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ホテリアー


2005.6.10UP

*** 管理人のドンヒョク的レビュー ***
 レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。
 ネット配信とDVDの比較などはこちら
◆登場人物一覧      ◆ソウルホテル全体図


第17話 幸福と不幸に関する真実

 ジョギングから戻ったドンヒョクは21年ぶりに再会した妹に声をかける。
「朝食は?」
「食べてきました」
 サファイアヴィラの一室。兄と向き合ったジェニーは緊張しながら答える。テジュンさんが朝食は必ず食べるようにって……。

 ジュースでもと勧める兄に、ジェニーはもう仕事へ行かなければいけないと言って断る。正式な助手になるまでは30分早く出勤して30分遅く退勤しなければいけないんです。
 それもテジュン氏が? 尋ねるドンヒョクにジェニーは答える。高校のときに知り合ったこと、テジュンがいなければ麻薬に溺れていたか、さもなければマフィアに殴り殺されていただろうこと。

「苦労したんだ……」
 胸を詰まらせるドンヒョク。自分が金と地位を欲しいままにして何不自由なく暮らしていた間、妹は社会の底辺で這いずり回っていたのだ。

 ジェニーは言う。実の兄がこうして成功していてくれてよかった。いい人だったらもっとよかったのに……。
 帰ろうとするジェニーに、ドンヒョクは両親のことは気にならないかと尋ねる。両親は亡くなっていたものと思っていたジェニーは、兄の言葉に驚いて目を見張る。


 遅刻して元気なく厨房に入ってきたジェニーに心配して声をかけるイ主任(いい人だよね~)。あまりに衝撃的な事実を打ち明ける気にもならず、力ない足取りでジェニーは仕事につく。


 再びサファイアヴィラ。考え込むドンヒョク。父親には二度と会うことはないと思っていた。だが……。
 ドンヒョクはレオに頼んで父と妹が会う手はずを整えることにする。


 お気に入りの場所であるテニスコートで、テジュンはジニョンからドンヒョクとジェニーが兄妹であるという事実を告げられる。
 ずっと一緒にいて知らなかったの? と責めるように言うジニョン。だが、当時2歳だったジェニーが自分の家族のことを覚えているはずもない。

 そりゃそうだよね。11歳だったドンヒョクにははっきりとした記憶はあっても、2歳だったジェニーにとってドンヒョクは初対面の他人も同然でしょう。

「世間は狭いわ」と感心するジニョン。 ←いや、いくらなんでも狭すぎますから(^_^;)
 よりによってシン・ドンヒョクが……とつぶやくテジュンにジニョンは顔をこわばらせる。テジュンにとって気がかりなのはジェニーの気持ちだ。
「ジェニーはなんて?」
「内心は嬉しいはずよ。でも相手が悪者でテジュンさんの天敵だもの。素直に喜べないのね」
 テジュンさんから話してみてとジニョンに頼まれ、テジュンはしぶしぶうなずく。

「おまえにとっては…ごにょごにょごにょ」
「きゃ~っ、なんてこと言うのよ!」
ばしっ、びしっ、どかっ、げしっ
「ところで、彼が悪者で俺の天敵だったら……おまえにとっては?」
 意地悪な質問にムッとしてそっぽを向くジニョン。
「テジュンさんはどう思う?」
「正直に言うぞ」
「もちろん……ううん、やっぱりやめて」

 いやがるジニョンをからかって面白がるテジュン。このあたりの呼吸が恋人同士だった時代を彷彿とさせる。

「あ~、話してやりたい」
「やめてったら」

 早足で立ち去るジニョンに追いつくと、テジュンはその耳元に口を寄せて囁く。その言葉を聞いたとたん、むきになってテジュンをぶつジニョン。テジュンはほうほうのていで逃げ出すのだった。


 ああっ、気になる! 気になるよ~! 何て言ったんだよテジュ~ン!!

……と、多くのファンがここでやきもきしたはず。私もしましたよ~。公式ガイドブックやシナリオブック、ノベライズに載っていないか、ネットに情報はないか、血眼になって探しまくりました。
 で、あるサイトに「実は……」と書かれているのを発見し、管理人さんにメールしようとしたのですがメルアドが載っていなくてがちょ~ん。
 悶々としながらさらに探し回っていると、別のサイトの掲示板に情報があるのを知り、その書き込みをした人にメールして教えてもらいました。後からわかったんですが、結局みんな同じ情報源を見ていたんですね。

 その情報源とは……Hotelier2002というサイトです。ここに登場人物の心理描写のコーナーがあるのですが、その中の「テジュンとジニョン」というページに「Fate」という文章があります。
トップページからたどった場所はここ ↓
 to Hotel>About>The thoughts>Tai Jun and Zhen Yin(テジュンとジニョン)>Fate
 テジュンが囁いたであろう言葉はこの「Fate」の文中、「テジュンの想い」の真ん中やや後寄りに載っています。
 With a few steps, I caught up and whispered:"... the father of your child..."
 数歩で俺は追いつき、囁いた。「……おまえの子どもの父親……」

:「おまえの子どもの父親」!!
 くわぁ~っ; なんてクサイんだテジュン! 映画の見すぎだぜテジュン! やってられないぜテジュン!(笑)
 でも、言われてみればこの言葉以外には考えられないと思いませんか。粋でしゃれてて……。 なんとこれはこのサイトの管理人さんのオリジナルだそうで、そのセンスに脱帽です。
 おまえの子どもの父親だって……くくく;(悶絶) まわりくどい表現だからこそ、かえってものすごくセクシーに響きます。だって、ドンヒョクがジニョンの子どもの父親ってことは……○×△★おおおおお;(妄想して鼻血ブー)。

↑ ま、なんてわざとらしいゴミ(笑)
 はあはあ; ああ心臓に悪い(笑)
 さて、画面が変わって、私達の妄想を振り払うように、いや、雑念を振り払うように一心不乱に部屋を掃除するジェニー。鼻かんだあとのティッシュみたいなのが散乱してるんですが、ジニョンは花粉症か?(笑)

 そこへサムギョプサル(豚の三枚肉)を手にテジュンがやってくる。こういうところにもテジュンの庶民性が現れている。ドンヒョクならもっとしゃれた物を持って来ただろう。

 まあね~、いつもいつも花束や高級ワインやケーキを持って来られてもな~。あとアクセサリーとか。
 豚の三枚肉の方が主婦にはうれしいこともあるし、どちらがいいとは一概には言えないよね。 ←いらん心配を

 ジニョンさんはまだなんだけどというジェニーに、テジュンはうなずく。知ってるよ。当直デスクで居眠りしてた。 ←あかんやないか(^^;)

 世間話からドンヒョクの話題に持っていき、本当の家族が見つかってよかったなと励ますテジュン。ホテルを乗っ取ろうとし、テジュンからジニョンも奪おうとしている人が兄だという事実にとまどうジェニー。
 あの人が兄だとういう実感がわかないの。むしろテジュンさんの方が本当の兄のようだわ……。

 ノートパソコンの中に残っていた父親の写真を取り出すドンヒョク。海での情景が蘇る。
 許すことなどできない。こだわりを消すことなどできそうにない。でも、会ってどうするかはあの子が決めることだ。
 そのとき電話が鳴り、ドンヒョクは険しい顔で電話に出る。海へ行ったレオからだろうか。

 電話はジニョンからだった。ジェニーがテジュンと話をしたあと、眠りについたことをドンヒョクに知らせてくれたのだ。

「テジュン氏は僕よりずっと金持ちだな。彼は僕が欲しいものを全部持っている。妹とそれから……」
「彼は人と分かち合うのが好きなんです。だから、たくさんの人が集まってくるの」
 あ……と、ジニョンはあわてて言葉をつぐ。ドンヒョクさんがそうじゃないって言ってるわけじゃないんです。ごめんなさい。

 いいえ、事実ですから、とドンヒョクは微笑む。僕も分かち合える人がほしいんです。
 穏やかな気持ちが彼を包む。ジニョンがいてくれれば何も恐れるものはない。
「ええ、明日です。一緒に行ってくれますか?」

 翌日。レオの運転するジャガーがVIP用の車寄せに入ってくる。迎えるテジュンとヒョンチョル。後部座席から降り立ったのは、ドンヒョクとジェニーの父親シン・ジャンヒョクだった。ソウルホテルの総支配人として挨拶するテジュン。豪華な建物に気圧され、テジュンに案内されながらおどおどと足を運んだ父親は、テーブルについて子ども達を待つ。

 ここでテジュンは父親に「シン・ドンヒさんのお父様ですか」と確認している。父親が二人の子どもたちと会うという形なら、兄であるドンヒョクの名前でセッティングするのが普通だろう。ドンヒョクはきっと、妹と父親の再会を取り持っただけで、自分は妹の付き添いという立場を取っているのではないだろうか。

 実際に、テジュンがこのあと父親を部屋まで案内しながら、ドンヒョクとジェニーは6時に来ると説明しているが、父親はここで初めて、ジェニーだけでなくドンヒョクも一緒に来るということを知るのである。

 一方、女子ロッカールームでは、ジェニーのおめかしをジニョンが手伝い、スンジョン、アン、ジュヒたちがその周りを取り巻いている。緊張するジェニーに、「お父さんに会ったら思い切り泣いて。涙はこんなときのためにあるの」と、珍しくいいことを言うスンジョン。と思ったら、「男にキスされて泣くためじゃないわ」だって。やっぱりな~(笑)

 廊下に出たジェニーを料理長やイ主任たちが待ち構えている。明日まで特別休暇だと言い渡す料理長に父親に渡す花束をプレゼントするイ主任。
 ほんとにいい人たちだなあ。こういう人間関係の暖かさがあるから「ホテリアー」が好きという人も多いのでは?


 サファイアヴィラの前。腕時計に目をやり、そわそわしながら待つドンヒョク(かわゆい(*^^*) )。そこへジェニーの手を引いてジニョンが現れる。ジェニーかわいいでしょう? と愛しそうにジェニーを見つめるジニョン。このあたりのジニョンはとてもいい感じ。ドンヒョクが惚れるのもわかるな~って素直に思うよ。うん。

 先に立ってダイアモンドヴィラへの道を歩き出すジニョン。あとに続くジェニー。ドンヒョクはそっと右手を差し伸べる。目を上げて兄を見るジェニー。もしかしたら拒絶されるかもしれない。そんな不安を秘めて妹を見返すドンヒョク。ジェニーの手がおずおずと伸びて、ドンヒョクの右手に触れる。その手をしっかりと捉えて握り締めるドンヒョク。振り返ってそれを見つめ、力強く微笑むジニョン。



 ダイアモンドヴィラ。再会のときを待ちわびる父親は、銀のカトラリーを物珍しそうに触り、真っ白なテーブルクロスや飾られた花にため息をつく。まるで別世界だ。自分には永遠に縁がないと思っていた場所に今こうしていることが信じられない。

 おもむろに懐から短くなったシケモクを取り出すと、口にくわえる。テジュンが火を差し出そうとするのを断り、父親はライターを見せてうれしそうに微笑む。
「息子がくれたんです」

 父ちゃん、あんたあのときのライターを後生大事に持ってたんやなあ(T_T)

 たったひとつ残された息子との絆を大切そうに握り締めて父親はつぶやく。
 娘は私のことを覚えていないでしょう。恨んでいるだろうに……。

 やがてドアが開き、ジニョンがドンヒョクとジェニーをいざなって来る。思わず立ち上がる父親。

 ドンヒョクとジェニーは緊張に顔をこわばらせている。テジュンとジニョン、ヒョンチョルはそっとこの場を出て行く。

「挨拶を。お父さんだ」
 ドンヒョクに促され、ジェニーは21年ぶりに会った父親にクンジョルを捧げる。

 クンジョル<大きなお辞儀>とは最高の感謝を表す礼。冬ソナでユジンが父の命日に祭壇に向かってやっていたので、私はてっきり法事のときの作法だとばかり思っていた。だからホテリアーのこのシーンでジェニーが同じお辞儀をやったときはとてもびっくりして、思わず「おいおい、父ちゃんまだ死んでないぞ」とつっこんでしまった。
 実際は結婚式や葬式、久しぶりに会った目上の人に対してすることもあるそうで、お辞儀の仕方は男性と女性で違うとか。
→参考: 「もっと知りたい!韓国TVドラマvol.3」p76 ほか
1.まず両手を重ねて(女性は右手が上)額に当て 2.ひざまずく
3.最後に両ひざを開いて頭を下げる
 父親は嗚咽を漏らし、ひざまずく娘に駆け寄ると、手を引いて起こしてやる。親としてすまないことをした。許してくれと泣いて詫びる父親に、ジェニーも会えて嬉しいと泣きながら答える。二人が抱きあい、号泣するさまを涙をこらえて見ているドンヒョク(この表情がたまらん)。
 やがてドンヒョクは耐え切れなくなって部屋を出てゆく。廊下で待つテジュンとジニョンの間を一顧だにせずすり抜けると、彼は外へ出て行ってしまう。
 気づかわしげにその背中を見送るジニョン。テジュンさん、どうしよう。うん、行ってやれよ。目で会話するとジニョンはドンヒョクのあとを追う。
 このときテジュンは、あ、もしかして俺、いま何か取り返しのつかないことをしてしまったのかな~という表情をする(遅いんだよ;)。
行ってやれよ。 ←その甘さが命とり もうドンヒョクしか見ていない。
テジュンは out of 眼中。

 裏手に回ると、ドンヒョクはひとり街を見下ろしてたたずんでいる。ちょっとためらってから、ジニョンは彼に近づいて行く。
↑ 抱きしめたいっっ

 というところで画面は切り替わり、外のステップに腰掛けるテジュンが映るのですが、ここに韓国での放送でもカットされた、幻のシーンがあります。

(幻のシーンより) そっとドンヒョクに近寄ったジニョンは、ためらいがちに彼の背中に寄り添うと、両腕を回して彼を柔らかく抱きしめる。ドンヒョクは無言で眼下に広がる風景に目を向けたまま、身じろぎもしない。ふたりは互いの想いを感じ合いながら、いつまでもそこにたたずんでいる。

 なんでカットしちゃったんでしょうね。すごくいいシーンなのに。
 カットシーンが動画で見られるURLはこちら。
http://myweb.hinet.net/home1/nick370/h1.wmv


 外のステップに座っているテジュン。裏手に回ろうとするが、思い直して踵を返し、去ってゆく。うん、見たらやっぱりショックかもよ。


 開店前のレストラン(シナリオブックとノベライズの情報を合わせると、ディナータイムの1時間前らしい)。厨房チームと飲食チームがジェニーとスーツに着替えた父親を暖かい拍手で迎える。料理長が作った心づくしのご馳走を親子水入らずで味わう二人。

 ここにドンヒョクも入れたらよかったのにな。この次のシーンのジニョンの言葉でわかるけど、ちゃんと親子3人で食事できるように用意はしてあったみたいね。だけど、ドンヒョクはこの場にいることを拒んだ。21年の断絶はそう簡単に埋められるものではないんでしょうね。

 総支配人室。中を気にしながら入ってくるジニョン。
「ユンヒがいたら悪いと思って。招かれざる客になるといやだから」
「呼んでないんだから招かれざる客だろ」 ←まったくこの口の減らないおっさんは;

「慰めてやった?」
 うん、とうなずくジニョン。
「受け入れるの大変みたい。ジェニーと一緒の食事を用意したのに、一人でいたいって。有能でお金持ちでも寂しそうで見ていられない」

 寂しそうな男が女にもてるんだな。俺も養子に出るか。よけいな軽口を言ってにらまれるテジュン。いまや迷いが吹っ切れたように、まっすくにドンヒョクに心を寄り添わせているジニョンが面白くないのかな。だったら素直に自分の気持ちを出せばいいのにね~。テジュンときたら。

 それにしても、あんなにジニョンを愛しているはずのドンヒョクでも、一人になりたいと言うとは。父親のことは彼にとって相当深い傷なんだろうな。ジニョンにすら触れられたくないほどに。野性動物が一人で傷を舐めて治すように、彼にも一人で自分と向き合う時間が必要なんでしょう。

 おまえたち二人のことなんて関心ないよと強がるテジュンに、ジニョンは友だちだったら私の言うことを何でも聞いてくれなきゃと言う。
 出た~~!! 久々の「私たち友だちよね」攻撃!

「もし、ホテルよりドンヒョクさんを選んだら、私ってダメな女かしら? ホテルのことより自分の幸せを考えるって、悪いことかしら?」
 いーえっ、そんなことはありませんとも。え? おまえは黙ってろ? 失礼しました。

 おまえはそれで幸せになれるのか? そう問いかけるテジュン。ジニョンも確信は持てないでいる。でも、彼には私が必要なの。  ←そうよっ。そうなのよっ。
「人には誰でも幸せをつかむ権利がある。彼と一緒になれば幸せになれるというなら行くしかない。大切なのは自分の気持ちだ」
 テジュンさんは? ジニョンは訊く。俺はソウルホテルを守るさ。そう答えるかつての恋人に、テジュンさんの気持ちはどうなの? とジニョンはたたみかける。

 こら~っ、何を言ってるんだ。テジュンが愛してると答えればテジュンの方へ行くつもりなのか? 天秤にかけてどうする(怒)。

 そのとき、ノックの音がしてユンヒがルームサービスを運んでくる。社員食堂のおばさんから、総支配人はまだ夕食を食べていないと聞いたのだった(激務なのね)。

 先客がいることを認めて退出しようとするユンヒに、テジュンは「タクシー乗り場まで送っていくよ」と声をかける。

 なんだか以前と比べてずいぶんユンヒ寄りなんですけど、まさかジニョンへの当てつけなんかじゃないよね?

 女の幸せについての話はまた今度な、と言い残して出て行こうとするテジュンに、ジニョンはこのまま待ってるわと答える。出がけに「サンドイッチ食うなよ」と釘を刺すテジュンがお茶目。食っちゃえ食っちゃえ~(笑)

 ホテル内の道路を歩いているテジュンとユンヒ。ユンヒは父親のことを話す。死ぬと脅したことで、父親も以前のように横暴なことはしなくなったこと、事業を継ぐ話をすると喜ぶこと。ソウルホテルについては、事業というよりもはや意地になっていること。
「欲しいものをまず手に入れて、良し悪しは後で考える人なんです」 ←わかるわ~。こういう性格だよね。

 ユンヒが仕事を続けられるよう、社長をなんとか説得したいが自信がないなと漏らすテジュン。いいえ、あなたは私にたくさんのことをしてくれたから……と微笑むユンヒ。あなたはホテルで起きたことだから処理しただけなのかもしれないけど。

 ユンヒにはもうわかっている。自分達に出来ることはこうして会うことだけなのだ。諦めの悪い自分が嫌いならそう言ってくれと言うユンヒ。テジュンはそんなことはないと打ち消す。

殺意のヨンジェ(笑)
 後からヨンジェの車が近づいてくる。待て、ヨンジェ、早まるな。と思ったら、二人の後で車を停めたのでした。な~んだ(←おい;)。
 仕事を終え、ユンヒを送ってやるために待っていたヨンジェ。ほんとにアッシーくんですな。彼女は夕食まだだから、とヨンジェに教えるテジュン。なんか変な三角関係だなあ。

 テジュンが総支配人室へ戻ると、しびれを切らしたジニョンはもうおらず、テーブルには空になった皿が残されていた。その上にはメモが一枚。
<お腹すいたから食べちゃった。まずかった>
 やっぱり食ったんかいジニョン ( ̄m ̄*)
 フッと笑ってメモを丸め、「俺の夕食だったのに~っ」とばかりにゴミ箱に投げ入れるテジュン。ナイスシュート(ぱちぱち)。


 高台に車を停めて並んで話しているヨンジェとユンヒ。ヨンジェは一緒に留学しようとユンヒを説得している。
「留学しておまえは勉強、俺は思い切り遊ぶ」
って、あほかーーーーーーーーーーっ!!ヽ。(ー_ーメ)
 あんたって子どもねと呆れるユンヒ。ほんまや。

 ヨンジェは懲りずに言う。
「これでも真面目に考えてるんだ。俺だって言葉も通じない場所で遊ぶのは楽じゃないんだぞ」 ←隊長、こいつ撃っていいっスか。

 ずっと待ってて送って帰るだけのアッシーくんなんていやだと言い出すヨンジェ。うむ、ついに目覚めたか。一生でもいいって言ったじゃないとユンヒにつっこまれ、思わず口ごもる。
「そう言ったけど……出来るけど……狂いそうだ」
 そりゃそうだ(笑)

 今度生まれ変わるときは、ハン・テジュンに生まれてやると息巻くヨンジェ。いやあの、それって根本的な解決策になってません(;^_^A
 ユンヒはため息をつくと、ヨンジェを呼ぶ。「気が変わる前に来て」
 思わず期待してしまうヨンジェ。前に立つと、「目をつぶって」と言われ、ますます期待に心臓バクバクのヨンジェ。ああ、心の中が手に取るようだ(笑)

 言われたとおり、子どもみたいに素直に目を閉じるヨンジェに、ユンヒはくすりと笑いをもらすと、そっと伸び上がって頬にキスをする。すっかりご機嫌の直ったヨンジェは、もう一回、こんどはお口ね、とばかりにまた目を閉じて催促する。
 あほやな~、ここでグッと我慢すれば男が上がるのに~。
 あきれて、「もう行くわよ」とユンヒは無慈悲に告げるのだった。


 翌朝。急にキム会長から朝食の誘いを受けて出かけるドンヒョクとレオ。テジュンにしたことを考えると油断は出来ないと警戒しながらジャガーに乗り込む。二人の乗った車がヴィラ前の坂を下りようとしたとき、ジェニーが上がってくるのが見える。急停車した車から急いで降りてくるドンヒョク。この焦っているさまが微笑ましくていいな。

スルメか……。これを持ってキム会長に会いにいけと?(--;)
「ドンヒ、どうした?」
 と、家族だけが呼べる名前で妹に呼びかけるドンヒョク。ジェニーは伏目がちに父親からの土産を渡し、会わずに帰ってすまないという伝言を伝える(お父さん、ホテルで一泊して帰ったんだね。ジェニーと二人でどうやって過ごしたのかな)。

 ジェニーと父親は和解できたものの、ジェニーとドンヒョク、ドンヒョクと父親の間にはいまだにぎくしゃくした空気が流れている。彼らが再び家族の絆で結ばれるのはまだ時間がかかりそうだ。

 父親と会わせてくれたこと、ホテルで過ごさせてくれたことを感謝するジェニー。ドンヒョクは父に家を買い、この仕事が終わったら二人で一緒にアメリカへ戻ろうとジェニーに提案する。勉強でも何でも、やりたかったことを思う存分やればいい。おまえが失ったものや得られなかったものはすべて取り戻させてやる。

 その言葉を聞いて、複雑な表情を浮かべるジェニー。失ったものなんて何もない。今とっても
幸せなんです。好きなホテルで好きな料理を学んで、いい人たちに囲まれて、こんなに幸せなことなんてない。何も望みなんてありません。

 ただ……お兄さんが私たちのホテルを諦めてくれさえすれば。ホテルを奪う力があるなら、建て直す力だってあるはずでしょう。

 ジェニーは訴える。テジュンさんには借りがあるんです。私のために命まで危険にさらしてくれた。その借りを返したいんです。
 ドンヒョクは約束は出来ないと謝ると、レオに促されて車に乗りこむ。兄を見送るジェニーの姿がだんだん小さくなって遠ざかってゆく。


 会食の場。キム会長はソウルホテルを海外のホテルチェーンに売るつもりであることを告げる。ソウルホテルはもううんざりだ。良い値がついたときに売る。これでユン社長も諦めざるを得まい。

 伝統やブランドがなくなってしまうというドンヒョクの危惧を一蹴し、伝統だろうがソウルホテルの名前が消えようが知ったことかとうそぶくキム会長。レオもビジネスとしてのうまい話に乗り気になっている。

 それでもドンヒョクは考え直すことを進言する。これはチャンスだぞと主張するキム会長。
 ここ、「チャ~ンスや、チャ~ンス」と聞こえるんですけど。キム会長、あんたも浪速なにわのあきんどやったんかい(^^;)。

 理事として見たところ、ホテルの内容は思ったよりいい。ハン・テジュンが総支配人として来て以来、売り上げと収益が急上昇している。2年後には黒字になるだろう。事業として有望だとキム会長を翻意させようと熱弁をふるうドンヒョク。

 レオが見かねて忠告する。俺たちの仕事は引受であってホテル経営じゃないんだぞ。企業価値なんて俺たちの知ったことじゃない。
 キム会長もまた、どんなに説得されてもドンヒョクの意見を受け入れようとはしないのだった。

 サファイアヴィラに戻ったドンヒョクとレオ。ボスの変心に納得がいかないレオは真意を問いただすが、ドンヒョクは虚しく笑う。
「ホテルを売って何が残る?」
「何って金さ。ビューティフルマネー!」
「誰のための?」
「誰のため? 俺たちのためさ。俺たちの人生!」
「ホテルと従業員を売って俺たちが幸せになれるのか?」
 突然哲学者になってしまったボスにレオはとまどうばかり。
「ヘイ、ボス! こんな調子じゃ仕事にならないぞ」
「僕もこんな調子でやっていくつもりはない」
 ドンヒョクは契約を1週間待てとレオに言い残し、ひとりで外へ出て行く。


 おはようございます。ヴィラの前を通りかかったハウスキーパーのおばちゃんたちがドンヒョクに笑顔で声をかけてくる。
 「かっこいいわね」と小声で言われたからじゃないだろうが(笑)、おばちゃんたちの会釈にためらいがちに会釈を返すドンヒョク。くすくす笑いながら早足で去ってゆくおばちゃんたちを見送り、ふとなごむ。

 ハウスキーパーたちが小走りに駆けて行った先では、スンジョンが部下のハウスキーパーを集めて仕事前のミーティングを行っていた。
 来る途中で誰と会ったと思います? バラ300本ですよと言われ、野次馬根性丸出しのスンジョンはあわてて見に行こうとする。が、そのときちょうどやってきたドンヒョクを見つけて驚いて足を止める。

 邪魔ですかとのドンヒョクの問いに、こぼれんばかりの笑みを浮かべて、そんなことないですよと唱和するハウスキーパーたち。暖かく受け入れられている実感に頬を緩めるドンヒョク。

(細かいことを言うと、スンジョンはじめハウスキーパーたちが、ただの客という以上の熱烈な好意をドンヒョクに示すのがちょっと納得いかない。いくら若くてかっこよくて資産家でもね~。クムスンなんて危うくクビにされるところだったのに。リストラを撤回したとはいえ、ドンヒョクの立場はまだホテル乗っ取りを企む敵の手先のはず。テジュンを救ったことが知れ渡って株が上がったのかな?)

 ホテルの通路を歩くドンヒョク。追い越していったベルボーイが大切な宝物を抱えるようにして赤ん坊を抱き、我が子をあやしながら女性客がその横を歩く。それは今までは気づくことのなかった光景、目に留めようとすら思わなかった光景だった。



 スタッフエリアへのドアを押し、通路を歩くドンヒョク。すれ違う従業員が挨拶をしてくれる。厨房の先輩たちと笑いながら歩いてゆくジェニーの姿が見える。

 先輩の指示に答えて、倉庫からせっせとソースの重い箱を運ぶジェニー。
 ドンヒョクは初めてここで、妹がジニョンのように仕事に情熱を持って生き生きと働いているのだということがわかる。何もいらない、今の生活が幸せなのと答えたその言葉が、心からのものなのだとわかる。

 ドンヒョクに気づいたイ主任が、兄ちゃんがいるぞ、行って来いよと気をきかせてジェニーを押し出してくれる。仕事の見回りかと訊かれたドンヒョクは、散歩のついでなんだと答える。

 そうだ。こんなふうに仕事を離れ、ひとりの客になってこのホテルを見たことなんてなかった。今初めていろいろなものが見えてくることに気づいたドンヒョクだった。

 立ち去りかけた兄にジェニーが声をかける。今晩空いてますか。私が夕食を作るから一緒に食べませんか。
 ジェニーは打ち解けたやさしい目をしている。喜んでうなずくドンヒョク。

 ひとつ、またひとつと、ドンヒョクの胸に暖かな灯りがともってゆく。最後にドンヒョクはロビーへ向かい、てきぱきと仕事をこなすジニョンの前に立つ(おお、ジニョン、珍しく有能そうに見えるぞ。いつもこうならいいのにな(笑))。

 眺めのいい場所を教えてくださいと言うドンヒョクを自分のお気に入りの場所に案内するジニョン。ドンヒョクがジェニーに夕食に招待されたことを聞いて、ジェニーは料理上手よと保証する。
「ジニョンさんは?」
「わ……私は……ラーメン以外作ったことないの」 ←ダメじゃん;
 そうじゃなくて、今夜の予定は? と訊かれて、当直が終わり次第駆けつけると約束するジニョン。じゃあ今夜は3人でディナー? ジェニー、いつも通り早く寝るのよ(わくわく)。
 風を受け、景色を眺めながら往きつ戻りつ屋上を歩くドンヒョク。解放感がいっぱいに彼を満たす。ここは私の秘密の場所なんですと話すジニョン。辛いとき、眠いとき、サボりたいとき、ここへ来るんです。
 ならちょうどいいな。サボりたかったんだ、とドンヒョク。ドンヒョクさんでもそんなことあるの? とジニョンは無邪気に笑う。

「実は今日初めて気づいたんです。従業員がみんな優しい」
 素直に認めるドンヒョクに、表面しか見てこなかったからよと鬼の首を獲ったように言うジニョン。愉快そうに笑うと、ドンヒョクは続ける。今はみんながよく見える。

 オモ! と呆れるジニョン。
「なのに私には耳も目も塞いで、あなた(チャギ)だけ見ろって言うの?」
 ドンヒョクは思わずジニョンを振り向く。
あなた(チャギ)?」
 思わず口を滑らせてしまい、まごつくジニョン。そんな彼女を見てドンヒョクは微笑む。
「ジニョンさん、ありがとう。あなたがもう一人の僕を見つけ出してくれた」
 ドンヒョクがそっとジニョンの肩に腕を回すと、ジニョンは愛する人の肩に頭を乗せる。二人は寄り添って朝日に輝く美しい街並みを見渡すのだった。

 さてここでジニョンがドンヒョクを呼んだ「あなた(チャギ)」について。
 字幕や吹き替えではただの「あなた」となっているので、何の変哲もない「あなた」にドンヒョクもジニョンもなんであんなに反応したんだろうと不思議に思った人もいたはず。

 チャギとは本来は「自己」という意味ですが、まるで自分のような存在=一心同体という意味で、最愛の人のことも指します。
 ダーリン、ハニーって感覚で若い夫婦、カップルが使いますが、女性が親しい女友達にこう呼びかけることもあるようです。男性よりも女性がよく使う言葉だとか。

 日本語でその感覚が伝わるように訳すのがとても難しい言葉ですね。「愛の群像」ではずばりハニーと訳していたそうですが……ハニーって(赤面)。に、似合わねえ(^^;)

 名前と同じように後にヤをつけ、親愛の情をこめてチャギヤと呼ぶこともあるようです。同じような言葉にエギ(赤ちゃん)という呼びかけもあります。ヤをつけるとエギヤ。恋人同士でチャギヤ~とかエギヤ~とか呼び合ってデレデレするわけですね。勝手にしてくれって感じです(笑)

 つまりここでは、今までは「お客様(ソンニム)」とか「ドンヒョクさん(ドンヒョクssi)」としか呼んでくれなかったジニョンが、無意識に「あなた(チャギ)」なんて、恋人か夫婦でしか使わない、ぁま━(´∀`)━ぃ!!!言葉で呼んでくれたもんだから、ドンヒョクも思わず、あなた今わたしのことをチャギと呼びましたねと反応してしまったんですね。
 そしてこれはドンヒョクの「僕の半身」に対するジニョンの返歌とも言えるんじゃないでしょうか。

 確認したところ、よみうりTV版では、二人の会話はこうなっています。
ジニョン「なのに私にはあなただけ見ろなんてわがままを」
ドンヒョク「わがまま?」
ジニョン「あら、私ったら」
 これでは全然意味が変わってしまいますね。訳すのが難しかったとはいえ、残念だ~。

 なお、ドラマでは声が入ってないですが、シナリオブックにはうろたえるジニョンのセリフに「あら……ちょっと気が早かったみたい」とあります。まだ完全に恋人になりきっていないのに、気が早かったかしらという意味かな。それとも、恋人というより夫婦って感覚で呼んじゃって、あら気が早かったわってことなのかしら。どっちにしてもいや~ん(悶絶)。

 ジニョンがドンヒョクをチャギと呼んだ直後の二人↓
. : * :・’゜☆ .  うれし♪: * :・’゜☆ . :*・°☆.。.:*・°はずかし♪☆.。.:*・°☆.。.:

 ああ、今回は悶絶ネタが多くて体が持たん(笑) 次のシーンへどうぞ。

 社長に会いに来たテジュンは、秘書から社長が風邪が長引いているため病院に行っていることを聞かされる。外へ出ると、ちょうど帰って来た社長とばったり出会う。話をするためにテジュンお気に入りのテニスコートのベンチへと。
 コートが出来たころの思い出を語り、これまで生きてきた自分の人生を振り返る社長。

 いつもと違う社長の様子に気がつきながらも、何も知らないテジュンは疲れがたまっているのだろうと社長を気遣う。
 テジュンは胸に抱えていた話題を切り出す。ユンヒのことだ。なんとかして彼女をこのままホテルにいさせてやりたい。もう結論は出たのだからと取り合おうとしない社長をテジュンは説得にかかる。


 ランチの時間が終わってから2時間。次に入る二つの団体客のために、重い腰を上げてセッティングにかかる飲食チームの面々。だが、驚いたことにテーブルはすでにきれいにセッティングされている。見るとユンヒが一人で黙々と仕上げの花を飾っているのだった。

 これ、どう考えたって、最初からユンヒがいることに気づくと思うんだけど(^^;) みんなのこの驚きようだと、隠れていたユンヒが一瞬にして姿を現したみたいじゃないか。あんたは忍者ハットリくんか。ニンニン♪

 などとつっこみつつ見ていると、アンがジョンシクやジュヒが止めるのも聞かず、しかめ面でユンヒに向かって歩いていく。またねちねちいじめるのか~アン。

「アン先輩さえいじめなけりゃ誰もいじめませんよね~」「まったくだ、まったくだ」
 しかし、ユンヒに向き合ったアンは言う。
 私の負けよ。お金持ちのお嬢さんが働きたいという理由はまだ私にはわからないけど、それでも、こんな努力家にもう何も言うことはないわ。

 後輩の頑張りに潔くかぶとを脱いだアンは、今までのことをユンヒに許しを請い、ユンヒもそれを受け入れて二人はとうとう和解する。ヨカッタネ(^-^)

 アンは同僚たちに向かって、これからユンヒのことをいじめたら私が許さないわよと啖呵たんかを切るのだった。現金なやつ(笑)

 アンがユンヒを認めたことを満面の笑みと拍手で喜び合う飲食チームのメンバーたち。そこへ社長からユンヒに呼び出しの電話がかかり、ユ・チーム長の笑顔が凍りつく。


 ユンヒが覚悟を決めて社長室に出向くと、あにはからんや、ユン社長は今まで辛く当たったことを詫びる。ユンヒのホテリアーとしての自覚と意欲を確認した社長は、ヨンジェとユンヒは親のことに左右されないで、新しい生き方をしなければいけないと言う。

 仕事を続けることを認める代わりに、社長はユンヒにこれは誰にも秘密だと念を押して条件を出す。自分はもう長くない。末期の肺ガンで余命数ヶ月と医師に言われた。自分が逝ったあと、ひとりぼっちになってしまうヨンジェと、ずっと仲のいい友だちでいてやってほしい。

若かりし日の社長。う~ん、なんていうか……化粧濃い。
 ユンヒは社長の母としての想いに触れ、涙を流す。社長は自分の若い頃の写真をユンヒに渡して言う。
 それを撮ったのはあなたのお父さんよ。彼は幼馴染だったの。主人とも友だちだったのに、後には敵同士のようになってしまって……。私達の結婚式に酔ってやって来て大騒ぎしたのも彼なのよ。

 そ、そうだったのか。キム会長。若気の至りでそんな騒ぎを起こしていたとは。幼い頃からずっと好きだった女の子を自分の友だちに取られて、悔しかったんだろうなあ。
 テジュンの3年間、ソン女史の3年間に続いて、キム会長の青春時代の創作も書けそうだなあ。タイトルは「素直になれなくて――不器用なオレ」。orionn222さん、どう?(笑)

 彼の性格は変わらないけど、でも、こんなに素敵な娘を育てたんだもの、と目を細める社長。
「彼の人生もムダじゃなかったわね」
 ム、ムダって……。ムダって言い切っちゃいますか社長(^_^;) ああたのその一言多い性格が、キム会長とのよけいな確執を生んだんと違うんかい、と、ワタクシちらっと思ってしまいました。


 つつじが咲く道をとぼとぼと歩くユンヒ。そこへやって来るヨンジェ。ユンヒが涙ぐんでいるのは母親に責められたせいだと早とちりすると、秘書が止めるも聞かず、休んでいる母親のもとへ駆け込んでくる。
 俺を苦しめて楽しいの?
 俺のこと、敵の娘を好きになったバカだと思ってるんだろう。←バカだとは思ってると思うよ(おい;)。
 俺もホテルなんか辞めて勝手にするから母さんも勝手にすればいいさ。

 苦痛に飲み込まれそうになり、必死にそれを悟られまいとする社長は、ヨンジェに部屋を出て行けと命ずる。
 が、ヨンジェはそれを母親の拒絶と受け止め、心を閉ざして去って行く。
 息子が部屋から出たとたん、社長は意識を失って床に倒れてしまうのだった。



 死期迫る社長。ソウルホテルはこの危機を乗り越えられるのか。そして、対立を深めてゆくドンヒョクにキム会長は……。
 第18話「僕のものには出来ない」。お楽しみに!

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