【万博】15日は「イスラエル」ナショナルデーも…公式HPに記載されず「招待客に限定」警察官が警備 軍事衝突続く国際情勢影響か
大阪・関西万博では15日、イスラエルの「ナショナルデー」でしたが、万博協会のホームページでは15日のナショナルデーについては表記されず、会場内で行われたイベントは『招待者』に限定され、警察官が警備態勢を敷くなど、異例の対応となりました。 イスラエルは1948年5月14日に建国され、翌日の5月15日は建国によりパレスチナの地に住んでいたアラブ人が居住地を追われ、難民となったことを嘆く「ナクバ」の日として知られています。 パレスチナ自治区のガザ地区では今もなお衝突が続く中、万博には、イスラエルもパレスチナもそれぞれに展示を行っていますが、パレスチナの展示物は万博の開幕当初、イスラエルの空港で止められたことにより、空の展示を行うなど、「いのち」をテーマにした万博でも、国際情勢の影響が色濃く出る形となっています。
15日は会場内でイスラエルのナショナルデーとして、式典やナショナルデイステージでの音楽イベントが行われましたが、関係者や招待者のみの出席に限られ、会場周辺を警察官が警備する異例の措置がとられました。 万博協会によりますと、ホームページなどでイスラエルのナショナルデーを告知しなかった理由について、「イスラエルの政府代表より、ナショナルデーは招待客でおおむね満席となるため、来場者は『招待客のみ』とする取り扱いとしたい旨、協会側に伝えられた」と明かし、「一般来場者の参加を要しないイベントであれば、ホームページに掲載すると誤解を生じさせることとなるため掲載は控えることとした」と説明しています。