埼玉県警 特殊詐欺などの初動捜査強化で新たな部署立ち上げ
SNSなどを通じた緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」による特殊詐欺や強盗事件などが相次ぐ中、埼玉県警察本部はこうした事件の解決に不可欠な初動捜査を強化する新しい部署を立ち上げました。
1日、発足したのは事件の初動捜査にあたる「機動捜査隊」に、SNSや携帯電話の通信履歴などを解析する部署を統合させた「捜査支援課」で、発足式には捜査員100人あまりが出席しました。
式では、野井祐一本部長が「技術の進歩にともない犯罪も巧妙・複雑化する中で捜査のスピード化が求められている。熱意と使命感を持って仕事をしてほしい」と訓示しました。
そして、捜査支援課の初代の責任者となった中澤宏之課長が「容疑者を素早く捕まえれば次の事件の発生を止められる。少しでも早く検挙できるよう全力を尽くしたい」と話していました。
これまで別々に捜査を進めていた犯人検挙の部門と情報分析の部門をひとつにすることで初動捜査を強化する狙いで、埼玉県警は「匿名・流動型犯罪グループ」による特殊詐欺や強盗事件などへの対策を強め戦略的な取り締まりを進めたいとしています。