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世界一周に旅立つ大学生、彩乃ちゃんを応援し続けた半年間の学び

いつものスタバで知り合った立教大学3年生の彩乃ちゃんが、いよいよ3月11日から世界一周の旅に出発する。

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出発まで残り9日

大学を休学し、半年間かけて北中南米→ヨーロッパ→アフリカ→中東→アジア→オセアニア→日本と巡るそうだ。長く応援してきた身として、彼女が夢で終わらせずに実際に旅立つことにホッとしていると同時に、様々な障壁を乗り越えて無事にここまで漕ぎ着けたことに対してリスペクトと感謝の気持ちを持っている。

微力ながら旅の実現に向けてサポートしたこの半年間は、ぼくにとっても忘れ難い大切な思い出なので、その学びをここに記録しておきたい。この等身大のエピソードはきっと、大きな旅をしたいと思っている他の学生にとっても何かしら参考になると思う。

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彩乃ちゃんの旅の企画書

事態が大きく動き出したのは、彼女がアメリカ留学から帰国した直後である昨年6月のことだった。ぼくはInstagramを通して留学の様子を見ていたから、アリゾナ州での生活や、アメリカでの旅の話を聞きたくて、近所のコメダでお茶をした。

その際に、「実は・・・」と打ち明けられたのが、「今度は世界一周をしてみたくなって・・・」という願望だった。「突然こんなことを言い出してどう思われるか」「反対されるんじゃないか」という周囲の反応も気になっていたのか、彼女は遠慮気味に話した。でもぼくは率直に「おお、いいじゃん」と返した。建前ではなく、心からそう思ったのだ。

聞けば、留学中に旅行で訪れたアラスカでの影響が大きかったらしい。日本にはない圧倒的なスケールの景色に感動して、「世界各地を自分の目で見てみたい」という欲求が湧いてきたのだそうだ。ぼく自身、学生時代からそういう気持ちで旅していたので、シンプルに共感できた。旅に出るのに高尚な理由なんて必要なくて、とくに将来も定まっていない若いうちは、「自分の目で広い世界を見てみたい」で十分だと思っている。その経験がのちの人生にどうつながるかなんて、誰にもわからないのだから。少なくとも視野は大きく広がるし、人として成長もするだろう。

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アリゾナ留学中、様々な場所を観光した

また、彼女が留学していた時期は、ぼく自身オーストラリアやドバイ、フランス、フィンランドなど各地を旅していた時期と重なり、その旅先からの発信にも影響を受けていてくれたらしい。それが嬉しかったから、なおさら応援したいと思った。

ただ、「世界一周したい」と願望を持つことは簡単だけど、実現するのは決して簡単なことではない。これまでも「世界一周したいんです」といろんな人たちから相談を受けてきたけど、実際に実現できた人もいれば、途中で頓挫してしまった人もたくさんいた。障壁はいろいろあるが、やはりいちばんは資金面でのハードルの高さである。数百万円はかかるだろう。

2025年春から旅立つというから、半年強の期間で大きな資金を準備する必要がある。学生にとって、簡単なことではない。

だけど、一年前から彼女の人柄を知っていたし、いつも通うスタバで出会ったのも何かの縁だから、「自分にできる限りのサポートをして、絶対に旅を実現してもらおう」とぼくは密かに決意した。

それに、「恩送り」の話も思い出していた。

大学3年生の夏、ぼくは自転車で西日本を一周した。その際、博多では入江さんという女性経営者にたいへんお世話になった。後日、入江さんが出張で東京にいらしたとき、食事に誘ってくれて、新宿のヒルトンでおいしいディナーをご馳走してくれた。「どうしてこの人は、見返りも求めずこんなにぼくに良くしてくれるのだろう?」と疑問に感じていた。駅に向かう帰り道、「いつか恩返しできるよう頑張ります!」と言ったのだけど、その際に入江さんから言われたことがずっと心に残っている。

「洋太くん、私に恩返しなんてしなくていいのよ。だけどあなたが大人になったら、今度は下の世代の子たちを助けてあげてね。世の中はそうやって成り立っているのよ」

当時はそこまでピンときていたわけではなかったけど、のちにこれは「恩送り」という概念なのだと知った。今では、入江さんの言葉の意味がハッキリわかる。

目の前に、「世界一周したい」という切実な夢を持った学生が現れた。

「自転車でヨーロッパを一周したいんです」

そんな夢を描き、人に熱意を伝えていた学生時代の自分と、温かく応援してくれたたくさんの人たちの顔が浮かんだ。重なるものがあった。

彼女を応援することが、ぼくにとっての恩送りなのだと思った。

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行きたい国を書き出すワーク

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それからの半年間は、彩乃ちゃんと頻繁にミーティングする機会を持って、旅の実現に向けて様々な話し合いをした。彼女は学業に真面目に励む一方で、2つのバイトを掛け持ちして、旅の資金を必死に稼いでいた。朝イチでスタバのバイトをこなして、お昼になったら2つ目のバイトに移動する、という大変な日々の努力をぼくはスタバのお客さんとして間近で見ていたから、なおさら成功を願っていた。連勤の過労でときどき体調を崩していたのも知っている。

しかし、12月頃に雲行きが怪しくなってきた。それまで具体的なお金の話はあまりしていなくて、彩乃ちゃんも「ヤバいです」とは言うものの切実なSOSは出してこないから、なんとか資金を貯められそうなのかな、と思っていた。

だが実情は違った。2つのアルバイトでなんとか100万円は貯められそうだけど、半年間の世界一周の予算を計算してみたら、250万円はないと厳しそう、ということがわかったという。

「いやいや、今さら150万円も足りないことに気付いたんかい(笑)もっと早く助け舟を求めなさいよ」

と流石にツッコんだけど、かといってこれ以上は無理というくらい必死に働いていたのも知っているし、アルバイトで100万円を貯めるだけでも立派なことだ。今さら言ったところで仕方ないから、前向きに考えよう。

とはいえ、現実問題かなり厳しい状況だった。ぼくは正直、「この円安と海外の物価高の時代に、果たして250万円でも足りるの?」と今でも思っているけれども、250万円どころか100万円しかなかったら、絶対半年も持たないし、世界一周どころか1つか2つの大陸を2ヶ月くらい旅したら余裕で尽きてしまうだろう。

彩乃ちゃん自身、100万円という予算でできる範囲の旅のカタチを考え始めていた。しかしそれでは、当初思い描いていた旅のスケールからは、だいぶ小さくなってしまう。ぼくはもどかしかった。せっかく休学を決めて、自由に旅できる時間が半年間もあるにも関わらず、お金が理由で、やりたい旅ができないというのは、あまりにもったいないことだ。彼女の人生のみならず、日本にとって損失である。

こういう意欲を持った若者こそ、思い切ってチャレンジしてほしいし、それは日本の未来にとっても大切なことだ。できるだけ大胆な経験をして、成長して、社会に還元してほしい。中途半端な旅をして、小さくまとまってほしくなかった。ぼくは思い切って、「クラウドファンディングをしてみたら?」と提案した。

以前からクラファンの話は出していたものの、それこそ周囲にどう思われるか、という怖さもあるし、そもそもお金が集まるのかという不安もあるしで、本人はかなり消極的だった。気持ちはわかる。でも、もう出発まで数ヶ月という段階で、あと150万円必要となったら、そんなことも言ってられない。予算100万円で妥協するならぼくはもう何も言わないけど、少しでも「本当はこういう旅がしたい」という気持ちがあるのだったら、ここは勇気の出しどころである。失敗しても失うものはないのだし、やるだけやってみてほしかった。

ぼくが「スポンサーを募って自転車でヨーロッパを旅しよう」と決断した大学3年生の1月31日、背中を押してくれたのは司馬遼太郎の小説『俄』に出てくる主人公の言葉だった。

「知恵より大事なのは覚悟や。覚悟さえすわれば、知恵は小知恵でもええ浅知恵でもええ、あとはなんとかなるやろ」

まさにこのとき、彩乃ちゃんに必要なのは「覚悟」だった。「全力で応援するから、一歩を踏み出してほしい」。そういう気持ちで、ぼくは彼女の決断を待っていた。

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彼女は「世界一周」を卒論のテーマにもしようとしている

年が明けて、1月5日。その日、ぼくは朝からスタバで作業していて、彩乃ちゃんはカウンターの向こうで働いていた。彼女が11時過ぎにバイトを終えて、ぼくの席のところへ来たとき、「あくまで参考としてだけど、こんな感じで旅の企画書を作ったら、人が応援したくなるんじゃないかな」と、朝から2時間かけて作った企画書案をパソコンで見せた。

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イメージを共有するために作った最初の企画書案

そのとき、彩乃ちゃんは本気で驚いて、目を輝かせてくれた。いきなり「旅の企画書を作ってみたら?」と言われたところで、具体的にどうしたらいいのかよくわからないだろうから、これはもう具体的なイメージを見せるしかないと思ったのだ。

これが功を奏して、彩乃ちゃんはそのサンプルをもとに、自分なりの工夫やアレンジを凝らして企画書をブラッシュアップした。

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企画書の完成形

さらに次に会ったときには、「今度はnoteで旅の企画を発信してみたら?」と提案して、すぐにnoteを開設した。

結果的に、この企画書とnoteでの発信から良い流れができた。恐る恐るではあったけれども、彩乃ちゃんの中でクラファンをやる覚悟が決まった。バイトで貯めた100万円に加えて、クラファンで150万円を集める。

そしてクラファン開始から1ヶ月半が過ぎた今、彼女は見事35万円を集めた。ぼくは正直驚いたし、素直に「すごいな」と思った。

この期間、彼女は旅の準備を進めつつ、いろいろな人に会いに行き、地道に企画書を配り、支援者を募っていた。その行動がついに実ってきた。大学の先生、以前のバイト先、友人など、多くの人たちが少しずつ応援してくれているそうだ。

最初こそ「本当にお金が集まるだろうか」と不安な日々を過ごしていた彼女だったが、ファースト目標の50万円まで、気付けば残り15万円となった。それを3月11日の出発までに集めるのが今の目標だ。

そして旅が始まれば、今度は旅の発信によってファンやフォロワーを増やしていき、150万円という大きな目標の達成も見えてくるのではないかと信じている。ここから先は彩乃ちゃんの努力次第だけど、彼女は謙虚で感謝を忘れないし、人に愛されるパーソナリティを持っているから、きっと大丈夫だと思う。ぼくも引き続き応援している。

旅先からは、Instagramをメインで使いつつ、Xやnoteでも発信していきたいとのこと。ぜひ彼女の世界一周を追いかけてほしいし、できたら少しでもご支援していただけたら嬉しい。

彼女を応援していると、大きな刺激や勇気をもらえる。「自分も動かなくては」という気持ちになる。それはこの半年間そばで活動を見守ってきたぼくが保証するので安心してほしい。きっとこれから有名になっていく子なので、どうかその過程を温かく見守っていただきたい。

▼彩乃ちゃんのフォローはこちらから!
Instagram / X / note

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中村洋太
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