兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を告発した元県西播磨県民局長(故人)の私的情報について、県の第三者委員会は27日、元県総務部長の井ノ本知明氏(57)が県議3人に漏えいしたと認める調査結果を明らかにした。「知事と片山安孝元副知事の指示で行われた可能性が高い」と結論付けた。
県は職務上知り得た秘密を漏らしたとして、27日付で井ノ本氏を停職3カ月の懲戒処分とした。
斎藤氏はこの日、報道陣に「漏えいの指示はしていない」と話した。第三者委の調査に対しても関与を否定していた。
第三者委の報告書によると、私的情報は2024年3月、元局長の公用パソコンに保存されていることが判明。翌4月、総務部長に就任した井ノ本氏は私的情報が印刷されたファイルを受け取っていた。
井ノ本氏は4月中旬以降、県議会の控室などを訪問。県議3人に私的情報のデータを印刷した資料を見せたり、口頭で伝えたりして、秘密を漏えいした。
井ノ本氏は当初関与を否定したが、後に「漏えいは上司の指示だった」とする弁明書を提出。私的情報について斎藤氏に説明した場で「そのような文書があることを議員に共有しといたら」との趣旨で指示を受けたと説明していた。
同席した当時の県幹部も井ノ本氏と同様の説明をしたほか、片山氏も「部下から知事の指示があったと聞いたので、井ノ本氏に根回しするよう指示した」と証言。これらを踏まえ、第三者委は知事らが指示した可能性が高いと判断した。
週刊文春が24年7月、井ノ本氏が元局長の私的情報を県議らに見せて回っていると報じたことから、県は24年10月に弁護士3人で構成する第三者委を設置していた。【稲生陽、山田麻未】
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