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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その153)

2015年07月15日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<トピックス>
*人民、民衆を意味する「黔首」とか「黎民」とか良く出る。・・・同義語で「烝民、烝庶、烝黎」なども覚えておくと良いかも知れない・・・。

●熟語の読み・一字訓読(その153)です。
<炸:サ、サク、さ(く)、さ(ける)、はじ(ける)>
・さ(く)・さ(ける):炸破・炸毀=爆破、炸薬=猛烈な火薬、炸撃:爆発物を用いて敵を攻撃する  →「はじける」意かも。
・はじ(ける):炸裂=爆裂  *火気を引いてはじけさせる意
*他に、「油で揚げる」意あり。炸羹サッコウ:糯米の団子に小豆餡を入れてあげた菓子。炸食:油で揚げた菓子
<炳:ヘイ、あき(らか)、いちじる(しい)>
・あき(らか)、いちじる(しい):炳焉=はっきりとしているさま。あきらかなさま。炳然。炳乎。(常套句として)「炳(ヘイ)として・・・」
<炮:ホウ、あぶ(る)、や(く)>
・あぶ(る)、や(く):炮烙・焙烙(ホウラク)=①あぶり焼くこと。②中国古代、殷の紂王の行った火あぶりの刑。焙烙・炮烙(ホウロク)=素焼き の平たい土鍋。茶や豆、塩などをいるのに用いる。また、胡麻や茶を煎る専用の器として、縁が内側にめくれて、 柄のついた小型のものもある。「ほ うらく」とも。炮製(ホウセイ)。
<烋:コウ、キュウ、ほこ(る)、めでた(い)、さいわ(い)>
・ほこ(る):烋烋(コウコウ):誇って気のたけしいさま。(大)
・めでた(い)・さいわ(い):熟語なし。
*他に「かすか」「ふすぶる」「うつくしい」「やわらぐ」意・読みあり
<烝:ショウ、ジョウ、む(す)、むしあつ(い)、すす(める)、もろもろ、まつ(り)>
・む(す):烝羹(ジョウコウ)=むした子羊の肉、それを蒸すこと(大)、羊の蒸肉(字)、烝熟=よくむす、烝食=蒸し焼き、蒸し焼きにして食う。
・むしあつ(い):烝熱=暑熱、烝雲=むしあつい雲
・すす(める):烝薦=お供え(をすすめる)、神に供えすすめる(大)
・もろもろ:烝民=烝庶:多くの民、もろびと、烝黎=黎民、烝徒=徒党:多くのともがら
・まつ(り):烝嘗(ジョウショウ):祖祭(秋を嘗、冬を烝という。)「廟に烝嘗して・・・」 烝祭=冬の祭
*烝冬:陰暦10月の異称 *「みだら」「身分ある婦人を犯す」意ありー上淫=烝淫
*烝烝:①物の盛んにおこるさま ②厚いさま ③進むさま ④火気の上行するさま ⑤志を得ないさま、ぐずぐずするさま  ③:「烝烝の至孝」:善に進める最上の孝道

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熟語の読み・一字訓読 (その152)

2015年07月14日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その152)です。

<瀾:ラン、なみ、なみだ(つ)>
・なみ、なみだ(つ):回瀾、狂瀾、波瀾、濤瀾=刀紋の一つで、怒涛のような模様。瀾汗。
 *狂瀾怒濤・天真瀾漫(爛漫)・波瀾曲折・波瀾万丈・平地波瀾・紫瀾洶湧=海の波がわき起こるさま
<瀲:レン、みぎわ、う(かぶ)>
・みぎわ:翠瀲、碧瀲
・う(かぶ):泛瀲
・その他:瀲瀲=①水のあふれるさま ②さざ波のおこるさま、「水光瀲灔にして・・・」(*灔は対象外)
<灑:サイ、シャ、そそ(ぐ)、あら(う)、ち(らす)>
・そそ(ぐ):灑塵(サイジン)=塵に水をうつ(そそぐ)、灑地(サイチ)=地にそそぐ、
・あら(う):灑兵(サイヘイ)=武器をあらう=戦いをやめる、灑洒(サイシャ)=あらう=灑除(サイジョ)、灑心=洗心、灑掃=掃除、灑濯=洗濯
・ち(らす):灑灑(サイサイ)=四散する・連綿として絶えぬさま、灑撥(サイハツ)=しぶきをかける
*灑筆(サイヒツ)=揮毫する(筆をちらす意?)*灑漾(サイヨウ):ただよう=ちらす意か?
*「水が分かれる」意もあり:灑流(シャリュウ?):分かれてそそぐ、水が分かれる・・・
<炷:シュ、とうしん、ともしび、や(く)、た(く)>
・とうしん:燈炷(トウシュ)、火炷(カシュ)、艾炷(ガイシュ)=モグサをひねって小さくして立てたもの。灯炷。
・ともしび:燈炷、芬炷、夜炷、蘭炷、炉炷
・や(く)、た(く):炷香(シュコウ)=香をたく(やく)
*その他:(香のひとくゆり・線香などの助数詞の意)一炷=:①香をひとたきくゆらせること。また、その香。②1本の灯心。
      数炷。一炷煙。・・・
*十種香・十炷香(ジシュコウ・ジシュゴウ)=①組香の一。三種を三包ずつ、一種を一包の計10包の香木を順不同にたき、その香りを聞き分ける
  もの。②香の名。栴檀(センダン)・沈水(ジンスイ)・蘇合(ソゴウ)・薫陸(クンロク)・鬱金(ウコン)・青木(ショウモク)・白膠(ハッ   コウ)・零陵・甘松・鶏舌の10種。
<炬:キョ、コ、たいまつ、かがりび、ともしび、や(く)>
・たいまつ、かがりび:火炬=たいまつ=炬火(キョカ・コカ)・松炬・・・
・ともしび:灯炬(トウコ・トウキョ)=大きなるともしび
・や(く):秉炬(ヒンコ・仏教用語)=火葬
*炬燵 (コタツ)

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熟語の読み・一字訓読 (その151)

2015年07月13日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「墨瀋(ボクシン)」・・・森鴎外の文章題で出した問題・・・ちゃんとあるんだ・・・。
*「瀏莅」なんて、読み問題で出そうな熟語ですねえ・・・
●熟語の読み・一字訓読(その151)です。

<瀋:シン、しる> 
(大漢和に熟語なし。字通に字なし) 
・しる:墨瀋=墨、硯で磨った濃墨 *墨瀋未乾=(元・陶宗儀・南村輟耕錄 卷二十九)墨:「所以晉人多用凹心硯者,欲磨 墨貯瀋耳。」・・・
 *当ブログ「森鴎外の文章題」で「墨瀋」あり。
<瀑:バク、ボウ、にわかあめ、たき、しぶき>
・にわかあめ:瀑雨=ゆうだち、むらさめ
・たき:瀑声、瀑布、氷瀑、観瀑台、名瀑、瀑泉、落瀑
・しぶき:飛瀑
<瀏:リュウ、きよ(い)、あき(らか)>
・きょ(い):瀏亮=瀏瀏=清くあきらかなさま、瀏如=清いさま、瀏濫=水が清くみなぎるさま 
・あき(らか):瀏亮=瀏瀏
 *「瀏瀏」には②風のはやいさま ③捷疾のさま の意もある。
・その他:瀏睨(リュウゲイ)=目をみはってにらむ(怒った目のさまの意)、瀏風=涼しく吹く風、瀏漂=すずしいさま (涼しい風の意)、
     瀏莅(リュウリ)=風が林木を吹き動かす音(材木が風に鳴る音の意)
<瀝:レキ、したた(る)、そそ(ぐ)、しずく>
・したた(る):瀝液、瀝血・・・~がしたたる
・そそ(ぐ):瀝酒=酒をそそぐ、瀝腸=はらわたにそそぐ、瀝懇=熱心に願う(懇をそそぐ意か)、
・しずく:瀝滴=滴瀝=涓適、残瀝=余滴、淋瀝(医学用語)、竹瀝(チクレキ)=青竹を加熱するとにじみ出てくる液
・その他:瀝瀝=①水の音 ②風の音。披瀝、瀝青(レキセイ・チャン)、土瀝青(アスファルト)、淅瀝=哀れで寂しいさま。風雨や葉の落ちる音。
<瀟:ショウ、きよ(い)>
・きよ(い): 瀟洒・瀟灑=すっきりとあか抜けしているさま 。俗っぽくなくしゃれているさま。水が深くて清い.潇洒
<瀰:ビ、み(ちる)、はびこ(る)、ひろ(い)>
・み(ちる):瀰漫=水が一面に満ちる
・はびこ(る):弥漫・瀰漫=一面に広がり満ちること。 はびこること。
・ひろ(い):瀰散=広く散らばること

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熟語の読み・一字訓読 (その150) 濬 濔 濘 濛 瀉

2015年07月12日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その150)です。

<濬:シュン、さら(う)、ふか(い)>
・さら(う):濬(浚)渫、濬機=浚渫機・・・
・ふか(い):濬哲=深い知識があること。また、その人。濬潭=ふかいふち
<濔:デイ、ビ、ミ、み(ちる)、おお(い)>
・み(ちる):濔漫(ビマン)=(みちて)はびこる
・おお(い):濔濔(デイデイ・ベイベイ):①衆多なさま、柔らかなさま(「・・・轡(ヒ)を垂るること濔濔(デイデイ )たり(詩経・斉風)」、
        ②流れの長いさま、水流のさま 
・その他:「濔迆(ビイ)」=平らかに連なるさま *濔(ビ)にそういう意味あり。「迆」は対象外漢字。
  *音で「デイ、ビ、ミ」以外に「ナイ、ベイ、マイ」がある(大・字とも)
  *「濔濔(ビビ)」と読んでいるネットあるも、大・字通には無かった・・・。
<濘:ネイ、ぬか(る)、ぬかるみ、どろ>
(読みを分ける意味はあまりないが、便宜的に分けてみると・・・)
・ぬか(る):濘溺(ネイデキ)=ぬかる、どろが深く積もっていること
・ぬかるみ:濘滞=濘泥=泥濘=ぬかるみ、どろがつかえる・泥水がたまる、陥濘=ぬかるみ(どろ)にはまる
・どろ:濘潦(ネイロウ)=どろ水
・その他:濘汀(ネイテイ)=汀濘(テイネイ)=小さい水流・小川 *濘:小さい水のさまの意。
<濛:ボウ、モウ、こさめ、きりさめ、くら(い)、うすぐら(い)>
・こさめ、きりさめ:濛雨
・くら(い、うすぐら(い):濛濛、溟濛、水濛、濛昧、空濛・・・
 *濛気=(朦気)=①もうもうと立ちこめる霧やもや。②心の晴れないこと。気のふさがること。
<瀉:シャ、そそ(ぐ)、は(く)、くだ(す)、しおつち>
(2017.4.7(補筆修正))
・そそ(ぐ):瀉血、瀉出、瀉下、傾瀉、注瀉、一瀉(千里)、瀉潤(シャジュン)=水をそそぎうるおす
・は(く) :吐瀉
・くだ(す):瀉下、水瀉、瀉剤、瀉痢、泄瀉(セッシャ)=下痢
・しおつち :瀉土(シャド)、瀉鹵
 *熟語の音読みは、以下の記事も参照のこと。

(参考ー漢検2ー)
 ・意味 :①そそぐ。水をそそぎ流す。流れ出る。「瀉血」「瀉出」 ②はく。食べ物をはきだす。くだる。くだす。「瀉痢」「吐瀉」 ③しおつち。塩分をふくんだ土。
 ・下つき:傾瀉(ケイシャ)・水瀉(スイシャ)・注瀉(チュウシャ)・吐瀉(トシャ)
 ・大見出し:<瀉腹(くだりばら)> 瀉下(シャカ) 瀉血(シャケツ) 瀉剤(シャザイ) 瀉出(シャシュツ) 瀉痢(シャリ) 瀉ぐ(そそ-ぐ) 瀉く(は-く)

( 注 )
 *瀉血・・・漢検2の大見出しの説明&広辞苑の説明などから、「意味①そそぐ。水をそそぎ流す。流れ出る」、訓対応なら「瀉(そそ)ぐ」ということになりそうだ・・・当初整理した「くだ(す)」対応は間違いかもしれない。
 *瀉下・・・漢検2「①そそぎくだすこと。そそぎ出ること。 ②腹をくだすこと。下痢。」とあり、熟語の意味によっては、「瀉(そそ)ぐ」もしくは「瀉(くだ)す」に対応するようだ・・・。
 *水瀉(スイシャ):「水のような激しい下痢をすること。水様性下痢」(広辞苑)から、“くだ(す)”訓対応か・・・。

(以前の掲載内容) *「水瀉」「瀉血」の訓対応は上記記事にて修正しています。
・そそ(ぐ):瀉出、一瀉千里
・は(く):水瀉、吐瀉
・くだ(す):瀉下、瀉血、瀉剤、瀉痢、泄瀉=くだりばら
・しおつち:瀉土=塩分を含んだ土。しおつち。 =瀉鹵(シャロ)=斥鹵(セキロ)

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熟語の読み・一字訓読 (その149)

2015年07月11日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その149)です。

<潦:ロウ、にわたずみ、おおみず、ながあめ>
・にわたずみ:水潦、行潦 庭潦=庭のたまり水。潦水=雨が降って、庭などにたまったたまり水。にわたずみ。 雨潦=雨が降ってできた水たまり。
       雨による出水。濘潦(ネイロウ)=どろみず
・おおみず:潦浸=大雨で水にひたる、潦壊=洪水でこわれる、潦死=溺死
・ながあめ:潦旱(ロウカン)=長雨と旱魃、霖潦(リンロウ)
・その他:潦草=なげやりでそそっかしいこと、不注意。
     潦倒=①容姿のみやびやかで奥ゆかしいさま、物事にこせこせしないさま ②老羸のさま、落ちぶれる、吏事に適さない、碌々として何も成
         し得ないさま
<澳:イク、オウ、くま、ふか(い)、おき>
・くま:隈澳(ワイイク)=水が奥深く入り込んだ所。入り込んだ水際。澳港(イクコウ)=港澳(コウイク)=みなと・舟どまり *「澳」はくま  
   (隈)の意。
・ふか(い):澳溟(オウメイ)=深く暗いこと
・おき :(邦語)
・その他:澳汨(オウコツ)=しずむこと。 澳門(マカオ)
<澹:タン、あわ(い)、うす(い)、しず(か)>
・あわ(い):澹泊=淡泊(白)=澹薄、澹澹=あっさりしたさま、澹味=淡味=あっさりした味
・うす(い):澹雲=うすい雲、薄雲
・しず(か):澹静=やすらかでしずか、澹漠(タンバク)=欲少なく心しずか、澹然=静かにやすらか
<濆:フン、わ(く)、ふ(く)、ほとり、みぎわ>
・わ(く):濆泉=湧き上がる泉=濫泉、濆瀑、濆涌(フンヨウ・ホンヨウ)=水がわきあがること
・ふ(く):濆泉(フンセン・ホンセン)=噴泉=水がはく(=ふく)
・ほとり、みぎわ:江濆、汀濆、渓濆・・・
 *大漢和は「フン」音読み。字通は「フン、ホン」で「ホン」音読み。
<澪:レイ、みお>
・みお:作澪(サクレイ)、澪標(レイヒョウ・みおじるし)、澪杭(レイコウ・みおぐい)・・・

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熟語の読み・一字訓読 (その148)

2015年07月10日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その148)です。

<漓:リ、したた(る)、なが(れる)>
・したた(る):淋漓=①水・汗・血などが、したたり流れるさま。②勢いなどが表面にあふれ出るさま
・なが(れる):流漓
・その他:澆漓 =世が末となって道徳が衰え、人情の薄いこと。 「澆」「漓」ともに「うすい」と読む。
 *澆漓末代・剳青淋漓(サッセイリンリ)・鮮血淋漓・溌墨淋漓 ・悲壮淋漓・墨痕淋漓・流汗淋漓・流血淋漓・淋漓尽致
<澆:ギョウ、そそ(ぐ)、うす(い)、かるがる(しい)>
・そそ(ぐ):澆漑=澆灌=水をそそぐ、澆濯=そそぎあらう、澆花、澆地・・・~に水をそそぐ
・うす(い):澆漓、澆季、澆末
・かるがる(しい):澆詭=かるがるしくていつわる(人情が薄くなって偽りの多いこと)、澆訛=軽薄でまことがない
 *「澆瓜之恵(ギョウカのめぐみ)」=瓜に水をそそぐような恩恵(故事あり)=灌瓜
<潯:ジン、ふち、ほとり、みぎわ>
・ふち:(水涯の深いところ)水潯
・みぎわ:(=水涯)江潯=水涯
<潭:タン、シン、ふち、ふか(い)、みぎわ>
・ふち:潭水=底深くたたえられた淵 (ふち) の水。碧潭・深潭=深く水をたたえた所、ふち。濬潭(シュンタン)=ふかいふち
・ふか(い):潭月=深く水をたたえた淵に映る月。潭潭=水が深くたたえられているさま。潭影、潭思、潭心、潭深・・・
・みぎわ:大潭、小潭、深潭・・・
<2018.3.26加筆>
(漢検2)
江潭:①川の深いふち。また、そのほとり。②(地の名)長江の南にあるふちで・・・楚の屈原が投身した汨羅付近という。
碧潭:(広辞苑)あおあおとした深い淵
緑潭:みどり色に水をたたえた深い淵。碧潭。
潭潭:(大見出し)①水を深くたたえているさま。 ②奥深いさま。
<潘:ハン、しろみず、うずまき>
・しろみず:潘沐=米のとぎみず(しろみず)で髪を洗う、潘汁=米を洗った汁(しろみず)、潘煮(ハンシャ)=煮たしろみず、米潘(ベイハン)=米のしろ      みず・とぎみず
・うずまき:(水が集まりめぐってうずをまいている流れ)旋潘・・・「鯢、旋(めぐ)るの潘(うずまき)を淵となす」・・・
・その他:潘渚(ハンショ)=水のあふれているところや水を遮っているところ(大)。なぎさ(字通)。 この「潘」は「あふれる」意。

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熟語の読み・一字訓読 (その147)

2015年07月09日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>今回は他のネット・ブログに大変お世話になりました、感謝。
*「滬」の字に「えり」という意味があることがよくわかった👋 上海の別名だけだと思ってた(^^;)
*「滸」の字・・・なぜ「烏滸(オコ)がましい」と書くのか、理解が深まった・・・。

●熟語の読み・一字訓読(その147)です。
<滬:コ、えり、あじろ>
・えり:(魞のこと)石滬、巡滬、滬房、滬目、滬門・・・滬瀆・・・
・あじろ:畚箕滬・・・
・その他:(滬=上海の別名)滬菜(=上海料理)、・・・
 *石滬(セキコ)=古代漁法の一つで、海の中に石を積んで魚を誘い込み、逃げられないようにした罠。澎湖特有の「石滬海洋文化」あり。この海洋施設の各種名称が上記の「巡滬、滬房、滬目、滬門・・・滬瀆・・・」など。「畚箕滬」も同様。・・・関連ネット参照・・・なお、石滬は現地語では「シーフ」。このネットに絵図も載っているので、とても参考になります・・・なぜ、滬(えり)なのか、よくわかる・・・魞の図も何かで見た方がより理解できますけど。
<滸:コ、ほとり、みぎわ>
・ほとり、みぎわ:水滸、烏滸、河滸、潜滸、芳滸・・・
 *滸滸(ココ):木片の落ちる音(大)、木を伐る音
 *「烏滸がましい」の「烏滸」の語源:・・・詳細関連ネット参照・・・「後漢時代の中国で黄河や揚子江に集まるやかましい人たちを指していた。これは、やかましいことをカラスに喩え、 水際を意味する「滸」から「烏滸(オコ)」としたもので、意味が似ていたために用いられた漢字である」由。以上、サイト「語源由来辞典」から・・・。
<漿:ショウ、しる、のみもの、おもゆ>
・しる:血漿、岩漿、漿液、酸漿(サンショウ)
・のみもの:豆漿、
・おもゆ:漿(ショウ)、濃漿(こくショウ)、
 *酸漿(かがち・ほうずき・サンショウ)=酸っぱいしる→ほおずきの実→赤酸漿(あかかがち)
 *乞漿得酒、求漿得酒、漿酒霍肉、箪食壺漿・・・おもゆ、のみもの・・・
<滲:シン、にじ(む)、し(みる)>
・にじ(む):滲出=にじみでる
・し(みる):滲入=しみこむ、滲水=しみこんだ水
<漱:ソウ、すす(ぐ)、くちすす(ぐ)、うがい>
・すす(ぐ):盥漱=手を洗い口をすすぐ。身を清める。漱水=すすぐ、口を洗う。・・・
・くちすす(ぐ):含漱(含嗽)、漱石、・・・
・うがい:含嗽=口をすすぐこと。うがい。含嗽剤・・・

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熟語の読み・一字訓読 (その146)

2015年07月08日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「滕がる」・・・「わきあ(がる)」はこの字のみですね。「湧き上がる」「沸きあがる」・・・などありますが、「(わきあ)がる」となったら、この「滕」を書かないと・・・。この「滕」には「わ(く)」もあるので、「滕(わ)き上がる」とも読む。出題された「縢(かが)る」に字が似ているので注意。「わきあがる」は「水」、「かがる」は「糸」・・・。
*「寒暑」の同義語・・・ソウネツ→「滄熱」・・・こんなのは流石に出ないだろうけど。マイナーすぎる・・・(^^;)

●熟語の読み・一字訓読(その146)です。
<滄:ソウ、さむ(い)、あお(い)、あおうなばら>
・さむ(い):淒滄、滄滄=①寒いさま、②天の広く青いさま 滄熱=寒いと暑い=寒暑
・あお(い):滄茫=蒼茫=青々として広いさま 滄浪=青々とした水色
・あおうなばら=滄海、滄瀛
<滕:トウ、わ(く)、わきあ(がる)> *「騰」に通ず。
・わ(く)、わきあ(がる):沸滕(騰)、滕口(トウコウ)=放言
・その他:滕室=墓穴 (漢の滕公の故事から・・・「滕公佳城」(蒙求の標題)・・・佳城は墓地のこと)。滕宏=胡麻。滕六=雪の神の名。滕王閣。
<溏:トウ、いけ、どろ>  *参考:塘:トウ、つつみ 【池塘】ちとう
・いけ:池溏
・どろ:溏泄(トウセツ)=泥状便のこと
 *池塘、地塘、池溏(ちとう)は、湿原の泥炭層にできる池沼
 *「池塘」は池沼の堤を、「池溏」は池沼の水をそれぞれ指すらしい。
<溥:フ、あまね(し)、ひろ(い)、おお(きい)、し(く)>
・あまね(し):「溥(普)天の下、率土の浜」:天があまねくおおう所と、地の続く 果て。全世界。天下。
・ひろ(い):溥天、溥博・・・
・おお(きい):溥原=大原、溥愆(フケン)=大きな過失、溥博(「溥博なること天の如し」)
・し(く):(大漢和、熟語なし。字通、字なし)「敷設」の「敷」に通ずとあるので「溥設」?
<溟:メイ、くら(い)、うすぐら(い)、うみ、おおうなばら>
・くら(い)、うすぐら(い):溟濛=小雨がふってくらい(うすぐらい)、溟溟
・うみ、おおうなばら:溟海、滄溟、南溟、北溟

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熟語の読み・一字訓読 (その145)渝 溘 滉 溷 滓

2015年07月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その145)です。

<渝:ユ、か(わる)、か(える)、あふ(れる)>
・か(わる)、か(える):渝盟
・あふ(れる):渝溢
<溘:コウ、たちま(ち)、にわ(か)>
(漢検2)
意味:たちまち。にわかに。急に。「溘死」「溘然」
溘焉(コウエン):思いがけず急に起こること。突然のこと。「―として逝く」 参考)多く、人の死去についていう

・たちま(ち)、にわ(か):溘然 溘焉、溘死(コウシ)=にわかに死ぬ。人が死ぬこと。溘謝:溘死に同じ。溘逝:溘死に同じ。
・その他:
 溘匝(コウソウ):(畳韻)いっぱいに広がったさま。「溘匝として金鈿満ちる」
 溘溘(コウコウ):①水の流れる音のさま ②襲い来る寒さのさま
<滉:コウ、ひろ(い)>
・ひろ(い):滉洋 
 *滉洋自恣=水の広く深いように、学識文才が深く広く、応用の自在なこと
<溷:コン、にご(る)、みだ(れる)、かわや>
・にご(る):溷濁(=混濁)=①いろいろなものがまじって濁ること。「 川の水が―する」
・みだ(れる)溷濁=②世の中が乱れること。意識がぼんやりしてくること。
・かわや:(墜茵)落溷 、溷厠=便所
・その他:沐浴抒溷=「抒溷」は汚れを取り除くこと。「抒」はすくい出す意。また、除く意。「溷」は汚れの意。
<滓:サイ、シ、おり、かす、よご(れ)> *「かす」は邦語らしいが・・・(下記熟語あり)。
・おり:滓澱(シデン)
・かす:残滓(ザンシ)=残ったかす、滓泥(シデイ)=かすとどろ=泥滓、滓粃(シヒ)=かすとしいな
・よご(れ):滓濁(シダク)=にごり・にごる、滓穢(シワイ)=けがれ、よごれ。「清を揚げ滓穢を蕩去す」、垢滓(コウシ)=けがれ
 *鰯滓(いわしかす)、鉱滓(コウサイ)、塵滓(ジンシ)、渣滓(サシ)

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熟語の読み・一字訓読 (その144)

2015年07月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「渙」:「渙発」と「煥発」・・・大詔は「渙発」、才気は「煥発」。
*「渟」の「渟(とど)まる」と「渟(た)まる」は、熟語の意味を理解しないと、訓読みの区別がしづらいです・・・。

●熟語の読み・一字訓読(その144)です。

<渙:カン、ち(る)、と(ける)、あき(らか)>
・ち(る):渙散=ばらばらに散る、渙弛=渙散、渙焉=散り離れるさま
・と(ける):渙然=さらりととける、渙解=氷解する、
・あき(らか):渙爛=かがやく=渙汗、渙衍=ゆたかなさま
・その他:渙発=盛んに発する・勅令などにいう。渙渙=水がさかんに流れるさま
<渾:コン、ま(じる)、にご(る)、す(べる)、すべ(て)>
・ま(じる):渾沌、渾淆=混淆、渾雑=混雑、渾濁=混濁、渾和=融和する、まじる、混合する
・にご(る):渾心=心を濁す、
・す(べる):大・字とも読みなし。
・すべ(て):渾身、渾円、渾家=全家・家じゅう、渾碧=青一色、渾一=渾金=渾成=統一する・一となる、渾化=一体化、渾崙、渾侖(コンロン)・・
・その他:渾名=綽名=諢名、渾儀=渾天儀
<湍:タン、はやせ、はや(い)、たぎ(る)>
・はやせ:湍渚=はやせと渚、湍瀬(タンライ)=はやせ=湍流
・はや(い):湍悍(タンカン)=水の流れが強く早い、湍激、湍水=はやい流れ
・たぎ(る):(大・字とも読みなし・・・邦語?)
・その他:(うずまく、めぐる意で)湍怒=水流が急で波立つ、湍滝(タンロウ)=たきつせ、急激な流れ、湍水=うずまく早瀬 ・・・これらは、「たぎ       る」意でも通用するかも。
<渟:テイ、とど(まる)、た(まる)、と(める)>
・とど(まる):渟涵=とどまりひたす、渟蓄=水がとどまりたまる(転じて、学問の博く深いこと)
・た(まる):渟淤(テイオ)=たまった泥、渟膏(湛碧)、渟水=たまり水、渟泓(テイオウ)=水が淀んで深いこと
・と(める):渟車=停車、渟泊=停泊=碇泊=投錨
<湎:ベン、メン、おぼ(れる)、しず(む)>
・おぼ(れる):耽湎(タンメン)=酒色にふけること=耽溺(タンデキ)
・しず(む):沈湎(チンメン)=しずみおぼれること。特に、酒色に ふけってすさんだ生活を送ること。沈湎冒色 (チンメンボウショク)

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熟語の読み・一字訓読 (その143)

2015年07月05日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「淅」・・・淅淅とか淅瀝とか、物の状態を表す熟語は目にするが、「淅米」は?→「(米を)淅(よな)げる」
*「淤淀」の読み・・・「オデン」・・・

●熟語の読み・一字訓読(その143)です。

<淒:セイ、すご(い)、すさま(じい)、さむ(い)、ものさび(しい)>
・すご(い):淒哀=ものすごく悲しむ、淒寒=ものすごく寒い、淒爽=非常にさわやか
・すさま(じい):淒緊=すさまじくきびしい、淒気=物すさまじい気
・さむ(い):淒滄=寒い、甚だ寒い、寒さ *「淒愴」「凄愴」と混同しないように。 淒日(セイジツ)=そぞろ寒い秋の日・秋日
・ものさび(しい):淒雨=ものさびしく冷たい雨、
 *淒辰=秋の季節=霜辰=淒序
<淅:セキ、よな(げる)、かしよね>
・よな(げる):淅米(セキベイ)=米をとぐ・よなげる、淅水=米をといだあとの白い水 
・かしよね:「接淅」 *大漢和・字通とも「孔子、斉を去るに、淅に接す(接淅)・・・」の文のみ。 *かしよね=水に漬して清く洗った米。あらいよね。
・その他:(物のさまを表す意)淅颯(セキサツ)=物がかすかに動く・微動する音、淅淅=①風の音、②風鈴などの音 淅然=さびしいさま・秋気の立つさま、淅瀝=①蕭条・淒涼・淅淅=あわれに淋しいさま、②風や雨などの音、②落葉の音、④機梭の音
<淙:ソウ、そそ(ぐ)>
・そそ(ぐ):大漢和に音熟語なし。字通に「淙鑿=浸食する」「淙泉=流泉」の2熟語あり。
・その他:(水の音、水の流れるさまの意)淙潺、淙然、淙淙、淙汨(ソウコツ)・・・
<淤:オ、ヨ、どろ、おり、ふさ(がる)>
・どろ:淤河(オカ)=水のない河、淤泥=どろ、どろの水たまり、淤漑(オガイ)=泥水を田に入れる、淤紫(オシ)=濁ったむらさき・どろむらさき
・おり:淤滓(オシ)、淤澱 =おり、かす
・ふさ(がる):淤塞(オソク)・淤閼(オアツ)=どろがふさがりたまる
・その他:淤淀(オデン)=水が濁りよどんで流れないところ *「にごる」意。
<湮:イン、しず(む)、ほろ(びる)、ふさ(ぐ)>
・しず(む):湮淪=しずむ・なくなる、湮沈、湮昧=埋没する、湮落
・ほろ(びる):湮没、湮滅、湮墜、湮殄
・ふさ(ぐ):湮鬱=気がふさぐ・心がむすぼれる、湮塞

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熟語の読み・一字訓読 (その142)

2015年07月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その142)です。

<涵:カン、ひた(す)、うるお(す)、い(れる)、もち(いる)>
・ひた(す):涵泳=ひたりおよぐ、涵澹(カンタン)=水のいりひたすこと、涵煦=ひたしあたためる=覆育する、涵浸=漬けひたす・・・
・うるお(す):涵育・涵養 =うるおい育てる(恵みを施す)
・い(れる):涵蓄=入れたくわえる、涵容=寛容・諒恕、涵貯=たくわえ
・もち(いる):涵量=寛待する・寛大に取り扱う
・その他 :涵淹(カンエン)=①ひそみかくれる=潜伏、②漬けひたす 涵咀(カンソ・カンショ)=良く嚼みこなして味わう→文義などを審らかに推求する喩え。玩味する(字)
 *涵牛鼎=牛を入れるほどの鼎、大鼎。(史記) *涵牛=牛を入れひたす。
<涸:コ、か(れる)、つ(きる)、から(びる)>
・か(れる)、つ(きる):涸渇=涸竭(コケツ)=枯渇、涸旱=ひでり・みずがれ・大旱、涸渚、涸水、涸海、涸河、涸池、涸流=水のかれた流れ
・から(びる):涸魚=かれうお・ほしうお・ひもの=枯魚
 *涸鮒(コフ=涸轍鮒魚の略) 「コフ(涸鮒)を甦らしむ」=困窮した人を救う喩え。
 *涸鮒=涸鱗
<淆:コウ、ま(じる)、にご(る)、みだ(す)>
・ま(じる):淆雑=いりまじる、淆舛=まじる、淆紊=まじる
・にご(る):混淆・淆混、淆溷
・みだ(す):淆乱=みだれる 、淆訛(コウカ)=みだれあやまる、淆蕩(コウトウ)=動乱
<淬:サイ、にら(ぐ)、つと(める)、はげ(む)>
・にら(ぐ):淬刃、淬刀、淬磨=淬礪=にらぎみがく→転じて、つとめはげむ
・つと(める)、はげ(む):淬勉、淬、淬礪
・その他:淬浴=身体を洗う事(「浴する」意あり。)、淬没=水の流れるさま(「流れる、水のさま」の意あり。)
<淌:ショウ、トウ、おおなみ、なが(れる)>
 (字通に該当漢字なし。大漢和は以下の熟語のみ)
・おおなみ:「淌、大波」
・なが(れる):淌眼抹涙=涙を流して眼を拭う
 *他に、「淌白」=上海語で私娼のこと。

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熟語の読み・一字訓読 (その141)

2015年07月03日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「浚澗ー浚(ふか)い谷」は覚えておきたいところ・・・
*「涅髪」には「髪を染める」=「髪を黒める」意味もあるかもしれない・・・。

●熟語の読み・一字訓読(その141)です。

<浣:カン、あら(う)、すす(ぐ)>  =「瀚」に同じ。
・あら(う)、すす(ぐ):浣腸、浣衣、浣濯、浣滌(カンデキ)・・・
・その他:上浣・中浣・下浣=上旬・中旬・下旬 *浣:10日間の称。(唐代、官吏が10日ごとに1日を休暇を賜り、沐浴休息したことによる)
<涓:ケン、ちい(さい)、しずく、わず(か)、きよ(める)>
・ちい(さい):涓流(ケンリュウ)=小さな流れ。細流。
・しずく:涓埃(ケンアイ)=水滴とほこり・わずかなことの喩え。涓塵(ケンジン)=しずくと塵・ほんのわずかなものの喩え。涓滴(ケンテキ)=しずく。水の     したたり。小さなものの喩え。*涓埃之功(ケンアイノコウ)
・わず(か):涓毫(ケンゴウ)=すこし。ごくわずか。
・きよ(める):涓潔(ケンケツ)=清い、潔い、「涓潔(な人物)」
・その他:涓涓(ケンケン)=水がちょろちょろ流れるさま 涓人(ケンジン)=宮中の掃除や取り次ぎをする者。宦官をいう。涓然(ケンゼン)=涙を流して泣く     さま。
<浚:シュン、さら(う)、ふか(い)>
・さら(う):浚渫、浚井・・・
・ふか(い):浚澗=深い谷、浚急=深い急流。浚溝、浚谷、浚沢、浚則=深く則ること。
・その他:浚流=早い流れ(大)、深流(字)。浚湍=急湍、浚冽=清冷、浚瀬(シュンライ)=早瀬・・・
<浹:ショウ、あまね(し)、めぐ(る)、とお(る)、うるお(す)、うるお(う)>
・あまね(し):浹会=あまねく集まる、浹洽=ゆきわたる、浹行=あまねし 浹偏=あまねし
・めぐ(る):浹辰=12支一巡、12日。浹歳=1年。浹月=ひと月、浹日=1日
・とお(る):浹徹=とおる、浹通=とおる
・うるお(す)・うるお(う):浹浹=うるおす、浹髄:身に沁みこむ(浹髄淪肌)、淪肌浹髄(リンキショウズイ):肌にうるおい、髄にいたる=感銘        の深いこと
<涅:デツ、ネツ、ネ、くろつち、くろ、そ(める)、くろ(い)、くろ(める)>
・くろつち、くろ:涅石(デツセキ)=礬石
・そ(める):涅髪(デツハツ・デッパツ)=髪をそめる
・くろ(い)、くろ(める):涅墨=涅面=涅字=涅文(デツモン)=入れ墨、入れ墨すること、涅手=腕の入れ墨
 *「ネツ、ネ」は慣用音。 涅槃(ネハン)

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熟語の読み・一字訓読 (その140)

2015年07月02日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「泅」の字は「水上を浮かび行く」意味。泅泳(シュウエイ)=およぐ=水上にうかんだり、水中を潜ったりしておよぐ意味。
*「沾(テン、セン、チョウ)」音、「うるおう、うるおす」意のときは「セン」音読み・・・似た字と熟語で「霑・・・」は「テン」読みなので注意。

●熟語の読み・一字訓読(その140)です。

<泅:シュウ、およ(ぐ)、う(かぶ)>
・およ(ぐ):泅者=およぐ者、泅泳、泅水=水練
・うか(ぶ):泅泳=およぐ(「泅」は水上を浮かび行く、「泳」は水中を潜り行くこと。)
 *泅魚漢=さかなとり、漁師
<沾:テン、セン、チョウ、うるお(う)、うるお(す)>
・うるお(う)、うるお(す):沾背(センパイ)、沾濡(センジュ)、沾衾(センキン)・・・
・その他①:沾沾(センセン、チョウチョウ)=①外面を整えること ②軽薄なさま ③風の吹くさま
・その他②:沾補(テンポ)=添補=添え補うこと *沾は「添」に通ず。
<洫:キョク、ケキ、みぞ、ほり>
・みぞ:溝洫、濬洫、封洫
・ほり:城洫
・その他①:洫洫(キョクキョク)=弱り果てるさま
・その他②:老洫
<洽:コウ、うるお(す)、うるお(う)、あまね(し)>
・うるお(す)、うるお(う):洽化=うるおし和らげる・徳化を普及する、洽衿(コウキン)=襟をうるおす=沾襟(センキン)、洽背=背をうるおす
・あまね(し):洽聞、洽覧、洽驩(コウカン)=あまねくよろこぶ、洽汗=あまねく汗をかく、洽濡=洽浹=洽潤=あまねくうるおす、洽普=普洽、洽暢=あまねくのびる
・その他:洽旬(コウジュン)=満10日間のこと 洽当=適当な・ちょうど良い
<洸:コウ、ほの(か)、かす(か)>
・ほの(か)、かす(か):洸忽(コウコツ)=恍惚=分明でないさま・うっとりするさま
・その他①:洸洋=洸漾=汪洋=水の深く広いさま、転じて、議論・学説等が深遠にして測られないさま。洸洋自恣=深遠でとりとめのないこと(史記「其の言、洸洋自恣・・・」)
・その他②:洸洸=怒るさま、果敢なさま、荒々しいさま、水の満ちるさま

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熟語の読み・一字訓読  (その139) 汨 沐 泄 泓 沽

2015年07月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「汨」は屈原の「汨羅(ベキラ)」で有名・・・だけど、「汨(コツ・しずむ)」の読みあり・・・本当は字が違うという説もあるけど。
*「沐猴(モッコウ)」はサルのこと・・・でも、そういう意味だったんだあ・・・本文参照・・・
*「泄泄」だけは「エイエイ」と読むことを覚えておくと良いかも。
*「泓(オウ)」は字体から「ひろい」と読んじゃいそうだけど、「ふかい」と読みます・・・。面白い熟語発見!!「泓噌(オウソウ)」・・・味噌の「噌」にも「かまびすしい」意・読みあり・・・準1配当漢字・・・

●熟語の読み・一字訓読(その139)です。
<汨:ベキ、コツ、しず(む)>
・しず(む):汨汨(コツコツ)、汨没(コツボツ)
・(その他):汨羅(ベキラ)・・・屈原が投身自殺した河で有名。「汨羅の鬼」。
<沐:ボク、モク、あら(う)、うるお(う)>
・あら(う):沐洗、沐浴=沐澡、沐日(=休日のこと。漢のころ、5日ごとに帰宅し休沐したことから・・・)、沐櫛
・うるお(う):沐恩=恩を蒙る(めぐみを受ける意=「うるおう」に通ず)、沐浴=(「あらう」意のほかに)めぐみを受ける・めぐみにひたる=うるおうの意あり
・その他①:沐猴(モッコウ)=猿は好んで面を拭い、その様が人の沐するに似ているから「沐」という(大漢和)
・その他②:沐露=露に濡れる→辛苦して勉する喩え。字通では「露にぬれる」のみ。
<泄:セツ、エイ、も(れる)、も(らす)、な(れる)>
・も(れる)、も(らす):泄漏、泄下、泄満・・・「セツ」音
・な(れる):泄瀆(セツトク)=なれけがれる *「褻」「狎」に通ず
・その他:「泄泄(エイエイ)」=①鳥のはばたくさま ②人が多く、にぎやかなさま
<泓:オウ、ふか(い)、きよ(い)、ふち>
・ふか(い):泓量=深くて水かさのあるさま、泓涵=水を深くたたえているさま、泓然=水が満ちるさま・深いさま、泓泓=①水の深いさま、泓澄=水が深く澄むさま
・きよ(い):泓泓=②水の清いさま、ふち:
・ふち:(水たまりの意もある)泓渟=深い水たまり。湖泓、水泓・・・
・その他①:寒泓=硯の海のこと(大漢和)
・その他②:泓噌(オウソウ)=むなしくかまびすしい=空囂(クウゴウ) *噌(ソ、ソウ、かまびす・しい)
<沽:コ、う(る)、か(う)、ねうち>
・う(る):沽售(コシュウ)、沽売、沽販=売買
・か(う):沽客=估客=買い手、沽販=売買
・ねうち:沽価=估価=代価・ねだん、沽券=估券=①売買の券状 ②売値・売価 ③品位・ねうち

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