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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その168)

2015年07月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その168)です。
<疔:チョウ、かさ、できもの>
・かさ、できもの:疔瘡=花柳病・面疔、疔毒=ちょう、面疔、腫物
<疚:キュウ、や(む)、なや(む)、ながわずら(い)、やま(しい)>
・や(む):労疚、愈疚、疾疚
・なや(む):疚懐=疚心=心をやます・心配する、疚病(キュウヘイ)=悩み
・ながわずら(い):疚病(キュウヘイ) *「疚」に「“久”しい病」という意味あり。
・やま(しい):(該当しそうな熟語:疚愧=慙愧、疚侮=疚慙=後悔)
<疝:サン、セン、せんき>
・せんき:疝気、疝痛、疝癖=疝気やみ、疝癪=癪気
<疥:カイ、ひぜん、はたけ、おこり>
・ひぜん:疥瘡=疥癬=ひぜん、疥膿、疥毒、疥痂=かさぶた、疥癘=疥搔=かゆいふきでもの
・はたけ:疥癩(カイライ)=はたけ
・おこり:(見当たらず)
・その他①:疥壁(カイヘキ)=壁に(この皮膚病のように)落書きする
・その他②:(ひぜん、はたけ、に該当すると思われる下付き熟語)爬疥、患疥、癬疥、風疥、痒疥
<疣:ユウ、いぼ>
・いぼ:疣贅=いぼとこぶ・むだもの=肬贅
<痂:カ、ケ、かさぶた、ひぜん>
・かさぶた:痂疵(カシ)=かさぶたの病(やまい)
・ひぜん:(見当たらず・・・「疥」の方が一般的・・・) 
<疸:タン、おうだん> *おうだん=身体が黄色くなる病気
・おうだん:黄疸、穀疸、酒疸、労疸・・・*「疸に五種あり、黄胖、・・・(左記4種)・・・」

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熟語の読み・一字訓読 (その167) 畛 畚 畤 畭 畸 疆 

2015年07月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「畛畦」「畚土」「疆域」・・・「疇」(疇昔、田疇)などは見逃してはならない熟語ですね。
●熟語の読み・一字訓読(その167)です。
<畛:シン、さかい、あぜ>
・さかい:畛崖=境界・さかい・はて、畛畦(シンケイ)=田のうね・さかい・物の隔てがあること、畛域=田のあぜ・さかい・疆界・境域
・あぜ:畛畷(シンテツ)=田畑のあぜ、畛畦、畛域・・・
<畚:ホン、ふご、もっこ>
・ふご:畚萊(ホンライ)=ふごに入れたあかざ *萊(ライ、あかざ、あれち)←準1漢字
・もっこ:畚土=もっこの中の土、畚中=もっこの中 *「畚土の基、その高きを成さず」
 (注)「ふご」:縄を編んで作り、または竹籠に縄をつけたもので、形は筥に似て、物を盛って担い運ぶに用いる。
<畤:シ、ジ、まつりのにわ> *天地の神霊を祭るところ
・まつりのにわ:畦畤(ケイジ)、霊畤(レイジ) 
<畭:ヨ、シャ、あらた、やきはた> *「シャ」音は人名・地名に多し。
・あらた:畭田(ヨデン・シャデン)=①新たに開墾した田・新田・開墾する 
・やきはた:畭田=②雑草を焼き払って田とする
 *畭丁(ヨテイ・シャテイ)=農夫
<畸:キ、めずら(しい)、のこ(り)、あま(り)>
・めずら(しい):畸人、畸態=平素と異なった物思い
・のこ(り)、あま(り):畸零(キレイ)=①井田に区画できないはした地。残田。②はした、あまりもの。③不具、半端・・・。畸零米=はしたごめ
・その他:畸形、畸日=奇数の日・半の日、畸巧=偏していて理に合わないもの
<疆:キョウ、さかい、かぎ(る)、かぎ(り)>
・さかい:疆域、疆宇、疆易、疆界、疆土、疆郊、疆圉=辺境・国境付近・・・
・かぎ(る)、かぎ(り):疆度=かぎりはかる・正確に量る、疆理(キョウリ)=堺を正し、その地に適した作物を弁別し田を治める。(詩経・大雅「迺疆迺理」)。無疆=疆(かぎ)り無し。
<疇 :チュウ、うね、はたけ、たぐい、むく(いる)、さき(に)、むかし、だれ>
<以前、公開済みです。>

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熟語の読み・一字訓読 (その166)

2015年07月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*以前、韓流ドラマの「善徳女王」を光テレビのビデオで何度も見ましたが、あのミシルが敲いていた楽器が「撃甌・十二撃甌」ってやつなんだ・・・てことが、今回わかりました(^^)・・・ああ、また再配信されないかなあ・・・善徳女王・・・面白かったなあ。また観れば、もっと色んな場面でこの種熟語の意味がもっと深く学習できそう・・・。
●熟語の読み・一字訓読(その166)です。
<甃:シュウ、しきがわら、いしだたみ> *「甃」は石畳に用いる煉瓦のこと
・しきがわら:甃砌=煉瓦などを積み重ねること(大)、煉瓦・しきがわらを敷いたところ(字通)、積甃、列甃、碧甃、磚甃・・・
・いしだたみ:苔甃、甃城(シュウジョウ)=甃を用いて築いた城、甃地=石畳、石甃・・・玉甃、金甃、古甃、荒甃・・・
・その他:甃壁=井壁=井甃 (*甃=井垣に用いる瓦 の意。)
<甌:オウ、ほとぎ、かめ、はち>
(厳密には形状によって区分されると思いますが、以下は便宜的に区分してみたものです。)
・ほとぎ:甌子(オウシ)=土焼きの壺(口が小さく胴が太ければ「ほとぎ」の類か・・・)
・かめ:甌杓(オウシャク)=かめとひしゃく、金甌(無欠)・・・
・はち:小甌、深甌、茶甌、茗甌、甌金=金盆、瓦甌、銀甌・・・
・その他:撃甌(十二撃甌)=楽器の一種(12個の陶製のかめに水を満たして箸でたたいて12律の音をださせるもの)。甌臾=瓦器のように窪んだ地(甌も臾も瓦器の事の由・・・「流丸は甌臾にとどまり、流言は知者でとどまる」・・・)。甌窶・甌樓(楼)=高地の狭小な地域・高く狭い地。(*この熟語では「窶」は「ロウ、おか」の意か・・・)。甌卜=宰相をえらぶこと(唐の玄宗が崔琳を宰相にせんとして、その名を書して金甌で之を覆い、太子に当てさせた故事から)。甌宰=飲食・宴会のとき、酒をすすめることを司る者。
<甎:セン、かわら、しきがわら>
・かわら:(玉砕)甎全、甎窖(センコウ)=煉瓦づくりの穴倉、甎壁、甎砌=瓦を道に敷く
・しきがわら:甎瓦(センガ)=①しきがわら ②煉瓦と瓦 甎石=しきがわら 甎苔(センタイ)=敷石の間に生える苔
<甕:オウ、かめ、もたい、みか>
・かめ、もたい、みか:甕牖(縄枢)=甕(かめ)のように丸い窓、甕缸(オウコウ)=かめ (*「缸:コウ、かめ、もたい」)、甕鶏=甕中の醯鶏、甕醯(甕裡醯鶏)、甕精、甕中、甕天・・・
<甓:ヘキ、かわら、しきがわら>
・かわら:懐甓 *故事:「甓を懐きて、試官に擲つ」(名臣遺事:宋の謝沁)・・・科挙で黜落する者が甚だ多かったらしく、落第者が怨みに思って瓦を投げつけたという故事。甓甃=磚壁
・しきがわら:甓途=しきがわらの道
・その他:甓器=陶器 *「甓」に、陶器・やきものの意あり(字通)。

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熟語の読み・一字訓読 (その165)

2015年07月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その165)です。
<瓠:コ、カク、ひさご、ふくべ>
・ひさご、ふくべ:瓠葉=ひさごの葉、瓠羹(コカン)=ひさごのあつもの、瓠尊=ひさごの樽、瓠犀(コサイ)=ひさごの中のさね・美人の並びの良い歯の喩え、瓠棲=ひさごの中のさね、瓠子(コシ)=ふくべのたね、瓠瓜(コカ)=ひさご、ふくべ、ゆうがお、瓠蘆(コロ)=ひさご、ふくべ (瓢箪のこととも)
・その他:瓠落(カクラク)=ぼろぼろと落ちるさま・浅くて入れる処のないさま(荘子・逍遥編)=廓落
<瓣:ベン、うりのなかご、はなびら>
・うりのなかご:瓜瓣(カベン)=瓜の中の実
・はなびら:花瓣(カベン)
・その他:瓣香(ベンコウ)=形が花弁に似た香り、瓣鰓類(ベンサイルイ)=腔中に瓣状の鰓がある軟体動物の一部門(からす貝、蛤の類)。
<瓮:オウ、かめ、もたい>
・かめ、もたい:瓮水(オウスイ)=かめの水、転じて少しの水の喩え。瓮精(オウセイ)=酒瓶の精、酒好きの人を評した語。=甕精
<瓷:シ、ジ、いしやき、かめ>
・いしやき:瓷器(シキ、ジキ)=やきもの・磁器、白瓷、瓷壺=やきもの、瓷漆=陶器と漆器、瓷簫=陶磁器製の簫、瓷椀、瓷枕、瓷土=焼き物に用いる陶土・白土・・・ 
・かめ:瓷宮(シキュウ)=青い酒がめのこと
<甄:ケン、すえ、つく(る)、みわ(ける)、しら(べる)>
・すえ  :甄者=すえづくり・陶工 、甄工=陶工・陶器師、甄土=土こね
・つく(る):甄陶=造化のはたらき(字)、土をこねて陶器をつくること、転じて、天地が万物を成就すること、或は、王者が民俗を教化すること(大)
・みわ(ける):甄異=非常を識別する・明らかに察してその異を知ること、甄藻=人材をみわける、甄抜=人物をみわけて抜擢する、甄品=甄別=品評:鑑別する
・しら(べる):甄擢(ケンテキ):精察鑑定して挙用すること(←強いていえば「しらべる」意???) *「しらべる」の読み・意味、字通・大漢和ともに見当たらず・・・。
・その他:甄甄(ケンケン):小鳥の飛びかうさま *鳥の飛ぶさまの意あり。

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熟語の読み・一字訓読 (その164) 瑩 璋 璇 瓊 瓔    

2015年07月26日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「璇」・・・「天璇」しか知らなかったけど、『「璇(セン、たま)」:玉(ギョク)に次ぐ美石。』なんだって・・・
*「瓊」はお馴染みの漢字だが、熟語もいっぱいありますねえ・・・。
●熟語の読み・一字訓読(その164)です。
<瑩:エイ、あき(らか)、つや(やか)、みが(く)>
・あき(らか):瑩徹=すきとおって明らかなこと、瑩明=玉のように明らかなこと、瑩鏡=明らかな鏡、瑩聴=明聴=あきらかに聞く
・つや(やか):瑩滑=つやがあってなめらかなこと、瑩角=玉のように美しいつやのある牛の角、その牛。瑩浄=つやがあってきよらかなこと。瑩潤=①つやつやしたさま ②どんよりしたさま
・みが(く):瑩磨=磨瑩=みがくこと、転じて、朋友などと互いに励ましあうことにいう。
*瑩魄(エイハク)=月の異名。
<璋:ショウ、たま、ひしゃく>
・たま:璋珪、珪璋・・・*「璋」は圭を2分した形にけずり尖らせた玉石
・ひしゃく:璋サン(王へん+贊:対象外漢字))=璋を柄とした勺(シャク)で祭りに用いる由(詩経・大雅)。この「ひしゃく」は、溝のある半圭を柄とした「サン」。宗廟・山川の祭に鬱鬯の酒を灌ぐのに用いるとの事。
*「弄璋の喜び」=璋を玩具として与える喜び、すなわち、男子が生まれた喜び。⇔弄瓦(ロウガ)の喜び。
<璇:セン、たま>
・たま:璇玉=朱色の玉。璇花=玉のような真っ白な花=雪のことをいう。璇室=玉で飾った部屋。璇珠=美しい玉。 *「璇」:玉に次ぐ美石。
・その他:天璇(テンセン)=星の名(北斗七星の第2星)。
<瓊:ケイ、たま、に、うつく(しい)>
・たま:瓊轂(ケイコク)=たまの轂(こしき)、瓊卮=瓊杯=たまのさかづき、瓊簪、瓊簷=①たまでかざった軒 ②(玉のように)美しい軒。瓊珮、瓊瑶、瓊玖、・・・瓊笈(ケイキュウ)=たまの笈(転じて大切なものをいう)=秘笈
・に:紅瓊、丹瓊、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
・うつく(しい):((玉のように)美しいという意味) 瓊筵=(玉のように)美しい宴席、瓊懐=美しい心、瓊玉=美玉(転じて賢才の喩え)、瓊羞=美しい御馳走、瓊肌=美しい肌、瓊材、瓊葩=麗花・・・
*瓊枝栴檀、瓊枝玉葉、瑶林瓊樹 *「瓊樹」・・・その花を食べると長生するという・・・
・その他:瓊子(ケイシ)=さいころ=骰子、瓊粒=米のこと(玉のように貴いコメ、米の価が玉のように貴くなること・・から。)、瓊脂=ところてん(心太)、瓊霜=紺碧の霜のこと(玉の美しい色の意からか?)
(注)「瓊」に「赤い玉」という意味あり(説文)ここから、赤→丹(に、あか)で赤を含む意味となった由。
<瓔:ヨウ、エイ、くびかざ(り)>
・くびかざ(り):瓔珞(ヨウラク) *もともとはインドの邦俗で珠玉綴って作った首飾りのこと。後、仏像の身辺に垂れている珠玉の飾りを言うようになった由。
・その他:瓔珠=たま、瓔珞柏(ヨウラクハク)=柏の一種、なぎ。瓔珞藤(ヨウラクトウ)=藤の一種・瓔珞のような実をつける由。
H2017.5.27追記
 (以下は「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その62  語選択問題  瓔 聊 2015年09月25日 | 熟語の読み(音・訓))」から、「瓔」の部分のみ転載したもの。)

 ●漢検漢字辞典第2版から・・・
 ①「瓔珞」の「瓔」(ヨウ、エイ、くびかざ(り))
 ・第2版で、「くびかざ(り)」が追加。
 ・第1版・第2版ともに、「瓔珞(ヨウラク)」「珠瓔(シュエイ)」「鈿瓔(デンエイ)」の熟語記載あり。
 ・「ヨウ」「エイ」の読み分けがあるので注意したほうが良いですね。「ヨウ」の方は仏教用語だからかな?
 ・ちなみに、「珠瓔(シュエイ)」=真珠の首飾り、「鈿瓔(デンエイ)」=螺鈿細工の黄金の首飾り  って感じでしょうか。

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熟語の読み・一字訓読 (その163)

2015年07月25日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その163)です。
<玫:バイ、マイ>
*玫瑰(バイカイ、マイカイ)=①美玉の名 ②はまなす
<珈:カ、かみかざ(り)>
・かみかざ(り):珈簪(カサン、カシン)=髪飾りとかんざし (注)大漢和では「竹かんむりに參」の字(対象外漢字)だが、「簪」に同じとあっ たので、「珈簪」としています。
 *「珈(かみかざ)り」は、婦人の編髪の上に加える最も立派な飾りで玉を垂れ下げたもの。玉の数で尊卑を分ける由。
 *珈琲(コーヒー)
<珥:ジ、みみだま、さしはさ(む)>
・みみだま:珥笄(ジケイ)=珠玉で作った耳飾りとかんざし
・さしはさ(む):珥筆(ジヒツ)=①筆を(さし)はさむ ②訴訟を教える 珥貂(ジチョウ)=貂の尾をさしはさむ(→漢代の顕臣をいう)*これに「蟬」をつけて飾りとした。
 *「珥筆の民」:江西地方の民の事で、筆を挿んで訴訟を好んだことから云う。
 *「珥蟬(ジセン)の栄」:近侍の臣たる栄誉のこと。
<珮:ハイ、おびだま>(「珮」=「佩」に同じ)
・おびだま:珮玉(佩玉)、佩珂=佩玉、珮環=佩玉、珮黻(ハイフツ)=礼服
<玳(瑇):タイ>
*玳筵(タイエン)=たいまいで飾ったむしろ(=玳瑁筵)、玳簪(タイシン)=玳瑁で作ったかんざし・・・
<瑕:カ、きず、あやま(ち)>
・きず:瑕瑾、瑕痕、瑕疵、瑕瑜=美点と欠点
・あやま(ち):瑕釁(カキン)=①過失 ②すきま。 無瑕(ムカ)。
<瑶:ヨウ、たま、うつく(しい)>
・たま:瑶林=玉のように美しい林、瑶楹=玉のはしら、瑶階=玉の階段・玉をちりばめた階段、瑶輦=玉で飾った手ぐるま、瑶顔=玉のように美しい顔、瑶函=美しい手紙・他人の手紙の美称。
 *「瑶」:物に冠してほめたたえるのに用いる語
・うつく(しい):瑶瑛=きわめて美しい玉、瑶草=美しい草、瑶華=美しい花、瑶瓊=美しい宝玉

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熟語の読み・一字訓読 (その162)

2015年07月24日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「猜(そね)む」と「猜(ねた)む」・・・「そねむ」は「ねたむ」よりも、その心の度合が深く激しい・・・というような理解をしていましたが、色々調べたら、あまり違いはないらしい・・・でも、言葉として2通りあるんだから、何か、ちょっと違うんでしょうね。ちなみに、嫉・妬にも「そねむ」読みがあります。
①猜:サイ、そね(む)、ねた(む)、うたが(う)
②嫉:シツ、ねた(む)、そね(む)、にく(む)
③妬:ト、 ねた(む)、そね(む)、や(く)
*「獰しい」・・・「にくにく(しい)」なんて読み、この漢字だけ・・・。

●熟語の読み・一字訓読(その162)です。
<猜:サイ、そね(む)、ねた(む)、うたが(う)>
・そね(む):猜意=そねむ心、猜畏=そねみおそれる、猜訝(サイガ)=そねみ疑う、猜害=そねみ害す、猜忌(サイキ)=(人の才能や勢力などを)そねみいむ、猜毀=そねみそしる、猜隙(サイゲキ)=互いにそねんで仲が悪い、猜嫌=そねみきらう 
・ねた(む):猜意=ねたむ心、猜疑=ねたみうたがう、
・うたが(う):猜懼(サイク)=うたがいおそれる、猜阻(サイソ)=うたがうこと=疑阻、猜怖(サイフ)=うたがいおそれる
<猖:ショウ、くる(う)、たけりくる(う)>
・くる(う):猖猾=くるいもえる=狂狡
・たけりくる(う):猖獗、猖勃=狂気じみてほしいまま・怒り狂うさま、猖狂=はげしく狂う。
<猝:ソツ、にわ(か)、はや(い)>
・にわ(か):猝然=卒然、俄然。猝嗟=にわかに嘆声を発する、猝暁(ソツギョウ)=にわかにさとる、猝急(ソッキュウ)=急に。非常に急いで。
・はや(い):(方言?適当な熟語なし。)
<猩:セイ、ショウ、あかいろ>
・あかいろ:猩紅(ショウコウ)=猩猩の血のような紅色、猩色=濃い紅色、猩袍=紅いきもの、猩猩緋=①きわめてあざやかな紅色、②猩猩の色に染めた舶来の毛織物
・その他:猩猩(ショウジョウ)=①想像上の獣 ②猿類の獣 ③酒飲みの異称
     猩猩(セイセイ)=犬の吠える声、猩血=①猩猩の血、②物の甚だ赤い喩え。
     猩猩奴(ショウジョウド)=猿(さる、ましら)のこと。
<猾:カツ、みだ(れる)、みだ(す)、わるがしこ(い)>
・みだ(れる)、みだ(す):猾乱=擾乱、猾夏=中国をみだす(「夏」は「華夏(カカ)=中国」のこと。・・・書経・舜典・・・)
・わるがしこ(い):(熟語多数)猾獪=狡獪、猾民、猾賊、、狡猾、猾棍(カツコン)=悪者・悪人、猾胥(カツショ)=わるがしこい小役人 
・その他:猾弄(カツロウ)=もてあそぶ・欺く。愚弄する *猾=「もてあそぶ」意。
<獪:カイ、わるがしこ(い)、ずる(い) >
・わるがしこ(い):獪猾=狡猾=猾獪・・・老獪、黠獪、姦獪、
・ずる(い):譎獪、貪獪、敏獪、老獪・・・
<獰:ドウ、わる(い)、にくにく(しい)>
・わる(い):獰猛、獰鬼=たけく悪強い鬼、獰蟒(ドウモウ)=獰猛なうわばみ
・にくにく(しい):獰悪(ドウアク)=わるづよい、にくらしくたけだけしい

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熟語の読み・一字訓読 (その161)

2015年07月23日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その161)です。
<狎:コウ、な(れる)、あなど(る)、もてあそ(ぶ)>
・な(れる):狎坐なれなれしい態度ですわる、狎昵=狎近、狎愛、狎比=なれまじわる、狎密、狎臣=お気に入りの家臣、狎鷗(コウオウ)=なれあそぶ鷗・・・
・あなど(る):狎玩・狎翫=あなどりもてあそぶ、狎侮=軽んじあなどる、狎敵=敵をあなどる、
・もてあそ(ぶ):狎翫、狎玩、狎弄、狎褻(=猥褻)、狎徒=たわむれもてあそぶ類の徒、狎書=なぐり書き・落書き・いたずら書き
*狎客(コウカク) ①代々、親交のある家 ②親しみなれて礼節に拘らない人 ③人のもてあそびになるもの、たいこもち、幇間 
*狎鬣(コウリョウ):次々に重なり接するさま *「狎」に「かわるがわる」「多くのものが並ぶ」意あり。「畳」に通じる。
*狎鬣鱗次=参差交錯 
<狠:コン、か(む)、もと(る)、ねじ(ける)、はなは(だ)>
・か(む):(熟語なし)「齧」に通じる。「物を狠む」「人を狠む」
・もと(る):狠心=道にそむく心 狠剛「狠剛にして和せず(韓非子)」=暴戻、狠強、狠戻、狠忤=もとりさからう
・ねじ(ける):狠心=意地悪い性質(大)、狠愎(コンヒョク)=心がもとりねじける・片意地 、狠怒=ねじけいかる、狠恣=こころがねじけてほしいままなこと
・はなは(だ):狠敲=ひどくたたく 狠打=ひどく打つ 狠鷙(コンシ)=凶猛 
<狡:コウ、ずる(い)、わるがしこ(い)、こす(い)、すばや(い)、くる(う)>
・ずる(い)、わるがしこ(い):狡猾・狡獪・狡害=わるがしこくてずるい=狡黠、狡僮・狡童:わるがしこい子、狡客(コウカク)=わるがしこい人物
・こす(い):狡智=ずるくてこざかしい・わるがしこい智慧、狡童 
・すばや(い):狡騎=すばやい騎兵。狡兎(狡兎三窟・狡兎三穴)=ずるい兎、すばしこい兎
・くる(う):狡心=みだれそこなう心、狡憤=くるう、みだれる、心がくるいもとって憤りもだえる
*「容貌が美しくて実のないこと」の意もあり→「佼」に通じる。   狡童:顔が美しくて心が真面目でない童・子供。狡好(コウコウ):みめよい、容貌が美しい。
<狷:ケン、せま(い)、かたいじ>
・せま(い):狷隘(ケンアイ)=気短かで心がせまい=涓狭、狷忿(ケンフン)=心せまく躁急で怒りっぽい、狷者=固く守る所あるも心せまい人、狷(ケンレイ)=心せまくはげしい、狷急=心がせまくて気短か・せっかち。
・かたいじ:狷介=片意地で他人と和同しない、狷潔=義に固くいさぎよい。
<猗:イ、ア、ああ、うつく(しい)、たお(やか)、なよ(やか)>
・ああ:猗嗟(イサ、ああ)、猗歟(イヨ)=猗与、猗那(イナ、イダ)=①ああ(多いことよ)
・うつく(しい):猗猗(イイ)=①美しく盛んなさま ②衆盛のさま・鳥の遊ぶさま
・たお(やか):(適当な熟語見当たらず・・・下記の「なよやか」関連熟語に該当あるかも)
・なよ(やか):猗靡(イビ)=①しなやかで美しいさま ②よりなびくさま、猗儺(イダ・アダ)=婀娜=しなやかなさま、すなおなさま、なよやかなさま、柔順なさま。 猗那(イダ)=しなやかなさま(字通)
・その他①:猗違=判然としないさま、ぐずぐずする=依違、猗移=無心に移る、すなおなさま、猗蔚(イイ)=草木のしげるさま *大漢和・字通とも「蔚(ウツ、イ)」→「イ」読み。
・その他②:猗頓の富、猗蘭(イラン)=蘭の一種
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熟語の読み・一字訓読 (その160)

2015年07月22日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その160)です。
<犂(犁):リ、レイ、リュウ、す(く)、すき、まだらうし、しみ、くろ(い)> 
・す(く):犂田(リデン)=田畑をたがやす
・すき :犂鋤(リジョ)=からすきとくわ、犂嘴(リシ)=犂頭=すきの頭、*「犂」=牛に牽かせて土を耕す具
・まだらうし:犂牛(リギュウ)=黄と黒のあまじった毛色の牛。「犂牛の喩え」「犂牛の子」
・しみ:犂老(リロウ)=老人のこと(「犂」は老いて面に生じる犂色のあばたをいう)=黎老(レイロウ・リロウ)←「黎」字だが、この「黎」は「犂」のこととも。
・くろ(い):犂黒(レイコク)=黒いこと。犂旦(レイタン)(=黎明) ←この「犂」は、「至り及ぶ、天明に至り及ぶ意。ただし、一説に「黒、夜が明けきらずなお暗い意」」とある。
 *犂頭鮫(リトウコウ)・犂頭鯊(リトウサ)=さかたざめ ←犂頭に似ているから。
<犇:ホン、はし(る)、ひしめ(く)> 
  →「奔」の古字。「ひしめ(く)」は邦語。熟語ないが、奔走→「犇奔」か。
<犒:コウ、ねぎら(う)、ねぎら(い)> 
・ねぎら(う)、ねぎら(い):犒労、犒賚(コウライ)=ねぎらいのたまもの、犒賜=犒賞、犒饋(コウキ)=兵をねぎらって食物をおくる *「犒」には、「ねぎらうための飲食物」という意味もある。
<犖:ラク、まだらうし、あき(らか)、すぐ(れる)> 
・まだらうし:駁犖(バクラク)  「駁」にも「まだら、ぶち」の読みあり。
・あき(らか):犖犖=①事の分明(あきらか)なさま ②すぐれているさま
・すぐ(れる):犖然=すぐれたさま・超絶なさま。 =卓犖
<狃:ジュウ、な(れる)、なら(う)> 
・な(れる):狃恩=恩になれて何ともおもわない、狃勝=勝ちになれる(たやすく勝つと思って侮る)、狃見=みなれてあなどり思う。
・なら(う):狃習=なれならう (「狃、習也」(大漢和))

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熟語の読み・一字訓読 (その159)

2015年07月21日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その159)です。
<牆(墻):ショウ、かき、まがき、へい、かこ(い)>
・かき、かこ(い):垣牆、蕭牆、牆垣、牆角=かきねのわき・かきのかど、牆面、鬩牆(ゲキショウ)、圜牆(エンショウ)・・・
・まがき:牆藩=牆籬=かき、まがき
・へい:牆壕=へいとほり、牆孔=塀の穴、牆塹、牆壁、牆衣、門牆、牆報=壁新聞・・・
・その他:牆居=香炉の上に伏せる籠。ふせご(篝)。←壁に衣を掛け篝(ふせご)を牆下に置いて香を薫きしめるのでいう。「牆」は「へい」の意と思われる。)
<牋:セン、ふだ、かきつけ、てがみ>
・ふだ:牋毫(センゴウ)=紙・ふだと筆=牋翰、牋紙=文書をかきつける紙・書簡紙・用箋
・かきつけ:牋簡=紙とふだ、転じて文書。牋草=文書の下書き・草稿、牋札=手紙・書簡、牋書、牋牒、牋疏=牋秦=申し立ての書状、上奏・上表の類
・てがみ:牋諫=手紙でいましめる。、牋檄=まわしぶみ、召し状、廻状 
*画牋(仙)紙・雅仙紙・雅宣紙: 中国原産の書画の料紙
<牖:ユウ、まど、みちび(く)>
・まど:牖戸、牖下、牖中(「牖中に日を窺う」=智識の狭い喩え) 
・みちび(く):牖啓=啓導する・指導する、牖進=誘いすすめる、牖民=民を善に導く・民智を開通させる
<牘:トク、ふだ、かきもの、ふみ、てがみ>
ふだ、かきもの、ふみ、てがみ:(これらの読みに対応する以下の熟語群は区分不分明)
 案牘、尺牘、簡牘、削牘、秉牘、書牘、牘書、訟牘、牘䇳、牘尾=文書の余白・末尾、牘背=文書の裏面・書背→書札の背に書く→冤罪の意に用いる。
<牴:テイ、ふ(れる)、さわ(る)、あ(たる)、およ(そ)、おひつじ>
・ふ(れる)・さわ(る):牴触=抵触
・あ(たる):牴牾 食い違う(字)さからいあたる(大)  
・およ(そ):大牴=大抵 「大牴、略也」(大)、 ほぼ、大抵(字)
・おひつじ:牴羊=牡羊=羝羊  (羝:テイ、おひつじ) (抵:テイ あ(たる)、ふ(れる)、さか(らう) シ、う(つ))
 *牾:ゴ、さか(らう)

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熟語の読み・一字訓読 (その158)

2015年07月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「耀(かがや)く」と「耀(かがよ)う」・・・同じ字でも意味が少し異なります。*「耀(かがよ)う」=きらきらとゆれて光る・ちらつく(広辞苑)

●熟語の読み・一字訓読(その158)です。
<燿:ヨウ、かがや(く)、かがや(き)、かがよ(う) >
・かがや(く)、かがや(き):燿燿=ひかりかがやくさま・あきらかなさま、燿穎(ヨウエイ)=かがやきぬきんでる、燿暉(ヨウキ)=かがやく・かがやき、燿徳=徳をかがやかす
・かがよ(う):燿星、眩燿、震燿、星燿・・・などが該当するか・・・*「耀(かがよ)う」=きらきらとゆれて光る・ちらつく(広辞苑)
・その他:(とかす意あり)燿金(ヨウキン)=爍金=金をとかすこと
<爍:シャク、ひか(る)、と(かす)>
・ひか(る):燿爍(ヨウシャク)=光りかがやくさま。灼爍(シャクシャク)=①ぎらぎらと光るさま。
・と(かる):灼鑠(シャクシャク)=とかすようなあつさ。鑠金=金属を熱してとかす。閃爍、爍熱。
<爛:ラン、に(る)、ただ(れる)、ただ(れ)、あざ(やか)、はな(やか)>
・に(る):爛煮(ランシャ)=良く煮る *爛蒸(ランジョウ):むしてふかす *「にる」に近いが違うかも・・・。
・ただ(れる)、ただ(れ):爛熟、糜爛、腐爛
・あざ(やか):爛然、爛漫、爛爛、絢爛 、燦爛=あふれんばかりに光り輝く。あざやか。
・はな(やか):絢爛 、燦爛・・・
*衍曼流爛 金碧爛然 魚爛土崩 絢爛華麗 絢爛豪華 滾瓜爛熟 豪華絢爛 才華爛発 朱墨爛然 焦頭爛額 断爛朝報 天真爛漫 土崩魚爛 腹心内爛 爛額焦頭 爛腸之食
(2016.10 追加)
 *爛汗(ランカン):模様の彩りのさま(大漢和)
*爛旰(ランカン):あざやかなさま。「爛汗」に同じ。(大漢和)
 (大字源)爛汗=爛旰=彩りの美しいさま
 (字通)爛汗=あざやかなさま *「爛旰」は掲載ナシ。
 (漢字源)掲載ナシ。
  *「旰」には「くれる、おそい」(現行訓)以外に“さかんなさま”という意味あり(大字源) 例:旰旰(カンカン)=盛んなさま 晧旰(コウカン)=盛んなさま
<爨:サン、かし(ぐ)、かまど>
・かし(ぐ):爨室=飯を炊く部屋、爨炊=飯を炊く、稟爨=飯を炊く、爨婦=飯を炊く女、(飯盒)炊爨
・かまど:同爨=同じかまの飯を食う、同居する。三世同爨=親、子、孫の三代の家族が同居すること。三世一爨=三世同じと同義。
<牀:ショウ、ソウ、ねだい、こしかけ、だい、ゆか、とこ> *「ショウ」が慣用音。
・ねだい:牀下、牀上、牀脚、(夜雨)対牀:(兄弟関係や友人関係が良好で、仲むつまじいことのたとえ 。夜、雨の音を聞きながら、兄弟が寝台を並べて仲よく眠るという意味)。対牀=寝台を連ねること・寝台。臥牀=牀榻=寝台。牀前=寝床の前。牀帳・牀帷・牀幃=ねや・ねだいのとばり。牀蓐・・・
・こしかけ:牀几=長椅子=こしかけ。牀榻・・・
・だい:牙牀=歯ぐきのこと(歯の土台という意味)、筆牀=「筆架」に同じ=筆をのせかけておく台。ふでかけ。筆床。
・ゆか、とこ:牀席=ゆか、とこ、坐臥の具。牀簀=すのこの牀=簀牀、牀簟=高牀
(注)ねだい・こしかけは明確な区分は困難 *「だい」は物の台(だい)の意味。

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熟語の読み・一字訓読 (その157)

2015年07月19日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その157)です。
<燎:リョウ、や(く)、かがりび、のび、まつ(り)>
・や(く):燎原=野原をやく、燎髪=髪をやく=容易なことのたとえ
・かがりび:燎火・燎炬=かがり火
・のび:燎野=野やき、野火、
・まつ(り):燎祭=柴をやいて天地山川を祭る 、燎壇=祭天の壇
<燠:イク、オウ、あたた(かい)、あつ(い)、おき>
・あたた(かい):燠燠(イクイク)=あたたかいさま、燠寒(イクカン)=暖かさと寒さ、寒暖、寒温 、燠歳=燠年:暖かい年、燠沐(イクモク)=暄潤、あたたかいこと=温暖 *沐=潤沢という意味
・あつ(い):燠暑(イクショ)=蒸暑、むしあつい、 燠疾(イクシツ)=熱病
・おき:(無し)
<燧:スイ、ひうち、のろし>
・ひうち:燧石(スイセキ)、鑽燧(サンスイ)=木や石など をきりもみして、火をおこすこと *「鑽燧改火=鑽燧して火を改む」〔論語・陽貨〕
・のろし:燧火(スイカ)
*燧人(スイジン)=古代中国の伝説上の帝王。民衆に火の技術と食物の調理法を教えたという。
<燻:クン、ふす(べる)、くす(ぶる)、くす(べる)、いぶ(す)、くゆ(らす)、や(く)>
・ふす(べる):燻製=煙でふすべる、燻貨=燻製の食料品
・くす(ぶる):燻黒=黒くくすぶる
・くす(べる):燻死=①くすべ殺す 燻耳=①耳をくすべる 燻橘(クンキツ)=火でくすべた蜜柑、燻鼠=鼠をくすべ殺す
・いぶ(す):燻蚊(子)=蚊をいぶす 、燻穴=いぶした煙を穴の中に居れる、穴の中をいぶす
・くゆ(らす):燻蒸=木の立ち上ること、燻香=香をくゆらせる
・や(く) :燻耳=②耳をやく。燻炙=燻灼=燻焼=あぶる・やく。燻焚=香をたく(やく)。燻火=庭で煎餅を焼く(正月7日の行事―荊楚歳時記―)
 *燻死=②窒息して死ぬ  *燻灼=火が盛んに燃えること・威力が盛んなこと 燻衣=衣に香をたく 燻赫=勢いのさかんなさま  *「燻」:火気が盛んなさま の意あり。
<燼:ジン、もえさ(し)、もえのこ(り)、のこ(り)>・もえさ(し)、もえのこ(り)、のこ(り):灰燼、燼灰、余燼、焚燼、煤燼、燼余(餘)=①もえのこり・もえさし 
・その他:燼余(餘)=②生きのこり=災餘 燼骨=火葬に附した遺骨 燼滅=燃えてなくなる・滅びる・絶える
<燹:セン、のび、へいか >
・のび :(野火) 「残燹」(字通)が該当するか・・・適当な熟語なし・・・
・へいか:兵燹=兵乱によっておこる火事=烽燹
(参考)燹(ほそけ)=野火が燃え広がるのに対しこちらから火を放って延焼を防ぐこと。別名→火退、逆焼、向かい火、さかやき。歴史民俗用語。*大漢和にも「燹:むかい焼く(逆焼)」とある。

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熟語の読み・一字訓読 (その156)

2015年07月18日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*熬:「熬煎(ゴウセン)」・・・1級レベルでは良く見かける熟語ですね。字句どおりの意味(煎ること)と「心配事・悩み」の意味あり。
*炭火を熾(さ か)んに熾(お こ)して薪を燃やしたら、あとに熾(お き)が残った・・・ナンチャッテ(^^;)。

●熟語の読み・一字訓読(その156)です。
<熬:ゴウ、い(る)、いらだ(つ)、うれ(える)、なや(む)>
・い(る):熬煎 ①いること ②心配事、なやみ、苦しみ。熬穀(ゴウコク):火でいりこがした穀実、熬粥:粥をにる、熬刑:拷問の類、熬審:拷問する
・いらだ(つ):熬気:気がいらだつ、熬熬煎煎:心がいらいらする 
・うれ(える):熬熬 多くの人の愁えうらむ声
・なや(む):熬煎
 *熬酒:酒をあたためる、燗をつける、=かん酒
 *他に、「たえる」意あり 熬痛:痛みに耐える(痛みをしのぶ)
<燗:ラン、に(る)、かん >
 *燗(ラン)は「爛」に同じ。この「爛」の⑤に「煮る」意あり(大)
・に(る):爛飯(ランパン)➪燗飯でも通用?:柔らかな飯、煮えすぎた飯。 爛炙(ランシャ)➪燗炙?くずれるほど煮る、よく煮る 
・かん:(酒の「かん」・邦語)
<熹:キ、あぶ(る)、さか(ん)、かす(か)、よろこ(ぶ)>
・あぶ(る):熹炙 あぶる、やく
・さか(ん):熹爛 かがやく、熹炭 つよい炭火・さかんな炭火
・かす(か):熹微 (字)朝の薄明かり  ⇔ (大)太陽の光がかすか、光が已に薄れてあきらかでないさま、夕暮れの色、晨熹:晨光の熹微なるを恨む(陶潜・帰去来の辞)=微光の意。
・よろこ(ぶ):熹娯 よろこびたのしむ
<熾:シ、さか(ん)、おこ(す)、おき>
・さか(ん):熾灼、熾盛、熾火=烈火、熾焔
・おこ(す):熾炭:炭火、炭火をおこす(大)
・おき :①赤くおこった炭火、おきび ②薪が燃えて炭のようになったもの *熟語なし。*邦語か・・・。 熾=燠
<燔:ハン、ボン、や(く)、あぶ(る)、ひもろぎ>
・や(く):燔炙:焼き肉と炙り肉、燔艾:もぐさをやく、灸をする、燔灼:やく、燔書=焚書、燔蕩=焼亡、燔殺=焼殺
・あぶ(る):燔肉 祭に供える肉。ひもろぎ。あぶった肉。炙熱した肉(大)
・ひもろぎ:燔肉

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熟語の読み・一字訓読 (その155)

2015年07月17日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<トピックス>
*「熨斗」は「のし、ひのし」ですが、音読みで出たら、「ウツト、ウット」・・。熙(あ あ)、ややこしい(^^;)
●熟語の読み・一字訓読(その155)です。
<煢:ケイ、ひとりもの、うれ(える)>
・ひとりもの:煢子(ケイシ)=孤独で頼るところのない子・孤児。煢独(ケイドク)=「煢」は兄弟のないこと、「独」は子のない者身。独り者。孤独の身。 煢釐(ケイリ)=寡婦。やもめ。他に、煢然、煢居=寡居、煢孑(ケイゲツ)=孤独、煢困=孤苦・・・
・うれ(える):煢煢=うれえるさま (「煢煢」には、他に、①孤独でたよるところのないさま ②驚き懼れるさま、③孤独で寂しいさま などの意味もあり)、*煢懐=寂しい(うれえる思い?)
<煌:コウ、かがや(く)、きら(めく)、あき(らか)>
・かがや(く):煌燿(コウヨウ)=かがやくひかり(=太陽のことをいう)、煌火=かがやく火・火光
・きら(めく):煌煌=①きらきらと光るさま ②盛んなさま ③草木の花の光のさまにい う ④うるわしい・美しい 煌星=きらきら光る星
・あき(らか):(適当な熟語なし)・・・「煌煌」が該当するかも・・・
<熙:キ、ひか(る)、ひろ(い)、やわ(らぐ)、よろこ(ぶ)、たの(しむ)、ああ>
・ひか(る):熙曜・熙光・・・
・ひろ(い):熙績(いさおしを広めかがやかす)、熙載(事を弘めおこすこと)
・やわ(らぐ):熙育(やわらぎ育てる)
・よろこ(ぶ):熙怡
・たの(しむ):熙熙
 *「熙熙」:① やわらぎたのしむさま ② 淫放で情欲の多いこと(老子) ③ やわらいだ楽の音 (一説に「広いさま」の意)
ああ:訓読みで「ああ」という読みあり・・・音熟語はないが、大漢和に「熙、為=我孺子之故ー」(漢書の中の一節)・・・とあり、「ああ」という読みが使われている。解説に「発生の音(詞)。「キ(ゴンベンに喜と書く字・・・これは対象外)」に通ず」とあり、①嘆き悲しむ声 ②おそれる声 ③ほめる声 ④愁い怨む声 ⑤戒めるときの声 で使う。
*熙朝人瑞(キチョウジンズイ):太平の世の高齢者 「熙」は「さいわい」の意か。熙亊:さいわいごと
<熨:イ、ウツ、ひのし、の(す)、おさ(える)、のし>  *「イ」は地名であり。
・ひのし:熨斗(ウツト):ひのし、のし、熨斗(のし:古訓)=火熨斗(ひのし)の略。
・の(す):熨衣(ウツイ):ひのしする、のす 、熨帛ウツハク:絹をのす
・おさ(える):毒熨ドクウツ:薬物で熨貼すること *「おさえる」:おさえあたためる、膏薬をおさえはる意(大)
・のし:熨地(のしぢ):縮みのない絹布、「熨」はのばすこと(大)
 *熨貼(ウッチョウ)・熨帖(ウツジョウ):ひのしをかける(おさえる意でも通じるか)
  ①火のしをかけて布帛の皺をのばすこと ②程よくする、適当にする 

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熟語の読み・一字訓読 (その154)

2015年07月16日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その154)です。
<烙:ラク、ロク、や(く)>
・や(く):烙印(ラクイン)、炮烙(ホウラク、ホウロク)
<焠:サイ、にら(ぐ)、や(く)>
・にら(ぐ)、や(く):焠刀・・・
<焜:コン、かがや(く)、あき(らか)>
・かがや(く)、あき(らか):焜耀=明るく輝いている
*焜炉・焜爐(コンロ)
<焙:ホウ、ハイ、ホイ、あぶ(る)、ほう(じる)>
・あぶ(る):焙烙(ホウロク)
・ほう(じる):焙煎・焙炉(ホイロ)・焙炒(バイショウ)=豆などを炒ること。焙焼(バイショウ)・焙茶(バイサ)=茶葉をほうじる *焙煎(バイセン)=食品を乾煎りすること
<煥:カン、かがや(く)、あき(らか)>
・かがや(く):煥発、絢煥(ケンカン)=美しく光り輝くこと
・あき(らか):煥然、煥発
*「煥発」は輝き現れるさま。「煥」は明らかなさま。輝き現れるさま
*煥然一新、光彩煥発、才気煥発
<煦:ク、あたた(める)、あたた(かい)、めぐ(む)>
・あたた(める):煦嫗(クウ)、和煦(ワク)、嫗煦(ウク)
・あたた(かい):煦煦=①日の光などが暖かなさま
・めぐ(む):煦煦=②恵みを与えるさま。煦育=恵みをかけてあたたかく育てる。はぐくむ。<菜根譚>念頭の寛厚なるは、春風の煦育(クイク)するが如し。万物は之に遭いて生ず。念頭忌刻(キコク)なるは、朔雪の陰凝(インギョウ)するが如し。万物は之に遭いて死す。
*翼覆嫗煦=あたため育てる。また、あたたかく育てる。

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