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中国製太陽光パネルに懸念強まる スペイン大規模停電で

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岩間陽子さん他5名の投稿岩間陽子山本真義小山堅

スペインとポルトガルで4月下旬に発生した大規模停電を受け、部品のほとんどを中国から調達している欧州の太陽光発電インフラに注目が集まっている。

両国で発生した停電の原因については現在も調査が続いているが、停電がサイバーセキュリティーの脆弱性を浮き彫りにしたことは確実だ。

欧州には中国製の太陽光パネルや中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)などが製造した部品があふれており、電力インフラの安全性に...

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  • 岩間陽子のアバター
    岩間陽子政策研究大学院大学 政策研究科 教授
    ひとこと解説

    この件は少し前から問題になっており、まずサプライ・チェーンの大部分において中国に依存しているという問題があり、インバーターの問題もあります。それを超えて、米国でソーラー・パネルを分解してみたところ、製品仕様書に記載されていない通信機器が見つかったということが今月報道されており、警戒が高まっています。これらの部品の多くを作っているHuaweiは、欧州議会議員やそのスタッフに対する汚職容疑で現在ベルギー当局による捜査が進められています。何かと不透明なことが多いですが、太陽光パネルにおける中国製品への依存があまりに高く、一朝一夕にはどうにもできない状況です。

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  • 山本真義のアバター
    山本真義名古屋大学未来材料・システム研究所、名古屋大学大学院工学研究科電気工学専攻 教授
    別の視点

    この記事では遠隔操作のリスクに言及されていますが、既にインバータの電力は当たり前のように遠隔監視されています。そのことで事故や故障のサポートも迅速に対応可能となります。ですのでインバータ等の電気機器のサプライヤは、基本的なインバータの運用情報を見ることができます。 太陽光発電事業者等は、インバータ自体の知識が乏しいことも多く、安全運用の視点からも上記の通りの対応とせざるを得ません。 これを、どう考えるか? 監視を太陽光発電事業者のみに任せると、さらに意図的ではない寿命劣化等に起因した事故が起こりかねません。 法で対応するか、事業者側を優先した機能で対応するか、難しい課題です。

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  • 小山堅のアバター
    小山堅日本エネルギー経済研究所 専務理事 首席研究員
    ひとこと解説

    今回のスペイン・ポルトガルでの大規模停電については、いまだ原因究明が続いており正確な原因は不明のままとなっている。イベリア半島の電力系統が他地域との連携が相対的に限定されており、自然変動型の再エネが大きな発電シェアを有していたこと、周波数安定に役割を担う慣性力を持つ発電が十分でなかったこと、などが注目されているが、サイバーセキュリティの問題も含め、今後の原因調査の結果を待ちたい。いずれにせよ世界的に電力化が進行し、新たな情報革命でさらに電力需要増大が予期される中、電力安定供給は極めて重要な課題となっている。電力安定供給に貢献する適切な政策・制度設計の重要性がますます高まっていくことになろう。

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  • 山崎俊彦のアバター
    山崎俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科  教授
    ひとこと解説

    インバータとは、電気の極性をinvert (反転)させるもので、効率的な電圧や周波数変換のために必要不可欠なものです。我々が使っている家電の中にもインバータを使っているものはここかしこにあります。ネットワークにつなぐことで機器の監視、設定変更、トラブルシューティングなどのために現場に行かなくてもよいというメリットがあります。 インバータ https://xtech.nikkei.com/dm/article/WORD/20060413/116088/

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  • 青山瑠妙のアバター
    青山瑠妙早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授
    ひとこと解説

    スペインの大規模停電の理由はまだはっきりとわかっておらず、スペイン政府はサイバー攻撃の可能性を否定しているが、こうした時に必ずくすぶるのが中国が仕掛けたのではないかという可能性だ。 イギリス対外情報部(MI6)の元トップはこのほど、中国EV車が突然運行不能、中国製信号システムの麻痺、ソーラーシステムへの遠隔操作による停電など中国製品を利用する危険性を指摘し、病院、エネルギー、道路交通網などの分野での安全保障問題を提起した。 ただ厄介なのは、AI時代において、安全保障の問題はすべての産業に関わりうるということだ。スペインの大規模停電は経済的に中国と持続的な関係を保つことの難しさを物語っている。

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  • 柯 隆のアバター
    柯 隆東京財団政策研究所 主席研究員
    ひとこと解説

    国際分業体制のメリットは効率化と収益化である。しかし、電力の安定供給において自国で技術をコントロールすることが重要である。広範囲の送配電システムについて常に大規模な停電のリスクを背負っている。とくにシステムがハイジャックされるリスクもあり、常に対策を講じる必要がある。昔の人の生活には電気がなくても、しばらくは何とかなるものだった。しかし、今の人の生活は停電なると、ネットワークが消え、生活はまったく成り立たなくなる。状況は予想以上に深刻である。

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