| レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。 ネット配信とDVDの比較などはこちら ◆登場人物一覧 ◆ソウルホテル全体図 |
| 第16話 彼らの英雄(ノベライズでは「彼らだけの英雄」。←こっちの訳の方が直訳に近いみたい) 夜。ジョンくんの運転でサファイアヴィラへとやってくるキム会長。マスコミの人脈を生かし、テジュンが第一新聞社の社長に頼んで記事にしてもらった新聞の下刷りを既に手に入れている。 この記事を出せば広告を止め、訴訟を起こすと脅して新聞社の首根っこは押さえてあるが、ハン・テジュンのやつも痛い目に遭わせないと腹の虫がおさまらない。 そこへテジュンからドンヒョクに電話が入る。ヴィラへの車の出入りは監視されているため、キム会長が訪れたことはテジュンもつかんでいるのだ。外野を入れずに二人だけで正々堂々と戦うことを確認しあうテジュンとドンヒョク。 そのままヴィラを辞するキム会長だが、「バターの食い過ぎ」なアメリカ育ちのフランクのやり方は手ぬるくて気に入らない。「やっぱり男はバターよりキムチだ!」と言ったかどうかは知らんが、雑草は根こそぎ刈ってやると燃えるのだった。 封筒を見つめて考え込むドンヒョク。受話器をとり、ジニョンに電話する。 渡したいものがあるんです。いえ、ネックレスではなく……。ソ・ジニョンという人の助けが必要なんです。 ネックレスだったらジニョンはいらんと言うつもりだったのかしら。それとも受け取るつもりだったのかしら。 ダイアモンドヴィラの庭。漢江に架かる橋の上を車のライトが流れてゆく。そのさまを眺めているドンヒョク。そこへジニョンがいそいそと駆け寄ってくる。彼女の気配を背中で感じ取りながら、ドンヒョクは振り向かずにつぶやく。 「ただ会いたいときも、すぐ来てくれるのかな?」 行きまんがな~なんぼでも行きまんがな~飛んで会いに行きまんがなドンヒョクssi (^・^)Chu♪←あんたにゃ言ってないっつーに
ためらいがちに答えようとするジニョンに先回りして言うドンヒョク。何度も同じようなやりとりを繰り返してきたから、答はもうわかっている。だけど言ってみたいんだよね。このあたりの呼吸が二人の仲が進展してきた歴史を見るようでうれしい。 テジュンの辞表を黙って渡され、ジニョンの笑顔がこわばる。ドンヒョクがこれを書かせたと知ると、ジニョンは彼を責める。 「自分のために他人を不幸にできるあなたが怖いわ。テジュンさんにとってこのホテルはすべてなんです。辞表を書かせることは死ねと言うのと同じことよ。彼にもしものことがあったら、もう会えなくなるわ」 二度としないでという言葉を残し、足早に去ってゆくジニョン。それを見送るドンヒョクの背中が痛々しい。 ああ、後から羽交い絞め……じゃない。抱きしめてあげたい(・・、) 粉々にちぎった辞表を握り締めるドンヒョク。灯台のときみたいに風に飛ばさないのね。よしよし。ハウスキーパーのおばちゃんに見つかるとうるさいもんね。
電話でしゃべったすぐ後にテジュンを呼び出したのなら、わざわざジニョンに辞表を渡す必要はなかったのでは。 ドンヒョクの意図やいかに? テジュンの出方がわからないから本人には渡したくなかったのか、ジニョンに自分がやったことを懺悔したかったのか、ただ単にジニョンに会う口実が欲しかったのか。 レオ「株の勉強を相当されたようですね。我々のシナリオや企画書のこともよくご存知だ」 ドンヒョク「勉強かな?」 忍び込んで資料を盗んだことに気づかれたかとひやりとするテジュン。ドンヒョクは敢えてそれ以上追及せず、テジュンの手腕に感嘆したかのように、目を閉じて笑いを漏らす。 強いカードを握ったテジュンに、取り引きしようと持ちかけるドンヒョク。まずはこちらの条件を呑ませようとするが、テジュンは自分のやり方でやると断る。 ドンヒョクに促されるまま、テジュンは条件を並べる。解雇リストの撤回と辞表の公式な返還、ならびに理事会での謝罪。二度とこんなことはしないと約束すれば情報は流さないとの彼の言葉に、あっさりと要求を飲むドンヒョク。驚くテジュンとレオ。 辞表は返せない。もう破ってしまったと薄く微笑むドンヒョク。テジュンは驚きを隠せない。今度辞表を出すときは社長に出してくれ。自分には決裁権はないとドンヒョクは続ける。テジュンの捨て身の策略も、はなから全部お見通しだったのだ。ドンヒョクの鋭さに感じ入るテジュン。 「あなたのような人がキム会長と汚い仕事をするなんて……もったいない」 素直に自分を認めてくれたテジュンにまんざらでもないドンヒョク。吹っ切れたような表情でテジュンはヴィラをあとにする。別れ際、互いに穏やかに挨拶を交わし、この勝負は仕切り直しとなった。 ……はずだったのだが、テジュンはヴィラを出たすぐのところで、キム会長配下の男たちに無理やり車で連れ去られてしまう。こらっ、ジョンくん。こんなことするなんて、キミのお母さんは泣いてるぞ! 走り去る車と入れ違いにやって来たオ支配人。二次名簿も作ったというのに、今さらリストラ名簿を撤回せよと言われて納得がいかない。 自分の給料を返納してでもホテルを救いたいと決意を語るオ支配人(本気かしら)だったが、構造改革じたいを再検討するとだけ告げて、ドンヒョクは方針変更の理由すら言おうとはしない。 オ支配人はジニョンの入れ知恵だろうと邪推する。自分の部下が客といちゃつくのも見ていられないが、その相手がよりによってホテルの救世主だとは……と薄笑いを浮かべながらズケズケ言うオ支配人。 冷ややかに見返しながらも、痛いところを突かれて何も言い返せないドンヒョクだった。 う~む; 確かに二重扉での監禁チューをオ支配人に知られていたとしたら、ドンヒョクがいくら威張ってみてもカッコつきまへんな(^_^;) ところ変わって、自分が所有するゴルフの練習場で相変わらずヘタクソな腕前を披露するキム会長。ボールがどこへ飛ぼうがお構いなしに、力いっぱい打つべし打つべし打つべし! 自分の思い通りにならないものに対しては、力ずくで言うことを聞かせるという彼の人生哲学を体現している。カーリングには絶対向いてない性格ですね。 そこへ男たちに囲まれ、テジュンが連れられて来る。「一生分の給料とボーナス、それにプライドを足したら?」とキム会長。つまり、金で手を引けということ。 「3000億程度かと」と答えるテジュン。うおぉ(>_<、) やっぱあんたは痩せても枯れても総支配人やねえ。ソウルホテルの資産額を言うとは。泣ける。 「はあ~ははははは。冗談キツイな」と笑うキム会長。目が笑ってません(^^;) キム会長は最後通牒を突きつけてくる。ホテル買収引受に強力し、娘に近づくな。二つの条件を飲んだらホテルの社長にしてやろう。さもなくば……。 しかし、テジュンはきっぱりと断るのだった。いよっ、 激怒するキム会長。 「俺の話が犬の遠吠えに聞こえたのか!?」 いや、犬の方が静かだし。あんたうるさ過ぎるし(^^;) わ~ごめんなさい(汗)
「可愛がれ」という命令を受けてテジュンを取り囲む男たち。だがどう見ても「いい子いい子」してくれそうな雰囲気ではない(当たり前だ)。 肩に手を置かれた瞬間、テジュンの先制のパンチが相手の顔に炸裂する。 がんばれテジュン! 逃げおおせろテジュン! ああしかし、ケンカ慣れしたところを見せたものの、しょせん多勢に無勢。4人がかりで叩きのめされ、テジュンは芝生に転がってしまうのだった。 でも、二度と解雇はしないという確約は誰が掲示板に貼ったんだろう。テジュンはあのあとすぐに拉致されてるし。 オ支配人がドンヒョクに言われて渋々貼ったのだろうか、それとも、よろず雑用お引き受け係のレオがせっせとやったのだろうか。 すっかり悪役になってしまったドンヒョクの噂をする従業員たち。 イ主任「でも、あいつ、まだここにいるんだろ」 スンジョン「きっと理由があるのよ」 料理人「こんなに眺めがよくて、料理のうまいホテルはないから」 スンジョン「きっと他の理由が……」 「理由」の張本人、ジニョンにたしなめられても、ハウスキーパーのおばちゃんが業務の命令を待ってても、ジニョンにどつかれるまでまだ意味ありげに「理由は」と繰り返すスンジョンであった。度し難し……(^_^;) 盛り上がっている従業員たちの間から、我々を守るために奮闘してくれた総支配人に感謝の意をこめて夜食を持っていこうという声が出る。誰が持っていく? という話になって、みんなは気を利かせてジニョンを指名する。ということは、みんなの意識では、ユンヒよりもジニョンがテジュンのお相手ってこと? あちゃ~(;^_^A 気安く寝室をのぞける元恋人と、真っ暗な部屋に勝手に入って戻りを待てる今の恋人(まだ恋人に脱皮しかけの微妙な関係だけど)の鉢合わせ。 一瞬にしてお互いの立場がわかってしまうという実に気まずい構図。 ここで何をしていたの? テジュンさんと約束でもあったの? と、ジニョンはまだ元カノ風を吹かせる。だからあんたにはドンヒョクが(以下略)。 ユンヒはテジュンのために夜食を用意していたのだった。辞めさせられたはずの彼女がまだウェイトレスの制服でホテルに留まっている。ジニョンは社長の言いつけに従うことを勧めるが、ユンヒは涙しながら答える。 「私にはソ支配人のようにたくさんの友だちもいないし、多くの人に愛されてもいません。ここで出会ったたった一人の人のために耐えています……奪われたくありません」 ジニョンに後を頼んで出て行くユンヒ。そのけなげな想いに打たれ、何も言葉を返すことが出来ないジニョンだった。 ユンヒの孤独とテジュンへのひたむきな想いが胸にじーんと伝わってくるシーン。孤独な境遇の中で、たったひとりの愛する人のために尽くすユンヒは、ドンヒョクにどこか通じるところがある。ジニョンもそれに気づいて、感じるものがあったのかもしれない。 しか~し! この大事なシーン、よみうりTVでは丸ごとカットされてるんですよね。ジニョンの潜在意識の中にある、テジュンは自分のものでユンヒは横恋慕してるだけという気持ちが、こういう小さなエピソードの積み重ねを経て消えてゆき、だんだんとユンヒをテジュンの相手として認めるようになってゆくんだと思うんですが……。 デスクの電話でテジュンの携帯に電話をかけるジニョン。だが、ゴルフ場の芝生に転がった携帯は虚しく鳴り続けるだけ。立て、立て、立つんだテジューン!!(←丹下段平調で) テジュンの行方がわからない! うろたえてドンヒョクに電話をかけるジニョンだったが、ドンヒョクはテジュンとは1時間前に別れたきりだという。 女じゃないの? いつもルームサービスを持っていく子。外で会ってるのよきっと。男なんてわからないんだから。スンジョンはテジュンがユンヒと会っているんだろうと決めつける。 ジニョンの誕生パーティーでのすっぽかし以来、男としてのテジュンの株はスンジョンの中では下がりっぱなしなのかも。こうやって現実の男には幻滅してばっかりで、映画で恋愛を疑似体験しては自分を慰めてるスンジョン。映画みたいな恋なんてない、映画に出てくるみたいな男はいないとわかっていても、それでも夢見ることを諦められない。ちょっと難ありだけど彼女の魅力をわかってくれる男がすぐそばにいるのにな~。 ノートパソコンに向かうユンヒの部屋に入ってくるキムパパ。ソウルホテルのユン社長からユンヒのことで電話があったという。「なんで俺があの女に叱られにゃいかん」って、叱られたのねキムパパ(笑) 昔好きだった女性には弱いのね。かわいいとこあるじゃないか。 社長と仲直りしてほしいと頼むユンヒ。だが、どうせ一ヶ月以内にソウルホテルは自分の手に入るのに、今さら仲直りなどできるかとキム会長は突っぱねる。 そこへドンヒョクからキム会長の携帯に電話がかかってくる。テジュンが行方不明と聞いて、すぐにキム会長の仕業だと気づいたのだろう。ハン・テジュンがどこへ消えようと俺には関係ないと、とことんしらばっくれるキム会長。
それを聞いてテジュンに何かあったのかと不安顔のユンヒ。キム会長は娘に、理事長にでも社長にでもしてやるからウェイトレスはやめろと言う。そこへ家政婦さんが電話を取り次ぎにやってくる。 相手はノベライズでは「なじみのクラブのママ」、シナリオブックでは「草牛亭(高級焼肉店)の女性店主」ということになっている。どうやらこの女性に客の接待を頼んでいるらしい。 家の電話じゃなく携帯にかけろと命じているあたり、どことなくキム会長の愛人か? という匂いもする(ま、パパったら、お盛んね~ヾ( ̄∇ ̄ )) さて、キム会長が部屋を出て廊下で電話に出ている間に、テーブルの上に置いたキム会長の携帯が鳴る。何気なく手に取るユンヒ。女からかも、見ちゃえと思ったのかな。しかし、携帯の液晶画面には、「ハン・テジュンの教育、無事終了しました」とジョンくんからの穏やかならぬメールが。 テジュンさんの身に何が!? 父の制止を振り切って家を飛び出し、タクシーでソウルホテルに向かうユンヒ。車内からロッカールームで着替え中のジニョンに電話し、他人の意見を聞かない父親を説得できるのはドンヒョクしかいないと言う。ジニョンも急ぎサファイアヴィラへ向かうことに。 サファイアヴィラの前。ジニョンを待ちながら向き合って話しているドンヒョクとユンヒ。ユンヒの好きな人というのがハン・テジュンだったと知って驚くドンヒョク。社会的立場もあるから、お父上もめったなことはしないでしょうと楽観視するドンヒョクに、「あなたは父を知らないから……」とテジュンの身を案じるユンヒ。そうだよ。そうなんだよ。あのおっさんは社会的地位なんてへでもないのよ~。 そこへ駆けつけるジニョン。ドンヒョクの運転するジャガーに乗り、3人でテジュン救出に向かう。
ゴルフ練習場へ乗りつけ、テジュンを探す3人。お、やっぱりユンヒが最初に見つけましたね。痛めつけられ、額から血を流して横たわるテジュンの姿を痛ましそうに見下ろすドンヒョク。 ジニョンとユンヒがテジュンを両脇から抱えて歩こうとするが、テジュンの足には力が残っていない。そのままその場に崩折れてしまう。 ジニョンとユンヒにテジュンを任せて一人で先に歩き出そうとしていたドンヒョクだったが、すぐに取って返してテジュンに手を貸す。 おぶって歩き出すところ、いいですね~。ここでドンヒョクのテジュンへのわだかまりが消えたんだろうな。 「はあっ」て途中で大きく息をつくドンヒョク。重そうね(笑) 病室。ベッドで眠るテジュンに付き添うユンヒ。そこへジニョンが入ってくる。壁の時計は夜中の3時半(゜ロ゜) テジュンのケガは思ったほどひどくはなく、打撲と手首の捻挫だけだったらしい。明日には退院できるんだって。 な~んだ、と拍子抜けしちゃった私って、汚れた心の持ち主かしら(^^;) だってさ、あんだけボコボコにされたら、普通、腕とかアバラくらい折れるよね。もしかして、ジョンくんが手加減してくれたのかな。 ヒョンチョルさんを呼んだから、あなたは帰りなさいとユンヒに告げるジニョン(韓国では入院のとき、必ず付き添いをつけるそうな。寝ているところをたたき起こされたのかい、いつも貧乏クジの哀れなヒョンチョルくん(T_T) )。 自分のせいだからそばについていると言うユンヒ。ジニョンはそのまま廊下に出て、ベンチに座って待っていたドンヒョクの隣に座る(ここ、ごく自然に隣に座るのがいいな)。 「キム会長って怖い人ね」 「僕のパートナーです」 「……ドンヒョクさんもそんな人にならないか心配だわ」 黙って見つめるドンヒョクに寄り添うように座りなおし、その肩に頭を預けるジニョン。 「なぜこんな出会い方をしてしまったの? ドンヒョクさんと私。テジュンさんとユンヒ。どうしてこんなふうに出会わなければいけなかったんでしょう」 独り言のようにつぶやくジニョンのぬくもりを肩に感じながら、見つからない答を探すドンヒョク。 病室ではテジュンの寝顔を見つめ、やがてそっと頬に口づけするユンヒの姿が。 「ごめんなさい……」 ここで小さなつっこみ(というか疑問)。画面が廊下の二人から病室の二人へと切り替わる間、ジニョンの唇がずっと動いています。何を話してたんだろうね。たとえば……いや、私が想像すると夢もロマンもなくなるからやめておこう(笑) 翌朝。雨に濡れるサファイアヴィラの前にキム会長のジャガーが停まっている。恒例のジョギングからドンヒョクが戻ってくるまで、車内で新聞各紙を見て、例の記事が載っていないか確認するキム会長。どうやら首はつながったようだ。テジュンへの脅しが効いたことに満足するキム会長とジョンくん。悪いやっちゃな。 知らぬ存ぜぬを押し通そうとするキム会長だったが、ゴルフ練習場が自分の所有であることをつきつけられたとたんに居直る。 君は知らなかったことにしろと因果を含められ、「これは僕のビジネスです。裏で動かれると迷惑だ」と毅然と言い渡すドンヒョク。 面と向かって反抗されるのには慣れていないキム会長。むっとして最近のドンヒョクの仕事ぶりに文句を言う。 しかし、ドンヒョクは、「あなたとは契約はしているが部下ではない。僕はマフィアと仕事をするつもりもない。もしまた同じことをすれば仕事を下りる」ときっぱり告げる。 呼びつけておいて、言いたいことだけ言ってさっさと部屋に帰ってしまう生意気な若造に怒り心頭のキム会長。これはただではすまないぞ~(わくわく)。 ←あんたってやつぁ;
料理長の荒っぽい歓迎に沸く皆から、少し離れてそっと見守るユンヒ。もう妻の貫禄が出てるような。 レストランでユ・チーム長にユンヒが勤め続けるのを見て見ぬふりをしてくれと頼み込むヨンジェ。どうせ社長はめったに来ない。わかりゃしないさ。 見つかったら私もクビですと渋るユ・チーム長は、ユンヒの姿を見つけて逃げるように去ってゆく。 制服姿のユンヒ、辞めろっと言われてもぉ♪(古;) まだ勤め続けるつもりです。根性座ってるな。 ユンヒはテジュンにあげるためのチョコを買いにベーカリーへとヨンジェを引っ張ってゆく。「俺もチョコ好きなのに」って、ユンヒ聞いてないし。かわいそうなヨンジェ(笑)←笑うなよ 総支配人室。社長とテジュンとジニョンが話をしている。ジニョンのスキャンダルがロマンスに変わったと聞いて驚く社長。今回のことはドンヒョクは無関係なのだと説明するテジュン。そうそう、しっかりドンヒョクの立場を説明してあげてね。 するとそこへヨンジェとチョコを手にしたユンヒが入ってくる。あ~らら; 社長は顔色を変え、改めてユンヒの解雇を告げる。承服の意味を込めて黙礼し、うちしおれて部屋を出て行くユンヒ。 親の問題を子どもにまで押しつけるなと母親に食ってかかるヨンジェだったが、テジュンにたしなめられて口をつぐむ。 総支配人室でタバコの煙にむせて咳き込んだ社長、社長室に戻ってもまだ咳が続いている。ティッシュを口に当てると血が。思わず亡き夫の写真に目をやる。おいでおいで~って呼んでるよぉ。こわ~;; 出た~韓国ドラマお得意の不治の病だ~。とは思ったものの、ちゃんと最初から伏線を張っているのでご都合主義な感じはしない。第1話で夫が亡くなってすぐ、ユン社長はタバコに火をつけている。「実はちょくちょく夫に隠れて吸っていた。でも、これからは気にする相手もいないわ」というセリフが出てくる。 その後も折にふれ喫煙シーンがあるし、突然の夫の死、そして社長就任、ホテルの経営難に買収工作、頼みの綱のひとり息子は反抗的だしあかんたれやしと、ストレスてんこ盛りで気の休まる暇もない毎日に、吸う本数も増えていったんだろうなあとうなずける。そりゃ病気にもなるよね。 そんな社長に追い討ちをかけるように、レオとドンヒョクは社長の経営権剥奪のために動き始める。ああ、鬼っ。あんたら鬼やあっ(;ロ;) ……と言いながらゾクゾクする私も鬼。ダンナには血も涙もない鬼嫁。←それはこの際おいといて チャイムが鳴り、郵便物が届く。レオが封を切ると、中には幼児の写真と手紙が。 「韓国名はシン・ドンヒ(※)。歳は2歳半。1982年に養子になる」 振り向いたドンヒョクが目を見張る。生き別れの妹が見つかったのだ。机に飛びつき、電話番号を控えるドンヒョク。 地域番号は450。フロリダか? いや、ソウルだ。 ソウル? 厨房の電話が鳴る。受話器を取り上げる料理長。相手に向かってぶっきらぼうに答える。うちにはそんな名前の社員はおりません。ここ? ここはソウルホテルの洋食厨房です。 電話を切った料理長にジェニーがコーヒーを差し出す。娘のような部下に入れてもらったコーヒーを飲んで目じりを下げる料理長。 サファイアヴィラでは、よりによってこのソウルホテルに探していた妹がいたことに、まだ実感がわかないドンヒョクが、レオから妹ドンヒのアメリカ名を聞いている。 ジェニファー・S・アダムス。 その名前を聞いたとき、ドンヒョクの記憶の中にある光景がひらめく。 ジニョンさんはいません。せいぜい頑張るのね。 あからさまな敵意を見せ、冷たく言い捨てて去って行った娘。ジニョンと同居しているという、あの子がドンヒなのか。 従業員出入り口から入り、勝手のわからないようすであたりを見回すドンヒョク。厨房の場所を訊くが、料理人はわざとらしく知らないと言って行ってしまう。招かれざる客であることが身にしみる。 やがて厨房にたどりついたドンヒョクは、活気あふれる仕事場で忙しそうに立ち働く妹ジェニーの姿を見つける。 冷蔵庫から野菜を運んできたジェニーは、自分を無言で見つめるドンヒョクに気づく。ドンヒョクにとっては生き別れた妹でも、ジェニーにとってはホテルをつぶしにきた敵、テジュンからジニョンを奪おうとする敵でしかない。 憎々しげに睨みつけながら通り過ぎようとすると、つまづいて野菜の箱を落としてしまう。 足元に転がっていた玉ねぎを拾い、ジェニーに手渡そうとするドンヒョク。 お偉い人がこんなところに何の用? 厨房の誰をリストラするか見に来たんですか。ここはいくら理事でも料理長の承諾なしには勝手に入れないのよ。入りたかったら調理服に着替えてきてちょうだい。 全身に憎悪をみなぎらせてまくし立てると、ジェニーはドンヒョクの手から玉ねぎをもぎ取るようにして行ってしまう。 ジェニーの後姿を見送りながら悄然と立ちすくむドンヒョク(ああ、似合う。傷つく姿が似合いすぎる~)。ジェニーに兄だと言い出したいのに言い出せず、切なそうな目で見つめているだけ。 ここはやっぱりコック帽かぶって真っ白い料理人スタイルで、厨房の中まで強引に入って行くしかないでしょう。僕だけを見るんだジェニー! これも似合いそう(*--*) ←妄想中
ちょっとちょっとキミたち、絵的には美しいけど、なんでもっとくっついて座らんの。イライラ。 見ているこっちがやきもきしてるのも知らんと、父親に会ったときのことを語るドンヒョク。 「悪夢を思い出してどうする。何度も考えました。父に会って帰るときも、気に入らない仕事を辞めるように、まるで契約書を破くように父の写真を破り捨てて……。時間が経てば忘れられると思ったんです」 「でも家族でしょう」 「人はそういいます。血は水より濃いと。でも僕にはわからなかった。物心ついてから身内に会ったことはないし」 「ジェニーに会ってどうでした?」 ドンヒョクは答える。咽喉に熱いものがこみ上げてきて、息が出来なかった。妹が苦労しているのは自分のせいだと思うとめまいがした。 ドンヒョクはここではまだわかってないのね。ジェニーが自分の仕事に誇りを持ち、やりがいを持って生き生きと働いていることを。生活の糧を得るためにホテルの厨房みたいなきつい仕事を仕方なくやっていると思っている。
「僕のような仕事をしていたら、絶対他人に弱みを見せてはいけない」 弱みなんかじゃないわと懸命に言うジニョンに、弱みなんですよと寂しく笑って答えるドンヒョク。 「親に捨てられ、その傷を抱えたまま外国で暮らす気持ちはあなたには想像も出来ないでしょう」 「でも成功したでしょう? 富を得て、名声を得て、成功したということなんでしょう?」 「愛する人にネックレスも返されてしまったのに?」 思わず黙り込んでしまったジニョンに、そんなつもりはなかったと苦笑して謝るドンヒョク。 「今日は許してあげます」(←おお、惚れられてる強みだぜコンチクショー)と、いたずらっぽく微笑むジニョン。彼らはいつの間にか以前のようにうちとけて語り合う。 隙ひとつない完璧な人だと思っていたドンヒョクに、抱えていた心の痛みがあったことを知って、自分の入り込む隙間が出来たとちょっと安心するジニョン。ジェニーに自分から話す勇気がないと言うドンヒョクに、代わりに自分が話すことを約束する。 ここではジニョンがジェニーに話し、ジェニーがショックを受けているところをずっと遠景で見せて、セリフはいっさいなしなのがとても効果的。
やがてジョギングを終えたドンヒョクがいつも通りの足取りで戻ってくる。こわばった顔のジェニー。 サングラスを取って妹に向き合うと、ドンヒョクは緊張を隠して口を開く。 「朝食は?」 --------------------------------------- (※)ここでドンヒョクとドンヒ(ジェニー)兄妹の名前についての解説をば。 韓国ドラマに出てくる兄弟姉妹は名前の一部が同じ音であることが多い。これは「行列字(トルリムチャ)」という韓国特有の文化背景による。 「行列字」とは、同じ一族の同じ世代の者の名前に共通してつけられる一字で、その定め方は陰陽五行説の「木・火・土・金・水」に 韓国は儒教思想から上下関係を重んじるお国柄であるため、このような習慣が生まれたらしい。 現代では必ずしも陰陽五行説に則ってつけているわけではないが、きょうだいで同じ字を使う習慣は残っているという。 (「もっと知りたい!韓国TVドラマvol.3」 p81「兄弟の字はなぜ似てる?」より→) だからジェニーの韓国名はぎりぎりまで伏せられていたのね。ばらすといっぺんでドンヒョクと血縁だってわかっちゃうもんね。ちなみに二人の父親の名はシン・ジャンヒョク。ドンヒョクは父親から一字もらっているんですね。 --------------------------------------- ついに兄妹の対面を果たしたドンヒョクとジェニー。お願いよジェニー、兄ちゃんを受け入れてやって。妹の登場でドンヒョクの心理に変化が!? というわけで、第17話は「幸福と不幸に関する真実」。お楽しみに! |
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