無傷の13連勝で2場所連続4度目の優勝を決め、横綱昇進を確実とした大関大の里(24=二所ノ関)の父・中村知幸さん(49=会社員)が、日刊スポーツに手記を寄せた。

192センチの長身、幕内最重量191キロの大柄な体は、184センチ、125キロの父譲り。これまでの歩みを振り返りつつエールを送った。

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泰輝、優勝おめでとう。そして指導していただいた二所ノ関親方、応援していただいた皆さま、本当にありがとうございました。感謝の言葉は尽きません。

もともと「ダイキ」という名前にすることだけは決めており、当初は「大輝」を考えておりましたが、画数の関係で「泰輝」と名付けました。小学生の時は、常に同級生よりも頭一つ、二つ体が大きかったです。中学に入学する前で身長は178センチ、体重は100キロに届かないぐらいでした。

体も頑丈で、小学4年生の時に、普通乗用車にはねられたことがありました。乗っていた自転車はグシャグシャに壊れ、救急車で病院に運ばれました。後頭部には1センチぐらいの傷痕ができ、2、3針縫ったのですが、本人はピンピンしていて。何ごともなかったように、翌日にはまた出かけてしまう元気な子でした。

もともと大相撲に進む考えはなく、高校や大学などアマチュアの指導者を目指していました。なので、日体大に進んだのは自然な流れ。中学生の時に「20歳の自分へ」と題して書いた手紙が印象的でした。

20歳の自分に向けて「学生横綱になっていますか?」と、書いていました。1、2年生にして、大学生の頂点に立っていることを想像していたようです。そして有言実行。1年生で学生横綱になり、3、4年生で社会人も含めたアマチュア横綱。そして大相撲でも、横綱に推挙していただけるかもしれないと言われるようになりました。手紙を書いて10年後に、ここまでくるとは、私はもちろん、本人も想像できなかったと思います。