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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その332):殫 踟 躓 

2017年07月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その332)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<殫:タン、つ(きる)、つ(くす)、ことごと(く)、あまね(く)>

(漢検2)
殫:タン つ(きる)・つ(くす)・ことごと(く)  *こういうの、困るんだよねえ・・・訓になぜ“あまね(く)”も入れておかないのか・・・。
意味:①つ(尽)きる。つくす。「殫尽」 ②ことごとく。あまねく。「殫見
「殫」から始まる言葉: 殫きる(つ-きる) 殫くす(つ-くす)

*「殫見 - 殫く」なんて音訓読みが出たら、「殫(あまね)く」と回答したら✕になるんだろうか・・・冗談だけど・・・たぶん、どっちでも〇になるんだろうが・・・

(大字源)

・つ(きる)、つ(くす):
 殫極(タンキョク):つきはてる。同)単極
 殫竭(タンケツ):つくす。つきる。殫尽。  同)単竭
 殫残(タンザン):そこないほろぼす。
 殫尽(タンジン):(①ことごとく病気にする) ②つきはてる。つきはてさせる。殫竭。 同)単尽 
 殫亡(タンボウ):つきてなくなる。空乏。

・ことごと(く)、あまね(く):
 殫見(タンケン)洽聞(コウブン):あまねく見、広く聞く。見聞がきわめて広いこと。
 殫洽(タンコウ):あまねくつくす。学問が広いこと。
 殫尽(タンジン):①ことごとく病気にする (②つきはてる。つきはてさせる。殫竭。 同)単尽)
  *「殫」に“やむ”意あり。大字源「・・・④やむ。 類)病 」

<踟:チ、たちもとお(る)、ためら(う)>
(漢検2)
 (同上読みどおり。熟語掲載ナシ。)
 意味:たちもとおる。行きつもどりつする。ためらう。足ぶみする。

・たちもとお(る)、ためら(う)
 踟躇(チチョ):たちもとおる。行きなやむさま。
 踟蹈(チトウ):ためらう 

<躓:チ、つまず(く)、しくじ(る)、くじ(ける)、くる(しむ)>
(漢検2)
躓:チ つまず(く)
意味:①つまずく。つまずきころぶ。「躓顚(チテン)」 ②しくじる。失敗する。 ③くじける。挫折する。 ④苦しむ。なやむ。
下つき:蹶躓(ケッチ)

・つまず(く):
 躓礙(チガイ):つまずいて、うまく進めない。
 躓顚(チテン):つまずきたおれる。
 躓頓(チトン):つまずく。頓もつまずく。
 躓仆(チフ) :うまずきたおれる。
 跋躓(バッチ・バツチ):つまずきころぶ。また、進退窮まること。跋胡。
 蹶躓(ケッチ・ケツチ):つまずく、つまずきたおれる
 跛躓(ハチ) :足がたかむき、つまずく(大漢和) 足がわるくてつまずく(字通)
 屯躓(チュンチ):つまずきなやむ。「屯躓、日々に窮迫す」(字通)

・しくじ(る)
 蹉躓(サチ)・差躓(サチ):失敗する=蹉跌(:つまずく。転じて、しくじる。失敗する。)

・くる(しむ)、くじ(ける) ・・・にも対応すると思われる熟語。

 頓躓(トンチ):つまずく。転じて、苦しい状態に陥る。
 窮躓 ・・・(大字源)熟語あるも意味掲載ナシ。でも大体わかりそう・・・。*大漢和・字通ともに見当たらず。
 困躓(コンチ):くるしみつまずく。行き詰まってくじける。困蹶。
 顚躓(テンチ):①くつがえりつまずく。つまずきたおれる。②転じて、世の苦しいめに遭うことをいう。
 倒躓・・・(大字源)熟語あるも意味掲載ナシ。でも大体わかりそう・・・。 *大漢和・字通ともに見当たらず。
 屯躓(チュンチ):(大漢和)つまずき苦しむ。つかれなやむ。

・その他
 躋躓(セイチ):昇降・・・詳細不明・・・要・再調査。字通からだったかも・・・。
➪(2017.7.29追記)字通:昇降 大漢和:上ることと下りること。昇降。「躓、下也」。

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熟語の読み・一字訓読(その331) 啅 (謫)

2017年07月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その331)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<啅:タク、トウ、かまびす(しい)、ついば(む)、さえず(る)>
(漢検2)*音による意味分けナシ。
意味 ①かまびすしい。やかましい。 ②ついばむ。類)啄(タク)  ③小鳥がさえずる。
熟語掲載ナシ

(大字源)
🈩タク(漢音):ついばむ。鳥がくちばしでついて食う。 同)啄
🈔トウ(漢音):①さえずる。小鳥がさえずる声。②かまびすしい。やかましい。啅噪(トウソウ)
啅噪・啅譟(トウソウ):大勢のがやがやいう声。
 *下記のとおり、他の辞典では“タクソウ”と振っているものもある。

・かまびす(しい):啅噪(タクソウ)・(トウソウ):大勢のかまびすしい声=啅譟
・ついば(む):(=啄に通ず)杜甫の詩あるも訓読みのみ・・・「雀、啅、江頭黄柳花・・・」
・さえず(る):啅啅(タクタク):小鳥のさえずる声、さえずる *大漢和は「トウトウ(タウタウ、テウテウ)」読み。

*“タク”“トウ”読みは、字通と大漢和・大字源では違うようだ・・・

<謫:タク、チャク、つみ(する)、なが(す)、せ(める)、とが>
(*「謫」はすでに音訓整理済み。ここでは、疑問のことのみ記載。)
・漢検2では「なが(す)」の読みで、「意味④ ながす、罪により、官位を下げて遠方へ流す。「謫居」「謫所」」とのみなっているが・・・。
・これらの大見出し熟語の説明は、それぞれ、
 謫所(タクショ):罪を犯して流されている場所。「―に月を賞す」類)配所
 謫居(タッキョ):おとがめを受け、家に引きこもっていること。また、流罪となって遠方の地で暮らすこと。
・また、他の大見出し熟語は、
 謫徙(タクシ):罪によって辺境の地に移されること。
 謫落(タクラク):罪によってその官職を追われ、辺境の地へ左遷されること。
 となっている。・・・この2熟語は、意味説明欄のどの読みに対応しているかが示されていないのだが・・・。

「謫徙ー徙す」なら、「たくしーうつ(す)」で分かりやすいが、「謫徙ー謫す」と出題されたら、“謫(うつ)す”なんて✕になりそう・・・
あるいは、「謫徙 - 謫する」(たくしーつみ(する))とでもなるんだろうか・・・
 *「謫徙 - 謫す」なら、“謫(なが)す”が解答になるんだと思うが・・・。
 *「謫落」も同様の問題あり。

*ちなみに、過去の記事(音訓整理)では、以下のとおり、「つみ(する)、なが(す)」のところを分けずに整理している。

<謫:タク、チャク、つみ(する)、なが(す)、せめ(る)、どが>*タク(漢音)・チャク(呉音) *チャク音熟語見当たらず。
・つみ(する)、なが(す):謫居(漢検2:タッキョ、他辞典:タクキョ)、謫所、遠謫、竄謫、謫落、謫徙(タクシ)、遷謫、配謫、貶謫、
              流謫(ルタク・リュウタク)、謫罰=過ちを罰する、謫仙=天上の仙界から降ろされた人
・せめ(る):謫発=誤りをせめたてる
・とが:謫咎(タクキュウ)=とが

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熟語の読み・一字訓読(その330) 襄 褻

2017年06月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その330)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<襄:ショウ、ジョウ、のぼ(る)、たか(い)、はら(う)、ゆず(る)>
(漢検2)
音 ジョウ・ショウ 訓 のぼ(る)・はら(う)・たか(い) (*大字源:ジョウ(慣用音)ショウ(漢音)ソウ(呉音))
意味:①のぼる。高い所に上がる。 類)上・陞(ショウ) ②はらう。のぞく。 類)攘(ジョウ) ③たか(高)い。
大見出し:(「宋」のところに)「宋襄の仁」

・のぼ(る):襄陵:丘陵にのぼる(大洪水が丘陵をのぼって浸す意)、のぼりこえる、大水が陵上にのぼる 「書経・堯典」
       *大字源:①大水が出て、水が丘に上がる。②登って越える。

・たか(い):襄岸=高岸

・はら(う):(熟語なし)(大漢和)掃除する、“穣”に通ず。(大字源)はらう、とりのぞく 同)攘  類)除

・ゆず(る):襄尺(射儀において臣は君より下方へ一尺下がって位置すること (周礼)

・その他①
“なしとげる。また、完成をたすける。輔佐する。”:
 襄亊:事を成し遂げること ((大字源)①事を成し遂げる ②葬式を済ますこと。転じて、弔いをいう。*字通は、「事をなす。葬事。」)
 賛襄:(大字源)君の徳を助けて、その政治を立派に成し遂げさせる。襄は、助ける、成就させる。 *「賛」のところにのみ掲載あり。*字通も「賛」のところにあり。「たすけて成さしめる」。
    (広辞苑)(「襄」は成す意)君主を助けて政治をすること。
     *漢検・28-1過去問「対義語・類義語」「輔弼」の類義語として出題あり。
 襄労:骨折り
 襄助:たすける
 襄賛:賛助
 七蘘(シチジョウ):星が日に七度移る。
 上蘘:(字通:熟語あるも不明)
・その他②(畳語・韻語)
 襄羊・襄洋(ジョウヨウ・ショウヨウ):ぶらぶら歩くさま。彷徉(ほうよう)*この「徉」は対象外。「佯 ヨウ、いつわ(る)、さまよ(う)」ならあるが・・・。


<褻:セツ、はだぎ、ふだんぎ、な(れる)、けが(れる)、けが(らわしい)、あなど(る)、け>  *“け”は和語。
(漢検2)
意味 :①はだぎ。ふだんぎ。「褻衣」
    ②けがれる。けがらわしい。「猥褻(ワイセツ)」
    ③なれる。なれなれしい。「褻狎(セッコウ)」 類)昵(ジツ)
    ④あなどる。
    ⑤け。日常。
下つき: 猥褻(ワイセツ)
大見出し:褻(け) 
     褻衣(セツイ)①ふだん着。平服。けのころも。 類)褻服  ②肌着。ねまき。 「けごろも」とも読む。 
     褻言(セツゲン)なれなれしく、みだらな言葉。

・はだぎ:褻袢(セッパン):内衣 
     褻衣(セツイ) :①はだぎ。下着。(②ふだんぎ。平常着。)

・ふだんぎ:褻衣(セツイ) :(①はだぎ。下着。)②ふだんぎ。平常着。
      褻服(セップク):ふだん着。平常服。平服。
      褻裘(セッキュウ):ふだん着の皮衣。
      私褻(シセツ):ふだんぎ。平服。

・な(れる):褻言:なれなれしいことば
       褻翫:なれもてあそぶ (大字源)もてあそぶ。また、その品。
       褻越:なれて礼儀をこえやぶる
       褻昵=親狎の人
       褻狎=褻近=褻臣=褻幸(=近臣) (大字源)なれなれしくて行儀が悪い。  
       褻御(セツギョ):なれ近づく、侍する、その臣、近侍者 (大字源)そば近く仕えて親しんでいる。また、その臣下。近侍。
       褻臣:君主になれ近づく家来。狎臣(コウシン)。


・けが(れる):褻汚(セツオ)けがす、よごす
        褻尊:冒瀆する


・けが(らわしい):褻戯:みだらなけがらわしい戯れ 
          褻陋:野卑  (大字源)野卑でけがらわしいこと。
          褻穢(セツアイ):不潔な、垢じみた、卑しい

・あなど(る):褻慢:あなどる (大字源)なれあなどる *大字源なら、「褻(な)れる」に対応か・・・
        褻瀾=軽慢
        褻侮:侮弄する、
        褻瀆(セットク):あなどりけがす。なれけがす。


・け  :晴れと褻(け)、褻着(けぎ)、褻の衣

・その他
褻器(セッキ):(大字源)①便器。おまる。虎子(コシ)。②手洗いの器。
燕褻(エンセツ):(大字源に熟語のみ掲載。くつろぐ意のふだん着なのか、くつろぎ“なれる”のか不明・・・) 


*大漢和(「け」の読みはなし・・・「“つね”」:はれでないこと、ふだん・・・
 「け」の読み・説明は大漢和・字通ともになし。大字源「け:和語」

*「几に倚りては誦訓の諫有り、寝に居りては褻御の箴有り・・・」(国語・楚語上)

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熟語の読み・一字訓読(その329) 蹙 (襄 褻)

2017年06月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その329)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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●「蹙」も「襄」も「褻」も、ノート(WP)には記載してあったのに、記事にしていなかった模様・・・量が多いので「その329」と「その330」に分けて掲載します・・・。
●新たに調べたものも含めて開示します。
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<蹙:シュク、セキ、せま(る)、しか(める)、きわ(まる)、くる(しむ)、つつし(む)、け(る)>
(漢検2)
音:シュク・セキ 訓 せま(る)・しか(める)・きわ(まる)・つつし(む)・け(る) *「くる(しむ)」訓が掲載されていないんだ・・・
・意味 :①せまる。物事がさしせまる。
     ②しわをよせる。しかめる。「顰蹙(ヒンシュク)」
     ③きわ(窮)まる。くるしむ。
      *意味③のところに「きわまる、くるしむ」一緒に掲載しているんだ・・・
     ④つつしむ。
     ⑤け(蹴)る。
・下つき:顰蹙(ヒンシュク)

*(大字源) シュク(漢・呉音) セキ(漢音)  *“セキ”音の熟語見当たらず

・せま(る)
 *大字源:せまる(=「①ちかづく ②さしせまる ③せまくなる ④ちぢまる。かがまる。」の意あり。)

  蹙拶(シュクサツ):ちぢまりせまる。蹙迫。
  蹙迫(シュクハク:せっぱつまる。(大字源)ちぢまる。ちぢまりせまる。
  蹙眉(シュクビ):せまった眉(大) 
  窘蹙(キンシュク):くるしみちぢまる。すくむ。困蹙。迫蹙。窘縮。
  迫蹙(ハクシュク):せきたてる。
  蹙蹙(シュクシュク): ちぢまるさま。
  蹙竦(シュクショウ): 恐れすくむ。 ぐっと身をひきしめる、びくびくおそれて安心できないさま
  攢(攅)蹙(サンシュク):あつまりちぢまる。一カ所に寄り集まる。
  蹙沓(シュクトウ):狭い所に寄り集まって込み合う。 (大字源)せまりかさなる。こみあう。
  蹙破(シュクハ):かき破りしわしわにする。「蹙」は、「せまる、物事が切迫する」「ちぢむ、ちぢめる」「しかめる」の意。
  蹙蹐(シュクセキ): ぬきあしさしあしで歩く。緊張して注意深く歩く。
  窮蹙(キュウシュク):くるしみちぢまる。こまりきる。
  跼蹙(キョクシュク):(未調査だが、上記の「蹙蹐(シュクセキ)」と同様の意味だろう・・・ ) 
  ➪2017.7.29補筆
  跼蹙(キョクシュク):足をすくめて進まないさま(字通)  

・しか(める)
  顰蹙(ヒンシュク):(広辞苑)(不快に思って)顔をしかめること。まゆをひそめること。
  蹙眉(シュクビ):眉をしかめる(両眉をしかめること)

・きわ(まる)、くる(しむ)
  困蹙(コンシュク):くるしみなやむ。困窮。

・つつし(む)
  蹙然(シュクゼン):つつしむさま、落ち着かないさま、うれえるさま (大字源)①慎むさま。②心配のさま。

・け(る)
  蹙鞠(シュクキク)=蹴毬:まりをける、けまり 
  *「蹙」は「蹴(しゅく)」に通じる(大) 
  *漢検2では、「蹴鞠」(“シュウ”キク)・(けまり)」とある。大字源では“シュウキク・シュクキク”両読み。

・その他
 蹙絶(シュクゼツ)=鞦韆。ブランコのこと。「蹙絶、謂、鞦韆也」(事物異名録)

・未調査熟語・・・大字源に熟語のみあり、意味記載ナシ。
 駆蹙(クシュク) 鬱蹙(ウツシュク) 危蹙(キシュク)
 ➪2017.7.29補筆
 駆蹙(クシュク) :追いつめる(字通)
 鬱蹙(ウツシュク):ちぢまってのびぬさま(字通・大漢和)
 危蹙(キシュク) :せまる(字通)

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熟語の読み・一字訓読(その328) 繳

2017年06月24日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その328)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<繳:シャク、キョウ、いぐるみ、まつ(わる)、かえ(す)、おさ(める)>
(漢検2)
繳 :シャク・キョウ いぐるみ・まつ(わる)・かえ(す)・おさ(める)
🈩シャク いぐるみ。矢に糸をつけて鳥を射る道具。
🈔キョウ ①まつわる。まといつく。 ②かえ(返)す。ひきわたす。 ③おさ(納)める。税などを納付する。
*熟語掲載はナシ。

・・・以下、大字源、大漢和、字通より抜粋・・・字通にはこのほか、下つき多数あり(略)・・・・

・いぐるみ:弋繳(ヨクシャク):繳弋(シャクヨク)=いぐるみ。
      繳網(シャクモウ):いぐるみと、鳥・獣・魚などを捕らえる網。
      弓繳(キュウシャク):いぐるみ。矢に糸をつけて鳥を射る具。弋繳。
      繳弾(シャクダン):いぐるみと、たま
      繳飛(シャクヒ) :いぐるみが飛ぶ

・まつ(わる):繳繞(キョウジョウ):①まつわる、まといつく。繞も、まつわる。転じて、わずらわしい。 
                   ②まつわりめぐる。まがりくねって遠回りする。
        繳纏(キョウテン):まとう(字通) まとう、まきつける(大漢和)
・かえ(す):繳進(キョウシン):文書などを役所に刺し出す。転じて、他人を非難した文を奏上する。
       繳回(キョウカイ):返納する
       繳還(キョウカン):返還する
       繳交(キョウコウ):引き渡す
       繳案(キョウアン):事件を引き渡す
       繳銷(キョウショウ):返納する(字通)返納する、また、取り消す(大漢和)
       繳送(キョウソウ):返納する

・おさ(める):繳納(キョウノウ):税などを納める 
        彙繳(イキョウ):税などを集め納める
        繳餉(キョウショウ):税を納める
        繳報(キョウホウ):納入
・その他
  繳脚布(キョウキャクフ)=脚胖:むかばき (大漢和)
      *この「繳」は“むかばき、きゃはん”の意。 *大漢和では「脚“胖”」となっていたが、通常は“脚絆”だと思う・・・。
  繳価(キョウカ):支払う(字通)代償を支払う(大漢和)
  繳駮(キョウバク):反駁する
   

  釣繳(チョウシャク) *大字源に熟語掲載あるも読みナシ。字通・大漢和“チョウシャク”・・・ただし、「釣弋(チョウヨク):釣魚と狩猟(大漢和)釣りと狩り(字通)」とは意味が異なり、「釣り糸を竿につなぐことく(大漢和)釣り糸(字通)」。

   *字通:「繳(シャク)は“いぐるみのいと、きいと。もと、いぐるみに用いる糸をいう字であったが、のち、“いぐるみ”そのものをいう。」
   *大漢和:「繳(シャク)」:意味「①いと。練らない生糸。②いぐるみの糸」

 「才繳」・・・大字源に熟語掲載あるも読みナシ。大漢和・字通・漢字源には当熟語記載見当たらず。・・・ネットで見る限り、中国関係の記事ばかりだが、どうも税とかお金の貸し借りに関連する言葉のようだ・・・だとしたら、“サイキョウ”とか“ザイキョウ”とかか・・・現時点、不明。

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熟語の読み・一字訓読(その327) 侈 汰(準1級)

2017年05月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その327)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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「汰」(準1) 
<汰:音 タ  外)タイ 訓 外)よな(げる)・にご(る)・おご(る)> *タ(慣用音) タイ(漢・呉音)

<漢検2>(読みは上記と同じ)
・意味 :①よなげる。よりわける。水で洗ってえらびわける。「淘汰(トウタ)」「沙汰(サタ)」 ②にご(濁)る。行いや志が清潔でない。 ③おご(奢)る。ほこる。「汰侈(タシ)・(タイシ)」類)泰
・下つき:沙汰(サタ)・奢汰(シャタ)・淘汰(トウタ)

<漢検1>(下記のとおり、訓読みがすべて載っているわけではない、それでいて、訓読みに対応する熟語は載せている・・・しかも、これ、準1級漢字で・・・)
・音:タ、タイ 訓:よな(げる)
・意味:①よなげる。よりわける。水で洗ってえらびわける。「淘汰(トウタ)」「沙汰(サタ)」②おご(奢)る。ほこる。「汰侈(タシ)・(タイシ)」類)泰
・下つき:沙汰(サタ)・奢汰(シャタ)・淘汰(トウタ)

*「にご(る)」訓に対応する熟語を調べたが、大字源にはそもそも、その読み・意味もなく、熟語も見当たらず・・・要・継続調査・・・。
 (2017.6.4追記 
  にご(る)訓に対応する熟語:汰流
   大漢和:“タイリュウ”:濁ること。「汰流淫佚」 字通:“タリュウ”:濁る。  )


*汰侈(タシ)・(タイシ)=(大字源)身分不相応のおごり。汰肆(タシ・タイシ)
*汰肆=(大字源)おごること。ぜいたくすること。身分不相応のおごり。同)大肆

 汰侈 - 汰る   = たし・たいし - おご(る)

<侈:シ、おご(る)、ほしいまま、おお(きい)、ひろ(い)>
<漢検2>「ひろ(い)」訓の掲載ナシ・・・
・音:シ 訓:おご(る)・ほしいまま・おお(きい)
・意味:①おごる。ぜいたく。いばる。「驕侈(キョウシ)」「奢侈(シャシ)」 ②ほしいままにする。「放辟(ホウヘキ)邪侈」 ③おおきい。広い。「侈大
・下つき:華侈(カシ)・驕侈(キョウシ)・奢侈(シャシ)
・大見出し:侈る(おご-る)
<漢検1>
・音:シ 訓:おご(る)
・意味:①おごる。ぜいたく。いばる。「驕侈(キョウシ)」「奢侈(シャシ)」②ほしいままにする。「放辟(ホウヘキ)邪侈」
・下つき:華侈(カシ)・驕侈(キョウシ)・奢侈(シャシ)
・大見出し:侈る(おご-る)

参考:<過去ブログ>(熟語の読み・一字訓読(その36)2015年03月24日 | 熟語の読み(音・訓))
<侈:シ、おご(る)、ほしいまま、おお(きい)、ひろ(い)>
・おご(る) :侈泰、侈驕、侈靡(シビ)=身分にすぎたおごり
・ほしいまま :侈邪=侈肆=放恣、侈遊=縦遊
・おお(きい):侈言=大言、侈口=大口、侈辞=おおげさな語、侈富=ゆたか、侈闊=広大
・ひろ(い) :侈大=広大にする、侈闊=広大

 *漢検2の掲載内容だと、「侈大 - 侈きい、侈い  = しだい ー おお(きい)、ひろ(い) 」となるのかも・・・でも、「ひろ(い)」訓は、漢検2でも掲載されていないから、出題はされないかもしれない・・・。

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熟語の読み・一字訓読(その326) 訛

2017年05月19日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その326)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<訛(譌):カ、なま(る)、なまり、いつわ(る)、あやま(る)> *漢検1「いつわ(る)」訓ナシ *「譌」が本字。

・なま(る)、なまり:訛音(カイン・カオン(注)=なまったことば遣い。間違った発音。)、転訛
・あやま(る) :訛音(注)、訛誤、訛伝、訛謬 (*訛誤=訛謬=誤謬)、訛舛(カセン)=あやまりたがう=差訛=違訛 、舛訛、訛闕(カケツ)
・いつわ(る):訛謡(カヨウ)、欺訛(ギカ) 

(注)訛音:(漢検2は、「なまった発音。なまり。」のみ。)
 転訛(テンカ)=ことばがなまって変わる
 訛闕(カケツ)=誤って欠ける。 
 訛舛(カセン)=あやまりたがう。差訛違訛
 訛謡(カヨウ)=世に言い触らされたうそ。流言。謡言訛口(カコウ)。 *「謡言」は漢検2掲載熟語・・・29-1模試でも同義語の分野で出題した記憶あり・・・
 欺訛(ギカ):(大字源に意味記載ナシ・・・あざむきいつわる意か)

・その他
・遷訛(センカ):移り変わって、本来の姿がなくなる。また、移り変わる。「歳月遷訛」 *この「訛」は“うごく、かわる”意。
(注)遷化:1.(センカ)①うつりかわる ②移って善にあらためる。③人の死をいう。死ぬこと。2.(センゲ)(仏)高僧の死をいう。
・訛火(カカ)=野火。妖訛(=あやしい)の火。*この「訛」は“あやしいことば。妖言。デマ。”の意。
・妖訛(ヨウカ)=あやしげな出来事のために正しい判断を失う。この「訛」は“あやしい”意か、“あやまる”意か、不明(よくわからない)。
・浮訛(フカ):(大字源に意味記載ナシ。流言、訛謡と同じような意味かも・・・)

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熟語の読み・一字訓読(その325) 頌

2017年04月12日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その325)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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●<「頌」については、過去の記事がありますが、改めて、整理したものを公開するものです>

頌:ショウ、ジュ、ヨウ、ほ(める)、たた(える)、かたち、ゆる(やか)
<漢検2>
・意味 :🈩ショウ・ジュ ①ほめる。ほめたたえる。「頌歌」「頌春」「頌徳」 ②詩経の六義の一つ。宗廟(ソウビョウ)の舞楽のうた。「周頌」 ③仏の徳をほめたたえるうた。「偈頌(ゲジュ)」 🈔ヨウ ①さま。かたち。 ②ゆるやか。ゆるめる。
・下つき:🈩 歌頌(カショウ)・賀頌(ガショウ)・偈頌(ゲジュ)・周頌(シュウショウ)・称頌(ショウショウ)・推頌(スイショウ)
・大見出し:頌栄(ショウエイ) 頌歌(ショウカ) 頌詞(ショウシ) 頌春(ショウシュン) 頌徳(ショウトク) 頌める(ほ-める)
・「唄」の項目で、「唄頌(バイショウ)」

<音による意味分けをしている熟語>
・ほ(める)、たた(える):(「ショウ、ジュ」読み)上記のとおり。略。
 *周頌(シュウショウ):詩経の六義の一つ。宗廟における楽歌。人君の盛徳をたたえ、その成功を神に告げる詩。周頌・魯頌・商頌の3種がある。(広辞苑)

 *「ジュ」読み
  偈頌(ゲジュ):漢検2「偈」の項「偈頌」では「“ゲショウ”とも読む」となっている。
          また、字源ネット、大字源でも「ゲジュ・ゲショウ」の両読みとなている。大字源は同じ意味。jigenネットでは、
          偈頌(ゲシヤウ):①仏の功德をたたへほむる歌、讚美歌(サンビカ)=梵唄(ボンバイ)
          偈頌(ゲジュ) :仏の功徳をたたえる歌。
          と分けているが、読み分けの違いがよくわからない・・・。
  頌偈(ジュゲ)・・・“ショウゲ”読みは見つかっていない。
  頌文(ジュモン):(仏)偈(ゲ)の文。(広辞苑)

・かたち、ゆる(やか):(基本的には「ヨウ」読み)
  頌儀(ヨウギ)=容貌儀表 (字通)
  頌礼(ヨウレイ)=容礼=容貌や態度(大字源) 
   (注)字通は、頌礼(“ショウレイ”):礼儀 (*「容に通ず」としながら「頌礼」を「ショウレイ」と読んでいる)
  従頌(ショウヨウ)=従容 (大字源)

<余談>どなたかご存じでしたらお教えください・・・。  
(懸案1)漢検の「唄頌(バイショウ)」・・・他の手元の辞典ではみつからない。出典不明。他の読み方“バイジュ”とか読まないのか・・・
(懸案2)過去記事で吉田松陰全集にあった「憂頌」・・・相変わらず読みが不明・・・“ユウヨウ”(憂える容子?)だと思うのだが・・・。辞典に見つからず、松陰の造語でしょうか(?)

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熟語の読み・一字訓読(その324) 揉 糅

2017年04月09日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その324)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<「揉」も「糅」も、過去の記事がありますが、改めて、整理したものを公開するものです>

●揉:ジュウ、も(む)、も(める)、いりま(じる)、た(める) *漢検1には「いりま(じる)、た(める)」訓ナシ。
<漢検2>
・意味:①もむ。もんでやわらげる。 ②もめる。ごたごたが起こる。 ③いりまじる。まぜ合わせる。 ④ためる。木などを曲げたわめる。
・下つき:ナシ
・大見出し:揉み上げ(もみあげ) 揉み消す(もみけ-す) 揉む(も-む) 揉める(も-める)  *音熟語:ナシ

<大字源>
・も(む)、も(める):揉搓
・いりま(じる):揉雑=いりまじる。雑揉。同)雑糅(注)。 錯揉 紛揉=ごたごたと入り乱れてもつれる=紛糅
  (注)「同)雑糅」となっているが、コメへんの“糅”には「いりま(じる)」訓はナシ。 
・た(める):揉輪=木を曲げて車輪をつくる。矯糅(キョウジュウ)=ためなおす。揉は、まっすぐなのを曲げたわめる。

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(参考)「揉」の過去記事 「熟語の読み・一字訓読(実践問題その15) 揉 摺 翹 2014年09月21日 | 熟語の読み(音・訓)」

問題1 「揉」 ①雑揉(ザツジュウ) ー  揉(いりま)じる  ②(「揉」は訓読み)厘揉(リンだめ) ー 揉( た )める  ③揉捏(ジュウネツ) - 揉( も )む  ④揉事(ジュウジ、もめごと) - 揉( も )める  
問題1 揉:ジュウ、いりま(じる)、 た(める)、も(む)、も(める)
①雑揉:いりまじること、混雑=揉雑(ジュウザツ)
②厘揉(りんだめ):厘や毛などのきわめて少量をはかるはかり。釐等具( れいてんぐ)の小さいもの。厘秤(りんばかり)。「釐揉」(りんだめ)」とも書く。釐等具(れいてんぐ)の小さいもの。厘秤(りんばかり)
(周辺知識)釐等具(れいてんぐ):「れい」・「てん」は「釐」「等」の唐音。釐(りん)・毛などごくわずかな量まで量れる精密な竿秤(さおばかり)。明治初年まで金銀などを量るのに広く用いられていた。銀秤。れいてん。れてぐ。りんばかり。りんだめ。
③揉捏:揉捏(じゅうねつ)法=対象部位の筋肉に対し揉み、捏ねる方法。揉撚(じゅうねん)法とも。他に、「も(む)」意の熟語は、「磨揉遷革 (まじゅうせんかく):教え諭して、人をよい方向に導くこと。「磨」は善をみがく、「揉」は欠点を正し直す(弱点を克服する)意。「遷」は善にうつる、本来のよい状態に戻すこと。「革」はよい状態に改めること」、「揉砕::もみつぶす。もみみ砕く」、煎茶の製造工程での「粗揉(そじゅう)」「揉捻(じゅうねん)」「中揉(ちゅうじゅう)」「精揉(せいじゅう)」など。
④揉事:通常は「揉め事」と書きます。もめる(揉める):争いが起きてごたごたする。「会議が―・める」 いらいらする。「気が―める」 費用がかかる。「 はじめより―める事なれば・・・」
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●糅:ジュウ、ま(じる)、まじ(える)、か(てる) *漢検1には“まじ(える)”訓ナシ。
<漢検2>
・意味:①まじる。まじえる。ごちゃまぜになる。 ②かて。量を増やすために混ぜ物をした飯。かてめし。
・下つき:雑糅(ザツジュウ)・紛糅(フンジュウ)
・大見出し:糅飯(かてめし) 糅てる(か-てる) 糅じる(ま-じる)

 (大字源)
 *雑糅=いりまじる *紛糅=紛揉=ごたごたと入り乱れてもつれる
 *駮糅(バクジュウ) (熟語あるも意味記載なし・・・“いりまじる”意かと推察・・・) *参考:「駮雑(ハクザツ)」=入り交じって純粋でない。 同)駁雑(ハクザツ)

(参考)「糅」の過去記事 「熟語の読み・一字訓読 (その205)粲 粱 粽 糂 糅 2015年10月02日 | 熟語の読み(音・訓)」

<糅:ジュウ、ま(じる)、まじ(える)、か(てる)>
・ま(じる)、まじ(える):糅錯=あいまじること=錯糅=糅雜(雑)=みだれまじる、糅混=混合する、混糅、和糅、添糅・・・
・か(てる):(邦語=まぜあわせる)

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熟語の読み・一字訓読(その324):藉  籍

2017年04月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その324)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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(「藉」の音訓整理は、どこかにあったと思うのですが、見当たらないので、再度、補筆がてら、掲載します)

●藉:シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む)
<漢検2>
・意味:🈩シャ  ①しく。しきもの。むしろ。 類)席  ②かす。かりる。 類)借  ③よ(拠)る。たのみにする。  ④かこつける。「藉口」  ⑤いたわる。なぐさめる。「慰藉」 🈔セキ ふむ。ふみにじる。「狼藉(ロウゼキ)」
・下つき:🈩慰藉(イシャ)・蘊藉(ウンシャ)・温藉(オンシャ) 🈔踏藉(トウセキ)・狼藉(ロウゼキ)
・「藉」から始まる言葉 藉す(か-す) 藉りる(か-りる) 藉く(し-く) 藉口(シャコウ) 藉藉(セキセキ) 藉田(セキデン)
<音訓>(漢検2掲載熟語+大字源)
むしろ、し(く):藉草(シャソウ):草を敷く。草を敷物とする。
か(りる)、か(す):藉手(シャシュ):手を借りる。たよる。借手。②手を貸す。手助けする。③物品を人に恵贈する。 藉仮(シャカ):かりる。
よ(る):藉蔭(シャイン):①父祖の功績のおかげで登用されること。蔭(かげ)に藉(よ)る意。 ②門閥。 枕藉(チンシャ):たがいに枕にしてよりかかる。重なり合うようにして寝る。 承藉(ショウシャ):父祖や他人の勢力にたよる。承籍。
かこつ(ける):藉口
ふ(む):狼藉 踏藉 藉田(注3) 駘藉(タイセキ)(注4)
(その他):慰藉 蘊藉・温藉(注1) 藉藉(注2)
(注1)大字源は温藉(“ウン”シャ)。 *蘊藉・温藉の「藉」は、“含みがあって味わいぶかいこと”の意あり。 
(注2)藉藉(セキセキ)
 大字源:①高く積み重なって、横たわっているさま。一説に多いさま。②口々に言いはやすさま ③心のうつろなさま。
 漢検2:①口々に言いはやすさま。騒がしいさま。 ②物事が乱れ散らばっているさま。
(注3)藉田(籍田)
 大字源:天子が、神に供える穀物を収穫するため、耕す田。また、その儀式。「籍」は踏む意。一説に、借りる意で、初め天子が自ら耕し、後は人民の力を借りて耕作させること。
 漢検2:古代中国で、天子や諸侯が祖先に供える穀物を自ら農耕した田。また、その儀式。日本でも行われた。 「籍田」とも書く。
(注4)漢検2「駘」の項で、下つき「駘籍」あり。
「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。(「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その90 駘  2015年10月12日 | 熟語の読み(音・訓))から抜萃。

(参考)以前に整理して掲載していたはずの「藉」の音訓整理

<藉:シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む)>

むしろ:藉綺(シャキ):美しい敷物
し(く):藉茅(シャボウ):ちがやを敷く、藉履(シャリ):利用する
か(りる)・か(す):藉手(シャシュ):手をかす、藉助(シャジョ):助ける(助けをかす)、藉勢(シャセイ):勢いを頼む(かりる)
よ(る):藉蔭(シャイン):父祖の勲功によって官職を得ること、その家柄
かこつ(ける):藉口、藉詞、藉託
ふ(む):藉藉(セキセキ):ちらばるさま・・・ふむ、ふみみだす、ちらばる、はずかしめるなどの意味をもつ・・・
他に、
藉甚(セキジン):盛大、藉田(セキデン):天子が祭祀のため親耕する田、藉没(セキボツ):財産を官に没収する  、藉斂(セキレン):税を納める

<序で>「籍」
籍:中学…セキ 準1…ジャク、ふみ、し(く)、ふ(む) *セキ(漢音) ジャク(呉音) 他に“シャ”(漢・呉音)あり。
<漢検2>
・意味 :①ふみ。書物。「漢籍」「書籍」 ②戸別・人別などを記入した文書。「戸籍」「学籍」 ③し(敷)く。 ④ふ(踏)む。踏み耕す。「籍田」 ①紙のない時代に竹の札に字を書いて保存したことから。
・下つき:学籍(ガクセキ)・漢籍(カンセキ)・鬼籍(キセキ)・軍籍(グンセキ)・原籍(ゲンセキ)・国籍(コクセキ)・戸籍(コセキ)・在籍(ザイセキ)・書籍(ショセキ)・除籍(ジョセキ)・僧籍(ソウセキ)・典籍(テンセキ)・転籍(テンセキ)・入籍(ニュウセキ)・版籍(ハンセキ)・復籍(フクセキ)・兵籍(ヘイセキ)・本籍(ホンセキ)・落籍(ラクセキ)・離籍(リセキ)
・「籍」から始まる言葉 籍田(セキデン) △籍(ふみ)

し(く):籍書(セキショ):書物を下に敷く。転じて、読書に没頭すること。
ふ(む):籍田
(その他)籍甚(セキジン):名誉や評判が高い。嘖嘖。 同)藉甚(セキジン)。 籍籍(セキセキ):①あちこち散らばるさま。また、乱雑なさま。紛紛。②やかましく言いはやすさま。 同)藉藉(セキセキ) 籍斂(セキレン):租税の取り立て。*「籍」に税を取り立てる意あり。

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熟語の読み・一字訓読(その323) 儕 儔

2017年04月02日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その323)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。

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●儕:サイ、セイ、ともがら  (大字源: サイ(漢音) セイ(慣用音) )
<漢検2>
・意味:①ともがら。なかま。「儕輩」 ②ともに。いっしょに。「儕居」
・下つき:同儕(ドウセイ)・吾儕(わがセイ)
・大見出し:
 儕輩(サイハイ)同じ仲間。ともがら。同類。 類)同輩 「セイハイ」とも読む。
 儕(ともがら)
<大字源>
儕居(サイキョ):ひとところに住む。同居する。雑居する。
儕等(サイトウ・セイトウ):同じ仲間。ともがら。なかま。同輩。 類)等輩 儕輩 儕流 儕倫 儕類
儕輩(サイハイ・セイハイ):(儕等に同じ。)
儕倫(サイリン):(儕等に同じ。)
儕類(サイルイ):(儕等に同じ。)
(ほかに、爾儕(ジサイ)、等儕、同儕、匹儕、朋儕(ホウセイ)・・・)

*爾儕(ジサイ):相手を指して云う詞。なんじがともがら。汝達。=爾曹=爾等=なんじら (大漢和のみ「爾儕」の意味掲載あり) 

●儔:チュウ、ジュ、ともがら   *「ジュ」音は、大字源・新漢語林・漢字源・字通にはナシ。大漢和のみアリ。
<漢検2>
・意味:ともがら。たぐい。なかま。「儔匹(チュウヒツ)」 類)疇
・大見出し:儔侶(チュウリョ) 儔(ともがら)
<大字源>
儔儻(チュウトウ):なかま。ともがら。同類。 類)儔匹 儔侶 儔倫 儔類 儔列
儔匹(チュウヒツ):儔儻に同じ。また、つれあい。
儔儷(チュウレイ):なかま。伴侶。儔侶。
(ほかに、故儔、匹儔、朋儔、侶儔、良儔・・・)

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熟語の読み・一字訓読(その322) 賽  答賽 報賽・・・

2017年04月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その322)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。

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●賽:サイ、おれいまつ(り)、さいころ  *漢検2には「おれいまつ(り)」訓の掲載ナシ。熟語掲載はあり。
<漢検2>
・意味:①おれいまつり。おまいり。神から受けた福に感謝してまつる。「賽願」「賽銭」 ②優劣をきそう。「賽馬」 ③さい。さいころ。
・下つき:答賽(トウサイ)・報賽(ホウサイ)
・大見出し:<賽子〉(さいころ) 賽銭(サイセン) 賽の〈河原〉(サイのかわら) 賽の目(サイのめ) 賽は投げられた(サイはなげられた)
・主な掲載熟語の意味(当方調べ)
 賽願(サイガン):お礼参り
 賽銭(サイセン):(国語)参拝人が神仏に奉る銭。
 (注)漢検2大見出しの説明:神社や寺に参拝したときに奉納する金銭。「―箱」 もとは、祈願成就のお礼にしたもの。 
 賽馬(サイバ・サイマ):競馬
 答賽(トウサイ):神仏にお礼参りすること
 報賽(ホウサイ):祈願成就のお礼として神仏に参拝すること。 お礼参り。
<その他の熟語(主として大字源から)>
 賽会(サイカイ):おまつり。大勢の人々が集まり、さまざまな行事をして神を祭る。賽神会。
 賽客(サイカク):参詣人。参拝者。
 賽社(サイシャ):1年の農事が終わったのち、酒食を供えて農業の神に感謝する祭り。鎮守の祭り。
 賽神(サイシン):神にささげるお礼の祭り。賽祠(サイシ)
 賽饌(サイセン):お礼参りに神仏に供える食物
 賽日(サイジツ):(国語)藪入りに閻魔堂に参る日。・・・地獄のかまのふたが開くといわれる。閻魔の賽日。
<余談>
 *大見出しの「賽の河原」の「賽」の意味が分からなかったので、色々と調べたが、手持ちの国語辞典や漢和辞典では不明。この点、ネットは便利。簡単に要約すると、“「賽の河原」の「賽」は、助けにやってくる地蔵=賽の神(道祖神)から来ている”由。ちなみに、漢検2掲載では、「塞(サエ・サイ)の神」とあるが、「“賽”の神」とも書くようだ・・・。

(参考)以前の掲載記事 <「新・手賀沼散歩1102  賽  蒻」2014年11月02日 | 新・手賀沼散歩(漢字修練)>
<賽銭の「賽」:サイ、おれいまつ(り)、さいころ>
●おれいまつ(り):賽禱(サイトウ):神に奉ずるまつり(おれいまつりのこと)、賽祠(サイシ):おれいのまつり
●さいころ:賽目(さいのめ)、賽振(さいふり)・・・これらは「さいころ」の意味
●賽馬(サイマ)=競馬、賽船(サイセン)=競艇、賽闘(サイトウ)=勝負事・・・これらの「賽」は「勝負を競う」「優劣を比べる」意。現在の訓読みでは該当するものがないようですが、大漢和にはそういう読みだということがかいてありました。
●ついでに、「賽」の字についての一口知識・・・もともと、この「サイ」字は我が国でいう「塞(さえ)の神」に当たり、その塞(の神)に貝などを供えてお礼の祭りを行ったことに由るとの事。・・・これを「報賽(ホウサイ)」というそうです。

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熟語の読み・一字訓読(その321) 徼(キョウ、ギョウ、ヨウ)

2017年03月19日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その321)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
●(その321)は「徼」・・・すでに記事にしてたと思うのですが、(自分で探しても見つからないので)もしかしたら記事掲載モレだったかも知れません・・・ので、改めて、全面的に改訂した記事を作成しました。(念の為、以前に記事化したと思われる内容も末尾に載せておきますが、以前のものよりも本記事のほうを参考にしていただくようにお願いいたします。)
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<徼:キョウ、ギョウ、ヨウ、めぐ(る)、さかい、くにざかい、もと(める)、さえぎ(る)>
(漢検2)
 ・「くにざかい」訓は掲載ナシ。意味②には「さかい、国ざかい」とある。
 ・音による読み分け記載なし。 
 ・掲載熟語:徼循徼外徼幸(キョウコウ・ギョウコウ)
(大字源)
 ・音:ギョウ(慣用音) キョウ(漢・呉音) ヨウ(漢・呉音)
 ・音による読み分け:ヨウ:①さえぎる 同)遮 ②もとめる、むかえる、まねきよせる 同)邀(ヨウ) 

<2017.3.19 改訂版>(大字源ベース)
・めぐ(る):徼循・徼巡(キョウジュン):巡察する、見回る
・さかい:徼外(キョウガイ):とりでの外。国境の外。辺外。 徼塞(キョウサイ):国境のとりで。南を徼、北を塞という。
・くにざかい:(上記と同じ)
・もと(める):徼幸(ギョウコウ・キョウコウ): まぐれ当たりの幸福を求める。また、その幸福。こぼれざいわい。同)僥倖(ギョウコウ) 徼冀(ギョウキ・キョウキ):もとめねがう。 徼福(ヨウフク・キョウフク):幸福をもとめる。 同)邀福(ヨウフク) 徼名(キョウメイ):分に過ぎた名声をもとめる 徼要(キョウヨウ):もとめる。要も、もとめる。 
・さえぎ(る):徼遮(キョウシャ):さえぎる 徼撃(ヨウゲキ):敵をさえぎり迎え撃つ。同)邀撃(ヨウゲキ)・要撃(ヨウゲキ)
 (注)「徼遮」「徼撃」については、下記の<補筆>を参照のこと。 
・その他:徼訐(キョウケツ):人の悪をかすめあばく。一説に、うかがいあばく。 (「徼」に、“かすめる、ぬすむ”、一説に“うかがう”意あり)

<補筆 2017.3.19>
●徼遮(キョウシャ・ヨウシャ) :さえぎる *大漢和・字通は両読み。大字源は“キョウシャ”読みのみ。 *“キョウ”音にも“さえぎる”意あり(大漢和)
●徼撃(ヨウゲキ):=邀撃(ヨウゲキ)  *大漢和・字通・大字源ともに“ヨウゲキ”読み。ただし、漢検2は「“邀”撃」のみの掲載。
*だから、“ヨウゲキ”の書き問題が出たら、「“邀”撃」と書いたほうが無難。(というか、「徼撃」と書いたら✕となるおそれもあると思われる。
*また、「“邀”撃」の類義語として漢検2に「迎撃」とある・・・これも“迎撃”の類義語として“ヨウゲキ”とあったら「“邀”撃」と書いたほうが無難・・・。

<以前、掲載していたかも知れない記事>
めぐ(る):徼道(キョウドウ):見回りの道 、徼巡・徼循(キョウジュン):見回る、
    =徼候(キョウコウ)、徼繞(キョウジョウ):めぐる 徼捕(キョウホ):巡捕する 
さかい:徼外(キョウガイ):国外、塞外 徼塞:外夷との境界のとりで 徼亭:辺境のと
りで  要徼・辺徼・蛮徼・塞徼・・・
くにざかい:(上記と同じ)
もと(める):徼幸(キョウコウ・ギョウコウ): まぐれ当たりの幸運を求めること。
       徼訐(キョウケツ):うかがいあばくこと 徼名・徼栄・徼乱・・・
さえぎ(る):徼遮(キョウシャ):さえぎる、まちうけてさえぎる(字通) *むかえる意もあり? 要徼・辺徼・蛮徼・塞徼・・・「さえぎる」意も???
*他に「むかえる」「うかがう」意あり・・・徼撃(ヨウゲキ):むかえうつ 、徼射(キョウセキ):察知する、むかえて迎合する 、徼伺(キョウシ):うかがう

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熟語の読み・一字訓読(その320) 爛 (爛汗、爛旰)

2016年10月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●漢検2辞典の悉皆調査・・・一応、完了・・・
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●「漢検2辞典の悉皆調査」の中から、適宜、ご案内しています。  ●余裕のある方のみ、ご覧いただければ幸いです。
●急いでご案内することもないのですが、調べた以上、なるべく早くご案内したいと思い公開しています。ご迷惑でなければ幸い・・・。
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●「漢検1級 28ー②に向けて   「瀾汗」、「瀾漫」(≠「 爛漫」) (漢検2準拠)」記事で、「爛カン」のコメントをいただいたので調べました。以下の通り、「爛汗」「爛旰」の熟語がありました。
●本件、“漢検2準拠”の記事とは別に、「熟語の読み・一字訓読(その320)」の中で整理しておきます。なお、「爛」の音訓整理は、「熟語の読み・一字訓読(その158)」で案内済みですが、その記事にも、以下の通り、追加しておきました。

「(2016.10 追加)
 
 *爛汗(ランカン):模様の彩りのさま(大漢和)
 *爛旰(ランカン):あざやかなさま。「爛汗」に同じ。(大漢和)
 (大字源)爛汗=爛旰=彩りの美しいさま
 (字 通)爛汗=あざやかなさま *「爛旰」は掲載ナシ。
 (漢字源)掲載ナシ。

 *「旰」には「くれる、おそい」(現行訓)以外に“さかんなさま”という意味あり(大字源) 
  例:旰旰(カンカン)=盛んなさま
    晧旰(コウカン)=盛んなさま(大字源) *(大漢和では)「日光のかがやくさま、ひかりかがやくさま(爾雅・釈天)」とある。


👍👍👍 🐒 👍👍👍 貴重なご指摘、コメントいただいたspaceplusさん、どうもありがとうございました。👍👍👍
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熟語の読み・一字訓読(その319)  睾 膠 薨

2016年10月25日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検2辞典の悉皆調査中に、まだ整理しきれていない1級配当漢字について、序でに調べたので、<熟語の読み・一字訓読>シリーズに追加しておきます。
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●熟語の読み・一字訓読(その319)です。
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<睾:コウ、さわ、たか(い)、ひろ(い)、おお(きい)、きんたま> *2016.10 「睾睾」を再調査・補充
・さわ:(「鶴、九皐に鳴く」の「皐(コウ、さわ)」に通ず)睾如(コウジョ)=②さわ(沢・皐)のさま
・たか(い):睾如=①高いさま、睾然=高いさま
・ひろ(い):睾睾(コウコウ)=広大なさま(字通) 
       睾睾:広くく大きいさま、「睾睾広広、孰知ㇾ其徳」 *「睾」は「皥」、「広」は「大貌」。「皥皥」=睾睾=度量の大きいさま(大字源・大漢和)
・おお(きい):睾睾、睾牢(コウロウ)=牢籠=一切を包括する、すべてをひとまとめにする、ひっくるめる
・きんたま:睾丸

<膠:コウ、にかわ、にかわ(する)、つ(く)、かた(い)、あや(まる)、みだ(れる)> *2016.10 「膠膠」を再調査・補充。
・にかわ:膠漆、膠舟・膠舟:にかわづけの舟
・にかわ(する):膠柱(琴柱に膠す・・・にかわで固定する)=膠瑟、膠目:目をにかわで塞ぐ。目隠し。死者への礼。
・つ(く):膠附=親密、膠青=鬢つけ、膠続=後妻
・かた(い):膠結:かたくむすぶ、膠固=鞏固・堅固、膠譲=固辞
     *「徳音、孔だ、膠(かた)し」(詩経・小雅・隰柔)
・・あや(まる):(「謬」と同じ)膠譎(コウケツ):いつわる、膠言=虚言
・みだ(れる):膠葛(コウカツ):入り乱れる
*他に「ねばる」意あり・・・膠粘(コウデン)・膠密:ねばりつく、膠泥=粘土、膠竿コウカン:さし竿、もち竿、とりもちで小鳥類をとる、膠黏(コウデン):稠密
・その他: 膠相(コウショウ):無能な大臣、*膠皮=ゴム、*膠膠(コウコウ):鶏の声 (注)下記「膠膠」参照。
(2016.10追加)
膠膠(コウコウ)>
(大漢和・大字源)①和らぐさま、又、鶏の声「鶏鳴膠膠・・・」(詩経) ②動き乱れるさま「膠膠擾擾・・・」(荘子) *「膠膠」=動き乱れるさま 「擾擾」=動乱の意
(漢字源)①鶏の声 「鶏鳴くこと、膠膠たり」②一体となってやわらぐさま ③動き乱れるさま
(字通)鶏の声

<薨:コウ、みまか(る)、し(ぬ)> (新規調査) 
・みまか(る):薨去=皇族、三位以上の人の死、薨卒=身分の高い人が死ぬこと。*律令で「薨」は三位以上、「卒」は四位・五位と諸王の死。
・し(ぬ):薨隕(コウイン)=死ぬ、薨逝=薨亡、薨落、薨奄=逝去=薨謝=
*薨奏=親王または高官の人の薨去を奏上すること=薨背
・その他:<薨薨(コウコウ)>
(大字源)①多いさま、又、群がり飛ぶさま 「螽斯の羽、薨薨・・・」 ②速いさま「之を度するに、薨薨・・・」 ③とどろく音のさま「薨薨、雷の如し」
(大漢和)①衆なるさまをい また、群がり飛ぶ音 ②早いさま、又、多くの音 ③とどろきひびく音の形容
(漢字源)①もやもやと群がって音をたてるさま ②たくさんの人の騒がしい音の形容 ③とどろき響く音の形容
(字通)多いさま。早いさま。又、音の轟くさま。「薨薨として雷の如し、一刻にして止む」

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