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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その213) 縕 縡 縒 縟 縋

2015年10月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その213)です。
<縕:ウン、オン、おくぶか(い)、ふるわた
・おくぶか(い):縕奥(ウンオウ・ウンノウ)=蘊奥
・ふるわた:縕著(ウンチャク)=くずあさ・古い絹綿を中に入れた服、縕緒(ウンチョ・ウンショ)=粗悪な服、縕火=束ねたくず麻につけた火 縕絮(ウンショ・ウンジョ)=わたいれ、縕袍(注)
・その他:縕色(ウンショク)=赤色と黄色の混じった色=樺色 (*「縕」には「ウン」音で「赤い、赤」の意。また、「オン」音で「赤黄の間色」の意あり)←大漢和のみ所載の熟語。赤・黄の混じった色であれば「オンショク」と読むべきだと思うが・・・。他の3辞典には当該熟語記載なく、詳細不詳。
(注)「縕袍」:漢検辞典のみ「オンポウ」、大漢和・字通・大字源・漢字源は「ウンポウ」。「袍」は、字通(=ウンポウ)以外は「オンポウ」。
<縡:サイ、こと、いき :こと・いき=邦語  気息、生命の意。
・縡(こと)切れる・・・息が切れる意   *音熟語見当たらず。
<縒:シ、サク、ふぞろ(い)、みだ(れる)、よ(る)、よ(り)
・ふぞろ(い):参縒(シンシ)=参差
・みだ(れる):縒綜(サクソウ)=みだれる
・よ(る)、よ(り) :邦語。
<縟:ジョク、かざ(り)、わずら(わしい)、くど(い)> ←漢検辞典では「くど(い)」訓なし。意味欄にはあるが・・・。
・かざ(り):縟綵=縟采=しげくかざり色どる・文章などを彫琢する、縟旨=修飾の多い文旨
・わずら(わしい):縟礼、繁縟、紛縟
・くど(い):繁縟、縟旨 
・その他:(あや、いろどり)*縟麗=はでやかなこと・あやがあってうるわしい・こまやかに飾って美しい(大)、飾りたてる(字)。 *(おおい、しげし)縟毛=密生した毛
<縋:ツイ、すが(る)
・すが(る):縋下(ツイカ)=すがって下りる、縋出=縄にすがって外に出る、縋城=城壁を縄ですがり下りる、縋登=綱でよじ登る
・その他:(なわをかける、たれる意)縋腰=腰に垂れる、縋縄=縄かけ

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熟語の読み・一字訓読(その212)綟 緘 緤 緞 緡 縊

2015年10月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
この回から、漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してみることにしました👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その212)です。
<綟:ライ、レイ、もえぎいろ、もじ、もじり> *「ライ」は呉音。熟語なし。 
・もえぎいろ:綟綬(レイジュ)、縹綟(ヒョウレイ)、麻綟=麻のもえぎ色のもの
・もじ、もじり:(邦語)綟摺(もじずり)草=草の名。ねじばな。綟木(レイボク)=樹木の名(形がねじれている樹木)
*綟網(もじあみ) <綟子(もじ>)、 綟(もじ)
<緘:カン、と(じる)、とじなわ、てがみ>
・と(じる):緘口、緘恨=緘怨=うらみを封じこめる、緘黙、緘秘=とじてかくす、封緘
・とじなわ:緘縄=棺の縄、緘縢(カントウ)=とじからげる *「諸々の奢飾の物は、皆、名々、緘縢し、敢えて陳設せず。京師喪震す。」(後漢書)
・てがみ:緘愁=手紙で相思の情をいう、緘音=緘翰=手紙、緘書=封書、緘素=手紙、緘札
*下つき:開緘、啓緘、封緘、瑶緘
*緘愁:漢字源では「心配事を手紙に書き、封をして送ること」 *「瑶緘」=瑶函=瑶簡=①書物を入れる美しく立派なはこ ②転じて、他人の手紙をうやまっていう言葉。
<緤:セツ、きずな、つな(ぐ)> *字通は掲載なし。
・きずな:(=「紲」に同じ)
・つな(ぐ):(=「繫」に通じる)
*他に、「ひも=緒」の意味あり。   
<緞:タン、ダン、ドン> *「ドン」は慣用音 *漢字源・大字源では、タン(漢音)ダン(呉音)、ドン(唐音)
緞子(ドンス)、緞帳(ドンチョウ)、緞疋(ダンピツ)=絹織物の総称、緞囊(ダンノウ)=絹袋の一種、絨緞(ジュウタン)、緞通(ダンツウ)=段通=厚手の敷物用の布地。絹緞(ケンドン):(広辞苑)柞蚕糸を使って、地合いを絹紬より密に織った紋織物。 綢緞(チュウタン)=絹織物・絹布
<緡:ビン、ミン、いと、さし> *ビン(漢音) *ミン(呉音):熟語なし
・いと:緡綸(ビンリン)=つり糸。釣緡、糸緡
・さし:緡銭=銭さしに貫いた銭、緡繦(ビンキョウ)=銭を貫くなわ=ぜにさし 
緡緡(ビンビン)=無知なさま(大)、心知の働きのないさま(字)・・・(荘子:「緡緡として愚の如く、昏の如し・・・」
<縊:イ、くび(る)、くび(れる)、くく(る)>
・くび(る):縊殺=くびを絞めて殺す、縊り殺す、縊刑=しめころす刑罰、絞刑
・くび(れる)
・くく(る):縊死=くびをくくって死ぬ、縊頸=くびをくくる、縊痕=くびをくくった縄のあと
*自らくびるを「縊(イ)」、他を縊るを「搤(ヤク)」という(字通)*「搤」:この場合、「くくる」意だが、現行読みにはナシ。

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熟語の読み・一字訓読(その211) 緇 綽 綫 綢 綸

2015年10月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します・・・って、まだ下書きとして10回分ぐらいあるので、その配信を再開し始めます・・・残りの漢字も手書きでは書きとめてあるのですが、ワープロ打ちしてから開示するので、ちょっとその作業に時間がかかります。
●一字一字覚えようとするのはムリがあります・・・こういう熟語や音読み・訓読みがあるんだなということを理解するようにしておけば良いと思います。(そのうち、頭の中に残るようになります、たぶん。)

●熟語の読み・一字訓読(その211)です。
<緇:シ、くろぎぬ、くろ、くろ(い)、くろ(む)>
・くろぎぬ、くろ、くろ(い)、くろ(む):緇衣=黒い衣・僧侶、緇素=黒と白=僧侶と俗、緇墨=黒色、緇麻=黒麻、緇冠=黒い冠、緇布=黒い布、緇林=暗く茂った林・読書する所、緇帷=黒い帷(大)・暗く茂った森の喩え(字)、緇涅(シデツ)=黒まる・黒色に染まる、緇衲(シトウ)=僧侶 (*広辞苑ほかでは「シトツ」読み)
*「緇」のみで「僧侶、僧衣」の意味あり。
*緇廬(シロ)=寺院、*緇叟(シソウ)=老僧・年よりの僧
<綽:シャク、ゆる(やか)、たお(やか)>
・ゆる(やか):綽綽=綽裕=ゆったりしたさま、ゆるやかで迫らないさま、綽然、綽態=ゆったりとしなやかな態度 
・たお(やか):綽態、綽約=①柔弱なさま ②やさしく美しい・しとやかなさま
*綽名=綽号=あだな=渾名 *綽立=正しく立つ=端立
*綽楔(シャクケイ)=善行をほめ表す方立=旌表する(字) *綽異=はなはだ平凡でない(大)・傑出する(字) *綽見=望見する *綽趣=趣致に富む
<綫:セン、いと、すじ>
いと、すじ:綫縷=細い糸、綫条=糸とすじ、綫車=糸車、綫溜=糸すじのようなしたたり(大)・狭い流れ(字) 
*綫麻=大麻、、綫民=スパイ、綫画=線描き、綫香=線香 
<綢:チュウ、まと(う)、まつ(わる)、こま(かい)、こみあ(う)>
・まと(う)、まつ(わる):綢繆=①まといからむ・まつわりつく(②奥深いさま ③連続するさま ④繁密なさま)
・こま(かい):綢密=稠密=①こまかく茂る・しげく集まる ②こまかい・こまやか(=綢緻=緻密) *綢緻=立派な・美しい(大)
・こみあ(う):綢繆④
*綢絹=つむぎ織のきぬ(大)・つむぎ(字) *綢緞(チュウタン)=絹織物・絹布
*綢衣=絹の着物 
<綯:トウ、な(う)、よりあわ(せる)、なわ>
・な(う):綯絞=しめる、綯首=首を絞める=絞罪、絞首刑(字)
・よりあわ(せる):索綯=なわなう
・なわ :絞綯、布綯、茅綯・・・
<綸:リン、カン、いと、おさ(める)、つかさど(る)、おびひも>
・いと:綸言、綸旨、綸音、綸宣  
・おさ(める):綸経=天下を治める喩え=経綸
・つかさど(る):綸閣=詔書を掌る中書省。内閣。
・おびひも:綸巾(カンキン)=①青いおびひもでつくった頭巾 ②風流人のかぶる頭巾 *字通は「リンキン」 綸綬=青色のくみひも
*綸理=すじみち、倫理 (「倫」(みち)に通じる)

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熟語の読み・一字訓読 (その210) 綏 絽 綮 綦 綣 綵 

2015年10月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その210)です。
<綏:スイ、タ、たれひも、やす(らか)、やす(んずる)>
・たれひも:垂綏、授綏、執綏、綏章=旗先の飾り=綏旌=垂旗 *車上に立てる旗のたれひも、車に登るときにとるひも
・やす(らか):綏肆(スイシ)=安らかでほしいまま・ゆるやかでゆっとり、綏理=安らかに治める、綏寧=やすらか、安んずる、綏世=やすらかな世
・やす(んずる):綏安、綏靖、綏定、綏遏(スイアツ)=安んじとどめる、綏撫・・・、綏遠=遠い地方を鎮め安んずる、綏氓(スイボウ)=民を安んずる
*綏視(スイシ、タシ)=平衡よりやや下方を見る *「国君は綏視し・・・」
 (字通「スイシ」=(垂に通じる)、大漢和「タシ」=垂に通じるとしながらも声符が「妥」だからか???)
*綏服=五服の一。王者の政教に安んじて事に服することの意。
<絽:リョ、ロ、しまおりもの>
・しまおりもの:熟語なし。
<綮:ケイ、はたじるし、かなめ>
・はたじるし:大・字通とも熟語なし。
・かなめ:(大・字通に、この読みなし)肯綮、綮肯、綮要=要領
*綮=筋肉の結ばれたところ(大漢和)、①結び目・肋骨の結び合うところで急所の意味で使う、②はたじるし・しるしの布を結びつける(字通)
<綦:キ、あやぎぬ、もえぎいろ、くつかざ(り)>
・あやぎぬ:綦巾=もえぎ色のあやぎぬ、綦綺=あや・斜織りの織物
・もえぎいろ:綦巾、綦組=文采のあるくみひも、よもぎ色のくみひも
・くつかざ(り):覆綦(字通)、「綦、履下飾也」(大漢和)
・その他:(期、極と通じ、「きわめて」「きわまる」意あり)綦重=きわめて重要な、綦多=きわめて多い、綦谿(キケイ)=きわめて深い
<綣:ケン、まつ(わる)、ねんご(ろ)>
・まつ(わる):(対象外漢字でしか熟語なし)
・ねんご(ろ): 
*綣領=皮のえりまき 
<綵:サイ、あやぎぬ、あや>
・あやぎぬ:綵衣、綵綾=あやぎぬ、綵段=あやぎぬの段物、綵勝=立春の日の婦人の髪飾り(字通)、あやぎぬで作った婦人の頭の飾りもの
・あや:綵雲、綵霞、綵毫=美しい筆、綵桷=色どったたるき、綵虹、綵藻、綵縷=色糸、綵纛(サイトウ)=美しい大はた、綵帛=美しいあやのあるきぬ(錦)
*綵花=造花=綵華

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熟語の読み・一字訓読 (その209) 絖 絎 絮 絏 綉 絛

2015年10月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その209)です。
<絖:コウ、わた、きぬわた、ぬめ>
・わた、きぬわた:(「(わた)」に同じ。) 大漢和・字通には熟語なし。
・ぬめ:(邦語:光沢のある、書画をかく絹) 絖本(コウホン)=書画をかくのに用いる絖(ぬめ)。絖にかいた書画。・・・広辞苑から。
*「綜絖(ソウコウ)」=織物製造の際、緯糸を通す杼道を作るために経糸を上げさせる道具。主要部を絹糸・・・で作る。(広辞苑)・・・「わた、きぬわた」に該当するかも。
<絎:コウ、へり、ぬ(う)、く(ける)>
・へり:(=縁)
・ぬ(う) :熟語なし。
・く(ける):邦語 
<絮:ショ、ジョ、わた、わたいれ、くど(い)> *「ジョ」は慣用音。
・わた:絮縷(ジョル)=わたといと、絮(ジョコウ)=わた、絮帽(ジョボウ)=わた帽子、絮花=綿花、また、綿のような花=柳の形容
・わたいれ:絮衣=綿入れの着物=絮袍
・くど(い):絮語、絮話、絮説
*絮雪=柳の花の形容=柳絮 
<絏:セツ、きずな、しば(る)> =紲 (字通)
・きずな:紲絏(セツセツ)=きずなにつなぐ
・しば(る):縲絏(ルイセツ)=しばる
<綉:シュウ、ぬいとり> =繡と同字(字通)
・ぬいとり:綉鞋(シュウアイ)=ぬいとりしてある婦人のくつ、綉襖=ぬいとりをしたうわぎ、綉窓、綉帯、綉飾=ぬいとりをした飾り
<絛:トウ、ジョウ、さなだ、うちひも、くみひも> (大漢和には「タウ、トウ」音のみ。字通:字なし。)
・さなだ :絛虫(トウチュウ)=さなだむし *「ジョウチュウ」は慣用読みか・・・。
・うちひも:絛縄(トウジョウ)=書札を束ねるひも、絛辮(トウベン)=うちひも、馬絛(バトウ)=馬のはらおび
・くみひも:絛糸(とうし)=くみいと

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熟語の読み・一字訓読 (その208) 紕 紮 紲 紿 紵 絆

2015年10月05日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その208)です。
<紕:ヒ、かざ(り)、かざ(る)、あやま(り)>
・かざ(り)・かざ(る):縞冠素紕=縞冠と白糸の縁かざり、紕飾=ふちかざり
・あやま(り):紕繆=あやまり・たがう、紕越=あやまり、紕戻=あやまり、紕漏=錯誤、紕僻=あやまり
*字通:くむ(ひもでくむ、ぬう)、へりかざり、ふちかざり、毛織物、績苧うみお の読み・意あり。
*「肩紕う(かたまよう)」:広辞苑:着物の肩のあたりの糸が乱れ破れる。大言海:布帛の経緯(たてよこ・ヌキタテ)、片寄りまがう、また、皺よる
<紮:サツ、たば(ねる)、から(げる)、とど(まる)>
・たば(ねる)、から(げる):結紮、紮緊=しっかりむすぶ、紮脚=脚をしばる、紮縛=しばる、紮裹(サッカ)=包む
・とど(まる):紮営=駐屯・宿営、紮兵=駐在兵、紮住=営を張って駐箚する。
<紲:セツ、きずな、つな(ぐ)>
・きずな:繋紲、銜紲・・・
・つな(ぐ):羈紲、紲絏=つなぐ
<紿:タイ、あざむ(く)、ゆる(む)>
・あざむ(く):欺紿(ギタイ)・・*「詒(タイ)」に通ず。
・ゆる(む):(糸が古くなって弱る意)「紿、緩なり」・・・「紿(ゆる)い=緩い」
<紵:チョ、いちび、あさぬの>
・いちび、あさぬの:紵麻=真麻、紵衣=麻の布衣、紵絮(チョジョ)=麻くずの綿、紵布=麻布、紵縞=麻布と練り絹 *「あさぬの」はいちびで作る。
<絆:ハン、バン、きずな、ほだ(す)、つな(ぐ)>
・きずな:羈絆、絆縄(ハンジョウ)=ほだし、きずな、ほだしづな
・ほだ(す)、つな(ぐ):脚絆、絆驥=駿馬の脚をしばる・驥をつなぐ。絆縛=しばる・つなぐ。絆繋=つなぐ。絆拘=拘束する。*絆創膏

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熟語の読み・一字訓読 (その207) 糱 糺 紆 紂 紉

2015年10月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その207)です。
<糱:ゲツ、もやし、こうじ>
・もやし:熟語なし。
・こうじ:麴糱(キクゲツ)、糱麴(ゲツキク)=こうじ、 糱酒(ゲツシュ)=こうじで作った甘い酒(大)、甘酒(字)
<糺:キュウ、あざな(う)、ただ(す)> =「糾」
・あざな(う):糺結=まとわる、糺繚=めぐらす・・・
・ただ(す):糺明、糺黜・・・
<紆:ウ、ま(がる)、ま(げる)、めぐ(る)、まと(う)、まつ(わる)、むす(ぼれる)>
・ま(がる):紆委(左右にまがりくねる)、紆回、紆曲、紆行(うねりまがっていく)、紆折・・・
・ま(げる):紆余(=屈折)、紆屈・・・ *「まげる」は「かがめる」意。
・めぐ(る):紆周(めぐりまわる)、紆盤(山路などがまがりめぐる)・・・
・まと(う):紆纏(ウテン:まとう、まといつく)、紆佩(ウハイ:まといおびる)、
・まつ(わる):紆繞(ウジョウ:まといめぐる)=繚繞
・むす(ぼれる):紆鬱(①心がむすぼれて気がふさぐ②怒るさま③まがって深いさま)、紆軫(心がむすぼれて痛み憂える)、紆結(心がむすぼれて伸びない)
<紂:チュウ、しりがい>
・しりがい:馬紂(バチュウ)=しりがい、紂棍(チュウコン)=驢馬の後ろにつける横木
*紂王、夏桀殷紂・・・
<紉:ジン、なわ、むす(ぶ)、つづ(る)>
・なわ:熟語なし。
・むす(ぶ):紉佩(珮)=むすびつないだ佩(珮)、紉蘭(ジンラン)=蘭をむすぶ
・つづ(る):紉緝(ジンシュウ)=糸でつづる・修補する
・その他:(針の孔に糸を通す意)紉針(ジンシン)=「針に紉(ジン)す」

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熟語の読み・一字訓読 (その206) 糒 糜 糝 糯 糲

2015年10月03日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その206)です。
<糒:ヒ、ビ、ほしいい、かれいい、かて>
・ほしいい、かれいい、かて:糒脯(ビホ)=ほしいいとほし肉、糒醪(ビロウ)=ほしいいと酒、糒倉(ほしいぐら)=ほしいいを納めている倉、糒糧(ビリョウ)=ほしいいのかて、乾糒(カンビ・ほしいい・かれいい)、食糒、麦糒、米糒・・・
<糜:ビ、かゆ、ただ(れる)、つい(やす)、ほろ(びる)>
・かゆ:糜粥(ビシュク)=かゆ、芋粥、菜粥・・・*「糜」は濃いかゆ、「粥」は薄い粥。
・ただ(れる):糜沸=粥が煮えただれるようにみだれる、糜爛=ただれる・ただらす
・つい(やす):糜財=靡財=財産を費やすこと、糜費=浪費、莫大な費用・奢り使う
・ほろ(びる):糜散=消滅する・ほろびる。糜滅=やぶれほろびる・ほろぼす=糜没。
<糝:サン、シン、こながき、めしつぶ、ま(ぜる)、まじ(える)> *「糂」の古字。
・めしつぶ:糝食(サンシ)=こながき、(上)糝粉(サンプン、しんこ)=うるち米のこな、糝粒(サンリュウ)=こめつぶ
・ま(ぜる)、まじ(える):「藜羹、不糝(=糂)」=米・米粉をまぜない、 
*糝野(サンヤ)=米粒を野にまき散らすこと(雪景色の形容)
*糝糝(サンサン)=紛れ散るさま=紛散
*糝粉(シンこ)①うるち米を洗って乾かし、ひいて粉にしたもの。上質のものを上糝・上用粉という。②「糝粉餅(もち)」の略。
<糯:ダ、ナ、もちごめ>
・もちごめ:糯粟(ダゾク)=もち(ごめ)とあわ、糯米(ダベイ)=もちごめ、糯稲(ダトウ)=もちいね
<糲:レイ、ライ、ラツ、くろごめ、あら(い)、そまつ(な)>
・くろごめ:糲食(レイシ)=玄米食、糲糠(レイコウ)=玄米、糲粢(レイシ)=玄米ときび、糲粱(レイリョウ)=玄米とあわ、糲飯(レイハン、ラツハン)=玄米食、糲米(レイベイ、ラツベイ)=くろごめ・玄米
・あら(い)、そまつ(な):糲米=粗米、糲餐(レイサン、ラツサン)=玄米めし・粗食
*大漢和は「ラツ」音でも読んでいる熟語あり。
*漢検漢字辞典では「糲粢(ラッシ、レイシ)」「粢糲(シレイ)」「粗糲(ソレイ)」「疎糲(ソレイ)」の記載あり。
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熟語の読み・一字訓読 (その205)粲 粱 粽 糂 糅

2015年10月02日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その205)です。
<粲:サン、しらげよね、いい(めし)、あき(らか)、あざ(やか)、きよ(らか)、わら(う)>
・しらげよね、いい(めし):熟語なし。
・あき(らか):粲彰=明らかにあらわれる・・・「五色粲彰・・・」
・あざ(やか):粲蔚(サンウツ)=あやがあってあざやか。粲錯・錯粲=あざやかで美しい。粲爛(サンラン)=美しくあざやかなさま。粲麗(サンレイ)=あざやかで麗しい。
・きよ(らか):粲潔(サンケツ)=美しく清らか
・わら(う):一粲(を博す)、笑粲・・・
*粲然=①あきらか ②きよらか ③笑うさま *粲粲=①文彩が美しい ②爽悟のさま・あきらかに聡い
・その他:(みめよい意)粲花(サンカ)=みめよい花・・・言論・言葉が美しく立派なことの喩え・・・李白が春花に託して使った熟語の由・・・
<粱:リョウ、あわ、こくもつ>
・あわ:梁菽(リョウシュク)=あわと豆、粳粱=うるちの粱、高粱、黄粱、膏粱・・・
・こくもつ:粱稲(リョウトウ)=こめ(字通)、あわと稲(大漢和)
*粱肉=よい米とよい肉、粱飯=うまい米のめし、粱米=よい米。粱と米。
<粽:ソウ、ちまき>
・ちまき:粽子(ソウシ)=ちまき=角黍(カクショ・ちまき)、解粽、香粽・・・ 
<糂:サン、ジン、こながき、ま(じる)> *「ジン」は慣用音。
・こながき:孔子の「陳蔡の厄」で「藜羹、不糂」・・「糂(サン)せず」・・・こながきを作る意・・・
・ま(じる):「雑」「雜」と同じ・・・熟語なし。
*糂粏(ジンダ)=①ぬかみそ ②食品の名
<糅:ジュウ、ま(じる)、まじ(える)、か(てる)>
・ま(じる)、まじ(える):糅錯=あいまじること=錯糅=糅雜(雑)=みだれまじる、糅混=混合する、混糅、和糅、添糅・・・
・か(てる):(邦語=まぜあわせる)

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熟語の読み・一字訓読 (その204) 籤 籥 粤 粢 粳 

2015年10月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その204)です。
<籤:セン、くじ、うらな(う)、くし、ひご>
・くじ:当籤、抽籤、籤子=①くじ ②しるし・札、神籤(みくじ)
・うらな(う):神籤(シンセン)、籤語=予言・籤(くじ)の文句、籤詩
・くし:竹籤(チクセン) *竹をけずり物を貫くに用いるもの
・ひご:(大・字になし。邦語か・・・)竹籤(たけひご)
*牙籤(ガセン、ゲセン):象牙製の小さい札。書名を記して書物の帙の外に下げて目印とするもの。
 <2017.7.13追加・加筆>
 (漢検2)
 籤:セン くじ・ひご・くし
 意味:①くじ。おみくじ。ふだ。占いのふだ。「抽籤」「当籤」
    ②うらなう。ためす。
    ③かずとり。ものを数えるときの竹の棒。
    ④くし(串)。物をさし通す竹ぐし。
 下つき:牙籤(ガセン)・抽籤(チュウセン)・当籤(トウセン)
 大見出し:籤(くじ) 籤(ひご)〈御神籤〉・御御籤(おみくじ)空籤・空鬮(からくじ)竹籤(たけひご)抽選・抽籤(チュウセン)富籤(とみくじ)

 (大字源)
 籤題(センダイ):書物の表題。題簽。
 牙籤(ガセン):①蔵書の一つ一つを捜し出しやすいように付けた象牙製の札。②(俗)歯ブラシ。つまようじ。
 書籤(ショセン):書物の題名を記して張り付ける紙片や布片。題簽。
 漏籤・・・熟語掲載あるも意味掲載ナシ・・・

 *大字源では、「籤」の意味は、
  ①くじ。おみくじ。神意を問うて吉凶を占うのに用いる札。「籤詩」
  ②うらない問う。
  ③しるし。表題。「書籤」
  ④ふだ。また、書札によって上申する。「・・・投ㇾ籤・・・」
  ⑤するどい。同)尖。類)鋭
  ⑥つきさす。また、物を刺し通す、先のとがった細長い棒。

 *「牙籤」「牙箋」について
・広辞苑では、
牙箋(ガセン):「象牙で作った箋(セン)③」とあって、「箋③」のところに、「巻子本の軸や帙簀(ちす)の紐に結びつけ、または冊子に挿入し、検出の用に供する札。竹・木・象牙などで作り、書名や年号などを記し、その上部に孔をあけ、紐を通したもの。籤(セン)。」とあり、この意味では「牙箋」=「牙籤」となるようだ・・・。
また、「牙籤(ゲセン)」が別に掲載されており、そちらでは、
「牙籤(ゲセン)」:(ガセンとも)象牙製の小札。書名を記し、書物の帙(ちつ)の外に下げて目印とするもの。
とあるので、やはり「牙箋」=「牙籤」で良いようだ・・・。

 *その他
  漢検2掲載熟語「蠹簡(トカン): 虫が食った書物。」を調べていたら、
 「蠹簡を“籤整“”するを要す」(黄庭堅)という文章に出遭った・・・意味は不詳だが、おそらく、この「籤」は牙“籤”とか書“籤”とかと同様の意味の“籤”だろう・・・。

<籥:ヤク、ふえ> *籥=笛に似て短く3孔または6孔のふえ
・ふえ:籥舞、籥師・・・
・その他:(「鑰」に通じ「かぎ」の意) 籥動=かぎをうごかす、籥口=口を閉じて語らない・・・*「籥」にさらに他の意味もあるも略・・・
<粤:エツ、オチ、ここ(に)、ああ>
・ここ(に):粤若(エツジャク)=曰若(エツジャク)=ここに(発語の辞)
・ああ:熟語なし。歎息の声。「粤(ああ)」
・その他:粤宛(エツエン)=よく従う・よく従って逆らわない。 *「粤犬吠雪」
<粢:シ、きび、こくもつ、しとぎ、もち>
・きび:粢盛(シセイ)=神饌に供える黍稷、粗末な食事、粗食、糲粢(レイシ)=玄米ときび
・こくもつ:粢盛=神饌に供える穀物=粢食(シシ)
・しとぎ、もち:(「しとぎ」は邦語。神前に供える餅のこと)粢餅(シヘイ・しとぎもち)
・その他:(酒の意あり)粢酌(シシャク)=酒 *「粢」が「斉、斎」と通じ「さけ」「みき」の意に通じる由(字通)。
<粳:コウ、うるち、ぬか>
・うるち:粳稲(コウトウ)=うるちの稲、粳粱(コウリョウ)=うるちの粱、粳米(コウベイ・コウマイ)=うるち米、粳糧(コウリョウ)=米穀(字通)・うるちの食糧(大漢和)
・ぬか:(邦語。我が国では「糠(ぬか)」と同じく、「ぬか、あらぬか」の意で用いる。)

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熟語の読み・一字訓読 (その203)

2015年09月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その203)です。
<籃:ラン、かご、あじろごし>
・かご:揺籃、籃筐=かご・ざる、籃子=かご・ざる・把手のあるかご、
・あじろごし:籃輿=竹あみのかご・あじろのかご=竹轎
<籔:ソウ、こめあげざる>
・こめあげざる:籔箕(ソウキ)=米あげざる
*簍籔(ロウソウ)(=竹器)①頭に物を載せるときの、藁などを編んだ台。「籔(こめあげざる)」、②竹で編んだ四足の机(*古語で「おしまづき」)
<籀(籒):チュウ、よ(む)>
・よ(む):籀読=通読、 籀繹=抽繹、籀演=演繹・・・*「抽」は「読む」意(大・字)
・その他:(古代の書体)籀書、籀文=大篆(ダイテン)、
<籐:トウ>
*籘枕(トウチン)=籘製のまくら、籘榻(トウトウ)=籘の安楽椅子
<籟:ライ、ふえ、ひび(き)>
・ふえ:籟籥(ライヤク)=簫のふえ、籟竽・・・
・ひび(き):人籟、地籟、天籟、松籟、澗籟・・・
<籙:リョク、ロク、かきもの、ふみ>
・かきもの、ふみ:(適当な熟語なし? 字通に下付き熟語多数あるも不詳)
・その他①:「籙(ロク)」(=天子の策命、道家の秘文、未来記 などの意味あり)→籙図(ロクト)・図籙(トロク)=天の符命、秉籙(ヘイロク)=籙を秉る=天子の位につくこと→「籙を秉り、樞(枢)を握る」
・その他②:胡籙(やなぐい)、摂籙(セツロク・ショウロク)=摂政の異名。関白をもいう。

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熟語の読み・一字訓読 (その202)

2015年09月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その202)です。
<簟:テン、たかむしろ、すのこ>
・たかむしろ、すのこ:簟席=たかむしろ・竹席、簟子=竹席、簟床=簀の子、簟牀=竹の簀の子、簟褥=たかむしろの簀の子、露簟・・・
<簷:エン、ひさし、のき>
・ひさし、のき:簷宇=のき、簷雨、簷下、簷瓦、簷溜=簷霤(エンリュウ)=あまだれ、簷楹(エンエイ)=のき・・・
*簷馬(エンバ)=風鈴の類。
<簫:ショウ、ふえ、しょうのふえ>
・ふえ、しょうのふえ:簫鼓=簫と太鼓、簫洞、簫笳=簫と葦笛、簫吹、簫籟・・・
*簫鬆(ショウソウ)=管のゆるみ
*「簫」=小管を編み、参差して鳳凰の翼に象った管楽器(大漢和に図あり。「笙」とは異なる。)
<簽:セン、ふだ、はりふだ、しる(す)、みだ(し)>
・ふだ、はりふだ:簽子=付箋、簽注=䇳注、簽貼(=付箋)=はりがみ、簽掲(センケイ)=はりだし、札(ふだ)を貼ってしるしとする
・しる(す):簽記=書きしるす、しるし。簽押=簽字=簽名=署名。簽約=調印。簽書=署名する。
・みだ(し):(「ふだ、はりふだ」とほぼ同様)≒上記「ふだ・はりふだ」の熟語参照。
<籌:チュウ、かずとり、はかりごと、はか(る)>
・かずとり:籌算=計算、籌子=計算の道具、牙籌、籌馬=かずとり・・・
・はかりごと:籌画、籌策(筴)、籌略、籌謀・・・
・はか(る):籌議=計画する・はかる、籌国=国家の大事をはかる・・・

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熟語の読み・一字訓読 (その201) 篳 簍 篷 簣 簧 簪 

2015年09月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その201)です。
<篳:ヒツ、ヒチ、まがき、いばら、しば>
・まがき:(熟語なし)
・いばら:篳門(ヒツモン)=いばらの門(貧しい住居の意)。篳牖(ヒツユウ)=茅屋。 篳竇(ヒツトウ)=草廬(貧者の家)
・しば:篳路(藍縷)=しば(柴)の車、篳戸=枝折り戸、
*「篳域(ヒツイキ)」=の意。←「まがき」の意あるかも。
<篷:ホウ、とま、ふね、こぶね>
・とま:篷舟=篷船=とまをかけたふね、篷廠(ホウショウ)=とまぶきの舎
・ふね、こぶね:篷帆=舟の帆、篷檣=舟の帆、篷底=船中、船底などの意、篷窓=船窓
<簍:ロウ、ル、たけかご>
・たけかご:(小さい丸いたけかごの意)簍筐(ロウキョウ)=簍子=ざる・たけかご、簍籔(ロウソウ)=頭に物を載せるときの、藁などを編んだ台。「籔(こめあげざる)」
<簣:キ、あじか、もっこ>
・あじか、もっこ:簣籠(キロウ)=もっこ。一簣(の功)。積簣。簣進。覆簣。・・・ 
<簧:コウ、ふえ、しょうのふえ、した>
・ふえ、しょうのふえ:笙簧、吹簧、竹簧・・・
・した:簧誘(コウユウ)=巧みな口先でだます、簧舌=巧言、簧譖=簧口=讒言、簧鼓=簧惑=妄語で衆を惑わす喩え
<簪:サン、シン、かんざし、かざ(す)、はや(い)、あつ(まる)>
・かんざし:簪纓=かんざしと冠の紐、転じて高官のこと、簪裾=かんざしと衣の裾、転じて貴人・官吏のこと、簪笏=冠をとめるこうがいとしゃく、転じて礼服、官吏、任官する、官吏となる意、簪筆=①毛で飾った簪(*冠前にさす) ②官吏が筆を頭髪にはさむこと(下級官吏になることをいう)
・かざ(す):簪花=花を頭に頂いてかざすこと、頭に頂く花・かざしの花
・はや(い)・あつ(まる):盍簪・簪盍(朋友の相集まること)*「簪」ははやい(疾い)こと、「盍」は集合すること を意味する。一説に「簪」にも聚合の義あり。
*四字熟語:簪纓縉紳(官に仕えている人)

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熟語の読み・一字訓読 (その200)篪 篝 篩 簑 篥 簀 簇

2015年08月31日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その200)です。
<篪:チ、ちのふえ>
・ちのふえ:笙篪、鳴篪、吹篪、雅篪、・・・壎篪・・・ 「壎(ケン、つちぶえ)」
・その他:篪竹(チチク)=竹の名
<篝:コウ、かご、ふせご、かがり>
・かご:篝灯(燈)=かごで灯火を覆う、かがり火を焚く・燈火をつける(大)
・ふせご:篝灯(燈)、衣篝、香篝、薫篝、大篝=大きいふせご、篝筌=魚をとる竹器・うえ
・かがり:篝火(狐鳴)、篝光=かがり火の光、篝鑪=かがり火の鑪、篝灯(燈)・・・
<篩:シ、ふるい、ふる(う)>
・ふる(い):篩土=土ふるい、篩子(シシ)=篩斗=ふるい。竹篩。
・ふる(う):篩土=土をふるいわける(大)、篩落=もれる、篩揚(シヨウ)=簸揚
・その他 :篩酒=酒を酌む・酒を注ぐ。篩簾=すだれを洩れる=もれ日。篩骨、篩管、篩鑼(シラ)=①銅鑼の一種。②銅鑼を撃つこと・乱打すること(「篩鑼を為す」)。篩金=どら
<簑:サ、サイ、みの> *すべて(クサかんむりの)「蓑」で対応 。
<篥:リツ、リキ>
*篳篥(ヒチリキ、ヒツリツ)=楽器の一、*篥竹(リツチク)=竹の一種(中空でなく勁利。削って矛をつくるのに用いる)。
<簀:サク、す、すのこ>
・す、すのこ:簀牀・簀床=すのこだけの床、簀竹(サクチク)=すのこの竹、易簀(エキサク)=臨終(「簀」は、たかむしろ・す・すのこの意)
<簇:ソウ、ソク、ゾク、むら(がる)、あつ(まる)>
・むら(がる):簇生(ソウセイ)=むらがり生じる、簇火=むらがり燃える火、簇葉=むらがっている葉、簇擁=①むらがり押し寄せる・大勢押し寄せる ②むらがり守る、簇錦=美しい文章のこと。
・あつ(まる):簇酒(斂衣)、簇新=新しいものを多く集める
*簇簇(ソウソウ)=①むらがりつらなるさま ②むらがり集まるさま
*「簇」=ささだけ・小さな竹・小竹、「しんし・伸子・籡」の意もある。

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熟語の読み・一字訓読 (その199)箚 箋 箒 箏(筝) 箙 篋 篁

2015年08月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その199)です。
<箚:サツ、トウ、さ(す)、もうしぶみ、しる(す)>
・さ(す):箚青(サッセイ)←慣用読み。本来は「トウセイ」=針などで色素をさしいれる彫り物の一種。「文身」のこと。いれずみ・刺青
・もうしぶみ:駐箚=駐在
・しる(す):箚記=箚録=随想録
<箋:セン、ふだ、はりふだ、なふだ、ときあ(かし)、てがみ、かきもの>
・ふだ、はりふだ:短箋、題箋、付箋・・・
・なふだ:名箋
・ときあ(かし):箋注、箋釈=解釈、注解をつける
・てがみ、かきもの:華箋、花箋、長箋、箋紙、便箋・処方箋・・・
<箒:ソウ、シュウ、ほうき、は(く)、はら(う)> *「帚」の俗字
(略:大漢和・字通ともに、この字では熟語収録なし)
<箏(筝):ソウ、ショウ、こと、そうのこと、しょうのこと>
・こと、そうのこと、しょうのこと:箏曲、箏絃、箏手、箏妓、箏簫・・・
*①風箏=凧、いかのぼり、風鳶、紙鳶  *②風箏=風鈴
<箙:フク、えびら、やなぐい>
・えびら、やなぐい:矢箙(シフク)・・・「胡籙(やなぐい)」
<篋:キョウ、はこ>
・はこ:篋笥(キョウシ)=文書や衣類を入れるはこ、筐篋、筐扇=箱に納めた扇(→失寵の意)、筐匱=はこ、筐枕=はこまくら=箱枕・・・
<篁:コウ、たかむら、たけやぶ、たけ>
・たかむら、たけやぶ:幽篁、林篁、叢篁、篁逕=たけやぶの中の小徑、篁竹=たけやぶの竹、篁篠(コウショウ、コウジョウ)=篁竹と篠竹
・たけ:篁筍=たけのこ(の一種)

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