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ホテリアー


2004.6.21UP 10.17UP

*** 管理人のドンヒョク的レビュー ***
 レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。
 ネット配信とDVDの比較などはホテリアー目次ページをご覧下さい。
◆登場人物一覧      ◆ソウルホテル全体図


第1話 舞台裏の人々

  オープニング、ここから後の部分がDVDではカットされている(22秒)。


 タイトルロールについてちょっと一言。
 ドンヒョクの似顔絵、ブサイクすぎるよo(;△;)o

 あるファンのダンナさんがこの絵を見て、「お茶を飲んでるのか」とおっしゃったそうですが……。
   渋茶ズズ~ッ ~~旦 (=´▽`=) ウ~ン、マシッソヨ。
ってそんなわけあるかあっ(笑)

 ということで、本編へどうぞ 「(^^; )

 実在する大手ホテルの支配人たちによる、ホテリアーとして求められる資質、仕事内容のインタビュー(※)から、舞台となるソウルホテルのオ・ヒョンマン支配人へのインタビューへと物語は始まる。現実から虚構の世界へという導入の仕方がうまい。

(※)ソウルプラザホテルのファン・ヨンドク総支配人、ウェスティン朝鮮ホテルのBerbgard A.Brender総支配人、ホテル新羅のチェ・ビョンホン副総支配人、ホテルリッツカールトンソウルのTobb Harris総支配人、ロッテホテルのユ・ヨンサン総支配人、ソウルヒルトンホテルのBrian B.Connelly総支配人、グランドハイアットホテルのパク・ソンジュ副総支配人、JWマリオットホテルのMichael Nisky総支配人の8人

 緊張してインタビューをうまくこなせないオ支配人は、背後でクスクス笑っている従業員たちに向かって怒鳴る。
「ソ支配人はどうした? ソ・ジニョンを呼べ!」

 従業員通用口から駆け込んでくるソ・ジニョン。通路を通り、誰彼に気さくに声をかけながら、女子更衣室の自分のロッカーへと。

 ソ・ジニョン役のソン・ユンアは才色兼備の女優として有名らしいですね。熊谷真美に似てるかな。頭が長いのでひっつめ髪はあまり似合わないような気がする。

 ジニョンが身支度を整えているとトランシーバーが鳴る。
「オ支配人がお呼びです」
「死んだと言って!」
のやりとりが笑える。まさに戦場といった朝の風景。おびただしい数の従業員が出入りしていて初めて見たときは誰が誰だかわからなかったけど、見返してみると、ああ、あの人がここにいるあそこにいる、とわかってうれしい。

 ルームサービス用厨房のすみで電話を受けていた従業員がいきなり日本語になるのでびっくり。日本人客の注文を受けていたのね。ジニョンもあとで日本人客と日本語で会話するシーンがあるけど、「はーいヤマモトさん。まったいらしゃいましたね。ほんとにうれしですよヤマモトさん」と、英語の流暢さに比べて日本語はいまいちかな。

 厨房。戦場のようにあわただしく料理を作る風景。料理長は故・小松方正に似ている(演じているミョン・ゲナムは窪塚洋介の映画「GO」にも出ている役者)。出来上がって運ぶばかりの料理が全部オシャカになるという緊急事態に適確かつ迅速な判断をくだし、ミスした料理人をクビにしてしまう。仕事ができて厳しい人なんだということがわかるけど、クビになった料理人の女の子はその後どうなったんだろう。気になる。

 遅刻してあわてて走っていく飲食部の従業員アン。ミスをした従業員に減点するぞと恫喝するオ支配人。女性客に「奥様」と言ってしまい、「独身だけど」と切り返されるベルボーイ(お客様と呼ぶべきですね)。鏡の前で20分も油を売っているイ・スンジョン支配人。

 従業員にやる気と実力はあるだろうに、ちょっとずつ歯車が狂っていて、うまく噛みあっていないなと思わせる展開。ホテリアーたちが美しい旋律を奏でるか不協和音を撒き散らすかは総支配人という指揮者しだいなのね。社長夫人が夫に言う「笑ってよ。ホテルマンには笑う権利しかないんでしょ」の言葉に、自分のプライドを捨てて客のサービスに徹するという彼らの仕事の厳しさが凝縮されている。

 それにしてもジニョンよ、業務連絡を客に聞こえるような大声で怒鳴りながら廊下を歩いてはいけない。しかも内容は客のプライバシーに関すること。会話の相手は客室担当のイ支配人(樹木希林に似てる)。
 業務連絡用のトランシーバーを机に置いて、「あら? どうしたのかしら。聞こえないわ。あなた私の声が聞こえる?」と故障の振りしてクレーム処理から逃げてしまう。コミカルなキャラでなんだか憎めない。このトランシーバーは今後、緊急事態を告げたり、肝心なときに邪魔な連絡を入れたりと、重要な小道具になる。

 客のひとりひとりを大切にし、誠意ある対応をするチェ社長。そこへ正面玄関に黄色いフォードのスポーツワゴンで乗りつけ、不良っぽい青年登場。
 エラソーにベルボーイにキーを投げ、ホテルの雰囲気に合わないどこか崩れた感じで入ってくるさまは、これから一悶着起こすチンピラかと思った。が、社長との会話で息子のヨンジェだったんだとわかる。
 息子を甘やかさず、ベルボーイから勤めさせようという親心が素晴らしい。なのに親の心子知らず。よくあるパターン。

 ホテル開業30周年記念パーティーの開会時刻が迫っているというのに、料理が出来ていなくてパニック。ダメになった料理を作り直し、やっと完成して運ぼうというときに、ワゴンをバルブに引っ掛け、噴出した蒸気を浴びて料理人が大火傷。それをかばった料理長まで腕に火傷を負ってしまう。なかなか波乱万丈の幕開け。

 宿敵である漢江ハンガン流通のキム・ボクマン会長と娘のユンヒ登場。キム会長は吐く言葉吐く言葉すべてがイヤミでできているオッサンで、こいつ何かしでかしそうだぞと期待充分。そんな父親にユンヒは終始ふてくされてうんざりした様子。

 やっとパーティーが始まり、壇上で社長の挨拶の間、テーブル間をせわしなく動き回り、水を注いだりフォークを置いたりする飲食部の従業員たち。
 普通、こういうときって壁際で控えてない? 客も落ち着いて聞いていられないと思うんだけど。それにしても韓国語は日本語に似ているなあ。「30周年記念パーティー」はほとんどそのままの発音だった。

 仕事が一段落し、ひとり厨房へ戻る料理長。机に飾られた写真立てに見入る。釣り上げた魚を手に笑っている料理長とひとりの男の写真。料理長は写真の男に語りかける。「お前が逃げたおかげで俺は大迷惑だ」。おお、意味深な言葉。

 そこへ駆け込んでくるジニョン。怪我の具合を心配する彼女に「大丈夫だ。味噌も塗ったし」。おいおい、火傷に味噌はいけませんぜ。そういや韓国ではこういった民間療法が盛んだとか。ちなみにDVDのセリフでは味噌ではなく薬になっている。

 写真の男ハン・テジュンから連絡はないのか、いまだ消息不明かとジニョンに尋ねる料理長。ジニョンとワケありの関係だったのね。ごまかして立ち去るジニョン。ますます意味深。ハン・テジュンって誰なんだ!?

 祝賀パーティー会場ではキム会長がチェ社長にホテル売却を持ちかけている。残りたければ顧問にでもしてやると30周年記念の場であまりにも侮辱的な申し出。さすがに温厚な社長も腹に据えかねた様子だが、「最悪の冗談を聞いたと思っておくよ」とあくまで紳士的な返答。

 ボディガードの目をかいくぐり、逃げ出すユンヒ。細い柱の陰に隠れるが、どう見ても向こうから丸見えだと思うんだけど。こちらを見てるボディガード。覗き込むユンヒ。ほら、目線が合ってるってば(笑)
 従業員用通路に逃げ込んでも、すれ違う従業員が誰何すいかしないのはなぜ?(笑)

 タイムカード挿しのそばを通り過ぎるユンヒ。巨大なカード挿しだ。これだけの数の従業員によってホテルの運営が成り立っているんだなあ。

 ボディガードに見つかりそうになり、あわてて男子ロッカールームに逃げ込むユンヒ。座り込んでジーパンを穿こうとしているヨンジェ。二人が初めて出会うシーン。
 たかがベルボーイと見下しているユンヒをヨンジェは車で送ってやることに。上はベルボーイの制服を引っ掛けたまま。おいおい、ちゃんと着替えて行けよ。

 娘の携帯に電話し、学校の図書館へ行くという言い訳にとりあえず納得するキム会長だが、従業員たちの目もはばからず、しっかり見張っておけとボディガードに蹴りを入れるさまはヤクザそのもの。お~コワっ。

 友達ウンジュが店番をしているおもちゃ屋へ行くユンヒ。相手にされてないのに外で粘り強く待つヨンジェ。この店で扱っているグッズのセンスはどう見てもよろしくないけど、そういうチープ感がウンジュのキャラに合っていると言えば言える。

 ヨンジェ、たぶん一目惚れだったんだね。初めて見たときはユンヒに惚れたのか、可愛いコなら誰でもいい、ただの女好き野郎なのかわからなかったけど。

 レストランの食器倉庫。懐中電灯で照らしながら皿をチェックするオ支配人。そこへ今朝遅刻したアンが減点しないでくれと直訴。昇進試験を前に必死です。色仕掛けでたらしこもうとするが、居残りでナプキンを折らされていた飲食部のウェイター、ジョンシクが物音に気づいて未遂に。あわてて着衣を直す二人。乱れてますなあ(-_-;)

 ウンジュをヨンジェに送らせて自分はさっさと帰るユンヒ。どうも無防備だね。知らない男の車に乗ってはいけません。ユンヒたちは最近の韓国の自己中心的な若者像の象徴でもあるらしい。さすがの儒教の国韓国でも、モノが豊かになって情報があふれるとこういうコが増えてくるんでしょう。

 帰宅したジニョンがベッドに倒れこむ。時計は午前3時半。枕元には社長を囲んで従業員みんなで写した写真が。二人だけ目で会話してるジニョンとテジュン。仰向けになったジニョンの胸が不自然なほど盛り上がってるのは自前? と余計なところに目が行く(^^;) テジュンに電話をかけるが相手は出ない。

「電話に出てよハン支配人。私から逃げて楽しい? ラスベガスがそんなに楽しい?」
 電話の向こうラスベガスでは、一人の女の子がそこらじゅうをかき回して家捜し。冷蔵庫から金を見つけると、うれしそうに外へ。泥棒というより、親の金をくすねた不良少女が遊びに行くような感じ。

 そしていよいよハン・テジュン登場。ワイパーが動いて雨が降っているのに車の幌をしていない。壊れているんだろうなあ……ということで、さっきの女の子の存在といい、彼の暮らし向きがあまり恵まれたものではないことがわかる。

 ホテルのバーでカクテルをつくるテジュン。「スクリーミン・オーガズム」という何やらあやしげな名前のカクテルに「きっと日本人だ」。おいおい;日本ってそんな風に見られてるの? 買春ツアーに繰り出すおやじってまだいるんかい。

 帰宅したテジュン、床に散乱した郵便物を拾い上げ、ジェニーの名を呼ぶ。ああ、さっきの女の子ね。ということは、どういう関係? 年齢はうんと離れていそうで恋人と同棲って雰囲気ではないし……。いずれにしても厄介ごとを抱えていることには間違いないみたい。

 郵便物(請求書らしい)を読んで、焦ったようすで電話をかけようとするテジュン。でも電話は繋がらない。たぶん料金滞納で止められたんだね。
「私よ、ソ・ジニョン。電話くらいしてくれたっていいでしょ。ひどいわ。私を置いて楽しい?」

 留守電でジニョンの声を聞き、微笑むテジュン。電話のかたわらにジニョンの部屋にあるのと同じ写真が飾られている。二人の絆を感じるひとこま。

「電話も切れちまったよ」
 放り投げた請求書の束がテジュンの上に降ってくる。電話をかけたくてももうかけられない。どんどんジニョンから遠ざかってゆく自分にやりきれない想いで目を閉じるテジュン。

 ソウルホテルの朝。裸で女とベッドで眠る総支配人のところへ呼び出しの電話が。総支配人はホテルに寝泊りしてるのか。このシーン、初めて見たときは、オ支配人がアンとあの続きをしちゃったのかと思ってしまった。いずれにしても、オ支配人とアン、総支配人と女従業員(らしい。制服が床に散らばっている)のエピソードで、生臭いドラマだなあ……と最初はちょっと引いた。美しい人たちのベッドシーンは歓迎なんだけどね。

 工事をして新しい施設(のちに印象深いエピソードを生み出すバー カサブランカ)を建てているが、経営難の噂が流れ、追加の資金貸し出しに難航していて経営状態がかなり悪いことがわかる。資金調達のメドが立ってないのに工事にかかっちゃうものなのか?
「うちには3000億の財産がある。胸を張って仕事をしろ」と総支配人を叱咤する社長。だが、お金にアバウトなあたり、経営にはあまり向いていないのかもしれない。

 さぼってベンチで居眠りするジニョン。目が醒めて顔を上げると社長が。あわてて立ち上がろうとすると、社長は笑って自分も一緒に休憩。話のわかるおじさんだな。ハン・テジュンとは連絡を取っていないのか、とここでもジニョンはテジュンのことを聞かれてしまう。

「いえ、だいぶ前に切れました」と、口ごもりながら話すジニョン。
 テジュンを去らせたことを後悔する社長。「あのときはそうするしか仕方なかったんです」とジニョンに慰められるが、テジュンが企画した“ビジョン21”を進めるべきだった、彼さえいれば……と、失ったものの大きさを悔やむ。

 キム会長が再び訪れ、ホテル引渡しを求める。融資してくれる銀行はないぞ、俺の気持ち次第でこれを回せる、と手形の束を見せて脅す会長。さては銀行に手を回したのはあなたですね~? 激昂して左胸を抑える社長。

 キム会長が帰ったあと、ビデオでハン・テジュンの“ビジョン21”のプロモーション映像を見ながら、社長はテジュンの人事ファイルを開ける。と、そこには辞職書と書かれた封筒が(韓国では辞表とか辞職願の代わりにこう書くのね)。
 辞表を破り、人事ファイルになにやら書き込むが、字幕はプロモーションのナレーションを表示しているので、何を書いたのかわからない。ネット配信でもDVDでもそうなってたけど、ここは社長の書いたことを訳すべきだよね(-_-;) 
 後でわかるけど、「総支配人に任命。アメリカに連絡を」と書いている。
ところでこのナレーション、リジョート(リゾート)、フランチャイジュ(フランチャイズ)と、外来語の発音がなんか幼児語っぽくて笑えるな~。

 社長は心臓麻痺で亡くなり、人事ファイルに書いた言葉が遺言となる。葬儀では白い菊を手向けたりして日本の葬式に近い感じだが、ヨンジェが被っている黄色い長細い頭巾がちょっと違和感あって力が抜ける。

 葬儀に出席したあと、呆然とたたずむ社長夫人(口を閉じるのも忘れている、という演技がなかなか)の後姿を見つめながら、自分の息のかかった総支配人に指示を出すキム会長。いよいよ乗っ取りに乗り出すわけですね。

 父親のようだった社長が亡くなったのだから喪章をつけようというみんなに、オ支配人が客の印象を考えろと言って噛みつく。正論なのかもしれないけど、この人といいキム会長といい、ちょっとガラ悪すぎて引いてしまう。

 裏切り者の総支配人は辞めてしまい、債権者が押しかけて、いよいよ危機的状況を深めるソウルホテル。このホテルは夫の人生そのものだとして、社長夫人はみずから社長になることを債権者たちの前で宣言する。
 ジニョンにテジュンの人事ファイルを渡し、アメリカに行ってテジュンを連れて帰って欲しいと頼む社長夫人。

 さて、ソウルホテル買収を目論むキム会長に部下がナンバーワンの企業ハンターを推薦する。シン・ドンヒョクの登場ですね。イヨッ、待ってました!

 3年間で9件のM&A(Mergerand Acquisition=企業の合併・買収)成功例。その半数は数億ドルを超える取り引き。ホテル専門。ハーバード大卒でウォール街で経験を積んだ実力者。現在ラスベガスでホテル合併を推進中。

 これでもかと連なる華麗な経歴。そしてアメリカの経済雑誌に載ったスマートな紳士然とした写真。
おお、祝・初登場~!
いよいよね。これからね。これからだわ。ドキドキわくわく。

 夜のラスベガス上空を飛ぶヘリ。PDA(Personal Digital Assistant=携帯情報端末。昔の電子手帳の進化したもの)でビジネスのスケジュールを確認する手がまず映り、ヘッドフォンをつけている横顔へ。きゃ~、美しいわ~!
 
こんな暗いとこで小さな画面見てると目が悪くなるよ~。あ、だからメガネかけてるのか(^^;)


 刑務所の格子扉が開き、暗い廊下を足早に歩く長身の男。ブランド物のアタッシェケースを持った相棒のレオも一緒に歩いてるけど、このときはまだ顔が見えず、誰が誰だかわからない。ただただ私は長身のドンヒョクに目が釘付け。ときどきメガネが光って見えるのがまたいい。
 

 机を挟んで囚人らしいアメリカ人の男に向き合い、横柄にふんぞりかえって座ると、書類を投げ出し、斜め下からすくいあげるように見据える。
その冷たい目。


うひょ~っ、たまりません。と、喜んだとたん終わっちゃった。え~ん、そんなのあり?
出演はたったの数十秒でした(ToT)

←あまりに出番が少なかったのでオマケ(次回予告より)
 次回は第2話「さようなら ラスベガス」。

第2話へ

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