| レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。 ネット配信とDVDの比較などはこちら ◆登場人物一覧 ◆ソウルホテル全体図 |
| 第19話 別れを告げる時 いや、根性じゃない。スタイルなんだ。ドンヒョクは答える。良し悪しは別として、これが僕のやり方なんだ。目標もなく無為に生きるなんて僕には耐えられない。 安易に流れるのも自分を鍛えるのも自分次第。自分の人生は自分で責任を持たなくてはならない。そう小さい頃から学んだんだ。 でも、そんなに厳しい生き方だとひとりになっちゃうわ。だから人づきあいが苦手なの? 心配するジニョン。だって、いつも寂しそうなんだもの。 ドンヒョクは笑って答える。大丈夫。もう一人じゃない。そう、ジニョンさん、あなたが僕を変えてくれたんだ。おかげで周囲の人が目に入るようになった。ホテルの従業員たちにも、僕は親しみを感じる。 ホテルの中で、ドンヒョクさんを知らない人なんてないわ。ジニョンは答える。人気があってうらやましいわ。ドンヒョクはちょっと戸惑いを覚える。そんな形で人に好意を持ってもらったことなどなかったから……。 ダイアモンドヴィラの前だろうか、従業員たちと別れ、ジョギングから戻ったドンヒョクと歩きながら話すジニョン。ドンヒョクは恋人の顔を見てつぶやく。こんなふうに毎朝、ジニョンさんと会えたなら。
「わ……私も」 珍しくジニョンから一緒に簡単な朝食をと誘うが、大事な仕事があるから、と断られてしまう。ジニョンはちょっとスネてつぶやく。毎朝会いたいなら、仕事減らしてくれなきゃ。 も~うれしくてたまらないドンヒョク(いよっ、この果報者!)。電話しますと言って、ドンヒョクは愛しい人に見送られながら、サファイアヴィラへと駆けて行く。 サファイアヴィラに帰り着くドンヒョク。停めたジャガーにもたれ、レオが待っている。タオルを受け取って汗を拭いながら、ドンヒョクは大きなヤマを前に緊張する相棒に声をかける。 ヒット&ランは広いアメリカなら通用するが、ここ韓国じゃどうかな。懸念を口にするレオ。軽口で気分をほぐしたあと、男たちはがっしりと手を握り合い、これから始める大勝負の成功を祈る。そしてレオはひとりジャガーに乗り、敵陣へと赴くのだった。
そして、フランクは何も知らないな? と念を押し、ほくそえむのだった。 ところがどっこい、すべてはドンヒョクとレオの筋書き通りだったのだ。銀行から連絡が来ればすぐにバレる。逃げろとレオに指示するドンヒョク。自分の債権で株を買ったと知れば、キム会長はどんなに驚くだろう。検察も協力すると言っている。いよいよ大きな魚を網にかけるのだ。 フロント。客に応対しているジニョンのもとへドンヒョクから至急来てくれと電話が入る。もう~デレデレでんがな!(笑) すっかりラブラブモード全開のジニョン。 キム会長の債権運営権はドンヒョクに委ねられていた。それを利用してキム会長が所有するソウルホテルの株を買い、それをさらにドンヒョクが買い取る。これでソウルホテルの債務は消え、株は全てドンヒョクの手に渡ったのだ。 さっぱりわからないわと首を傾げるジニョン(私もわからんわ;)。黙って聞いていたテジュンが助け舟を出す。要はキム会長が手に入れた株を売った金は、もともとキム会長のものだったのさ。左のポケットから右のポケットに金を動かしていた間に株が売れた。売値は倍になったけどな。 それでも飲み込めないジニョンに、テジュンは専門家の魔術さと答える。そういうことです。ドンヒョクも涼しげな笑みを浮かべて言う。これでソウルホテルの債務は消えたことになります。 しかし、2倍に上がった株の差額を払うのに、その金はどこから? テジュンが不安を口にする。僕にはソウルホテルの株以外、何もありません。さらりと言ってのけるドンヒョク。約束は守りましたよ。 約束? 約束って何なの? 問いかけるジニョンにテジュンは、当直デスクに戻れとはぐらかすばかり。僕にもひとつお願いが。ドンヒョクはテジュンに向き直る。
ネズミどもめ、必ずひっ捕らえてやる! 怒り心頭で部屋を飛び出してゆくキム会長。その背中を見送りながら、クムスンとインスンが囁きあう。 嘘はまずかったかしら。でも、総支配人の指示だし。そうよね、チェックアウトとは言ってないもの。 オフィスにて。イ支配人、アンとジュヒ、ハウスキーパーたち、ヒョンジョンが集まり、キム会長の話に花を咲かせている。 キム会長はこのまま黙ってはいないだろう。でも、債務はなくなったのだからこっちのものだと気炎を上げるユ・チーム長。 その株が誰の手の中にあるか考えてみろとオ支配人。シン・ドンヒョクだ。やつは腹黒い(いや、あんたほどではないですって)。 心配はいらない。株主になって残るというのだからと言うイ主任に、金で遊ぶのが趣味のやつのことだ、どうなるかわかるものかと暗い顔のオ支配人。 ではなぜ君はそんなやつの手下に? と料理長(ナイスつっこみ!(笑))。やめてください。誰が手下になど。心外そうに真面目な顔で返すオ支配人。 オ支配人の号令で持ち場に戻りかけた面々。そのとき、スンジョンの取った電話の相手が当のドンヒョクだということがわかる。とたんに散らばりかけていた女性陣が彼女の周りに戻ってくる。 一刻も早く代わって欲しいジニョンなのに、スンジョンは女子社員を代表してドンヒョクに長々と謝辞を述べ、ベスト顧客に推薦すると言う。ようやく口をはさんだドンヒョクがジニョンを呼び出すと、スンジョンは舌打ちしていわく、「女子社員はソ・ジニョンしかいないと思ってる」。 ←笑える(^^) このときのジニョンの勝ち誇った顔ときたら……くっそぉ~うらやましい(笑) 電話に出たジニョンは改めてドンヒョクに礼を言い、皆が感謝していると告げる。そのあと、今夜のデートの誘いを当直だからと断ろうとすると、後から彼女の名を呼ぶ声がする。 振り向くと、オ支配人が表情を変えずに淡々と、今夜は俺が出勤するから君は明日出ろ、これは命令だとだけ告げて、さっさとその場を離れる。びっくりして見送るジニョン。 おお~っと女性陣から称賛の声が上がる。オ支配人ったら、やるときはやるじゃない。やっと支配人らしくなったな。料理長もつぶやいて持ち場に戻る。 急いで電話口に向かい、大丈夫です行けますと答えるジニョン。いいえ、車なんていいんです。 するとすかさず、興奮したスンジョンが横槍を入れる。どうせならプリティウーマンみたいにリムジンで迎えに来てもらいなさいよ! 何か贈ってくれたみたい。ジニョンがつぶやいたちょうどそのとき、ヒョンチョルがドンヒョクからの“ルームサービス”を持ってくる。「こういうのもルームサービスって言うのかなあ」と首を傾げながら。 封筒を開けるジニョンの手元を注視する皆。中から出てきたのは……そう、あのネックレスなのね。 ネックレスだわ。素敵。口々に言ってため息をつく女性たち。「モッコリ」「モッコリ」「モッコリ」……って放送禁止用語を連発しちゃっていいんでしょうか(^^;) ←考えすぎ おいおい、なんでそこですぐスンジョンが奪い取るんだってば(笑) つけられたメモを開くジニョン。ハウスキーパーのインスンが声に出して読み上げる。 「ネックレスの持ち主と夕食をしたい。車を送ります。シン・ドンヒョク」 さて、モッコリ(ネックレス)については、韓国語の通訳をされているモッチンオンマさんからこんな解説をいただきました(モッチンオンマさん、どうもありがとう!)。 「モッコリ」ってかなり笑える発音ですよね。ちなみに私は「速水もこみち」という俳優の名前を見ると、平静ではいられません。え、私だけ?(^^;) 他にも面白い発音の言葉があるんだそうで……。 「雨のあと、ヘッピが輝き、ムジゲが出た」。う~ん、しまらない(笑) ムカデなら、うちによく出るけど(^^;) 「チョングソを送ります」とか言われたら、「いや、送らなくていいです!」って言いたくなるよな(^^;) 何を送られるものやら。 ←考えすぎ; さて、続きを。 薄暗いサパークラブ(ソウルホテルのモデルになったシェラトン・グランデ・ウォーカーヒルホテルのカヤグム・ホール。2003年11月30日、ここでペ・ヨンジュンとファンとの交流会が開かれた)。 他に客は誰ひとりいない。ウェイターに案内され、席につくジニョン。照明がさらに落とされ、あたりのテーブルのろうそくの炎が闇に浮かび上がる。と、同時にジニョンのテーブルにだけスポットライトが当たる。 やがてドンヒョクが静かに歩いてきて、ジニョンの待つテーブルのところで足を止める。微笑むジニョンに彼は真剣な面持ちで話しだす。 「話しましたが、僕は今回の件で全財産を使い果たしました。複雑な事情があって、当分の間、株は売れないし、残ったのは先払いした1ヶ月分の宿泊費と何着かのスーツだけ。 あなたを迎える家も買えません。 僕にはもう何もない。 遠回りをしてやっと、何も持たずにあなたの元へたどり着きました」 ジニョンはただドンヒョクを見つめている。こんなにも大きな犠牲を払って示してくれた、彼の愛の深さに感動しながら。 「愛しています、ジニョンさん。僕と結婚してください」 ジニョンの頬を涙が伝う。感極まったように手で口を覆うと、泣き笑いのような声を漏らす彼女に、ようやくドンヒョクも緊張が解けて笑顔を見せる。 指輪のケースの蓋を開け、エンゲージリングを取り出すドンヒョク。左手を差し出すジニョン。薬指に指輪が収まると、ジニョンは離そうとしていたドンヒョクの手を強く握って引き寄せる(おお、珍しく積極的)。ジニョンを抱きしめるドンヒョク。
抱きあう二人を天上のシャンデリアも祝福するように輝く。あの~、どう見てもこれって誰かが照明をいじってますよね。ドンヒョクってば、求婚の演出に照明さんまで雇ったんだ。マメやな~(笑) レオが裏方やってたりして。「ボスも人使いが荒いな」とかブーたれながら(笑) どっちかといえば、私は冬ソナのチュンサンの素朴なプロポーズの方が好き。でも、こっちの方がドンヒョクらしいと言えばらしいな。 初めて買うものだから、店員に選んでもらったんですと話すドンヒョク。一番高いものをって? ジニョンに訊かれ、僕はそんなにバカじゃないよと苦笑する。 じゃ、何て言ったんですか? 「永遠に僕から離れられない魔法の指輪をください、って」 キャ~(*≧▽≦*) そんなものくれなくたって、永遠に離れまへんがな~!! でも、くれるものなら欲しい~!! ↑こいつは; それがこの指輪なの? いや、予算を訊かれた。それは仕事だからしょうがないわ。それでどうしたの? 「値段はどうでもいいから、僕が世界で一番愛する人へ贈る指輪をください、と」 キャ~(*≧▽≦*) そんなものくれな(以下略) ふっかけられたわね。今度買うときは私も一緒に行くわ。また指輪を? 大変だ。もう金もないのに。おどけて言うドンヒョクにジニョンも吹き出す。大丈夫よ。私が稼ぐから。ドンヒョクさんは少し休むべきよ。 幸せそうに笑ったドンヒョクは、やがて真面目な顔でジニョンに言う。もしも、僕がケガをしたり、遠く離れてしまうようなことになっても、ジニョンさんは傍にいてくれますか? それが近い将来起こり得るかもしれない仮定だとも気づかず、ジニョンは無邪気に答える。当然よ。結婚したら死ぬまで一緒よ。私が逃げ出しそうで心配? 僕は今までひとりで生きてきた。誰にも面倒を見てもらった経験がないんです。 育ててくれたアメリカのご両親はどうだったの? いい人たちでした。信心深い人たちで、僕の他に養子が二人いた。実の子のように可愛がってくれた。 それでも……。 思春期になり、肌の色が違うことに気づいた。辛かった……。 昔、孤児院の友達が木でパチンコを作ってくれた。それで遊んでいたら、窓ガラスを割ってしまった。怒られるかと思ったら、養父はケガはないかと心配してくれた。 そう、本当にいい人です。 でも彼は、二度とそんなことをしないようにパチンコを捨てて祈ろうと言った。だから僕は逃げた。捨てられるのが怖くて、パチンコを庭に埋めた。養父母が与えてくれる高価なおもちゃより、韓国から持ってきたそれが大切だったんです。 夜になると掘り返しては埋め、また掘って……。そうしているうちに、ある日それがバレて没収されてしまった。 そのあと、僕は怒って庭の木を折った。庭をメチャメチャにした。そうしたら、養母は……僕を精神科へ連れていった。 養父母はとてもいい人たちだった。でも、彼の心を本当に理解してはくれなかったのだ。 ジニョンはテーブルを回ってドンヒョクの隣に座り、彼の手を取る。そして、心をこめて語る。二度とそんな思いはさせないわ。たくさんの人たちと楽しく暮らしていきましょう。あなたにはその権利があるの。 そうかな……。ドンヒョクはつぶやく。僕は幸せになれるんだろうか。 傷ついた子どもの心を抱えたままのこの男に、ジニョンは慈しみに満ちたまなざしを注ぐ。 そうよ。だって、私と会えたじゃない。 ドンヒョクは右手に置かれたジニョンの手を包み込み、握り締める。 カフェを出て、楽しそうに語らいながら腕を組んで歩く二人。ジニョンがふと、プリクラを見つけて記念撮影をしましょうと言い出す。写真ならスタジオで……ととまどうドンヒョク。 こっちの方が楽しいわよと強引にドンヒョクの腕を引っ張ってプリクラ機のカーテンの中に連れ込むジニョン。 「顔の大きなやつはどきな」 ―( ̄∇ ̄;)→グサッ!!! 妖艶なジニョンに対して、ドンヒョクがやたら可愛らしく坊ちゃん坊ちゃんした感じで映ってるのがなんだか笑える。「もうすぐ完成だよ」と言われて笑い声を上げる二人。ここはネット配信の訳では「ヨダレ垂らして待ちな」になってる。たぶんこっちが直訳だと思う。だから思わず笑ったんだろうね。このシーンの二人、役柄を忘れて素に戻って楽しんでるような気がするな~。 夜道をジャガーを走らせるドンヒョク。ジニョンを送った帰りかな。運転しながら携帯電話で(←こらっ)レオと連絡を取り、検察へ連絡したことを確認する。次にキム会長に電話して、会う手はずを整える。ゴルフ練習場のキム会長はジョンくんに、「もてなしの準備」をしろと命じる。 むちゃくちゃ無謀なんですけど(^^;)、大丈夫なの? サファイアヴィラに黒い車で乗りつける男たち。誰かと思えば検察の面々。アタッシェケースから物々しい機械を取り出し、キム会長を逮捕するため、ドンヒョクと打ち合わせを始める。 って、そんなのあり? ドンヒョクもドンヒョクだよ。「覚悟は出来てます」って、ジニョンを結婚する前から未亡人にする気かぁ!? 心配してついてゆこうとするレオに、ここにいろと言うドンヒョク。ボス、考え直せ。レオの説得にもドンヒョクの決意は揺らがない。無理のあるゲームだ。今までのスタイルとは違うけど、挑戦してみたいんだ。アメリカに飛べば自分たちは安全でいられるだろう。だけど、ソウルホテルの人々はどうなる? キム会長にとどめを刺さなければ。これは最後のベッティング(賭け)なんだ。 僕にもしものことがあったらジニョンさんに連絡してくれ。そうでない限り、何も言うな。そう言い残してひとり出かけるドンヒョク。そのあとを検察の車が追う。2台のテールランプを見送って立ち尽くすレオ。 部屋に戻ったレオは、たまらず受話器を取る。フロントに電話するが、当のジニョンはいない。自宅の電話番号を聞きだすレオ。 アパートのベッドで眠るジニョンを電話のベルが叩き起こす。寝ぼけて応対していた彼女だが、ドンヒョクの身に危険が迫っていると聞き、一気に目が覚める。テジュンに連絡を取り、急いで家を出ることに。 山道を2台の車が走っている。やがて2台はゴルフ練習場へ。少し離れたところで車を停め、ライトを消して待機する検察の男たち。ドンヒョクはこれからひとり、狼の巣穴へ乗り込んでゆくのだ。 サファイアヴィラの前では、テジュンがレオを責めている。なぜそんな無謀なことを。キム会長がどんな人間かわかっているでしょう。 彼の性格なんです。レオは答える。最後の賭けには命まで賭ける。危険だが止められないんだ。 泣かんばかりのジニョンをテジュンはなだめる。 ちょっとここ、私情が混じってるのか、テジュンが冷たいような気がするな~(笑) ゴルフ練習場。まんまとはめられたドンヒョクの鮮やかな手口に、歯噛みするキム会長。債権が現金に換わっただけで、会長に損はさせていないと開き直るドンヒョク。損得の問題ではない。この自分をコケにしたことが許せないのだと会長は吠える。 サファイアヴィラの前。ヨンジェとユンヒが車で駆けつけてくる。ユンヒはともかく、なんでヨンジェまで? 運転手代わりか。一緒に行くとすがるジニョンを残して、テジュンはユンヒとヨンジェの車でゴルフ練習場へ。レオと二人きりで取り残されるジニョン。う~ん、気まずい(^^;)
一方、ドンヒョクはソウルホテルから完全に手を引けば証拠を返すとキム会長に協定を持ちかける。キム会長はそれを蹴り、相手を怯えさせるつもりか、聞かれもしないのに過去の不法行為をペラペラしゃべりだす。だから抜け作だというんだこのオッサンは。 チェチョル化学の労働組合を粉々にし、サンドン物産の理事を誘拐して冬の川で泳がせ、ジョンヒョン会社社長宅に放火した……って、めちゃくちゃ凶悪犯罪ですがな(^^;) 実業家じゃなくてヤクザだよ。こんなの捕まったら10年や20年はぶちこまれるんでないの? キム会長の自白の録音が完了した。ドンヒョクを救出に向かうテジュンたち。間に合うか? まだとうとうと演説を続けているキム会長。そのとき、ピッと電子音がして、ドンヒョクの胸に隠していたマイクが止まってしまう。何くわぬ顔でスラックスのポケットに手を入れ、手動に切り替えようとするが、もちろんその動きをキム会長が見逃すはずがない。 とはいえ、普通はここへ来たときにヤバイもの持ってないかボディチェックするよなあ。何のためのボディガードだよ。甘いな、キム会長。 ドライバーを、と部下に命じるキム会長。「それじゃない」って、なんでえり好みしてるんでしょう。殴り専用のドライバーがあるのかな(^^;) (TVの吹き替えでは、「そっちの太い方を」と言ってました。そうか、より威力のある方でぶん殴るわけね。怖;) ゴルフのドライバーでドンヒョクを殴る! ひ~っ、想像しただけで悪寒が。その傷が元でドンヒョクは死んでしまい、悲嘆にくれるジニョン。そんな彼女を陰になり日向になり支え励ますテジュン。そして10年後、テジュンとの結婚を控えたジニョンの元にドンヒョクそっくりの男性が! なんと彼は記憶喪失になっていたドンヒョクだった。……って、そういう筋書きなの!? ありうる。ありうるだけにやめてくれ~!! せっかくのスリリングな場面なんだから、ここはテジュンたちの救援が来るのをぎりぎりまで伏せておいて、ドンヒョクが殺されてしまうんじゃ!? と、もっとハラハラしたかったところ。 こんなこと考える私って鬼畜ですか \(__ )ハンセイ 娘の出現に驚くキム会長。ついで現れたテジュンを見て、総支配人とフランクが自分を陥れるために組んでいたのだと気づき、逆上する。 それでもまだ往生際の悪いキム会長は、憎きドンヒョクをせめてあの世に送ってやれとばかりにドライバーを振り上げるが、ユンヒに必死に取りすがられて断念する。 芝生に座り込んだドンヒョクに手を差し伸べるテジュン。その手をしっかりと握り締めるドンヒョク。テジュン、今度はあんたが車までおんぶする番だぞ d(^_^) サファイアヴィラの前。じりじりして待っているレオとジニョン。そこへヨンジェの車に乗ってみんなが戻ってくる。ジャガーは後日取りに行くのかな。 降りてきたドンヒョクはふと頭を巡らせ、食い入るように自分を見つめているジニョンに気づく。続いて降りてくるテジュン。だが、ジニョンはまったく彼が目に入っていない(ここがなんとも(^^;))。それに気づいてちょっと寂しそうなテジュン。
ドンヒョクがジニョンを見つめている。心配かけてすまなかった。そんな彼の声が聞こえたかのように、ジニョンは駆け出してゆくと、愛しい男に抱きつく。ジニョンの背中をなだめるようにトントンとたたくドンヒョク。 ホッと安堵の息を漏らすレオ。テジュンは黙ってひとり去ってゆく。そんな彼の背中をドンヒョクはただ見送るのだった。 再びゴルフ練習場。二人きりで座って話をするユンヒとキム会長。って、逮捕されたのと違うんかい。引受合併の不法行為はともかく、ドンヒョクに対する傷害罪というか殺人未遂罪は現行犯やろが; おとり捜査のため、検察は会長の前には姿を現さずに自白テープを土産に帰ったということなんだろうな。 まだカッカと怒っているキム会長。ソウルホテルを何としてでも手に入れて、共同墓地を作ってやると息巻く(コワ~;)。一生懸命説得するユンヒ。 どうやらキム会長は、自分がユン社長に振られたのは無学で貧乏だったからだと思い込んでいるらしい。だからあの女は金を持っていたチェのやつ(亡くなった前社長)とくっついたんだ。 いや~、それだけじゃないと思いますよ(^^;) 夫婦ゲンカのときにドライバーで殴られたら命がいくつあっても足りんもんね。 頑固な父親に業を煮やし、ついに最後の切り札を取り出すユンヒ。ユン社長は実はもう長くないの。肺ガンの末期なんですって。社長は敵の娘である私にやさしくしてくれた。お父さんのことも立派だって褒めて(←えっ!?)くれたわ。 娘の言葉も耳に入らないかのように、ショックに打ちのめされるキム会長。あの女め、若い頃から喫茶店で足を組んでタバコを吸い散らしていた(イケイケだったのね。意外だ)。 好きな女に意地悪できたのも、相手に反抗してくる元気があればこそ。死ぬと聞かされてしまった今、どうすればいいのか。娘に社長のこと好きなんでしょと図星をつかれても、内心の動揺を隠すように憎まれ口をたたき続ける。 父のために留学をやめてそばにいると告げるユンヒ。だが、キム会長はたとえ天が二つに割れても俺は驚かんと強がりを言う。突っ張っている父親に背後から近づき、ユンヒは甘えるように声をかける。
これからは私がパパを守ってあげる。愛娘のいじらしい言葉に鬼の目にも涙。いや、おまえは留学してパパの跡を継いでくれ。パパより立派な実業家になるんだ。 父の体を気遣うユンヒ。キム会長は今まで見たこともないような優しい笑顔を見せる。この人も寂しかったんだろうなあ。一番欲しかったのはお金よりもソウルホテルよりも、娘の愛だったのかもしれない。 ようやくわかりあえた父子は、仲睦まじく腕を組んで歩いて行く。 そしてこちらも。カサブランカのカウンターにて肩を並べ、語り合うドンヒョクとテジュン。二人の気持ちはかなり打ち解けてきている。 最初はあなたのことを見くびっていた。でも、こんな大変なゲームは初めてだった。ドンヒョクは率直に打ち明ける。ゲームはまだ終わっていませんよと笑うテジュン。むむ、それはジニョンのことかい? 出国しなきゃいけなくなるとは、いわゆる司法取引ってやつでしょうか。キム会長という大きな獲物を差し出す代わりに自分の証券取引法違反などの罪を見逃してもらう。ただし、韓国に留まることは許されず、出て行かなければならない。 二人の問題に自分が口をはさめるはずはない。ただ、総支配人としては部下を取られるのは愉快じゃない気がする、とかわそうとするテジュン。では男としては? ドンヒョクに鋭く切り込まれ、テジュンは相手の必死なまなざしを見返す。 彼は真剣だ。真剣にジニョンに惚れてる。全財産と引き替えにしても惜しくないほど。だが自分はどうだ。俺にはソウルホテルがある。俺はジニョンのためにホテルを諦めることはできない。 ポーカーで同時にストレートフラッシュが出たら、勝負はどうなりますか? テジュンは問う。絵柄の序列に従います。ドンヒョクが答える。スペード、ダイヤ、ハート、クラブの順ですね。なら、あなたの絵柄は何ですか? テジュンはドンヒョクに尋ねる。それには答えず、ドンヒョクはテジュンのカードの絵柄を訊く。仕事か恋か、あなたの優先順位はどれですか。 あまりにも前に伏せてしまって、覚えていません。テジュンははぐらかす。ドンヒョクの問いも、自分の心も。 あなたに祝福してくれなどと言えた義理じゃないことはわかってる。でも、ここで過ごすうち、僕達はいい友達になれるんじゃないかと思うようになりました。 これはさっきのドンヒョクの問いに対する答だろうか。 ただの友達と言い切るには彼の心の中であまりに大きな部分を占めている。しかし、恋人とはもはや呼べない。友達以上、恋人未満。それが彼のカードの中のジニョンの位置。 店員は本人がいないと……と渋るが、総務部長がソウルホテルの名刺を出したとたん、手のひらを返したように手続きを進める。 このシーンは見ている人から意味わかんない~という声が出たシーンですが、要するにそれだけソウルホテルの名前が効力あるぞということを言いたいんでしょうね。水戸黄門の印籠みたいに。テジュンが総支配人として来てからの改革で、そこまで信用あるホテルに成長したということを示しているんでしょう。それでも、本人がいないのにこんなに簡単にカード作れるのか? という疑問は残ります(^^;) ええんか、それで。
資金繰りの件もカタがつきそうだし、キム会長は逮捕されたしで、すべてがうまくいったソウルホテル。会長逮捕を伝える新聞を持って、オ支配人のもとへご注進にうかがうユ・チーム長。うしろにジョンシクが金魚のフンみたいについているのはなぜ? 大喜びしているユ・チーム長に冷たい視線を投げかけ、白けた表情のオ支配人。ユ・チーム長はがっかりして仕事に戻る。そこでスンジョンがすかさず、今のオ支配人の態度についてダメ出しをする。人の好意がわからないの? あなたって人は。 じゃ、ユ・チーム長と手を取り合ってキャーキャー喜べと?(←見てみたい)と冷たく返すオ支配人。スンジョンは懲りずに憎まれ口をたたく。温かい気持ちってものを持ってほしいものだわ。ハイエナみたいに噛みつかないで。ほんと、ハイエナね。 その言葉に、ついにオ支配人の堪忍袋の緒が切れる。君は少しでも俺の気持ちをわかってくれたことがあるのか? 俺の胸のうちを見たことがあるのか? 俺は公私を分けてるんだ。仕事では冷たい野獣のように。恋するときは誰よりも熱い男に(熱いっつーより暑苦しい感じが(^^;))。 君だから我慢してるんだと声を落として殺し文句を吐き、去ってゆくオ支配人。打たれたようにその後姿をスンジョンは見送る。おお、ええぞええぞ~。 社長室。キム会長逮捕の記事を読みながら、テジュンに会長がどうなるのか尋ねるユン社長。捜査に協力的なので罰金程度ではと答えるテジュン(嘘だろ; 今回はソウルホテル買収の不法行為のことしか罪に問われないってことか)。 直情家の彼はカッカしやすくて意地っ張りだけど、心を入れ替えたら意外と素直に折れるし、気に入ったらとてもよくしてくれるのだと社長は言う(要は単細胞ってことね)。 テジュンはユンヒのおかげで会長はずいぶん変わったようだと答える。ユンヒのことを心配し、留学から戻ってきたらソウルホテルに迎えてやってほしいと頼む社長。ええお人や。 総支配人室。勝手に入り込んでテジュンへの私的な辞表を書いているユンヒ(おいおい;)。明日、ラスベガスに発つので、約束の食事は今夜ねと言うユンヒに、テジュンは複雑な心境でうなずく。 レストラン。飲食チーム、厨房チームが集まって、ユンヒとの名残を惜しんでいる。相変わらずオーバーアクションでクサイセリフを吐くユ・チーム長。うまく取り入っておいて、ユンヒが実業家になったときに取り立ててもらおうって腹ですか。それもあるけど、やっぱりちょっとは元部下の旅立ちを祝福する気持ちもあるんだろうな。 ジェニーも今までの冷たい態度を謝る。むむ、それは恋敵が去る余裕かな。 餞別をもらってうれしそうに礼を言うユンヒ。 実はみなさんにお願いがあるんですと切り出す。 (ここ、シナリオフォトブックのユ・チーム長のセリフだと、「飛行機に乗って、ゆで卵や蒸しパンを買うお金に」って言ってるけど、韓国発の国際線は機内でそんなもん売ってるんか!? 彼独特のボケなのかな。そういや、韓国では電車の車内販売でゆで卵を売ってるそうです) 私服姿のテジュンがレストランに入ってくる(もうちょっといい服着てくればいいのに)。アンとジュヒに呼び止められ、そっちじゃありません、こっちですよと案内されたその先は……。
ストーカー男にユンヒが引きずり回され、ヨンジェが雄たけびを上げたその場所(っていうとなんかやだな(^^;))、屋上のカフェテラス。ユ・チーム長や厨房のみんなが張り切って、一流レストランのようなセッティングをしてくれたのだった。 こんな陰謀があると知ってたら社員食堂でもよかったなと照れるテジュン。従業員たちは席を外し、二人はワインで乾杯する。 料理に手をつけようとしないユンヒにテジュンが食べないのかと訊くと、ユンヒは答える。「どうぞ。私は見てます」 んなもん、見られてたら咽喉を通らんやろが~。 ( ̄△ ̄#) ウラー ユンヒさん、今日はきれいだねと感想を述べるテジュン。なにぃ? 明日留学するっちゅうのに、今になって口説く気かい。( ̄△ ̄#) ウラー (からんでどうする。私は酔っ払いか) 人を愛するのって時間がかかるのかしら、とユンヒ。人それぞれさ、とテジュン。 本物の恋なら、長い間離れていても変わらない? それも人それぞれ。 変わることのない永遠の愛。そんなものが存在するのかしら。 僕はまだ経験していないな。 叶う恋と叶わぬ恋の違いは? 結婚かな。 本当の愛というのは、愛することだけで充分に完成しているのよ。 私には出来るわ。一人でも。ずっと思い続けられる。 ユンヒの純粋な気持ちが傷つくことのないよう祈っていると言うテジュン。 二人はお互いに相手に渡すものを用意してきた。テジュンは淡いブルーのニットのセーターを(最初にあげたトレーナーとジーンズは気に入らなかったらしい)。ユンヒはテジュンに宛てた手紙を。 でも約束して。私が発ったあとで読むこと。空港には見送りに来ないこと。電話するのもダメよ。小さい子どもに言い聞かせるようにしてユンヒは言う。テジュンは微笑んでうなずく。 ろうそくの明かりの中、二人はもう一度ワイングラスを合わせるのだった(料理冷めてしまいまんがな~;)。 さて、次回はいよいよ最終回。ジニョンはドンヒョクとアメリカへ行くのか。テジュンの逆転ホームランなるか。ソウルホテルの行く末は? 第20話「僕のもとへ来る日」。お楽しみに! |
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