| レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。 ネット配信とDVDの比較などはこちら ◆登場人物一覧 ◆ソウルホテル全体図 |
第15話 カサブランカ
従業員が通りかかったのをしおに、現実に引き戻されてあわてて取り繕うが、ふと見ると、他の従業員達が色をなして同じ方向へと急いでいる。何事!? 出くわした飲食チームのジュヒに、リストラ名簿が貼りだされたと聞いて、スンジョンも一緒に掲示板へと駆けつける。 テジュンもまた総支配人室でヒョンチョルからそのことを聞き、現場へ急行。ノ料理長や名簿に上げられたクムスン、イ主任たちが口々にテジュンに不満と怒りをぶつける中、彼を崇拝するスンジョンも、これは紳士的なやり方ではないと訴える。 「これは何のつもりですか!」 ドンヒョクの目の前に名簿を叩きつける。 「あなたは切り捨てようとしている人たちに会ったことがあるんですか? 彼らがどんな夢や希望を持ち、どんなに一生懸命生きているか、あなたは考えたことがあるんですか?」 熱く憤るテジュンに対し、ドンヒョクは冷然と答える。 「慈善事業じゃないんです。甘っちょろい感傷に浸っている間に、残った従業員まで路頭に迷うことになりますよ」 「ソウルホテルは簡単には潰れない。あなたが首を切ろうとしている人材、彼らこそがここを支えているんです」 食い下がるテジュンにドンヒョクはあくまで平然と答える。 「人はいくらだって探せるし、ホテルもたくさんあるんですよ」 「ひとつだけ言っておきます」 去り際にテジュンは毒のこもった言葉を吐く。 「あなたには女も多いんでしょうね」 来たーっ、テジュンの一撃! ドンヒョクに3000のダメージ! ←ゲームじゃないんだから; ジニョンへの純粋な想いを汚されたようで、ドンヒョクはテジュンを睨みつける。突き刺さる視線を受け止めると、テジュンは足音も荒く部屋を出て行くのだった。 あのやろーこんちくしょー。ジニョンさんに突っぱねられて僕がどんな気持ちでいるか、おまえ知らないだろ。プロポーズまでされやがって、しかも断りやがって、うらやましいなちくしょー(←いやこんなこと言ってないけど、たぶんまだ根に持ってる)……と恨めしげな目でそれを見送るドンヒョク。で、視線を落とすと、やっぱりジニョンの万年筆を未練がましく使っているのだった(笑)
--4.28追記 その1----------------------------- ここでのテジュンの捨てゼリフですが、DVDの日本語字幕、ノベライズ、シナリオ本、日本語吹き替えDVDの訳では、それぞれ微妙に違っています。 ●DVDの日本語字幕 ドンヒョク「人もホテルも数が多すぎる」 テジュン「一言言っておきます。あなたには女も数多くいるんでしょうね」 ●ノベライズ ドンヒョク「いいえ。このホテルには人が多すぎます。総支配人」 テジュン「もう一つあるんじゃないですか? あなたにはひとりの女でも女も多すぎるようだ」 ●シナリオフォトブック ドンヒョク「人はいくらでも探せるし、ホテルだってたくさんあるんですよ、総支配人」 テジュン「この名簿にあなたの名前を追加するべきだな! あんたには慕ってついてくる女も多いんだろう!」 ●日本語吹き替え版DVD ドンヒョク「人もホテルも替えはたくさんある」 テジュン「ひとつ抜かしてやしないか? 女の替えもだろ?」 ドンヒョクとテジュンは実際にはこうしゃべっています。 ドンヒョク:サラムド マンコ ホテルド マナヨ チョンチベイン 人も 多いし ホテルも 多いですよ 総支配人 テジュン:タンシエン ハナ ト チュカ ヘヤハル コ カトゥンデ あなたには もうひとつ 追加 しなければ いけないみたいだけど タンシンハンテン ヨジャド マンチアナ あなたには 女も 多いんじゃないの と言うわけで、この中で直訳に近いのはDVDの日本語字幕の訳なのですが、日本語吹き替え版DVDの意訳の方が皮肉が強烈で、鬼畜ドンヒョクとサドテジュンの戦いって感じでいいですね。 (わかめさん、情報ありがとうございました。モッチンオンマさん、韓国語訳とアドバイスありがとうございました) ------------------------------------- 廊下のそこここに集まって、不安顔で囁き交わす従業員たち。疲れ切った表情でジニョンがオフィスから出てくると、そこへテジュンが戻ってくる。オフィスの中では、実際にリストラ名簿を作ったオ支配人をユ社長が激しく責めている。家族同然の従業員たちを追い出すのかと言う社長に、こうするしかホテルを救う道はないのだと、もっともらしい正論で返すオ支配人。 それを背中で聞きながら、ジニョンはハウスキーパーたちがストライキをして掃除をしないため、幹部がやっていることをテジュンに報告する。 総支配人室へ戻ったテジュンを追って来たジニョンは、自分がドンヒョクと話をしてみようかとためらいがちに提案する。余計なことはするなと一蹴するテジュンだが、確かにもう打つ手はないのだった。 ジニョンのアパート。ジェニーが炒ったコーヒー豆を挽いて、ジニョンとスンジョンにコーヒーを入れている。遠慮なしに孤児としての生育歴を尋ねるスンジョンにジェニーが答えた言葉から、彼女は2歳のときにアメリカに渡ったことがわかる。
テジュンが必ず何とかしてくれるとジニョンに励まされ、明日は早番なんでしょ、もう寝なさい(えええ~っ、まだこんなに明るいのに!?)と言われて、おとなしく自分の部屋に引っ込むのだった。 ジェニーって、いくら早く起きなきゃいけないからって、もう寝ろもう寝ろってしょっちゅう言われてるよね。おつまみ作ったり、コーヒー入れてあげたりしてるのに、用が済んだらさっさと寝ろって、そりゃあんまりだと思うのですが、誰かなんとか言ってやってください。
「キスのひとつもしてあげたら?」 って、か~な~りこだわってますね(^^;) 怒ったジニョンはスンジョンをクッションでぶちまくる。 なんだかいいな。こういう関係の二人っていいな。 ストレス解消にカラオケに繰り出そうというスンジョンの提案にジニョンも乗り、二人してオープン前のカサブランカの2階へ行くことに。 ちなみにカラオケ(ノレパン)は、もちろん日本から輸入された文化で、今や韓国の繁華街にはなくてはならないものになっています(^.^)b →韓国留学体験記「ディープなノレパン」(石橋たたくワールド) 総支配人室。窓の外はテジュンの心を映したような濃い暗闇。いくら考えてもいい方策は浮かばない。ついにテジュンは電話を手に取り、サファイアヴィラのドンヒョクを呼び出す。
ここはドンヒョクが初めて管理理事として会議に姿を見せたとき、テジュンに辞職を迫った部屋。 窓の外を見つめたままのテジュンにドンヒョクが声をかける。 「用件は何ですか?」 そのままの姿勢でテジュンは語り始める。 「ここは私が小さいときから遊び場にしていた場所です。ここでホテルマンになることを決心し、人生を共にしたいと思える女性にも出会った。ここは、このホテルは私の家同然の場所なんです」 そんな大切な場所で、苦楽を共にしてきた人々を不幸にすることなどできない。振り返ってドンヒョクの目を見つめながら、僕が愛する人々をよろしくお願いしますと言うテジュン。いぶかしげな表情のドンヒョク。 テーブルに近づくと、テジュンは背を向けたままつぶやく。 「おめでとう。あなたの勝ちです」 ドンヒョクが目を落とすと、そこには辞表が。 そのまま部屋を出て行くテジュンの後姿をドンヒョクは無言で見送るのだった。 場面変わってカサブランカ2階。異国情緒もぶち壊しの演歌調の歌声が響き渡る。失恋の歌
大声で歌うことでストレスを発散するスンジョンに対し、ジニョンは「このままあなたと別れるなんてできない。忘れるなんてできない」という歌詞のひとつひとつに身をつまされ、涙で歌えなくなってしまう。 それにしても……「活火山のように燃え上がる、そんな愛、そんな愛♪」ってどんな愛やねん、スンジョン女史。 ⌒◇\(・_・。)消火! (ここでの歌詞はこのページで紹介されています↓ K-PLAZA.comクチコミ掲示板「ホテリアー」 15話カラオケシーンの曲(歌詞付き) 投稿日: 2004/07/07 23:58:52) 歌を途中でやめたジニョンはスンジョンに尋ねる。一人の女が二人の男を同時に愛することなんてできる? 「片方は一緒にいると頼りたくなるし、もう片方は寂しそうで抱きしめてあげたくなるの」 そりゃ、寂しそうで抱きしめてあげたくなるほうが断然いいよね?(*^^*)←あんたにゃ聞いてません 二人とも愛しちゃダメ? と思いつめた瞳でジニョンに訊かれ、先輩のメンツにかけてなんとしてでも答えたいスンジョンだったが、悲しいかな経験がないのでわからない。 でも、それって反則じゃない? 男にはできるかもしれないけど、女には無理じゃない? 「それがいけないことなら……」ジニョンは悩む。「どっちが本当の恋なの?」
あの~、「ハン・テジュンが辞表を提出」って、あたりはばからず二人して言っちゃってますが、バーテンダーはホテルの職員じゃないんでしょうか(^^;) そんなこと聞かせてしまっていいんでしょうか。ほらっ、聞いてる。聞いてるっちゅうの。 あまりにあっけなさ過ぎると警戒するドンヒョクに、レオはあくまで楽天的に、これでキム会長の
そのとき、何かに気づいたレオがドンヒョクを肘でこづく。おお、これはあのときと同じ展開じゃないのっ(わくわく)。案の定、ドンヒョクが目をやった先には、階段を下りてくるジニョンの姿が。 「300本よ!」(←ここまで略さんでも;)と、慌ててジニョンをまた2階へと引き戻すスンジョン。裏口から逃げようかとうろたえているスンジョンの言葉は、もはやジニョンの耳には入っていない。 そう、彼女にも見ているこっちにも、ドンヒョクがどうやってこっちへやってくるか、もうわかっているのですね~。 落ち着いてとなだめるジニョンに、「だってまたキスされたらどうするの!?」と気を揉むスンジョン(あんたがされるわけじゃなし)。 ここで流れはじめる「Fragile」。おお、来たぞ来たぞ(笑) 次に起こることを予想して落ち着き払っているジニョンの視線のゆくてを探ると、そこには……。 もう誰だかおわかりですね。そう、ドンヒョクが上がってくるのです。一歩一歩ゆっくりと階段を踏みしめながら。 見事な演出ですね~。第9話、ジニョンのアパートの玄関先で迫るドンヒョクのシーンでも、「恋愛にホラーの手法が有効なんて」と書いたけど、ここでもまさにホラーの手法と言ってもいい演出が使われています。 ゆっくりとヒロインに近づいてくる黒い影……。 †ヽ(゜ロ゜;)キェーッ、悪霊退散! ←違います 涙ぐむジニョン。切ない瞳で見つめるドンヒョクから、もはや視線をはずすことが出来ない。下で待っていてとだけようやくスンジョンに告げると、スンジョンも事情を察しておとなしく引き下がる(珍しいこともあるもんだ)。 2階では、ドンヒョクがゆっくりとジニョンへ近づいてゆく。 「以前に言ったとおり、逃げるあなたに一歩ずつ近づいています」 「僕にとっての罰は、ジニョンさんを失うことです」 くうぅ~~~っ、言われてみてぇ!! ←落ち着け 「もう失いかけてるわ」 「いや、ホテルを手に入れれば、まだ望みはある」 「いいえ、そうなったら全部失うわ」 一ヶ月だけ、僕を信じて待って欲しいと言うドンヒョク。 今でも苦しんでいる同僚がいるのに、一ヶ月もどうやって待つの? あなたさえ来なければ、仕事に誇りを持って働いてきた人たちなのに……。 ジニョンの訴えを聞いて、ドンヒョクがつぶやく。 「僕に消えてほしい? あなたの前から消えてほしい?」 いや~っ、それはいや! <(T◇T)> ←落ち着けと言うに ジニョンの頬を涙がこぼれ落ちる。 「いっそ、すべてが思い出になってしまえばいいのに」 「僕の心をつかんでおいて、今さら消えろと言われても……僕はどうすればいい?」 目を上げてドンヒョクの顔を見つめるジニョン。会議では恐ろしいほどの冷酷さで支配人たちを震え上がらせていたこの男が、今は捨てられた子どものように途方に暮れている。 ドンヒョクの首に両腕を回し、ジニョンは力をこめて愛する人を抱きしめる。いつも寂しそうなこの人を。ひとりぼっちの心ごと、受けとめるように……。 チューね、ここはチューしかないよねっ。 ……がーん;;終わっちまった…… <(T◇T)> という人のために、韓国での放送でもカットされた幻のキスシーンが見えるURLを↓ http://myweb.hinet.net/home1/nick370/hotelier-kiss.wmv
「一ヶ月だけ待ってくれ。一ヶ月だけ……」
さあ、よだれを拭いて(←おまえだけだ;)、一階のバーでは、一生懸命スンジョンを口説いているレオ。おお、そういう展開? 「いまだキスしたことがないなんて、大韓民国の男たちはまだ兵役から戻ってないのか?」と息巻くレオに、「言い寄る男はたくさんいて、機会はいくらでもあったけど、安売りしなかったんです」とすまして答えるスンジョン。 だが、人を苦しめるような仕事を平気で出来る、あなたたちのような男はお呼びじゃないのよと突っぱねるスンジョン。とは言ったものの、諦めずに押してくるレオの賛辞にまんざらでもない感じ。これはどう転ぶかわかりませんよ。うひょひょひょ♪ ショックを受けるオ支配人の顔が見てみたい。 ←性悪 -5.9追記---------------------------------- ドンヒョクとジニョンの会話にちょっと戻りましょう。ジニョンに「あなたさえ来なければ」と言われたドンヒョクが途方に暮れ、「こんなにもあなたを愛してしまったのに、今さらいなくなれと言われても……僕はどうすればいい?」という意味のことをつぶやくセリフですが、実はここの訳もいろいろあるんです。 ●DVD(赤BOX)の字幕 「僕の心を掴んでおいて、今さら消えろと言われても……どうすればいい?」 ●DVD(プレミアムBOX)の吹き替え 「僕の心に入り込んでおいて、今更出て行ってしまうなんて……ひど過ぎます」 ●DVD(プレミアムBOX)の字幕 「僕の心を掴んでおいて、今さら消えろと……それは出来ない」 ●ノベライズ 「あなたは僕の心を奪っておいて、今になって消えてしまえと言う……。僕はどうすればいいんですか?」 ●シナリオフォトブック 「僕の心の中にあなたのホテルを建てておいて、今になって『出て行け』と言うなら、僕はどうしたらいい?」 私はネットの噂で、直訳では「僕の心の中にあなたのホテルを建てて云々」と言っているのだと聞いたので、シナリオ本が正しいのだと思い込んでいましたが、これだけ微妙に違う訳があると不安になってきました(^^;) そこで、モッチンオンマさんに尋ねたところ、次のような答をいただきました(少し前のところから訳してあります)。 <直訳> ドンヒョク:私がいなくなればいいんですか? ジニョン:ドンヒョクシさえ来なければ。 ドンヒョク:私がジニョンさんの前から消えてあげればいいんですか? ジニョン:むしろただの良い思い出にして 忘れることができればいいのに。 ドンヒョク:私の心の中にあなたの囲い(垣根)を立てておきながら、今になって出ていけ、出ていけと。それでは私はどうすればいいんです? <モッチンオンマさんの解説> ……ということで、なななんと、「ホテル」じゃなくて「囲い」って言ってたんですね! ドンヒョクssi、囲いって何だよ囲いって……ちっともカッコいくないぞo(;△;)o 「目やにだけ取って」のように、「心の中にあなたの囲いを立てる」で何か慣用句にでもなっているんでしょうか。 (プレミアムBOXの訳を教えてくださったわかめさん、翻訳してくださったモッチンオンマさん、どうもありがとうございました) --------------------------------------- さて、本編に戻ってここはサファイアヴィラの前。携帯で話している私服のヒョンチョル。電話の相手は総支配人室のテジュン。こちらも私服姿。保安カメラを切ったという連絡を受けているところから、何かしでかそうとしているようす。 まず保安課に電話をかけ、日本のVIPが滞在しているからヴィラに近づいて煩わせないようにと釘を刺し、次はルームサービスにヴィラの担当者を1時間ほど本館へ引き上げさせる。 サファイアヴィラの前でヒョンチョルと合流し、建物の裏手へと走る。これは犯罪だと聞かされ、不安げなヒョンチョルも、手段を選ばないドンヒョクたちに対抗するにはこうするしかないと言われて、片棒を担ぐ決心をする(けなげね)。
こら~、ドンヒョクssi、危機管理が甘すぎて、冷酷なハンターの名が泣くぞ。どうせなら罠を仕掛けて、忍び込んだテジュンの上に網がバサーッとか、びよーんと逆さづりとか、それくらいやらんかい。 とかなんとか言ってる間に持参したフロッピーにデータをコピーするテジュン。おおっ、厨房の映像が映ってるけど、思い切りカメラ目線のイ主任! こんなものどうやって隠し撮りしたんでしょう(笑) う~む、それにしても、こんな暗いところで、初めて見たパソコンや書類から、よくちゃっちゃと必要なものが抜き出せるなあ。 ←それを言っちゃ; やがて坂道をドンヒョクとレオの凸凹コンビが上がってくる。ヴィラの入り口で見張りに立っていたヒョンチョルは慌ててテジュンの携帯に連絡する。焦ってパソコンを元に戻し、スタンドの灯りを消すテジュン。入り口に現れるドンヒョクたち。まさに危機一髪。 部屋の中に入ってきた二人。はしゃいでスンジョンのことを話すレオ。えらく気に入ったみたい。彼の女性歴の中では、30代でキス未経験というタイプはいなかったらしい。 無関心なそぶりで何か考え込むドンヒョク。おおっ、これはもしや、不穏な気配に気づいたか。テジュンの身は気になるけど、このあと面白い展開が!? ……って、気づいてないんかい。ジニョンのことで頭いっぱいなんかーい! おそるおそるジニョンの話題を振るレオだったが、ドンヒョクは相棒に教えるつもりはないようす。
ベランダから大急ぎで脱出し、近くの茂みに隠れるテジュン。その直後にドンヒョクがベランダに出てくる。 おもむろにネックレスを取り出すと、それを眺めるドンヒョク。 カサブランカで愛を確かめ合った二人だったが、もう一度ネックレスを渡すまでには行かなかったのか。 ドンヒョクが手にしたネックレスを見上げ、なくしたと言っていたジニョンの言葉を思い出すテジュン。 翌日。第一新聞社の社長を訪ねるテジュン。そう、マウストゥマウスで命を救ってあげたおじさんですね(お互い会うのイヤだろうな)。 命の恩人の頼みなら何でも聞きたいところだが、盗み出した資料をもとに、ドンヒョクたちの悪どい乗っ取りを記事にしてくれと頼まれても、M&Aの手法としてドンヒョクが違法なことをしているわけではないので、それは難しいようだ。 ホリエモンのニッポン放送買収騒ぎですっかりM&Aも耳に馴染むようになったけど、株や買収の業界用語って、ポイズンピル(毒薬)とかクラウンジュエル(王冠の宝石)とかホワイトナイト(白馬の騎士)とか、まるでおとぎ話の世界。王冠かぶったドンヒョクが手に毒薬持って白馬にまたがった姿を想像してポッ(*^o^*) ←すみません;私の頭なんてこの程度でございます。 正当なM&A活動を憶測で記事にするわけにはいかないと頭を悩ませる社長。そのとき、漢江流通のキム会長が短期間で株の30%と債権の半分を掴んだことに着目し、資金の出所が怪しいとして、そこを探っていくことにする。 一方、こちらはユンヒの部屋。化粧をし、出勤しようと部屋を出かけたユンヒのところへキム会長がやってくる(もうっ、パパったら、ノックくらいしてって言ってるでしょ( ̄△ ̄#) ウラー) テジュンが辞表を出したことを娘に告げ、あんなやつのことは忘れろ、あいつを好きになったのはおまえの過ちだと責める。まだ娘を自分の思い通りにしようと思ってるのね。まったくしょうがない父ちゃんだこと。 開店前の準備にあわただしいレストラン。ユ・チーム長が血相変えて飛んでくる。職員用のエレベーターに「裏切り者三銃士 オ支配人 ユ・チーム長 チ総務部長」という貼り紙がしてあったというのだ。頭に血を上らせている彼を冷ややかに見ている従業員たち。さっそく彼は全員を集めて訓示を垂れる。 「もちろん皆さんはまだ未熟で知識も足りないでしょう。そういうときはどうしますか?」 指名されたジョンシクが答える。「目立たないようにじっとしています」 うまいっ、座布団1枚! 思わず吹き出す飲食チームのメンバーたち。それを叱りつけ、「皆さんには私がついているんだから、私を信じてついてくればいいんです」と力説しているときに、今度はユンヒの携帯が鳴る。 富豪の娘だということでユンヒをひいきして叱らない上司に、アンは頭に来てユンヒの足を踏んづける。「あなたのような従業員がいるからリストラが必要なんだ」とアンを叱り飛ばすユ・チーム長。アンも負けじと、「コネで入る人がいるから、正規に採用された従業員がそのために辞めさせられるんです」と言い返す。耳の痛いユンヒ。 アンが説教のためにユ・チーム長に引っ張られ、他のみんながセッティングの続きにとりかかる中、ユンヒはこっそりとヨンジェに会う。テジュンのことで前もってヨンジェに電話していたのだった。テジュンが辞職したという真偽を問いただすユンヒ。ヨンジェも初耳のようだ。二人でオフィスのジニョンに訊くことに。 確かにテジュンはどこにもいない。ジニョンとスンジョンが手分けして電話するが、売り上げ確認のサインや毎朝のリネン室のチェックなど、いつもの仕事にも顔を出していないようだ。さっそく手のあいている者全員に呼び出しをかける。またリストラ名簿が貼りだされたのかと戦々恐々で集まってくる従業員たち。 社員食堂に揃ったみんな。テジュンが本当に辞表を提出したのだとしたら、それはオ支配人とドンヒョクの仕業に違いないと息巻くイ主任たち。 「オ支配人が要求したのかどうか、直接確認してみなくては」とスンジョンは意外にもオ支配人をかばうような発言をし、ハウスキーパーのインスンに「イ支配人はオ支配人のお気に入りだから」とチクリとやられてしまう(おお~、やっぱりオ支配人の片想いはみんなに知れ渡ってたのね)。 口々に不安を訴える従業員たちを鎮め、ジニョンは総支配人が辞表を出したという噂があり、確認はしていないが連絡が取れない事態たということを話して、皆から意見を募る。 う~むぅ。テジュンが辞表を出したことをなぜユンヒだけが知っているのか、どうやってそれを知ったのかということについて、皆あまり追及しないんだよなあ。テジュンとユンヒが特別な関係であることを知っていて、なんとなく納得してるのでしょうか。
総支配人辞職の黒幕ではないかと疑われて心外そうなオ支配人の様子を見ると、彼もこのことを知らなかったらしい。ますます事情がつかめない一同。 血の気の多いオ支配人と喧嘩っ早いイ主任は、売り言葉に買い言葉でとうとうつかみ合いの大喧嘩になってしまう。 ただひとり事情を知るヒョンチョルは、まだ第一新聞社にいるテジュンに電話で助けを求める。そこへユン社長とヨンジェが。社長の登場で、揉み合っていたみんなは一斉に静まり返る。 「家族が殴りあいをするの? 外の嵐が強いときこそ、家のみんなが力を合わせて防がなきゃならないのに……」 泣きながら訴える社長にさすがのオ支配人も神妙な顔で反省する。
買収側がホテルの総支配人に辞職を強要するとは、いくらM&Aでも明らかに行きすぎた手法だ。その責任を追及できるように、彼は辞表を社長ではなくドンヒョクに提出したのだった。 エサ、新聞、キム会長が黙っていない、明日になればわかる……。断片的な言葉でも、敵側についたオ支配人の前で話すのは危ないぞ~。 辞表を出すのはやめて仕事に戻るようにというテジュンからの言葉を伝えて、ジニョンたちリーダー一人一人に念を押す社長。そのとき、目についたユンヒの顔に、社長は以前会ったことのある、ある娘の顔を重ねる。 「キム・ユンヒさん、あなた、キム会長の娘ね?」 ジャーン! 驚くヨンジェ。社長はオ支配人にユンヒの人事カードを持ってくるように伝えてその場を去る。 余談ですが、社長がユンヒに呼びかけるのが、「キム・ユニやん」と聞こえます。 つっこんでいい? 社長、あんたは --韓国語マメ知識(4.28追記その2)---------------------- <キム・ユニやん>のやんは漢字でお嬢さんの<嬢>です。名前につけて「ユニさん」の意味です。確か第1話の初めのパーティの場面でも、生前の社長が<ユニ嬢>と呼んでいました。 <ユニssi>と呼ぶには年齢差、身分差があるし(こちらは社長)、<ユニヤ>と呼ぶほど親しくはないし、呼び捨てにするにはキムボンマン会長の娘だし、<ユニ嬢>が妥当なところでしょうか。 (モッチンオンマさんにご解説いただきました。ありがとうございました) 大阪弁じゃなかったのか……(^^;) ←当たり前だ -------------------------------------- 社長室の前のソファに座り、思案顔のユニやん(やめんか)。ヨンジェも不安な気持ちを隠せない。中では社長が、人事カードに書かれたユンヒの父親の名前が偽名であることをオ支配人に確認していた。皆知っているようだけど? と訊く社長。まったく気づきませんでしたと答えるオ支配人。 やがて出てきたオ支配人に呼ばれ、中に入るユンヒ。ヨンジェも後に続こうとするが、オ支配人に止められてしまう。 ソウルホテルで働いている理由は仕事を覚えたかったからで、ホテルの仕事に幸せを感じているのに辞めさせないでと懇願するユンヒだったが、夫が亡くなった原因がキム会長にあることを知っている社長は、ユンヒを従業員としてもヨンジェの友達としても受け入れることが出来ないのだった。 泣きながら社長室から出てくるユンヒ。後を追うヨンジェ。 屋上のテラスにしつらえられたテーブルに座り、ユンヒはイヤフォンで音楽を聴いて心を慰めている。その横で頭を抱えるヨンジェ。ユンヒは何がなんでもこのホテルに戻ってくると言う。たとえホテルを買ってでも。 それはテジュンさんがいるからなのかとためらいがちに尋ねるヨンジェ。 ユンヒは答える。 「最初はテジュンさんが全てだった。彼に会えるから来てた」 「じゃ、今は俺?」 ←おい ヾ(-_-;) 「ホテルよ。家のような遊び場のような……。だからここを追い出されたら、道端に放り出されたようで怖い。私には今までこんな場所がなかった。いろいろな仲間と一緒に汗を流して働いて、冗談を言って笑いあったり。そんな生活が大切なの」 それなのに、なぜヨンジェの家と自分の家が不仲なのだろうとため息をつくユンヒ。まるでロミ
「心配しないで。彼らは死ぬほど愛し合ってたんだから。私達は違うもの」 がーーーーーーんんんΣ(゜Д゜ノ)ノ ヨンジェ、玉砕(合掌)。 上着を脱ぐと、雄叫びを上げながら屋上の縁に近づき、手すりに登るヨンジェ。 ま、待て、早まるな! 漢江に向かって絶叫する。 「キム・ユンヒ、どこだーーーーーーーーーーっ」 モシモシ、あんたの後にいますがな。ヽ(ー_ー) そんな彼の熱い想いに応えてやることもできず、ユンヒはただ、テジュンにもらったクラムスクープ(テーブルの上のパンくず払い)を握り締めるのだった。 ううう、愛って残酷。 さてさて、第16話は「彼らだけの英雄」。ついにドンヒョクは生き別れた妹を見つけ出す。そして、テジュンに黒い手が迫り……。危うしテジュン! |
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