこむ・にじみこむ
・ひた(す):(適当な熟語見当たらず)
<沛:ハイ、さわ、たお(れる)>
・さわ:沛沢(ハイタク)=草木の生じる処と水のある処 =大沢(字通)
・たお(れる):巓沛
・その他:(さかん、おおきい、おおい、雨の降るさま、などの意あり)沛(霈)然=①大きいさま、②盛大に流行するさま、③雨がさかんにふるさま、 沛艾=①姿のすぐれて美しいさま ②馬の行くさま、 沛沛=水の流れるさま、又、行くさま

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熟語の読み・一字訓読 (その137)

2015年06月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●27ー①対策のために中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
●漢検1級合格するためだけでしたら、それほどお役にたたないと思いますが・・・。
●ただ、何のためか、検索してくれる人がいらっしゃり、何らかのお役には立っているようですので、最後までやり遂げようかと考えています。
◎◎◎ただ調査結果を羅列するだけでは興味涌かないでしょうから、興味を牽くような熟語や意味などがあった場合は、これから冒頭に<今回のトピックス>とでもして開示していくような工夫もしていきたいと思います◎◎◎
<今回のトピックス>
*「毳」に「そり(艝、轌)」の読みあり!!「橇」の略字なんでしょうね。「乗毳」で「そりに乗って行く」という意味。とってもマイナー!!
*「毳衲」:「ゼイノウ」と読むのかと思ったら、「ゼイドウ」だって(大漢和)・・・確かに、「衲」の音には「ドウ、ノウ」あり!!

●熟語の読み・一字訓読(その137)です。

<毫:ゴウ、ほそげ、すこ(し)、わず(か)、ふで>
・ほそげ:毫末=毛の先・微小なもの、毫芒=毛とのぎ・微小なもの 「合抱の木も、毫末より生じ、九層の臺も累土より起る」(老子)
・すこ(し):毫糸=微少
・わず(か):毫釐=きわめてわずか
・ふで:毫墨=ふでとすみ、揮毫=毫揮・・・
<毳:セイ、ゼイ、むくげ、にこげ、けば、やわ(らかい)、そり>
・むくげ、にこげ:毳毛=むくげ、にこげ
・けば :熟語なし(大・字通とも読みなし・・・邦語か?)
・やわ(らかい):毳毛=細く柔らかい毛
・ そり:(「橇」に通ず)「泥行、乗レ毳」→「乗毳(ジョウゼイ)」で「そりに乗っていく」意か。*文中の「レ」は漢文のレ点です(^^;)
他に、「皓毳(コウセツ)」=光り輝くそり・美しい橇(そり)*「毳(セツ)」音・・・大漢和・字通ともに「皓毳(コウセツ)」←2015.7.11追加挿入。 
・その他:「はらげ=鳥の腹にある毛」、「毛織物、毛皮」などの意あり。
      毳衣=毛織の着物、毳客=僧侶、毳褐=毳衲(ゼイドウ)=毛織の僧衣
<氛:フン、き、わざわ(い)>
・き:(吉凶を示す気、悪い気、妖気の意が含まれている) 氛囲=雰囲気、氛翳=不吉の気、氛垢=大気の埃、氛挨=土ぼこり、氛霾(フンバイ)=土くもりの気・うすぐもり、氛囂(フンゴウ)=かまびすしい、氛霓(フンゲイ)=悪気、氛昏=悪い気・・・
・わざわ(い):芬祥=吉凶の祥、氛邪=悪気(転じて、わざわい・不吉)
<汞:コウ、みずがね>
・みずがね:昇汞、甘汞・・・塩化水銀の別名
<汕:サン、すく(う)、あみ>
・すく(う):汕汕(サンサン)=①すなどりする・魚を掬い取ること。②魚の泳ぐさま。
・ あみ  :罩汕(トウサン)=ネットで「捕鳥的竹籠=如、罩汕(泛指用漁具捕魚)」とあるので、「(魚を掬い取るための)あみかご」という意味か?
・その他  :汕碗(サンワン)=酒椀の一種(大)、大きな酒碗(字)
<沂:ギ、ギン、キ、ふち、ほとり>
・ふち:(「ふち」は「縁」の意)沂鄂(キガク・ギンガク)=器物のへりにつけた凹凸文(凹を「沂」、凸を「鄂」という由)
     *大漢和は「ギン」読みのみ。 
・ほとり:沂垠(ギンギン・キギン)=辺隅、へり、かたすみ *大漢和は「ギン」読みのみ。  
・その他①:河沂、海沂、江沂、臨沂・・・ (これらは「ほとり」の意と思われる)
・その他②:「ギ」音は地名・川の名などで使われている。

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熟語の読み・一字訓読 (その136)櫺 欒 殍 殷 

2015年05月31日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その136)です。
<櫺:リョウ、レイ、れんじ、てすり、のき>
・れんじ:櫺檻(レイカン)=れんじのれすり、櫺子(れんじ):窓につける格子
・てすり:櫺軒(レイケン)=れんじのてすり 櫺牀(レイショウ)=欄檻(欄干)のある寝室
・のき:音熟語見当たらず。櫺(のき)=屋梠 *梠=櫺
*その他:櫺星(レイセイ・リョウセイ)、櫺星門(レイセイモンエ・リョウセイモン) ・・・大漢和では「レイ」。
<欒:ラン、おうち、うでぎ、まど(か)、まる(い)>
・おうち:檀欒(ダンラン)=まゆみとおうち(の木)
・うでぎ:(肘木のこと)欒櫨(ランロ)=柱上のますがた。肘木。「曲れるを欒といい、直きを櫨という」*櫨(ますがた・とがた)
・まど(か)、まる(い):団欒(ダンラン)
*その他①:(槿に似た木の意味あり)欒華(ランカ)=木の名(もくげんじ、むくろじ)←邦名では「木欒樹」
*その他②:(ふたごの意あり)欒子(ランシ)=ふたご、双生児。 (やせる意あり)欒欒(ランラン)=体のやせるさま
*その他③:香欒(ザボン)・朱欒(ザボン)
<殍:ヒョウ、フ、うえじに、うえじに(する)、か(れる)>
・うえじに、うえじに(する):殍餓(ヒョウガ)、流殍(リュウヒョウ)
・か(れる):大漢和読みなし。字通「枯れ死する、うらぶれる」意・読みあるも、熟語なし。
<殷:イン、アン、さか(ん)、おお(い)、ゆた(か)、ねんご(ろ)、なりひび(く)、にぎ(やか)、あか(い)>
・さか(ん):殷盛、殷強、殷昌、殷富、殷阜・・・
・おお(い):殷要=大いに肝要なところ。殷憂=大いにうれえる。
・ゆた(か):殷実=物がみちみちる、物が多く充実する
・ねんご(ろ):殷勤(=慇懃)
・なりひび(く):殷殷、殷雷=盛んに鳴り轟く雷
・にぎ(やか):殷賑=殷軫
・あか(い):殷紅(インコウ・アンコウ)、殷身(アンシン)=体を赤黒く染めること。殷色(インショク・アンショク) *大漢和は「イン」読みもあり。
(2018.3.21加筆)
(漢検2)「殷」から始まる言葉 ▲殷▲殷(インイン):鐘・雷・鉄砲などの音がとどろくさま。「―たる砲声」
(大字源)殷殷(インイン):①憂えいたむさま。「北門より出づ、憂心殷殷たり」(詩経・北門) ②多いさま。「丈夫女子、振振殷殷」 ③物の倒れようとするさま。「殷殷田田、牆を壊すが如し」 ④雷や車の音のとどろくさま。「鞫鞫殷殷、三軍の衆、有るが若し」
(広辞苑)殷殷(インイン):①音の盛んなさま。雷や大砲や車などの音のとどろくさま。「・・・たる砲声」②憂えるさま。「憂心・・・」
*広辞苑には「慇慇」はナシ。
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熟語の読み・一字訓読 (その135)

2015年05月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その135)です。
<橈:ドウ、ジョウ、ニョウ、たわ(む)、まげ(る)、くじ(く)、かじ、かい> *すべて「ドウ」音よみ。
・たわ(む):橈折=ため折る。橈枉=枉曲をため直す。橈木=木をためまげる。橈曲=ためまげる。橈橈=まがりたわむさま。
・まげ(る):橈木、橈橈
・くじ(く):橈敗=みだれやぶれる *「みだす、みだれる」意もあり。 *「よわめる、くじく」意あるも、対応する熟語未詳。
・かじ、かい:(大漢和には読みあるも音熟語なし。)
*その他:(「ちらす」意あり)橈散=ちらす
<檐:エン、タン、ひさし、のき>*すべて「エン」音。
・ひさし、のき:檐雨、檐下、檐機=檐端=のきば(=簷端)、檐滴、檐隙=のきのすきま。檐鐸=檐(簷)馬=檐鈴=ふうりん(風鈴)のこと。
<檻:カン、おり、いたがこ(い)、てすり>
・おり:檻獣=檻の中のけもの。檻穽=おりと落とし穴
・いたがこ(い):檻車=板で四方を囲んだ車(罪人の護送に用いた)。檻塞(カンソク)=囲いとしてふせぐ、とざしふせぐ。 *「檻(いたがこ)い」は、もと、船車の上を板で取り囲んだものの由。
・てすり:欄檻=欄干、檻屋=家屋=てすりと棟、檻折=折檻
<櫃:キ、ひつ、はこ>
・ひつ、はこ:櫃匣(キコウ)=ひつとはこ。櫃鑰(キヤク)=ひつばこのかぎ。櫃籤(キセン)=ひつのくじ
<欅:キョ、けやき>
・けやき:欅樹(キョジュ)
*その他:(「こぶやなぎ」の意あり)欅柳(キョリュウ)=こぶやなぎ *この「欅」は「木へんに巨」の対象外漢字に通じる。

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熟語の読み・一字訓読 (その134)

2015年05月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その134)です。
<樔:ショウ、ソウ、すく(う)、すくいあみ、す、た(える)、とだ(える)>
・すく(う)、すくいあみ:なし。(他の諸字に通じている)
・す:樔処(ソウショ)=巣居
・た(える)、とだ(える):樔絶
*その他:高樔・登樔・・・「樔」は「やぐら」の意。←大漢和も字通も、「やぐら」の意味が一番目の説明にあり。
<樊:ハン、まがき、かご、とりかご、みだ(れる)>
・まがき:樊棘=いばらが茂って垣根のようになっていることをいう。
・かご、とりかご:樊中、樊籠=とりかごの中。とりかご。牢獄などの喩え。
・みだ(れる):樊然=みだれるさま
*その他:樊纓(ハンエイ)=馬のはらおびとむながい *「樊」に馬のはらおびの意あり。
<樒:ビツ、ミツ、じんこう、しきみ> *「ミツ」が慣用音。
・じんこう:樒(ミツ)=じんこう(木の名=熱地に産する香木=蜜香樹)
・しきみ:邦語。<樒(しきみ)>・・・木蘭科の常緑小喬木。山中に自生する。
<橙:トウ、だいだい、つくえ、こしかけ>
・だいだい:橙樹、橙皮、橙子・・・など多数。
・つくえ、こしかけ:なし「橙(トウ)を懸く」との文例はあり・・・「懸橙」とでもいうか?
<橦:トウ、ショウ、つ(く)、う(つ)、はたざお>
・つ(く):橦城(ショウジョウ)=城を突き破る
・う(つ):橦橦(トウトウ)=鼓の音
・はたざお:「橦末之伎」(竿頭で行うかるわざ・曲芸)・・・この「橦」は、「はしら、さお」の意だが・・・。
*その他<「橦(トウ)」という木の名>橦華(トウカ)=橦の花。それでつくる布→橦布・橦華布

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熟語の読み・一字訓読 (その133)

2015年05月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その133)です。
<樛:キュウ、ま(がる)、めぐ(る)、まつ(わる)、つが、とが>
・ま(がる):樛杖=まがった杖、樛木=枝の曲がって垂れている木・しだり木。
・めぐ(る):樛流=めぐりめぐる、曲折のさま、高く曲がるさま=曲流
・まつ(わる):樛葛=樛蘿=からまりまつわる葛・つたかずら、樛結=まつわり結びつく・入り乱れる、樛曲=しだり曲る
・つが、とが:邦語。(ただし、大漢和・字通では「つき(槻)」という木の名との事で、「つが・とが」の読みなし。)*つが・とが=栂
<槿:キン、むくげ、もくげ>
・むくげ、もくげ:槿花・槿華=むくげの花、槿牆=槿籬=むくげの生け垣
<槧:サン、ザン、セン、ふだ、かきもの、はんぎ>
・ふだ:簡槧、削槧
・かきもの:鉛槧=鉛筆と筆記帳
・はんぎ:槧本=版で刷った書物・版本・印本。槧工、槧刻
*その他:槧人(サンジン)=読書人、(刻字工とも)   *「槧」に文書とか、手紙、奏上とかの意もあり。
<樅:ショウ、もみ、つ(く)、う(つ)>
・もみ:樅樹(ショウジュ)
・つ(く)、う(つ):なし。(手へんの字が本来の字ー対象外)
<槭:セキ、シュク、かえで、か(れる)> *「セキ」は慣用音。
・かえで:槭樹(セキジュ)
・か(れる):槭然(セキゼン)=草木が枯れ凋んでいるさま
*その他:槭槭(セキセキ)=木の葉の落ちる音(大漢和) ➪2015.12.27訂正 「槭槭(サクサク)」(大漢和・大字源)
 *「セキ」は慣用音なので「セキセキ」とも読むかもしれません(同じような意味で「槭然」は「セキゼン」と読んでいるので・・・)が、そのものずばりの「槭槭」の熟語で「セキセキ」とはなっていませんでした。


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熟語の読み・一字訓読 (その132)

2015年05月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その132)です。
<椹:チン、ジン、あてぎ、くわのみ、さわら> *あてぎ=木を割る台のこと。
・あてぎ:椹質(チンシツ)=首切り台、罪人を乗せて斬る台、木をきる台、矢を射る的。その他、射椹、樹椹、鉄椹、木椹・・・
・くわのみ:椹酒(ジンシュ)=桑の実で造った酒。桑椹(ソウジン)=くわのみ
・さわら:邦語。大漢和・字通ともに、「さわら」の意味での熟語はなし。
<槎:サ、いかだ、き(る)>
・いかだ:乗槎=「槎に乗る」、槎沫(サマツ)=筏にふれて立つ泡
・き(る):槎櫱(サゲツ)=①斜めにそぎ切った木から生ずる芽 ②ひこばえを切る  *「槎(き)る」は、「斜めに木を斫る」意。
<寨:サイ、まがき、とりで>
・まがき:鹿寨(ロクサイ)=鹿砦・鹿柴=敵の侵入を防ぐため、先のとがっ た竹や枝のある木などを鹿の角の形に立て並べた垣。さかもぎ。
・とりで:要寨、防寨、山寨、硬寨・・・
<槊:サク、ほこ、すごろく>
・ほこ:(槊は長いほこを意味する)刀槊、利槊、鉄槊、戟槊、槊血(サクケツ)=ほこの血
・すごろく:棊槊=槊棋(サクキ)=古代の一種の博戯  *「すごろく」は、①すごろくの盤 ②博局 のこと。
*その他:槊杖(サクジョウ)=鉄砲の付属品・鋼製の長い棒。
<榻:トウ、こしかけ、ねだい、ゆか、しじ>
・こしかけ、ねだい:榻椅(トウイ)=腰掛け。榻下=腰掛の下。榻牀=こしかけ・ねだい。榻子=こしかけ・ねだい。臥榻。
・ゆか:榻牀、榻床
・しじ:邦語。「榻(しじ)の端書(はしがき)」 *「しじ」は牛車の轅を支える几牀
*その他:(布の名):榻布(トウフ)=きめの荒い厚い布=荅布
(参考)「榻(トウ)を懸く」=賓客に接しないこと(こしかけを片付けて客に接しなかったという故事) ⇔ 「榻を下す」=賓客に接すること。

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熟語の読み・一字訓読 (その131)

2015年05月26日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その131)です。
<棠:トウ、ドウ、からなし、やまなし、こりんご>
・からなし、やまなし、こりんご:棠陰(トウイン)=①からなしの木陰・からなしの木 ②官署のこと(裁判所)、棠梨(トウリ)=やまなし・からなし、棠樹(トウジュ)=からなしの木   *甘棠・棠舎=善政をいう。   *棠梨=邦語では熟字・当て字で「ずみ」。
*その他:海棠(カイドウ)、棠棣(トウテイ)=郁李(イクリ、にわうめ) *「棠棣」は当て字では「はねず」。棠睡(トウスイ)=海棠のねむり(=美人の眠りのこと)
<楷:カイ、のり、のっと(る)>
・のり:楷式(カイシキ・カイショク)=法則・典範、(*字通は「カイシキ」のみ)、楷則=手本・定規、楷謨(カイボ)=手本=楷素
・のっと(る):楷式(カイシキ)=式にのっとる、楷謨・・・
*その他;楷書=書式の一。楷隷=楷書と隷書、楷篆・・・、楷(カイ)の木:孔子廟に子貢が植えたとされる木(孔木、黄連木)
<楸:シュウ、ひさぎ、ごばん>
・ひさぎ:楸梧(シュウゴ)=ひさぎときり。楸戸(シュウコ)=ひさぎの栽培を生業とする民家。楸線=楸の枝が秋になって垂れ下がり線のようになったものをいう。
・ごばん:楸局=ごばん=棊局
*その他:楸子(シュウシ)=林檎の、小さくて丸く味の酸いもの。
<楫:シュウ、ショウ、かじ、かい、こ(ぐ)>
・かじ、かい:楫摧(シュウサイ)=かいが折れくだける。楫櫂(シュウトウ)=かい *長いものを「櫂」、短いものを「楫」という。 楫櫓=楫と櫓。楫取(かじとり)。楫枕(シュウチン)=①楫を枕にして寝ること、転じて、イ.船中に寝ること ロ.船旅 ハ.海岸に近い家に寝ること。②船が夜、碇泊していることを楫を枕にしているとみなしていう・・・・(玉葉和歌集「かぢまくら、一夜ならぶる友船も明日の泊りや己が浦浦」)
・こ(ぐ):楫師=船頭=舟子=舟をこぐひと・ふなびと=楫人
<楮:チョ、こうぞ、かみ、さつ>
・こうぞ:楮葉、楮冠、楮実、楮穀=こうぞ、楮桑=こうぞの樹、楮紙=こうぞの皮から製した紙・・・
・かみ:楮墨=かみとすみ。楮銭=紙でつくった銭。楮策=楮冊=紙の本・書物・冊子。その他、紙の異名として、「楮先生」「楮英」「楮待制」「楮知白」「楮夫子」など。
・さつ:楮幣=さつ・紙幣・楮券・鈔票 (*「鈔」は「さつ」の意・読み) 楮鈔(チョショウ)=紙幣

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熟語の読み・一字訓読 (その130)

2015年05月25日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その130)です。
<棕:シュ、ソウ、えだ>*「シュ」は慣用音。「棕」は「椶」の俗字。
・えだ:なし。邦語か?
*その他:棕梠(シュロ)
<椒:ショウ、はじかみ、かぐわ(しい)、みね、いただき>
・はじかみ:椒房=椒掖=椒屋=椒閣(=後宮)・・・、椒花、椒香、山椒、胡椒、椒觴、椒酒・・・
・かぐわ(しい):椒馨(ショウケイ)=かぐわしいこと
・みね、いただき:山椒(=山頂=山巓)
*その他:椒月=陰暦12月の異名。
<椄:ショウ、セツ、つ(ぐ)>*「セツ」は慣用音。
・つ(ぐ):椄移=移椄、椄木
<棣:テイ、タイ、ダイ、にわざくら、にわうめ>
・にわうめ:棣萼=にわうめの萼(=兄弟をいう)=棣鄂(之情)、棣花・棣華、
・にわざくら:(大漢和・字通ともに「にわうめ・いくり(郁李)」の読みのみ) *にわざくら(庭桜)は、庭梅の一種で八重のもの。
*その他①:棣友=兄弟の仲の良いこと、棣通=上下相通じる・とおる・通じる、棣棣(テイテイ)=威儀あるさま・礼儀によくなれていること
*その他②:棠棣=唐棣=はねず、棣棠・棣棠花=やまぶき(大漢和・三省堂)
<棹:タク、トウ、さお、さおさ(す)>
・さお:棹竿(トウカン)=舟をこぐさお、棹声(トウセイ)=舟のさお・かいの音、棹歌(トウカ)=櫂歌(トウカ)=船頭が舟を漕ぎながら歌う舟歌=棹唱=櫂唱、棹卒(トウソツ)=棹郎(トウロウ)=船頭、さおさし
・さおさ(す):棹舟(トウシュウ)=舟にさおさす・舟をこぐ
*その他:棹案(タクアン)=机=几案 *「棹」は「卓」の俗用との事。

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熟語の読み・一字訓読 (その129)

2015年05月24日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その129)です。
<梲:セツ、タツ、うだち、うだつ、つえ>
・うだち、うだつ:梲藻(セツソウ)・藻梲(「梲(セツ)に藻(ソウ)す」=梁上の楹に模様を描く、潤色する)。袖梲。
・つえ:梲杖(タツジョウ)=大きい杖(大漢和)、木杖(字通)
<椁:カク、ひつぎ、うわひつぎ>=「槨」に同じ。
・ひつぎ、うわひつぎ:椁柩。椁席=棺椁を安置するむしろ・柩のむしろ(蓆)。椁室=墓室。磚椁。
<棊:キ、ゴ>=「棋」の別字体
・棊布=棊羅=木峙=碁石のようにならぶ *棊笥(ゴけ)←笥の「け」は訓。
<椈:キク、かしわ、ぶな>
・熟語なし。
<棘:キョク、いばら、とげ、ほこ、おどろ>
・いばら:棘心=いばらの木の心。棘樹、棘叢、棘ヒ、棘木、棘林、棘籬・・・棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄
・とげ:棘刺=いばらのとげ=棘針=棘鍼、棘鰭類(キョクキルイ)、棘鬣魚(キョクリョウギョ)=魚の名。鯛の異名。赤鯛とも。俗に銅盆魚とも。棘皮動物・・・
・ほこ:(「戟」のこと)抜棘=「棘(戟)を抜いてこれを逐う」
・おどろ:棘路(キョクロ、おどろみち) *棘路(キョクロ)は公卿の異称。
(2017.6.5修正)
 「棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄」は、ここでは「棘」はいばらの意なので、“いばら”のほうへ移行させました。(以前は「ほこ」のところに掲載していた・・・)

(2018.3.23追加)
棘門(キョクモン):(大字源)①矛を並べて立て、門としたもの。天子が外出して宿る所につくる。②宮殿の門に矛を立てることをいう。 ③地名(略) ・・・*この「棘」は“ほこ”の意。

(漢検2)キョク、いばら・とげ・ほこ・おどろ
意味:①いばら。とげのある低木の総称。「荊棘(ケイキョク)」 ②とげ。はり。「棘皮」 ③ほこ。武器の一種。
下つき:槐棘(カイキョク)・枳棘(キキョク)・九棘(キュウキョク)・荊棘(ケイキョク)・茨棘(シキョク)・草棘(ソウキョク)
「棘」から始まる言葉:棘(いばら) 棘蟹(いばらがに) 棘(おどろ) 棘心(キョクシン) 棘皮動物(キョクヒドウブツ) 棘(とげ) 棘魚(とげうお) 棘心(キョクシン):①イバラの木のしん。②育てるのに苦労する子どもを、生長しにくいイバラの木にたとえていう言葉。「凱風(ガイフウ)南よりして彼(か)の―を吹く」〈『詩経』〉

槐棘:(デジタル大辞泉)三槐と九棘。三公と九卿。公卿。宮廷の人。「槐門棘路」
九棘:「キュウギョク」とも。(昔、中国で九卿の座を表すために9本の棘 (いばら) を植えたところから)公卿 (くぎょう) 。
枳棘(キキョク):からたちといばら。心にとげのある悪人をたとえていう語。
荊棘(ケイキョク):①いばら。また、いばらなどの生えている荒れた土地。 ②障害になるもの。また、障害などの多い状態。 ③人を害しようとする心。また、その人。 (デジタル大辞泉)荊棘:1 イバラなど、とげのある低い木。また、そういう木の生えている荒れた土地。2 障害になるもの。じゃまになるもの。困難の多いたとえ。「 荊棘を除く」「荊棘の道を歩む」3 人を害しようとする心。悪心。「心に荊棘を持つ」
茨棘:(漢検2)「茨に棘あり」(いばらにとげあり) (大字源)①いばら。②草深い田舎のたとえ。
草棘:(大字源)くさと、いばら。転じて、草深い土地。未開の地。
<荊棘(おどろ)>(当て字)
<棍:コン、つえ、わるもの、ならずもの>
・つえ:棍子=棒・杖・ステッキ。棍棒=①棒・てこ ②体操用具の一。
・わるもの:棍虎(コンコ)=わるもの=棍蠧(コント)、棍匪(コンヒ)=わるもの、くせもの、悪漢
・ならずもの:棍徒=無頼の者、悪漢

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熟語の読み・一字訓読 (その128)

2015年05月23日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その128)です。
<桙:ウ、ボウ、ほこ>
・「ウ」「ボウ」の音熟語なし。
・ほこ:邦語。桙星(ほこぼし)
<枅:ケイ、ケン、ますがた、とがた、うでき>
・音熟語なし。
<梔:シ、くちなし>
・くちなし:梔子花(シシカ)=くちなしの花、梔子(シシ)=くちなし  *他に、熟字・当て字で「くちなし」と訓む熟語あり。
<梛:ダ、ナ、なぎ>
・音熟語なし。「梛(ダ、ナ)」で木の名。
・なぎ:邦語。梛節(なぎぶし)。「竹柏」の漢名で「なぎ」。
<梃:テイ、チョク、つえ、てこ>
・つえ:梃楚(テイソ)=つえ・棍棒 (*「堅甲利兵、徒に梃楚のために摧かれれて・・・」)。梃杖(テイジョウ)=つえ
・てこ:大漢和・字通とも「てこ」の読み・熟語ともなし・・・「梃子(てこ)」
*その他:「ほこ、まっすぐなさま、まっすぐな棒、大えだ、みき」などの意あり。梃銀、梃棒=棍棒、梃刃=棒と刀、梃撃=棒で打つ。
<桴:フ、むなぎ、ばち、いかだ>
・むなぎ:棟桴・桴棟=むね
・ばち:桴鼓(フコ)、桴革=ばちとよろい(大漢和)・鼓と甲(字通)
・いかだ:桴筏(フバツ)=いかだ *「小を「桴」といい、大を「筏」という」。桴槎(フサ)=いかだ。乗桴(ジョウフ)、編桴、木桴
<梠:リョ、ロ、のき、ひさし>
・のき、ひさし:梠桷(リョカク)=ひさしとたるき。屋梠。梁梠。
*そのた:棕梠(シュロ) (「梠(≒櫚)」一字でも「しゅろ」の意あり。)

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熟語の読み・一字訓読 (その127)

2015年05月22日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その127)です。
<桀:ケツ、すぐ(れる)、ひい(でる)、あら(い)、わるがし(こい)、はりつけ>
・すぐ(れる):桀健(ケツケン)=すぐれて強い=桀雄、桀出=傑出、桀俊=桀駿=儁傑・・・
・ひい(でる):桀竪=秀で立つ、桀立=聳えたつ
・あら(い) :桀暴、桀賊、桀逆・・・
・わるがし(こい):桀黠(ケツカツ)=わるがしこい・狂猛で狡猾。桀悪=わる強い。
・はりつけ:(音熟語なし。「磔」と同義。)
*その他:桀桀(ケツケツ)=雑草などの蔓延るさま 「甫田に田つくること無かれ、維れ、莠(ユウ、はぐさ)、桀桀たり」(詩経・斉風・甫田)
*「桀王」の「桀」にかかわる熟語多数・・・略・・・
<栲:コウ、ゴウ、たえ、ぬるで>
・たえ:邦語(たへ、たく)。白栲(しろたえ)、栲衾(たえぶすま) *白色の布(昔、かぢの木の樹皮の繊維で織った由)
・ぬるで:栲櫟(コウレキ)=ぬるで
<:コウ、よこぎ、くろつぐ>
・よこぎ:熟語なし(→横木(よこぎ・コウボク))
・くろつぐ:榔=くろつぐ、たがやさん
<梳:ショ、ソ、くし、くしけず(る)、す(く)、と(く)>
・くし:梳匣(ソコウ)=くしばこ・くしげ、梳比(ソヒ)=くし=櫛=梳篦(ソヘイ)=梳櫛、梳文=くしめ
・くしけず(る)、す(く)、と(く):梳盥(ソカン)=髪をくしけずり手をあらう。梳頭(ソトウ)=髪をすく・とく=梳髪。梳妝・梳粧=化粧する、梳雲=髪をくしけずる、梳櫛(ソシツ)、梳洗、梳沐・・・梳理(ソリ)=髪を整える *「梳は髪を理(おさ)めるもの也」(説文)
<栫:セン、ソン、ふさ(ぐ)、たてしば>
・音熟語なし・・・「栫ぐ」は「柴を立ててふさぐ」意。「栫(たてしば)」は「ふしづけ」のこと。

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熟語の読み・一字訓読 (その126)

2015年05月21日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その126)です。
<柮:トツ、きれはし、たきぎ>
・きれはし:榾柮=木頭
・たきぎ:邦語?音熟語なし(大漢和には、意味・読みもなし)
<枹:ホウ、フ、なら、ばち>
・なら:枹木履(フボクリ)=ならの木でつくった履  *音は「なら」なら「ホウ」かとも思うが、大漢和では「フ」音だった。「ホウ」熟語なし。
・ばち:枹鼓(フコ)=ばちとつづみ。軍鼓。転じて、軍陣。枹端(フタン)=鼓のばちの端・ばち先。枹綰(フワン)=太鼓のばちにつけた紐。他に、援枹・執枹・折枹・秉枹・揚枹・・・
*その他:
 ・枹遒(フシュウ)=木が叢生して曲がりくねっているさま(「枹」も「遒」も「むらがりはえる(叢生)」に通じる)
 ・枹薊(フケイ)=草の名。朮の異名。うけら。 ・枹槍(フソウ)=虫の名(=「蜮」(ヨク、イキ、コク、ワク)←①いさご虫のこととか。四字熟語「含沙射影」のもととなった虫。他に、②苗葉をくう虫 ③かえる(蝦蟇) ④フクロウの一種 ⑤虫の名(螻蛄)とも・・・。対象外漢字だが、面白い熟語を以下記載・・・蜮射(ヨクシャ)=いさご虫が砂を含み、人を射て害をなすこと。蜮祥(ヨクショウ)=災のきざし。蜮民(ヨクミン)=国の名・その人←いさご虫を食うという(「山海経」)。
<柎:フ、ブ、うてな、つ(ける)、いかだ>
・うてな:萼柎(ガクフ)
・つ(ける):熟語なし・・・「坿」<フ、ブ、ま(す)>に通ず。
・いかだ:柎ハツ=いかだ  *「ハツ」は「木+發」(楚人は「柎」、秦人は「ハツ」字で「いかだ」を表す(楚辞))
*その他:柎側=柎のかたわら=ますがたの上の横木の意(「柎」に「ますがたの上の横木」の意あり)。他に、「器のあし」「ゆづか(弓把、弓束、弣)」の意あり。
<栞:カン、しおり>
・しおり:栞木(カンボク)=しおり(山林を行くに木を折って道しるべとすること)  *「しおり」は邦語とも。
*その他:栞旅(カンリョ)=木を伐って道を通じ、山の祭を行う(史記・夏紀) *「九山栞旅(九山、栞旅す)」
*大漢和に「①木を斜めに伐った通路のしるし ②きる(木をけずるようにして伐る) ③邦語で「しおり」」とある。
*栞正=刊正 栞奠=平定 竣栞 不栞・・・などの熟語あり。
<框:キョウ、かまち、わく>
・かまち、わく:音熟語なし。「框」は「門戸などの周辺に嵌入する枠(わく)」のこと。「框、門檔」(正字通)との事。「檔(トウ、かまち、しょだな)」。

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熟語の読み・一字訓読 (その125) 枴 枳 枸 柤 柢

2015年05月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その125)です。
<枴:カイ、つえ>
・つえ:枴杖・枴棍=老人のつえ *「枴」そのもので、老人のつえのこと。
<柬:カン、えら(ぶ)、えりわ(ける)、てがみ、なふだ>
・えら(ぶ)、えりわ(ける):音熟語なし。(→「揀」、「簡」で対応)
・てがみ:柬邀(カンヨウ)=招待状を出して客を招く。柬書=名刺に書きつけた手紙。柬請=招待状を出す。
・なふだ:柬帖(カンジョウ)=折本(=帖)になっている名刺。柬書。
<枳:キ、シ、からたち>
・からたち:枳枸(キコウ)=からたちの曲がった枝。きこく。枳実=からたちの実。枳茹=からたちの樹皮。枳落=からたちの生け垣。枳籬(キリ)。枳棘(キキョク)=からたちといばら。枳華=からたちの花。・・・
*枳維(キイ)=上下がつながって蔽いたすけること。「ふせぐ、まもる」意あり。「徳は大人を枳維し、大人は卿を枳維し、卿は大夫を枳維し・・・邑は家を枳維す」(逸周書・小開解) *その他さまざまな読み・意味あるも略。
<2016.1.30追加補筆>
・漢検漢字辞典第2版:音による意味分けあり。
 「キ」=からたち、「枳棘(キキョク)」「枳枸・枳句(キコウ)」「枳実(キジツ)」「<枳殻>・枳(からたち)」「枳殻」(音読みフリなし)
 「シ」=えだ、枝のようにわかれたもの。(熟語の掲載ナシ)
・他の漢和辞典(大漢和・字通・大字源・漢字源)では、漢検辞典ほど明確な音による意味分けはナシ・・・。
 「枳枸・枳句(キコウ)」:大字源は「シコウ」とも・・・。
 「枳殻(キコク)」:漢字源は「シコク」とも・・・。漢字源で「シコク」ともあるから、漢検は「枳殻」に読みを振っていないのかも・・・他の3辞典はすべて「キコク」、広辞苑を始めとする国語辞典も「キコク」・・・(注)「殻(から、カク)」には現行音では「コク」音なし(漢和辞典には「コク」音もあり)
 「枳棘(キキョク)」:漢字源は「シキョク」とも・・・。
・「シ」音の熟語
 「枳首蛇(シシュダ)」=両頭のへび。「枳(シ)」はふたまたの意味。その他、大漢和では、地名県名などで「枳(シ)・・・」が使われているものが散見される。
 
<枸:ク、コウ、くこ、からたち、ま(がる)>
・くこ:枸杞(クコ)=くこ。枸杞茶。
・からたち:枸橘(クキツ)=からたち
・ま(がる):枸木(コウボク)=曲った木・曲木。
*その他:枸骨(クコツ)=ひいらぎ・柊。枸棘(クキョク)=灌木の名(枸杞に似てトゲあり)。枸簍(クロウ)=車の蔽いの骨・かさぼね。
<柤:サ、てすり>
・大漢和:他の意味はいろいろあるも「てすり」の読み・意味なし。字通:字自体なし。*他の辞典にはいろいろあるようです。
<柢:ね、ねもと、もと(づく)>
・ね、ねもと:根柢、萌柢、株柢、固柢、下柢、・・・
・もと(づく):根柢、萌柢・・・
*その他:柢蘊=内情、柢梧=抵梧=牴牾、柢罪=抵罪=罪を犯す・罪にあたる、柢噬(テイゼイ)=うちあい、かみあう。「諸々、搏攫柢噬の獣、其の歯角爪牙を用ふるや、必ず卑微隠蔽に託す。此れ勝を成す所以なり」

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熟語の読み・一字訓読 (その123)&(その124)

2015年05月19日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その123)です。
<杙:ヨク、くい>
・くい:杙地=地にくいを打つ *以杙為楹(イヨクイエイ)=小さなくいを大黒柱に使う→物の王楊を誤る喩え。
<枉:オウ、ま(がる)、ま(げる)、ま(げて)、むじつのつみ、むだ(に)>
・ま(がる):枉直=曲と直、枉木=曲った木・・・
・ま(げる):枉遏(オウアツ)=まげとどめる、枉己(オウキ)=己の道をまげる、 枉法=法をまげる・・・
・ま(げて):枉駕、枉車・・・
・むじつのつみ:枉害=無実の罪をきせて殺害する、枉陥=無実の罪に陥れる、枉歿=枉死、枉撓(オウドウ)=まげて罪に陥れる・無実の罪におとす
・むだ(に):枉費=浪費・無駄遣い
<杼:チョ、ジョ、ひ、とち、どんぐり>
・ひ:杼梭(チョサ)=ひとおさ、機を織る意。杼機(チョキ)=ひ、おさの類。杼雲=ひのような形をした雲・・・
・とち、どんぐり:杼子(チョシ)=つるばみの実・どんぐり。杼斗(チョト・ショト)=どんぐりの実。杼栗(チョリツ・ジョリツ)=どんぐりと栗の実。
*その他:杼情(チョジョウ・ジョジョウ)=情思をのべる (*「舒」に通じる)
<杪:ビョウ、こずえ、すえ、お(わり)、ちい(さい)、ほそ(い)>
・こずえ:杪頭=こずえ・いただき。杪巓=こずえ。杪末=こずえ。
・すえ :杪末=すえ。杪春・杪夏・・・ 
・お(わり):杪春・杪夏・・・
・ちい(さい):杪小=ちいさい・こまかい。杪杪=細小なさま
・ほそ(い) :杪杪=細小なさま

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●熟語の読み・一字訓読(その124)です。
<枌:フン、にれ、そぎ>
・にれ:枌楡(フンユ)=にれ。→転じて、「郷里」のこと(「枌楡同契の仲・・・」。漢の高祖の故事による。) 枌梓(フンシ)=白にれとあずさ。
・そぎ:(邦語)
<枋:ホウ、ヘイ、まゆみ、いかだ、え>
・まゆみ:枋木(ホウボク)=まゆみの木
・いかだ:枋ヘイ(「ヘイ」は竹かんむりに卑」対象外漢字)=いかだ
・え:(「え」は「柄」に通ず。)枋国(ヘイコク)=国の政柄をとること・宰相。枋司(ヘイシ)=天下の政柄を掌る司・輔相に当たる職。
<枷:カ、からさお、くびかせ、かせ>
・からさお:連枷(レンカ・からさお)
・くびかせ:枷楔(カセツ)=かせとくさび・くびかせをかけ、くさびにつなぐ。枷示(カジ)=くびかせを嵌めて衆人に示す。
・かせ:枷楔(カセツ)、枷責=枷をはめて罰する、枷問=かせを施して罪状を訊問する。
<柯:カ、え、えだ、くき>
・え:(「え」は斤の「柄」のこと)伐柯(バッカ)・柯爛(カラン)=斧の柄が朽ちるほど長い時間。柯斧=おの
・えだ:柯葉=草木の枝と葉。柯幹=えだと幹。柯条=木のえだ。・・・
・くき:(「茎」のこと)以下の文章中の使用例のみ・・・「霊芝を濯すに、朱柯を以てす」(張衡・西京賦)
*その他:柯則=法則・制度 (「柯」に、「のり、法」の意あり)。他に、「地名、木の名など」の意あり、熟語多多あり。

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