<かながわ未来人>「読み書き障害」と向き合う レースと会社、両立を ドローンパイロット・高梨智樹(たかなし・ともき)さん(23)

2022年6月6日 07時13分 会員限定記事
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 軽快なモーター音を響かせ、時速二百キロにも達するスピードで飛ぶレース用の小型ドローン。搭載されたカメラの映像をゴーグルで見ながら、両手の親指でコントローラーを操る。ゴーグルの画面には上空からの景色が展開し、「鳥になったような気分になる」と醍醐味(だいごみ)を語る。
 神奈川県厚木市で生まれ育ち、小学生のころからラジコンのヘリコプターに熱中した。ドローンは中学三年で始め、高校時代から国内大会で何度も優勝。世界の舞台も経験した。現在、国内最高峰のレース「ジャパンドローンリーグ(JDL)」で年間の獲得ポイント上位十五人に名を連ね、「プロクラス」でしのぎを削る。
 高校卒業後、父の浩昭さん(57)と設立した合同会社「スカイジョブ」でも才能を生かし、ドローンパイロットを務める。撮影に重点を置いた大型の機体を使い、CMやテレビ番組で使われる映像を空撮するほか、橋の点検用など特殊な機体開発をサポートする。
 「ドローンと出合っていなかったら、自分の人生はどうなっていたか分からない」と話すのは、読み書きが困難な障害「ディスレクシア」と向き合ってきたから。
 「教科書を音読すると、一文字一文字を発音するのが精いっぱい。文章として理解することができず、黒板の字をノートに書くのも全然追いつかなかった。今も自分の名前を書けない」と説明する。
 幼いころから、気分が高まると嘔吐(おうと)する症状に悩まされ、小学校は欠席が続いた。読...

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