サメっ子は幼馴染を絶対に離さない


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作:じょーちゃん
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1話 幼馴染がヤンデレだったとは思わないじゃん?




リメイク版始動!
ということで同時進行でリメイク版も進めたいと思います!
多少設定の改変等ありますのでお楽しみに………

キャラ崩壊、解釈違い等注意の上スクロールお願いいたします!


やっぱりエレンってヤンデレが似合うと思うんですよ!

この作品は『幼馴染のサメっ子はエモノを離さない』のリメイク作品です。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくが尊敬している鴻上会長は言った!

 

『欲しがりたまえ!貪欲に!欲望こそ生きるエネルギー!』

 

なんて素晴らしい言葉だろう

 

ぼくはこの言葉に何度も助けられている…

 

そしてこの言葉を胸に今日も己の欲望を叶えるためにこの言葉を言う!

 

 

 

「エレン!尻尾触らせて!」

 

 

「ダメ。触らせない。」

 

 

 

 

 

 

黒いショートヘアにピンクっぽいインナー

 

まるで宝石の様に綺麗な紅い瞳に天女と見間違える程美しい顔立ち

 

いつも気だるげに飴を舐めてるけど運動神経抜群で学校の人気者!

 

そして人を狂わせるでっかいサメの尻尾!

 

それがぼくこと沖田カズの唯一の友達にして幼馴染…

 

そして………片想いの相手…………

 

サメのシリオンの女の子。エレン・ジョーである!

 

 

 

 

 

 

 

「小さい頃はよく触らせてくれたのに……」

 

 

「小さい頃はでしょ…」

 

「カズもよく飽きないよね」

 

 

「欲望は生きる希望なんだよ?エレン。」

 

 

「はぁ…バカらし…」

 

 

「男はバカな生き物だよ?」

 

 

男は万国共通、己の欲望に忠実に!貪欲に!正直でバカな生き物!欲望は生きるエネルギー!ハピバースデー!!!

 

 

 

ぼくには夢がある…

 

それは再びエレンの尻尾を触るという大きな夢……

 

夢とは即ち欲望!ぼくの生きる希望!

 

この希望がボッチのぼくを生かしてくれる!

 

 

とりあえずエレンの尻尾を抱き枕にして昼寝してみたいな…

 

ぼくにはわかる…絶対に肌触りが良いし……

 

絶対に気持ち良い………

 

触りたいエレンの尻尾触りたい…」

 

 

「そんな言っても尻尾は触らせてあげない。」

 

ジト目のエレンは言う……

 

どうやら心の声が漏れてたみたい……

 

「漏れてた…?」

 

 

「バッチリ」

 

 

「oh……」

 

「エレン…思うんだ…ぼくみたいな変質者をこの世に出さない為にも尻尾を触らせてくれない?」

 

 

「絶対ヤダ。」

 

かなり強めのNOが入りました。

悲しいね………

 

 

「いじわる……」

 

 

現状ぼくには交渉の札がない……

 

運動神経抜群で勉強は……やる気を出せば良いし…

 

かわいい…マジエレンかわいいし……

 

いろんな部活からスカウトが来るぐらい人気者

 

そしてちゃんとぼく以外に同性の友達がいる。

 

日陰者で運動音痴で勉強もあまりできなくてチビでノロマでボッチなぼくの完全上位互換……

 

生まれ育った環境はほぼ一緒なのにどうしてこんなに性能差が……

 

くそ…ほんとに交渉の札がない……

 

 

お金で釣ろうにも3ヶ月前、車の免許用に貯金してたのを少し崩して5万持って土下座したのに無理だったからなぁ……

 

5万だぞ5万…学生にとっては大金なのに……

 

くそ…ビデオ屋のシフト増やして今度は10万で土下座するか………

 

ちょっと待てよ……?エレン、お金で困った事見たことないな……同じ一人暮らしなのに……

 

ぼくなんて給料前、毎月金欠になるのに……

 

この幼馴染…優秀すぎないか……?

 

 

「うーん……」

 

 

「急に唸ってどうしたの?」

 

 

「考えごとしてた……」

 

「というかもう放課後だし…エレン今日は久し振りに一緒に帰ろうよ」

 

 

「あー…ごめん。今日はもうルビー達と帰る約束してる……」

 

 

「そっか……」

 

「それじゃまた明日ね…」

 

ぼくはそうエレンに言い教室を出る……

 

 

最近なんか冷たいなエレン…

 

しつこいから嫌われちゃった…?

 

ぼくにはエレンしか友達居ないし……

 

少し不安……

 

どうしよ……

 

エレンに嫌われちゃったら…ほんとにひとりぼっちになっちゃう……

 

 

「ひとりぼっちはやだなぁ……」

 

 

カズはトボトボと昇降口に向かう

 

 

 

「よし…」

 

ぼくが下駄箱で靴を履き替えた時だった…

 

 

「沖田くん…少し良い?」

 

 

「あ、長谷川さん…どうしたの?」

 

彼女は長谷川さん…隣のクラスで1年生の頃ぼくと同じ委員会に入っていた子だ…

 

長谷川さんは少しモジモジしながらぼくを見ている……

 

 

「よし…」

 

と長谷川さんが呟くとぼくに手紙を素早く渡して来た

 

 

「沖田くん!明日返事待ってるね!」

 

彼女はそう言い急いで帰って行く……

 

 

「え……?」

 

ぼくは呆気に取られるしかない……

 

 

「ラブ…レター……?」

 

「まじか……」

 

 

 

 

 

拝啓

 

今は亡きお父さん、お母さん、おじいちゃんへ

 

ぼくは高校2年にして春が来たみたいです

 

 

 

「〜〜♪」

 

 

なんかいい気分だなぁ…落ち込んだ気分も上がってきた

 

ぼくはスキップしながら帰ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アタシがいるのに…いい度胸じゃん……」ガリッ

 

 

 

 

 

 

 

 

しっとりとした視線で見つめていたサメっ子にぼくは気づくことなく………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めんどくさい授業も終わり放課後…

 

 

アタシはいつものように喋りかけてくる彼を待つ

 

 

 

「エレン!尻尾触らせて!」

 

 

そう言ってアタシに喋りかけてくる彼は沖田カズ

 

アタシの大切な幼馴染でアタシの大切なモノ……

 

体格はアタシ抱きしめたら覆いかぶさる程小柄で非力…

 

そして少し幼気でかわいい笑顔…

 

 

「ダメ。触らせない。」

 

 

そんな彼に対して少し冷たい対応をする…

 

 

少し心は痛むけど……これもアタシの計画の為……

 

 

 

カズをアタシにドロドロに依存させて…………

 

 

もうアタシ無しじゃ生きれないようにする為に………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というかもう放課後だし…エレン今日は久し振りに一緒に帰ろうよ」

 

 

「あー…ごめん。今日はもうルビー達と帰る約束してる……」

 

その悲しそうな顔…ほんと唆る……

 

 

「そっか……」

 

「それじゃまた明日ね…」

 

カズは凄く悲しそうな顔をしながらそう言い、教室を出て行った………

 

今頃…アタシに嫌われたとか考えてるだろうなぁ……

 

ゾクッ!ゾクゾク!

 

ほんとに可愛い………もっとアタシに依存して欲しい……

 

 

アタシしか________

 

 

 

「エレン!帰ろ!」

 

 

ルビー達に声をかけられる。

 

 

「今行く…」

 

 

アタシの友達のルビー、凛、モナ。

 

一応この計画も話してて協力してもらってる。

 

 

 

「にしてもエレンも一途だよね〜」

 

 

「そうそう。私もこんな想ってくれる人が欲しい!」

 

 

「んで…作戦の調子は?」

 

とモナに聞かれる

 

 

「…冷たくしてからだいぶアタシに縋る様な仕草が増えてきた…」

 

 

「おお、もうすぐ捕まえられそうだね!」

 

 

「沖田くん狙ってる子多いから気をつけないとね」

 

 

アタシは頷く…

 

ここまできたんだ…絶対にアタシに依存させて………

 

アタシ無しじゃ生きれないように………♡

 

 

 

 

「あれ…沖田くんじゃない?」

 

 

「は……?」

 

 

カズが他の女から手紙を渡されている……?

 

 

なんで………なんで少し嬉しそうなの…………?

 

 

 

ムカつく…ムカつく…

 

カズはアタシだけのモノなのに………

 

 

 

「………アタシがいるのにいい度胸じゃん…………」

 

 

アタシは飴を噛み砕き彼が出ていった方を見つめる…

 

 

 

 

 

「もうアタシしか見れない様に……アタシ無しじゃ生きれないように調教してあげる……」

 

 

 

「アハハハ……待っててねカズ……♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後にエレンの友人達は口を揃えて言う

 

『『『目にハイライトがなかった』』』と……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、放課後の校舎裏にて……

 

 

 

 

 

「沖田くん…手紙見てくれたんだね…?」

 

 

「うん…」

 

 

しばらく無言が続く……

 

 

 

意を決したのか長谷川さんがぼくに告白する

 

 

「沖田くん!あなたの事が好きです!」

 

「私と付き合ってください!」

 

 

ぼくは人生ではじめて告白をうけた……

 

……迷う…………エレンの顔がちらつく…………

 

 

「長谷川さん…ぼくでほんとに良いの?」

 

「ずっと幼馴染の尻尾追っかけ回してる変人だよ?」

 

 

「うふふ、それは知ってるよ沖田くん。学校でも有名だもの」

 

長谷川さんは少し笑いながらぼくに言う

 

その笑顔にぼくは少しドキリとした……

 

しかし、ぼくの悪評は学校で有名らしい……

これもゴルゴム或いはショッカーの仕業に違いない…

 

おのれ!ショッカーッ!!

 

 

「沖田くん…私、沖田くんが好き!」

 

 

「長谷川さん……」

 

 

だけど……ぼくには…………

 

 

長谷川さんに返事をしようとした時だった…

 

突然、刺客が割り込んできたのは……

 

 

 

「おっ、いたいた。」

 

 

「へ…?エレン…?」

 

なんで………エレンがここに………?

 

 

「ちょっとカズから離れてもらって良い?」

 

そう言うとエレンは長谷川さんを遮るように僕の前に割り込んでくる………

 

 

「告白中、ごめんなんだけどカズの事は諦めてくれない?」

 

エレンは長谷川さんに対して言う

 

しかし長谷川さんもエレンの言い分に納得してない様子……

 

「なんで…エレンさんには関係ないでしょ!」

 

 

「はぁ…アタシさ?気が短くて同じ事何度も言いたくないんだ…」

 

エレンの機嫌がどんどん悪くなってるのかとてつもない圧を放っている……

 

そして続ける…

 

「もう一度言うけどカズの事は諦めろ」

 

「こいつはアタシのモノなんだよ…気安く話しかけるな。」

 

 

エレンはそう言うとぼくを抱き寄せて………

 

長谷川さんの前で口づけをした…………

 

触れ合う様な優しいものではなく舌が絡み合うような激しい口づけ………

 

 

辺りに激しい水音が響く………

 

 

ぼくのファーストキス取られちゃった………

 

 

 

 

 

「ンっ……」

 

「わかったでしょ?カズはアタシのモノだから」

 

「二度と近づくな」

 

エレンは長谷川さんを威嚇しながら言う

 

 

「……ッ!!!」

 

長谷川さんはよほどショックだったのか涙を流して走り去ってしまった……

 

 

 

校舎裏に残されたエレンとカズ

 

 

カズは先ほどのキスがよほど激しかったのか腰が抜けてへたり込んでいた……

 

しかしエレンの気は収まっていなかった………

 

 

エレンはへたり込んでいるカズを校舎の外壁まで追いやり壁ドンをする…

 

 

 

「カズさ…?良い度胸してるよね…?」

 

 

威圧感たっぷりの声でエレンが言う…

 

 

 

「え、エレン……?」

 

いつもの気だるげなエレンじゃないみたいで怖い……

 

 

「カズさ?アタシがいるのに他の女に靡くわけ?」

 

「浮気…浮気だよね?」

 

 

「でも…エレン、僕たち…「黙って」…」

 

 

「第一さ、アンタ誰のモノか理解してる?」

 

そう言うエレンの目にはハイライトが灯っていない……

 

逃げ出そうにもぼくより身長高いエレンに壁ドンされてるから逃げられない………

 

 

「ぼくはまだ誰のモノでも…「今、冗談聞いてるほど余裕ないの」……。」

 

 

まるで別人みたいで怖い……

 

 

「良い?カズ。アンタはアタシのモノ。」

 

「小さい時からずっと、ずーっとアタシのモノなの」

 

 

エレンはそう言うとぼくをぎゅーっと抱きしめる

 

 

 

「ずっとずっとカズがアタシから離れない様に守ってきた。」

 

「変な虫がつかないように。他の男子と仲良くなってアタシを蔑ろにしないように」

 

「カズにアタシ以外の友達が出来ないように」 

 

「ずっとずっとアタシが守ってきた……」

 

「カズにはアタシだけいれば良いの……」

 

「なのに………」

 

 

 

 

「カズ……一回自分が誰のモノかワカらせないとダメか………」

 

そう言うとエレンにあれよあれよとぼくは抱き抱られてしまう………

 

当然、チビで貧弱なぼくがサメのシリオンのエレンに敵うはずもなく………

 

例えるなら核融合機関の国連宇宙海軍が彗星都市帝國に挑むぐらい無謀なこと……

 

 

「んじゃ…帰ろっか…アタシ達の家に………」

 

 

 

「アンタが誰のモノなのかたっぷりわからせてあげる…」

 

 

 

「覚悟してね…カズ………」

 

 

 

 

サメに狩られたぼくは身を委ねる

 

 

 

 

だって片想いしてた幼馴染がヤンデレだとは思わないじゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





沖田カズ
チビで貧弱なショタ高校生。家族には先立たれ天涯孤独の身。
ひとりぼっちになる事が好きではない。
生まれてこの方エレン以外友達ができたことのないボッチ。
顔は可愛い系。身長はエレンより頭1個分くらい小さい。

エレン・ジョー
幼馴染が好き過ぎるヤンデレのおサメなメイド
カズにエレン以外友達ができないように仕向けていた
曰くアタシ以外カズには必要無いらしい
たぶん主人公を逃がすことはないでしょう…




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