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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その228) 腆 脾 腓 腑 腥

2016年04月12日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その228)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<腆:テン、あつ(い)、てあつ(い)、おお(いに)> *漢検2には「おお(いに)」の訓読み掲載はナシ。
・あつ(い)、てあつ(い):腆額=厚顔、不腆、腆儀=鄭重な贈り物、腆厚=手厚いさま、腆志=てあつい志、腆贈洗腆、腆腆=食物の十分なさま
・おお(いに):腆愧(テンキ)=大いに恥じる、腆養=よく養う、腆黙=はにかむ、はずかしがって言わぬさま
 「洗腆」(既公開)
  <字通>洗腆:鄭重にもてなす。用例「・・・自ら洗腆して、致すに酒をもってせん・・・」
 <大漢和>洗腆:鄭重にもてなす。自ら食器を洗って膳を設ける。饗儀を鄭重にすること。「腆」は厚い、多い。
<脾:ヒ、ひぞう、もも> 
・ひぞう:脾肝、脾腎、脾病・・・*熟語多し。ほとんど「ひぞう」の意。
・もも:(“髀”に同じ。)「脾肉の歎」
<腓:ヒ、こむら、ふくらはぎ>
・こむら、ふくらはぎ:腓骨=すね、腓膊=ひざの後ろの肉・ふくらはぎ、腓腸=ひかがみ(=膝のうしろのくぼんでいるところ)、こむら
・その他:腓辟(ヒヘキ)=足を切る刑 *「腓」は足きりの刑の意。腓字=いとおしんで踏まずに避けて通る、庇愛する *「腓」はさける意。
<腑:フ、はらわた、こころ>
・はらわた:(五臓)六腑臓腑、腑臓、腑水=臓腑の水
・こころ :襟腑、心腑、肺腑(=こころ。心の中。) 
 *「肺腑」:(他に)天子の親族のこと・身内・ちかづき という意味もある。
<腥:セイ、ショウ、なまぐさ(い)、みにく(い)、けが(らわしい)> *セイ(漢音)、ショウ(呉音) *漢検2には「みにく(い)」の訓読み掲載はナシ。
・なまぐさ(い):腥風=なまぐさい風・血なまぐさいにおい・殺伐とした気配、腥鹹=生臭くて塩辛い、腥気=生臭い臭い・臭気、腥血、腥臭、腥汁、腥水・・・腥羶(セイセン)=生臭いこと、腥穢、腥汚、腥膩(セイジ)=生臭くあぶらぎっている
・みにく(い):腥聞(セイブン)=けがれた聞こえ、不品行の評判、醜聞、
・けが(らわしい):腥聞、腥徳=けがれた徳、腥穢=生臭くてけがれる=腥汚

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熟語の読み・一字訓読(その227) 胙 胝 胼 胚 胯 脯

2016年04月11日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その227)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<胙:ソ、ひもろぎ、そなえもの>
・ひもろぎ、そなえもの:胙肉(ソニク)=ひもろぎ、神に供えて祭が済んでから配る肉。胙餘(ソヨ)=お供え物の肉の余り=胙余 祭胙
<胝:チ、たこ、まめ、あかぎれ> 漢検2:「胝(たこ):・・・「胼胝」とも書く。」
・たこ、まめ:胝肩(チケン)=肩にまめができる 胼胝、胝攣(チレン)=肉がかがむ、重胼胝、瘢胝、累胝
・あかぎれ・・・(邦語)

 <参考>胼:ヘン、たこ、まめ、あかぎれ  漢検2:「胼胝(ヘンチ)」「<胼胝>(たこ)」
  胼攣(ヘンレン)=ひびが切れてかがまる、胼手(ヘンシュ)=あかぎれ、ひび 胼冒(ヘンボウ)=固いさま *「胼」に“固い”という意味あり。
<胚:ハイ、はら(む)、はじ(め)、きざ(し)> *漢検2には「きざ(し)」訓読み記載ナシ・・・。
・はら(む):胚胎=はらむ、胚孕(ハイヨウ)=懐胎=妊娠=妊孕
・はじ(め):胚胎=物事のはじめ
・きざ(し):胚渾(ハイコン)=物のめばえ、渾沌、漠然として弁別し難いさま
<漢検2記載熟語>胚芽、胚子、胚珠、胚胎、胚乳
<胯:コ、また、また(ぐ)、また(がる)>
・また:胯下、胯間、胯股(ココ)  *熟字・当て字<胯座(またぐら)
・また(ぐ)、また(がる):(“「跨」に通ず”とあり、「胯」での音熟語は見当たらず。)
<脯:フ、ホ、ほじし> *フ(漢・呉音)、ホ(慣用音) *この「ほじし」は薄く析(さ)いて味をつけないほじし *大漢和・字通「フ」音なし。
・ほじし:脯掾(ホエン)=ほじしを作るに巧みな属官、脯醢(ホカイ)=①ほじしとしおから ②人を殺してほじしやしおからにする、脯棗(ホソウ)=乾し肉となつめ、脯資(ホシ)=ほじしと糧食 ②転じて、後世、旅費の意。脯脩(ホシュウ)=ほじし、脯肉(ホニク)=ほじし、脯酒(ホシュ)=ほじしと酒、脯燔(ホハン)=乾し肉と炙り肉、脯糒(ホビ)=ほじしとほしいい(転じて、干からびて滋味うすい食物のことをいう)
  *「脩:シュウ、ほじし、おさ(める)、なが(い)」の「脩(ほじし)」は、肉をさいて薑桂などの味をつけて乾燥させたもの
  *「膊:ハク、ほじし、うで」の「膊(ほじし)」は、肉を打ちたたいて、物につけ乾かしたもの

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熟語の読み・一字訓読(その226) 聿 肛 肚 肭 肬

2016年04月10日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その226)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<聿:イチ、イツ、ふで、の(べる)、おさ(める)、すばや(い)> *イチ(漢音)、イツ(呉音)
・ふで:(音熟語見当たらず)
・の(べる):聿修(イッシュウ)=のべおさめる・先人の徳をのべおさめる、聿懐(イツカイ)=①述べて思う、②先王の美徳を修め人民を安んずる。聿遵(イツジュン)=のべしたがう
・おさ(める):聿修、聿懐
・すばや(い):聿越(イツエツ)=すばやく越える、「巉嶮を~す」。 聿皇(イツコウ)=軽くはやいさま
<肛:コウ、しりのあな、は(れる)>
・しりのはな:肛門、脱肛、肛管=直腸
・は(れる):(対象内漢字では見当たらず) 
<肚:ト、はら、いぶくろ>
・はら:肚腹、肚裏、肚裡、肚皮、肚痛、肚張、腸肚(=はらの意(漢字源))、小肚=下腹
・いぶくろ:肚脾=胃・胃の腑、羊肚=動物の胃(漢字源)
<肭:ドツ>
(漢検2)「膃肭」(オツドツ)=肥えるさま
(参考1)他の漢和辞典では「オットツ」「オツトツ」もあるが・・・
(参考2)「膃肭臍(オットセイ)」は、「膃肭」(←これが本来の、アシカ科のオットセイのこと)の腎臓のこと(漢字源)だったのが、我が国では動物名となっている(広辞苑)。
<肬:ユウ、いぼ、は(れる)>
・いぼ:肬贅=いぼ、こぶ、無用なもの=疣贅=贅肬
・は(れる):肬腫(ユウショウ)=はれもの、できもの

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熟語の読み・一字訓読(その225) 聆 耿 聚

2016年04月09日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その225)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<聆:リョウ、レイ、き(く)、さと(る)> *リョウ(呉音)、レイ(漢音)
・き(く):聆徳(レイトク=徳を聞く、聆悉(レイシツ)=ききしる、聆教(レイキョウ)=他人の教えを聞く、聆風(レイフウ)=風声をきく
・さと(る):聆聆(レイレイ)=さとる・了解する(漢検2)、明らかにさとる(大字源)、耳がさとい・飲み込みが早いさま(漢字源)、心にさとるさま(大漢和・字通)
<耿:コウ、あき(らか)、ひか(る)、ひかり>
・あき(らか):耿暉(コウキ)=あきらかな光=耿光、耿然(コウゼン)=心のあきらかなさま、光って明るいさま・心が晴れ晴れとするさま(漢検2)、
・ひか(る):耿耿(コウコウ)=、耿介(コウカイ)
・ひかり:耿光
・その他:耿直=真直ぐな、正しい、正直 耿節=かたい節操・かたく節操を守ること、耿命=立派な命令 
*「耿耿」=(大漢和)ひかるさま、輝くさま(他に、①寝られないさま、②小節のさま、③安んじないさま)、(字通)盛徳のかがやき、(漢字源)①小さくちかちかと輝くさま ②目がちかちかと冴えて眠れないさま  *漢検2:①明るくひかるさま・明るいさま ②思うことがあってうれえるさま
*「耿介」=徳がひかりかがやいて大なるさま、節操が固く自立している 「耿介の士」 *漢検2:かたく志を守る
*「耿光」=①ちかちかと輝く光、②芯が固く堂堂として徳にすぐれていること 「耿光大烈」
<聚:シュウ、ジュ、あつ(まる)、あつ(める)、なかま、たくわ(え)、むらざと> *シュウ(慣用音)
・あつ(まる)、あつ(める):聚雲、雲聚(ウンシュウ)、聚居=あつまっている、聚散=集散聚斂=あつめおさめる(漢検2:①一カ所にあつめてそれをとりこむこと ②支配者が租税を厳しく取り立てること)、聚疑、聚貨=財をあつめる、聚合=集合
・なかま:聚徒、聚族、聚党・・・集まり、多くの者、なかま の意。
・たくわ(え):聚積=聚蓄=積聚(セキシュウ)=あつまりつむ・あつめたくわえる=蓄積、聚財=積財
・むらざと:聚邑(シュウユウ)=人の集まったむらざと、聚落(シュウラク)=集落 =、邑里、村落
聚楽第(ジュラクダイ・ジュラクテイ)、聚楽焼(ジュラクやき)

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熟語の読み・一字訓読(その224) 耘 耙 耜 耡 耨

2016年04月08日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その224)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<耘:ウン、くさぎ(る)、のぞ(く) >
・くさぎ(る):耘耕、耕耘、耘耡、耘耨(ウンドウ)、芸耨(ウンドウ) *「芸(ウン)」は「芸(ゲイ)」とは別字  【芸】ウン くさぎ(る)
・のぞ(く) :耘艾(ウンガイ)=草を刈る、耘瓜(ウンカ)=瓜と田の草をとる  *字通では「耘艾」の「耘」は“くさぎる”意。
*大漢和:「くさぎる」=田畑の雑草を除き去ること 「のぞく」=取り去ること
<耙:ハ、まぐわ>
・まぐわ:耙耡(ハジョ)=牛馬を引かせて田の土塊をくだきならす器。すき。耘耙(ウンパ)=農具の名。くさかき。
<耜:シ、すき>
・すき:良耜、耨耜(ドウシ)=すき・くわなどの農具、農耜、長耜
<耡:ジョ、ソ、す(く)、たがや(す)、すき> *「ジョ」:慣用音
・す(く)、たがや(す):耡耘、耕耡、耡耕
・すき:耡鎌(ジョレン)=草刈り鎌のたぐい   <参考>「鋤簾(ジョレン)」=土砂などをかき集める道具・・・(漢検2)
<耨:ドウ、くわ、す(く)、くさぎ(る)>
・くわ:耨耜(ドウシ)=くわ・すき等の農具
・す(く):耨草=草をかる、耨除=除草
・くさぎ(る):耨耕(ドウコウ)、耕耨(コウドウ)

👍👍👍 🐒 👍👍👍 音読みが明らかな熟語には読みを振っていないものもあります 👍👍👍

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熟語の読み・一字訓読(その223) 耆 耄 耋

2016年04月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・この回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その223)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<耆:キ、シ、お(いる)、としよ(り)、おさ、たしな(む)>
・お(いる):耆亀(キキ)=老いた亀、耆宿(キシュク)=宿老耆儒(キジュ)、耆叟(キソウ)、耆徳(キトク)=宿徳耆老(キロウ)=①老人、②年老いて徳の高い人。「耆」は60歳、「老」は70歳の意。・・・
・としよ(り):耆旧(キキュウ)=年寄り。特に慕われている老人。(他の辞典:としより。昔なじみ。)、耆訓(キクン)=老人の教え、老成の人の教訓、耆耄(キボウ)=としより(「耄」は70歳・・・80・90歳とも・・・)、耆耋(キテツ)=としより(「耋」は70歳とも80歳とも・・・)、耆年(キネン)=老人
・おさ:(漢検2:「耆老」「耆徳」も該当?)、耆艾(キガイ)=としより・老人 また、師傅をいう。
・たしな(む):(漢検2でも「シ」音)耆欲(シヨク)=嗜欲、耆酒(シシュ)=酒をたしなむ
・(その他):「耆婆扁鵲(ギバヘンジャク)」=名医のたとえ。「耆婆(ギバ)」=医者のこと。「耆婆耆婆(ギバギバ)」=共命鳥(グミョウチョウ)のこと。(仏教用語:一つのからだに頭が二つあるという想像上の鳥。命命鳥(ミョウミョウチョウ)とも(広辞苑)。鷓鴣のたぐい。)
*「キ」「シ」・・・漢検2も、音による意味分けあり。
<耄:モウ、ボウ、としよ(り)、おいぼ(れる)、ほう(ける)> *モウ(呉音)、ボウ(漢音)
・としよ(り):耄倪(ボウゲイ)=老人と子供、老少。耄耆(ボウキ)=老人、耄期(ボウキ)=老人(*「期」は100歳の老人)、耄耋(ボウテツ)=としより
・おいぼ(れる):耄老(ボウロウ)=老いぼれた老人、耄齢(ボウレイ)=おいぼれる年、耄荒(ボウコウ)=おいぼれる・ぼける、耄碌(モウロク)、耄朽(ボウキュウ)=おいぼれ朽ちる、耄耄(モウモウ)=おいぼれるさま・よぼよぼの様子 ←他の4辞典では「ボウボウ」。
・漢検2では、他に下付きで「昏耄(コンボウ・コンモウ)」「衰耄(スイボウ)」「老耄(ロウボウ)」
*耄老:大字源は「モウロウ」
*耄耄:漢字源「ボウボウ」=白髪のさま
<耋:テツ、としよ(り)、お(いる)>
・としよ(り):耋艾(テツガイ)=老年と子供(*一説に、「艾」も老と同じで老人をいうとも・・・。)、耋老(テツロウ)=としより、老人
・お(いる):耄耋(ボウテツ)=おいる、としより・老人、80歳の老人の称。

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熟語の読み・一字訓読(その222) 翅 翊 翳

2015年11月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その222)です。
<翅:シ、つばさ、はね、ひれ>
・つばさ:翅股(シコ)=つばさと足(脚)、翅翼=はね・つばさ=羽翅
・はね:翅羽(シウ)=はね、翅管=羽のくき、翅翼=はね・つばさ=羽翅
・ひれ :翅菜(シサイ)=魚のひれの料理(大)。ひれ料理(字) *大・字ともに読みには無いが熟語あり。
*翅翅=飛ぶさま *翅楞楞(シリョウリョウ)=分飛するさま
<翊:ヨク、とびこ(える)、あくるひ、たす(ける)
・とびこ(える):翊翊(ヨクヨク):①とぶさま(大字源)  (大漢和に「飛ぶさま」はあるも「とびこえる」はナシ。字通もナシ。)
・あくるひ:翊日=あくるひ、翌日
・たす(ける):翊衛=たすけまもる 翊賛=たすける、輔翊=輔翼
*翊翊=翼翼=②うやうやしくつつしむさま ③遊行のさま(衆行のさま) 
<翳:エイ、かげ、かげ(る)、かげ(り)、かざ(す)、かざ(し)、くも(り)、かす(む)
・かげ、かげ(る)、かげ(り):翳翳=日がかげって暗いさま。翳蔭=くらい、翳景(エイエイ)=かげ、翳幹・翳鬱=木がしげって暗い、翳薈・薈翳(ワイエイ)=草木が茂りおおうさま、また、その陰。
・かざ(す)、かざ(し):翳面=顔にかざす 翳手=手にもつ・かざす 翳蔽=おおう
・くも(り):雲翳、翳雲
・かす(む):目翳(モクエイ)=目の病の名(かすみめ・ひ)、翳目=目がかすむこと・かすみめ

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熟語の読み・一字訓読(その221) 羞 羚 羯 羶

2015年11月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その221)です。
<羞:シュウ、すす(める)、そなえもの、は(じる)、はずかし(める)、はじ、はずかし(め)>
・すす(める):羞璧=玉をすすめる、羞燔=あぶり肉をすすめる、羞用=すすめ用いる、薦羞
・そなえもの:羞膳=すすめつかえる・御馳走、珍羞=ごちそう、奠羞、時羞(の奠)、嘉羞、好羞、玉羞・・・
・は(じる)、はずかし(める)、はじ、はずかし(め):・・・(略)・・・ 
<羚:リョウ、レイ、かもしか>
・かもしか:羚羊。*「羚羊、角を挂(か)く」=①羚羊は夜、寝るときも、角を樹木の枝にかけて害を防ぐ。 ②痕跡の求め得られぬこと。詩境の超脱したものをいう。 ③北京人の愛する菊花の一種 *「羚羊挂角」
<羯:カツ、えびす> *「カツ」は慣用音 (参考)他に「ケツ、ケチ」(大漢和)
・えびす:羯鼓=えびすのつづみ。 羯羶=胡戎の生臭い肉の臭い、
*羯磨(カツマ)=(仏)梵語。仏器。 *羯羊(カツヨウ)=去勢した(黒)牛。えびすの名(大)
<羶:セン、なまぐさ(い)>
・なまぐさ(い):羶葷=生臭い肉と菜、羶血=生臭い血・肉臭、羶食=なまぐさい食べ物、羶腥=なまぐさい、羶肉、羶味=なまぐさい味、羶羊=臭気のある羊、羶腴=生臭く肥えたもの
*羶行:蟻がなまぐさを慕うように人に慕われる善行=仁行 (荘子)  大漢和:①羊のにおい ②なまぐさい ③木のにおい

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熟語の読み・一字訓読(その220) 羂 羃 羇 羈

2015年11月05日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その220)です。
<罹:リ、かか(る)、こうむ(る)> 
・かか(る)、こうむ(る):罹患罹疾、罹病、(災毒に)罹被(リヒ)=かかる、こうむる。罹禍、罹災、罹苦・・・
<羂:ケン、わな、くく(る)
・わな:羂索=①鳥獣を捕えるわな ②仏教用語(注) *大漢和「わな、あみ」の意。
・くく(る):羂結=つなぎしばる(くくる)・かけてむすぶ(字)・縄でくくる・網でからめる(大字源)くくりしばる。
*羂索=ぶらんこ(字) *羂挂=糸をかける 
(注)羂索②:「羂」はわなの意で、もと、鳥獣をとらえるわなのこと。5色の糸をより合わせ、一端に環、他端に独鈷杵(とっこしょ)の半形をつけた縄状のもの。衆生救済の象徴とされ、不動明王・千手観音・不空羂索観音などがこれを持つ。仏具。
<羃:ベキ、おお(う) =冪
・おお(う):「雲、羃羃(=冪冪)たり」 羃羃=深くおおう意
*(「幎(ベキ)=幎帽」に通じる) 羃首=婦人の頭巾 
<羇:キ、たび、たびびと> 
・たび:羇寓=旅のやど・旅泊=羈寓、羇愁=客愁・旅愁=羈愁
・たびびと:羇客(キカク)、羇魂=旅人のこころ=羈魂=羇心=羈心
・その他(「羈」に通じる意味):羇束=しばる、つなぐ=羈束、羇縻=つなぐこと=羈縻 
<羈:キ、おもがい、たづな、つな(ぐ)、とりし(まる)、たび、たびびと>
・おもがい:羈鞅=①むながい ②ほだし(=羈絆) 羈銜=おもがいとくつわ(転じて、行動の自由を奪うもの) 羈梏=おもがいと手かせ=束縛のこと 羈鎖=おもがいとくさり(転じて、つなぎとめる意) 羈牽=馬のおもがいと牛の鼻綱(転じて、つなぎ引きとめること)=羈絆=拘牽=羈縻
・たづな:羈紲=たづな=羈絏 「羈紲の僕」=従行者の謙辞
・つな(ぐ):羈維=つなぎひきとめる=羈絆=羈束、羈囚=つなぎとらえる、羈鳥=ほだされた鳥・飼われている鳥 「羈鳥旧林を恋い、池魚故淵を思う」
・とりし(まる):羈検=しめくくる・しめくくり、しまり(字)・・・(注)
・たび、たびびと:上記「羇」と同じ。 
*羈制=控制する
(注)字通「ひく、つなぐ、ひきしめる」意。大漢和「とりしまる、ひきしめる」意

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熟語の読み・一字訓読(その219) 罟 罨 罩 罧

2015年11月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その219)です。
<罟:コ、あみ、うおあみ
・あみ:罟罘=あみ=大あみと小あみ。罟罔=罟網=罔罟=あみ
・うおあみ:魚罟 *罟客(コカク)=漁師=罟師(コシ)
<罠:ビン、ミン、あみ、わな
・あみ:*字通・漢字源に「修罠(シュウビン?シュウミン?)」の熟語あり・・・「修罠を張り・・・を捕える」(漢字源):修罠=兎などの獣をとらえるあみ。他に、「罠蹏」(ビンテイ)=鹿を捕えるアミ(一説に、兎を捕えるアミ) *「蹏」は対象外漢字。*大漢和:熟語なし。大漢和:①釣糸 ②うさぎあみ・いのこあみ ③しかあみ 
・わな:(邦語)
<罨:アン、エン、あみ、おお(う) *「アン」は慣用音
・あみ:罨法
・おお(う):罨法(あみでおおいかぶせる意)。罨蓋=おおいかぶせる。罨然=おおいかぶされたように明らかでないさま
*(おおう意)罨法、冷罨法、温罨法 *罨画=彩色した絵 (おおう意か)
<罩:トウ、かご、こ(める) *「かご」=魚とりかご(大)
・かご:罩汕(トウサン)=魚とりかごと掬いあみ(また、これで魚をとること)。罩罩(トウトウ)=竹で編んだかごの一種(魚をとるのに用いる。一説に、むらがり生じるさま)。弛罩(チトウ)=かごをゆるめる
・こ(める):網罩、籠罩(ロウトウ)、鉤罩、・・・ *こめる=とじこめる、おおう意も含む。
*(字通)罩罩(タクタク)=魚がむらがり遊ぶさま ←これだけ「タク」。あとは「トウ」。・・・「南に嘉魚あり、烝然として罩罩たり」 *大漢和・漢字源は「トウトウ」。字通は「タクタク」!!
*他に、現代的な用語として「おおい」の意の熟語あり。罩衣=マント、罩甲=上衣・外套、罩棺=棺をおおう布、罩子(トウス)=おおい、罩袱=ふくさ
<罧:シン、ふしづけ、ふし
・ふしづけ、ふし:音熟語なし。(字通・大字源:字なし。大漢和・漢字源:熟語なし。) *ネット上に、「罧類(シンルイ)」。

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熟語の読み・一字訓読(その218) 罍 罎 罕 罔 罘

2015年11月03日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その218)です。
<罍:ライ、さかだる
・さかだる:罍尊=罍樽=(雲雷模様のある)酒器、罍恥=「瓶の尽くるは罍の恥」(詩経の故事)、罍罌(ライオウ)=さかだる、雷雲を描いた酒がめ。 罍觴=さかだると杯、罍水=酒樽にいれた水、罍洗=大きい酒樽。瓦罍、金罍、罍酌、罍樽、樽罍(ソンライ)=大きい樽、・・・
<罎:ドン、さけがめ、びん> *大漢和:「壜」に同じとあるのみ。
・さけがめ:熟語なし。
・びん:邦語。
*「壜(タン、ドン、びん、かめ)」:酒壜(シュタン)・石壜(セキタン)・・・「半壜(ハンタン)空し・・・」(大・字ともに「タン」音)
 (注)漢検2には「罎」・「壜」ともに熟語なし。「びん」は邦語。タンー漢音。ドンー呉音。
<罕:カン、とりあみ、はた、まれ(に)
・とりあみ:罕罔=あみ、罕畢(カンピツ)=天子の儀仗をいう(罕も畢も共に鳥獣をとる網の旗)。畢罕=とりあみ
・はた:罕旗=天子の旗、はた、のぼり、旗幟。雲罕。旌罕(セイカン)
・まれ(に):罕見=まれにみる。罕儔=仲間が少ない・一世に稀な儔(ともがら)=罕倫(倫(たぐい)、罕なり)=罕儷。罕言=まれに言う。
<罔:モウ、ボウ、あみ、くら(い)、おろ(か)、し(いる)、あざむ(く)、な(い) *モウー呉音。ボウー漢音。
・あみ:罔罟(モウコ)=けもの網と魚網、罔羅=①大あみと小あみ ②残りなく集める=網羅。罔利=利益を独占する(利を罔(あみ)する)
・くら(い):罔然(モウゼン)=罔罔=ぼんやりする、うっとりするさま。罔惑=心くらく迷う(大)
・おろ(か):疎罔、迷罔(メイモウ)
・し(いる):誣罔(フモウ・フボウ)
・あざむ(く):罔惑=まどわす(字)、罔人=人をだます、罔辟(モウヘキ)=君を欺く、欺罔(キモウ・ギモウ)・な(い):罔象(モウショウ)=無象=①ただよう(一説に虚無)②水中の怪。罔極(モウキョク・ボウキョク)=無極・・・罔極の恩。罔欠=無欠。罔法(ムホウ←字通のみ)=法を無視する
*罔談=とりとめのない話 *罔悵=あきれいたむ(=惘に通じる)・うれえいたむ(大)
<罘:フ、フウ、あみ、うさぎあみ *「フ」は慣用音
・あみ:罘罕(フカン)=あみ。罘罔=車の上に張って禽獣をとらえるあみ=罘網
・うさぎあみ:罘罝(フシャ)=うさぎあみ *「罝」は対象外。 

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熟語の読み・一字訓読(その217)纓 纔 纉 缸 罅 罌

2015年11月02日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その217)です。
<纓:エイ、ヨウ、ひも、むながい、まと(う) *「エイ」は漢音。「ヨウ」は呉音。
・ひも:纓紳=冠のひもと大帯(転じて、貴顕の人)、纓冠、纓襟=冠のひもとえり、纓弁=冠のひも、纓絡(エイラク・ヨウラク)=珠玉を綴った飾り物 ←大字源は「ヨウラク」のみ。漢字源は「エイラク・ヨウラク・オウラク」。*「女子は頭髪、辮して垂れず、錦纈(キンケツ=しぼりぞめ)、環釧(カンセン=腕輪のこと)を著く」、冠纓、組纓、立纓(リュウエイ)
・むながい:繁纓=馬のむながい 纓纕(エイジョウ)=馬のむながいとはらおび(「纕」は対象外漢字)
・まと(う):纓繳(エイシャク)=いぐるみにかかる・まつわる、纓縢=まきからげる、纓縻(エイビ)=かかわる・拘禁
・その他:纓徽(エイキ)=香纓(コウエイ)=飾りの下げひも。結婚のときに女子が用いる。また、におい袋をいう。
*簪纓、世纓、濯纓・・・
<纔:サイ、わず(か)、わず(かに)
・わず(か)、わず(かに):纔方(ザンポウ)=わずかに・やっと(大)、はじめて(字)、纔保(ザンポ)=わずかに保つ、纔瞬(ザンシュン)=わずかの間・瞬間
・その他:纔着(サイジャク)=装束のたけを、その人のたけと等しくし、わずかに地につくほどに着ること。「細着」とも書く。「纔」は「やっと」「わずかに」の意。←広辞苑から。
*発音に「ザン、サン」あり。意味に、「①くりいろ、土色、②わずか、わずかに、③一度染めの絹・・・現代用語で「只今、今しがた、ようやく」の意(大漢和)。纔至(ザンシ)=やっと、只今到着する。纔是(ザンゼ、サイゼ?)=やっと宜しい、纔到(ザントウ、サイトウ?)=只今到着した
*他の辞典でも「ザン、サン」音あり。字通は「ザン、サン」音のみ。ちょっと厄介なので熟語群や他の辞典の紹介は割愛。「訓読み」と「纔着」ぐらいを覚えておけば良いかも。
<纉(纘):サン、つ(ぐ)、うけつ(ぐ)、あつ(める)
・つ(ぐ):纘継=つづける・つぐ=紹継、纘修=つぎおさめる、纘述=つぎのべる
・うけつ(ぐ):纘業=事業をうけつぐ、纘緒=前の人の事業をうけつぐ=纘図、纘統=うけつぐ
・あつ(める):(「纂」に通じる):(纘述=継承・伝述、纘修・・・あつめる・まとめる意あり・・・「あつ・める」に対応する可能性もあり)。*大字源は「纘述=纂述」で「あつめのべる」意。
<缸:コウ、かめ、もたい *「缸」は十升を入れることのできる大型の壺
・かめ、もたい:甕缸、缸盆=甕と盥、缸硯=酒を醸す甕の破片・酒でつくった硯
*缸瓦=瀬戸物・焼き物
<罅:カ、ひび、すきま
・ひび、すきま:孔罅、罅欠=かけ破れる・われ目、罅隙罅漏=罅隙漏孔=すきま、罅間=すきま、罅穴=すきま。縫罅
<罌:オウ、かめ、もたい
・かめ、もたい:罌缶(オウフ)=もたい・かめ、罌火(オウカ)=火を罌中に投ずること、壺罌、杯罌、湯罌、浮罌、木罌
罌粟(オウゾク)=けし *罌子桐(オウシトウ)=あぶらぎり=油桐

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熟語の読み・一字訓読(その216) 繚 繹 繻  辮  

2015年11月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その216)です。
<繚:リョウ、まと(う)、まつ(わる)、めぐ(る)、めぐ(らす)、みだ(れる)>
・まと(う):繚繚=まとうさま、繚糾(リョウキュウ)=まとわるさま
・まつ(わる):繚繞=まつわりめぐる、まがりめぐる(字)、
・めぐ(る):繚繞、繚転=めぐりまわる、
・めぐ(らす):繚意=思いをめぐらす、心を寄せる 繚垣=めぐらした垣
・みだ(れる):繚乱=まつわりみだれる、散り乱れる、咲き乱れる(字)
*漢検、「繚乱」の熟語を「みだ(れる)」の意味のところに掲載しているなら、なんで、訓読みにも載せておかないんだろう(ーー)
<繹:エキ、ひきだ(す)、たず(ねる)、つら(なる)、つら(ねる)
・ひきだ(す):演繹=衍繹、繹抽=ひきだす
・たず(ねる):繹思=尋思、繹之(エキシ)=これをたずね究める、繹味=意味をたずねあじわう=尋味、尋繹
・つら(なる):繹繹=⑥相連なるさま、繹如=絶えずにつづく、繹絡=絡繹=つらなる、繹騒=ひきつづきさわがしい
・つら(ねる):連繹
*繹繹=①よく起ること ②盛んなさま ③生じること ④やわらぎ調うさま ⑤光りかがやくさま (⑥上記) ⑦きわまりないさま ⑧指斥するところのないさま ⑨高いさま
その他:繹酒=日の久しく経った酒(長い・久しい意)、繹索=つぎまつり・あとのまつり(本祭の翌日の祭)
<繻:シュ、ジュ、うすぎぬ、しゅす> *字通―字なし
・うすぎぬ:(大漢和に意味・読みナシ)
・しゅす:繻子(シュス)、繻珍(シュチン)=繻子地に種々の模様を色糸で織り出した布 ←漢検2:「シッチン」「シチン」とも読む。
*繻子欄(シュスラン)
<辮:ヘン、ベン、あ(む)、く(む)
・あ(む):辮髪=編髪、辮子=辮髪、辮髻(ベンケイ)=髫辮=編んだ髪を束ねた髪の形
・く(む):辮線=くみいと、辮線襖(ベンセンオウ)=くみ糸の上着
<:コウ、わた、わたいれ
・わた:絮=わた、息・属=わたで生死・気息をたしかめる、挟、錦=わた、綿(コウメン)
・わたいれ:衣=わたいれ、服=わたいれ
   
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熟語の読み・一字訓読(その215)縷 縲 縺 繝 繖 繞

2015年10月31日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その215)です。
<縷:ル、ロウ、いと、いとすじ、ぼろ、くわ(しい)、こま(かい) *「ロウ」音での熟語は見当たらず。
・いと:縷綿(ルメン)=糸とわた、糸縷(シル)、絮縷(ジョル)=わたと糸。一縷
・いとすじ:縷縷=①糸筋のように長くつづくさま ②細いさま ③こまかいさま。縺縷 =もつれた糸筋 
・ぼろ:藍縷=襤褸=敝衣、縷衣=やぶれ衣、襤縷
・くわ(しい):縷述、縷析=詳細に分析する。縷説=詳説する。
・こま(かい):縷縷、縷解=こまかく分解する、縷膾=こまかく切ったなます、縷言=こまごまと詳しくいう・くりごと。縷切=こまかく切る。縷説=こまかく説明する。縷陳=こまかく陳述する。縷述
金縷、線縷
<縲:ルイ、なわ、しば(る)、つな(ぐ)
・なわ:縲紲=罪人をとらえる黒色のなわ。とりなわ。=縲絏
・しば(る):縲匿(ルイトク)=しばって隠す(大)
・つな(ぐ):縲紲縲絏=獄につながれる、縲囚=とらえてつながれる、縲臣=とらえてつながれた臣  *「縲」は獄中で罪人をつなぐ黒い縄。「縲」・「紲」は「つなぐ」意。
<縺:レン、もつ(れる)、もつ(れ)
・もつ(れる)、もつ(れ):縺縷=①もつれた糸筋 ②寒さを防ぐ具
<繝:ケン、ゲン、あや、にしきもよう>
・あや、にしきもよう:大繝錦 *大・字ともに「繧繝」ではナシ。
*繧繝錦(ウンゲンにしき)、繧繝縁(ウンゲンべり)の畳、繧繝暈繝
<繖:サン、きぬがさ、あまがさ>
・きぬがさ、あまがさ:繖幄=きぬがさ、繖蓋、繖形花、繖房花序=きぬがさ状の花房
*金繖、錦繖、紫繖、赭繖、羅繖・・・
<繞:ジョウ、ニョウ、めぐ(る)、めぐ(らす)、まと(う)、まつ(わる)
・めぐ(る):繞檐=軒をめぐる、繞行=廻り道をしていく、繞底=庭をめぐる、繞籬=まがきをめぐる、「繞梁=遶梁(の音)」、環繞(カンジョウ)
・めぐ(らす):繞繫=めぐらしてつなぐ、繞結=めぐらしてむすぶ、囲繞(イジョウ・イニョウ)=囲いめぐらす
・まと(う):繞腰=腰にまとう
・まつ(わる):繞纏(テンジョウ)=からまる、まといつく
*繞繞(ジョウジョウ)=まといめぐるさま *繞繚(ジョウリョウ)=めぐりまとう=繚繞(リョウジョウ)
*「囲繞」のみ、「イジョウ・イニョウ」両読み。「ニョウ」は呉音。
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熟語の読み・一字訓読(その214) 縢 繦 縻 繃 

2015年10月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢和辞典第2版に掲載されている部分をで表示してあります👍 ヌケモレやミスがあるかもしれません(^^;)また、同辞典を参照しなかった場合は表示していないものもあります(あしからず)。

●熟語の読み・一字訓読(その214)です。
<縢:トウ、から(げる)、と(じる)、かが(る)、むかばき
・から(げる):纓縢=まきからげる。縢書=金縢(金の帯封をした文箱―とじる、しばる、からげる)「周公、金縢を作る」
・と(じる): 緘縢、封縢
・かが(る):羅縢、披縢、
・むかばき:行縢(コウトウ、むかばき)、朱縢、贏縢(エイトウ)=「縢(むかばき)を贏(にな)い、蹻(←わらぐつのこと)を履く」=落ちぶれるさま。縢履(トウリ)=縄で編んだはきもの(大)。なわぐつ(字)。
*縢囊(トウノウ)=負い袋(縢=「ふくろ」の意)
(参考)「尚書 金縢篇」:尚書(書経)の金縢篇は、周公の武王・成王父子に対する忠誠を記した物語です。商の帝辛(紂王)を倒した武王は、病に倒れます。この病気は商の祟りであることが金縢篇には匂わされています。面白いことに、金縢篇は周の先王(古公亶父・王季・文王)が武王に祟りをなしたと読める内容になっています。・・・
「金縢之事」:四書五経の一つ、「書経」周書/金縢篇に出てくる逸話から、国に非常事態が起きたとき、その理由を解明するための記録を金縢(金の帯封をした文箱)に保管しておいたとされる機密文書。
(注)漢検辞典には「縢」の意味③として「かな。4本の経糸をまとめた織り糸」との説明あり。*「かな」は和語で、現行訓読みにはナシ。・・・なんども言うようだけど、漢検漢字辞典の意味説明のバランスはものすごく悪い・・・なぜ、こんなマイナーな事までここでは載せるのか・・・他にやること、あるんじゃないの???
<繦:キョウ、せおいおび、むつき
・せおいおび、むつき:繦褓(キョウホ・キョウホウ)①背負い帯、②うぶぎ・むつき、転じて小児のこと。=繦保
・その他:緡繦=「さし」の意。 臧繦(=蔵繦)=銭さしを貯える・銭を貯えること(「臧繦千万・・・」(漢・食貨志下)。繦属=繦至=縄のようにつらなる。繦負=縄で負う。子供を負う。←なわ・つなの意。
(注1)「繦褓」:漢検・大字源・広辞苑「キョウホウ」、大漢和「キョウホ」、漢字源「キョウホウ・キョウホ」
(注2)漢検辞典の意味③に「銭さし、貨幣を通して束にするひも」とある。
<縻:ビ、きずな、つな(ぐ)、しば(る)
・きずな:羈縻  ←漢検辞典は「つなぐ、しばる」の項に配置してある。
・つな(ぐ):縻鎖=くさりをつなぐ、くさり(字通)、縻繫=拘禁
・しば(る):縻軍=軍を拘束して自由にさせない。索縻。自縻。纓縻。・・・
・その他:(ちらす、くだく)縻折=散らし断つ、縻費=ついやす・損耗する
<繃:ホウ、たば(ねる)、ま(く)、つつ(む)>
・たば(ねる):葛繃=「葛もって、これを繃(=束)ぬ」=たばねる意。
・ま(く)、つつ(む):繃帯、囲繃、錦繃、繃定=固定する・・・
・その他:(せおいおびの意):繃子(ホウシ)「繃子中の嬰孩、亦、之を捏殺す・・・」
(注)漢検辞典の意味①「つかねる、まく、たばねる、くくる、つつむ。“包”に書きかえられるものがある「繃帯」=包帯」 意味②「せおいおび」。
 
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