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ホテリアー


2004.7.1UP 8.5UP

*** 管理人のドンヒョク的レビュー ***
 レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。
 ネット配信とDVDの比較などはこちら
◆登場人物一覧      ◆ソウルホテル全体図


第5話 そして彼らは笑った

 ユンヒのレイプ未遂事件から後のあらすじ紹介の映像が冒頭に入る。

 リネン室でキムチを食べているハウスキーパーたち。御飯がなけりゃ私は食べられないわ~。そういや女子バレーの韓国チームが日本に遠征に来たとき、キムチ持参だったなあ。韓国人の食生活にキムチは欠かせないのね……と感心して見たシーンでした。

 
さて、クリーニング倉庫でひとり黙々と紛失物を探し続けるイ支配人のところへジニョンがやってくる。話しかけてもつっけんどんな先輩に、「顔、腫れてるから」と言って生卵(!)を差し出すジニョン。黙って受け取り、ちょっと機嫌を直したような顔で、それを頬のアザの上で転がすイ支配人。

 なにこれ~!? なんでタマゴなの!? ほんとにタマゴ? と、初めて見たときはびっくりだったけど、中国医学やインド医学では卵は体を冷やすものなんだそうですわ。

 無断外泊以来、外出を禁じられ、ベッドで雑誌を読みながら退屈を持て余していたユンヒは、父親に呼び出され、指定されたブティックへ行く。キム会長じきじきに電話があったとはしゃぐ店長は、あれこれユンヒに服を勧める。

 「パパには誕生日のプレゼントだと言って」と、憤懣ふんまんをぶつけるように片っ端から買いまくるユンヒだが、高価な物をいくら与えられても彼女の虚しさは埋まらない。物さえ与えれば幸せだと思う人だから……と、つぶやくユンヒ。

 待ち合わせのレストランにて。着飾った娘に思わず見とれて上機嫌のキム会長。誕生日のことを詫び、だが、外泊は二度と許さないと釘を刺す。
 そして、大切なお客様がくるから失礼のないようにと言って、ドンヒョクを引き合わせる。あわよくば、娘の婿にと思っているらしい。

 紹介されて席についたとたん、お互い同時に相手が誰だか思い出す。顔をこわばらせるユンヒに対して、ドンヒョクはまたあの謎めいた微笑を浮かべる。

 ソウルホテルでの生活は快適かと尋ねるキム会長。話の流れで亡き社長は大学の先輩で勉強でも仕事でも女のことでもライバルだったことがわかる。

 いつも会長の勝ちですかとドンヒョクに訊かれて、「そうだな。女のこと以外では」って、まさか、社長夫人を二人で争って負けたってことなの~? あの韓国製・菅井きん、あるいは泉ピン子をですか~?(^^;)
 でもでも、意外な事実が判明。

 電話がかかってきて席を立つキム会長。二人きりになったとたん、PDAを取り出してユンヒは無視、のドンヒョク。女性の扱いにスマートな男のやることとは思えないけど、睡眠薬を持ち歩くような女は相手にしたくないのかな。
政略結婚のもくろみのニオイを嗅ぎ取って、拒絶の意思表示かな。

ユンヒ「あの……お願いが」
 PDAから顔を上げようともしないドンヒョク。
ユンヒ「父には話さないでください」
ドンヒョク「何をです?」ようやく顔を上げて、「ホテルで会ったこと? 睡眠薬を持ち歩いていること?」

 取りつくしまもない言い方に気持ちがくじけかけるユンヒ。

ドンヒョク「死に憧れる金持ちの娘をアメリカで何人も
      見ました。
      そのうち何人かは本当に自殺をした。
      心配ありません。
      そんな人に構うほどヒマじゃない」
 呆れて言葉もでないユンヒ。

 ソフトな人当たりで微笑すら浮かべているのに、底冷えするほど冷たいドンヒョクの言葉です。
 死を思うほど深い苦しみを抱え、自分もやがて母と同じ最期を迎えるのではないかと怯えている彼女にとって、「死に憧れる金持ち娘」という決めつけには心を踏みにじられ、本当に自殺した娘の話は不吉な予言と感じられたことでしょう。
 ドンヒョクはユンヒの境遇を知らないので、まさか自分の言葉が彼女の傷口をさらにえぐっているとは思いもよらないでしょうが……。

 なんてひどいことを言うんだ、と思うものの、そんな冷酷なドンヒョクがまたステキ(*^^*) このシーン、唇がミョーに色っぽく見えるのですが、なぜでしょう。

(このセリフ、TV放送版では「死に憧れる金持ちの娘をアメリカ映画で何度も見ました」と訳しているものもあるそうです。実際に見たのと映画で見たのとではかなり受ける印象が違ってきますね。映画だとなんだかカッコ悪い感じ(^^;))

 クリーニング倉庫。ジニョンと一緒に山のような洗濯物の中から紛失物を探しながら、今朝、総支配人室から出てきた女性のことで探りを入れるイ支配人。ヨンジェの友達で事情があって一晩泊めただけだと知ると、一気に元気回復。今度はハン・テジュンとジニョンの仲に探りを入れる。

 今はただの同僚で友達だと聞くと、「よかった。似合わないもの。身長も同じくらいだし。男と女は少し身長差が必要よね。『風と共に去りぬ』みたいに」と、言いたい放題。イ支配人は恋愛映画が好きみたいね。後の回にも映画の話が出てくる。

 他に彼女はいるのかしらと訊かれて、知りたければ自分で訊けば? とジニョンはおかんむり。と、探していた指輪と腕時計がついにバスローブのポケットから見つかる。抱き合って喜ぶ二人。

 ホテル内のラウンジの2階で理事の一人と密会するオ支配人。なんとしてでもハン・テジュンが総支配人になるのを防がねばならないと言うキム理事。ドンヒョクに抱き込まれた一人かな。懲りずに女を部屋に連れ込むのを見たというオ支配人に、勢いづいて証拠を探せと言う。

 保安警備室で防犯カメラのモニターをチェックするオ支配人。ついに総支配人室から出てくる女性の映像を発見。「いいぞ」と、ほくそえむ。

 書類ファイルを山と抱えて中庭を歩きながら、経営不振の原因を分析し、社長に説明するハン・テジュン。この状態で2年間持ったのは奇跡らしいが、テジュンが去ったあと、よっぽど経営に疎い人間ばかりでやってきたのだろう。明日は臨時株主総会があり、そこで総支配人任命の投票があると告げる社長。

 通用口から本館に戻ったテジュンは保安警備課のキム課長とばったり出会う。オ支配人に頼まれて総支配人室前の映像をテープにとって渡したことを知らせるキム課長。彼は3年前までのテジュンを知っており、彼に共感する側の人間らしいが、オ支配人の命令には背けなかったらしい。そのかわり、「33番カメラにおもしろいものが」と、テープを差し出す。

 支配人たちのオフィス。引き出しに入っているはずのテープがないことに気づき、探し回るオ支配人。「探し物はこれか?」とテープを投げて寄越すテジュン。明日の臨時株主総会で使う予定だったことをちゃんと見抜いている。

「テープに映っている女性は、昨日あなたがヨンジェに貸した部屋にいた女性だ。あの部屋でレイプ未遂事件があった。勝手に部屋を貸し、ルームサービス代も未払い。すべてあなたの責任だ」と、オ支配人を糾弾するテジュン。

 責任を認めようとしないオ支配人に、最後の手段としてキム課長にもらったテープを渡し、「戻ると決めた以上、私は簡単には辞めない。邪魔をするというなら受けて立つ」と宣言して去る。
 テープを確認したオ支配人は、そこにアンに誘惑された現場が映っていることを知る。

 呼び出されたテジュンがロビーに行くと、心臓マッサージで助けた客が待っていた。彼は第一新聞社の編集長だという。命の恩人にささやかな贈り物を、と彼は明日の新聞の初版を持って来る。

「確かな職業精神で
顧客の命を救った総支配人」
 翌朝、コンチネンタルブレックファスト(ヨーロッパ形式の朝食:フルーツやヨーグルトなどの火の通らないもの+パン+ドリンク)を摂りながら新聞を広げるドンヒョク。彼の目がある記事に止まる。それは、客の命を救った総支配人ハン・テジュンを大々的に報じた記事だった。

 このシーンのドンヒョク、やり手のビジネスマンって感じでいいんですよ。こんな人がダーリンだったら……舞い上がって興奮して緊張して、とても一緒に暮らせません(-_-;)

 総支配人のお手柄の記事は、社長の指示でコピーしてホテリアーたちに配られ、職員玄関の掲示板にも貼り出される。ますます株を上げるハン・テジュン。
 例の理事からオ支配人に電話が入るが、証拠はつかめなかったと言うしかない。いまいましげにテープをゴミ箱へ。

 臨時株主総会が始まる。総支配人室では、すっかり総支配人のファンになったハウスキーパーたちが甲斐甲斐しく世話を焼こうとする。
 必ず任命されますよと励ますハウスキーパーたちに微笑んでありがとうと言うテジュン。
 またひとつ単語を覚えてしまったわ。ファイトはファイティンなのね。
 ジニョンも心配で仕事どころではなく、こっそり秘書室に電話して会議室の様子を訊いたりして。

 会議が行われている別館へ行こうと外へ出るジニョン。社長室に続く渡り廊下のところで、判決を言い渡されるのを待っている人のように佇んでいるテジュンを見つける。他愛ない会話で励ますジニョンだが、「機嫌がいいな。男でもできたか」と訊かれてしまう。
 握手の相手のことをテジュンったらまだ訊いてなかったのね。気になるんだったらこんなふうに探らずにストレートに訊けばいいのに。

 オモオモ……オモ、と焦るジニョン。「男なんて、私にはテジュンさん……みたいな素敵な友達がいるのに」
 テジュンさんがいるのに、って言いたかったのね。そりゃテジュンも魅力的だけど、私は絶対ドンヒョクの方がいいと思うよ、うん。 ←聞いてません

 まんざらでもなさそうに微笑むテジュンだが、今は総支配人に任命されるかどうかで頭がいっぱい。とてもジニョンの気持ちに応えてる場合じゃない。

 会議室まで様子を見に行ったジニョンだが、あの理事がテジュンをこき下ろす演説をぶっており、総会後の誰もいない会議室では社長がひとり頭を抱えている。ややっ、旗色悪しか?
……と思わせておいて、結果はハン・テジュンの勝利! 従業員に囲まれ、祝福を受けるテジュン。今夜8時に厨房で歓迎会をすることに。

 そこへ黄色い声をあげてイ支配人が駆けつける。手にはバラの花束。過剰な好意にたじたじとなるテジュン。しかも彼は花粉アレルギーなのだった(それを知らせるジニョンがちょっと意地悪そうに笑ってると思うのは私だけ?(笑))
俺はアレルギーじゃないんだが……


 くしゃみ連発で逃げていくテジュンをがっかりして見送るイ支配人。と、そこへ料理長のさりげないこのひとこと。大好きです料理長(笑)





 
ビデオからメモリカードを引き抜き、PCにセットするドンヒョク。ソウルホテルの写真が画面に何枚も現れる。使ってるPCはSONYのVAIOですね。

 理事たちを丸め込む余裕がなかった、一人や二人じゃ効果なしだとぼやくレオ。凄腕の企業ハンターの割には詰めが甘いんじゃ? と思ったりするけど、テジュンが総支配人になるならないでドラマを引き延ばすわけにもいかんもんね。

「もういい。終わったことは忘れろ」と、切り替えの早いドンヒョク。かっこいい~。
 ハン・テジュンが障害になるのではと心配するレオを励まし、気づかれぬように1ヶ月かけてゆっくりと債権を買い集めろと指示するドンヒョク。ホテル側が気づいたときには40%確保したあとだという。張り切って仕事にかかるレオ。

 プリントアウトしたテジュンの新聞記事(こんなもの何でプリントアウトしたんですか?)をテーブルに置いた拍子に、ジニョンが届けたらしいソウル市内観光のパンフレットに気づいて手にとるドンヒョク。


 フロントにて。商談の間、小学生の娘を預けたいと言うビジネスマン客。離婚して以来、出張にはずっと娘を伴っているらしい。

 その女の子、スジンはそういう境遇のためか、少しませたところがある。おとなしく待っていたらご褒美にチョコを買ってあげると、パパが子ども扱いするのも気に入らないし、すれ違った男女を「あのカップル、不倫よ」とジニョンに囁いたりする。

(余談だけど、スジンが抱いている大きなウサギのぬいぐるみは猟奇ウサギのマシマロというネットキャラです)

 さて、スジンと一緒にジニョンがエレベーターを待っていると、後で咳払いの音が。振り向くと食事に来たドンヒョクが立っている。

 ちょっと身をかがめてスジンをのぞき込むドンヒョクとの3ショットが家族みたい~と、思わず妄想モードに入ってしまいましたわ、わたくし。

 退勤時間を聞き出し、観光ガイドをしてくれと頼むドンヒョク。今夜は総支配人の歓迎会が……と断るジニョンに、それまでに戻れますから、と、どこまでも強引。もう、子どもの前でもお構いなしなんだから(^^;)
「4時10分にロビーで」と、ジニョンに言葉を挟む余裕も与えず行ってしまうドンヒョク。ああ、この有無を言わせぬ強引さがステキ。

スジン「あの人、あなたが好きみたい」
ジニョン「何で?」
スジン「女のカンです」
ジニョン「!?!……;;(思わずオモオモ)」

 キム会長のオフィス。娘がちゃんと大学に行っているかどうか、部下に探らせたものの、いまいち頼りない返事。そんな部下に見切りをつけて、雇ったのは自称「無口な」元特殊部隊出身の警護要員だったという男、ジョン君。そんなすごい経歴の人間を監視役にしちゃうわけですか。妻が自殺した理由をわかってないのね。

 ジョン君の初仕事はインディーズバンドの歌に弾けるライブハウスから。スーツに黒メガネ、イヤホンつけた場違いな格好なのに、ノリノリで踊ってしまうジョン君。変なやつです(場に馴染もうとしてたらしい)。ウンジュの携帯に電話がかかり、ウンジュはユンヒを連れてプールバーへ。

 なんとそこにはヨンジェが。ユンヒに会わせてくれるよう、ウンジュに頼み込んでいたのだった。
「友達が出来心で。許してくれ」と謝るヨンジェに、「出来心で薬を? そんな友達ばかりなの」
 そりゃそうだわ(^^;)
 どうしても許してくれないユンヒに、ついに土下座して許しを乞うヨンジェ。ユンヒが許してくれるまで何日でもこうやっていると言う。一部始終を電話でキム会長に報告するジョン君。

 ソウルホテルのレストラン。サンダル履きでやってきたジェニーに顔をしかめるユ・チーム長とアン。昔は有名人でも予約に並んでいたのにと愚痴るが、そんな殿様商売をしてるから経営が傾くんじゃないの。

 話のついでに総支配人の陰口をたたくユ・チーム長。後で聞いていたテジュンにやり込められる。厨房で働くのに、顔合わせのために来たみたいねジェニーは。それとテジュンにお祝いを言うために。
 歓迎会で料理長と引き合わせると言うテジュン。ジニョンさんは? と訊かれて、彼女はホテル以外の用事がないから来れるだろうと答えるテジュン。

 だけどそうじゃなかったのですね~。スジンに「お姉さんは用事があるから、この人と交代するわね」とベルボーイのヒョンチョルを紹介するジニョン。エレベーターで会った人とデートなんでしょと鋭く指摘されて慌てふためいてしまう。

 1時間ごとにチェックするようヒョンチョルに指示してジニョンたちが出てゆくと、寂しげな表情を浮かべるスジン。このときお絵描きしてたのは離婚した両親の顔なのね(と、ノベライズ本には書かれていますが、ボウタイとメガネからジニョンとドンヒョクであるという説が有力。みなさんはどう思われます?)

 ドンヒョクとの約束に間に合わすために急いでロッカーに行き、着替えるジニョン。ふと見ると、イ支配人がベンチに座り、バラの花びらをむしりながら思案顔。花粉アレルギーを知らずに花束を渡そうとしたことを気に病んでいるのだった。

「大根の皮のようなしなびた女が梨の花のような可憐な私の心を理解できるわけはないけど。もともと単純な人ほど鈍くて傷つかないのよ」と、デートに行くジニョンを羨んで、チクリチクリと嫌味を浴びせる。
 腹は立つものの、あまりに落ち込んでいる姿に同情して、思わずテジュンの好物はチョコであることを教えるジニョン。いいことを教えてもらって、復活戦に燃えるイ支配人。

韓国では結婚式のときに、こうして公園などで、
お姫さまだっこしたり見つめあったりのこっぱずかしい
写真を撮りまくり、写真集を作るのが普通だとか。
 綿菓子を食べながら歩くジニョン。甘いものは好きですか? とドンヒョクに訊くが、「いいえ」の答。
 買わなきゃ良かったと言うジニョンに、「いいんです。面白いから」と笑うドンヒョク。

 男の人は甘いものが苦手という一般論から、高級チョコが好きな同僚の話をするジニョン。バレンタインデーにチョコをあげたと聞いて、ライバル心を燃やすドンヒョク。実にストレートに「うらやましいな」と言って、じっとジニョンを見つめる。焦ってごまかすジニョン。

 あら、ふと思ったけど、韓国でもバレンタインにはチョコなのね。

 二人が歩いたのは、李氏朝鮮歴代の王と王妃の位牌が祀られているというユネスコ世界遺産の宗廟チョンミョ
 うろ覚えの説明をするジニョンに代わって、ドンヒョクがすらすらと答える。さっき案内表示を読んで覚えたという驚異の記憶力。

 ヨンジュンssiの記憶力もすごいわ。カンペがないか、視線の動き方をチェックする私ってイヤなファンですか?(笑)

 王よりも王妃の数が多いことに興味を覚えるドンヒョク。
 彼らは本当に恋をしたのだろうか? 一生に一人の人を愛することも難しいのに。

 「ジニョンさんは? バレンタインデーにチョコをあげた男性のことを本当に愛しているんですか?」と、突然核心を突かれて言葉に詰まるジニョン。

 ドンヒョクは近くで結婚式の記念撮影をしている二組のカップルに目をやる。
「王と王妃のようでなく、あの人たちのように?」

 どちらも不釣合いなカップルに、パートナーを取り替えればいいのにと感想を口にするジニョン。
「だからいいのでは? お互い足りないところを補い合える」と、ジニョンを熱く見つめるドンヒョク。

 さすがハーバード、と茶化して、言わんとすることに気づいてくれない彼女に、ドンヒョクは「いくら勉強しても自分の半身を探すのは難しい」と、さらに熱視線攻撃。
 さすがのジニョンも熱いまなざしの意味に気づいたのか、見つめ返していい雰囲気。

 と、ジニョンの携帯に電話が。退屈したスジンが番号を確認するためと称してかけてきたのだった。
 観光客の中によちよち歩きの子どもを見つけて眺めているドンヒョク。戻ったジニョンに「Mr.バレンタイン?」。
 気になるのね。語頭が濁らずにバレンタインがパレンタインになるのが可愛いくて力が抜けちゃう。

 さっき会ったチビちゃんですと答えるジニョン。
ドンヒョク「子どもは好きですか?」
ジニョン「嫌いな人なんているかしら。面倒には思っても、本気で嫌う人なんて」
ドンヒョク「でも、子どもを捨てる親もいる」
ジニョン「それはきっと、事情があるんです」
ドンヒョク「貧しくて育てる能力がないなら、最初から産まなければいい。そうでなければ一緒に死ぬとか。なんで自分の子どもを捨てられるんだ」

 珍しく興奮気味のドンヒョクに、父も捨て子の話になるとムキになるんです、あなたのお父さんも? と笑うジニョン。しゃべり過ぎたことを後悔して口をつぐみ、「もう時間ですね」と、ジニョンを促してさっさと行ってしまうドンヒョク。
 ジニョンに対していつも紳士的なドンヒョクが、珍しくつれない態度をとるシーン。

 テジュンとのことを打ち明けられないジニョン、家族のことを打ち明けられないドンヒョク……と、ここではお互いにまだ親密な関係じゃないことが表れています。


 厨房ではテジュンとジェニーを囲んで歓迎会がにぎにぎしく開かれている。仲間たちの温かい心づくしに、自分は一人じゃないんだと感じることが出来たと感激の思いを口にするテジュン。これから何十年もこの素晴らしい職場を守って行きたいと決意を新たにする。

 一方、ジニョンとドンヒョクの乗った車は事故による渋滞にはまって抜け出せない。時計を気にするジニョンに、
ドンヒョク「心配ですか? 僕はありがたいけど」
と、どこまでもプッシュプッシュ。いいぞぉ~!


 さあ、第6話は「雨の降る風景」。ドンヒョクと一緒のところをテジュンに見られてしまうジニョン、父親と対立し、家を飛び出すユンヒ、などなど、またまた波乱含みの展開です。

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