「県は開示を」 佐賀県の審査会が答申 オスプレイ配備めぐり
陸上自衛隊の輸送機オスプレイの佐賀空港への配備計画をめぐり、県が市民団体の情報公開請求に一部不開示とした環境アセスメント調査に関連する文書について、県の審査会は「開示することで将来の審議などに不当な影響を及ぼすおそれがあるとは認められない」などとして開示すべきと答申しました。
佐賀市の市民団体によりますと、おととし12月、オスプレイの配備計画と県の条例に基づく環境アセスメントについて、県環境課が作成した文書などを開示するよう請求しました。
これに対し県が「最終的な意思決定の一過程にあるものであり、公開すると県民の混乱を招く」などとして、環境アセスメントの実施の必要性を弁護士に尋ねた結果を黒塗りで開示したため、市民団体はこれを不服として、黒塗り部分も開示するよう県に請求しました。
これを受けて、県から諮問された情報公開・個人情報保護審査会は今月20日付けで「開示することで将来の審議などに不当な影響を及ぼすおそれがあるとは認められない」などとして、不開示とした部分を開示すべきだと答申しました。
市民団体「みんなでSTOPオスプレイ佐賀」の担当者は「画期的な判断だ。県の情報公開のあり方が鋭く問われていると思う」と話しています。