うざいガキは潰すべし-其の3-
《《》》あいつの空間魔法、最初に前の壁が出てその後に3つの壁で閉じ込める。
原理がわかれば単純で簡単に避けれる技。
でもそれは俺も同じ、なんなら俺のほうが単純だった。
「結局口だけかよ、お前避けてばっかじゃねぇか」
あいつの言う通り俺の攻撃はタックルのみ、他の取り柄は普通の人よりちょっと強い身体能力と回復力くらい。
このまま避け続けてたら負傷してる俺のほうが不利なのはわかりきったことだった。
どうにかしてタックル以外の攻撃を....
あ!肩が強いなら物投げることだってできるよな。
周りにあった小石を取り、あいつに向かって投げた。
「
石を投げた瞬間巨大な衝撃波が起き、石はそのままあいつに正確に飛んで行った。
空間魔法の壁を破りあいつの腕にクリーンヒットした。
(なんだ今のは俺の空間魔法を意図も簡単に、いやそれよりも左腕がうごかねぇ)
あいつに左腕がプルプル震えて垂れている。
チャンスだ、そう思いあいつに向かい走って行ったここでタックルを決めれば勝てる。
「空間魔法<スペースデプリベーション>」
前方と上空小さい半透明な箱が迫ってきた。
咄嗟に避けた。
上空の方は避けたが前から来たのは脇腹に当たってしまった。
液体が滴る音がする。
俺の足元には血が落ちていた。
「空間魔法は空間を作り出し操る能力、だから簡単にできるんだよ、空間を奪うことも」
脇腹が抉れている。
「言われた通りにやったぞ、殺してやるよ」
またあの眼だ。
冷酷で光のない、真っ黒な眼。
「なんでそこまで再起不能に執着するんだ、空間魔法だったらすぐ場外にすることだってできただろ」
純粋に疑問が湧き、咄嗟に出た言葉だった。
「三途の川の通行量の代わりに教えてやるよ、俺の本名はレイ・ヴェンドルド聞いたことあるだろ」
ヴェンドルドそれは三大名家の一つ、空間魔法の制作に成功し王都の結界も担当してる。
「名家の坊ちゃんがどうしてこんなところに?」
「俺は家系の中で一番劣ってるんだ。兄ちゃんよりも魔力がなく、姉ちゃんよりも魔力操作ができない、たまたま血統で手に入れた空間魔法でさえ小さい範囲しか使えなかった、いっつも馬鹿にされたよ、落ちこぼれって言われて誰も味方してくれなかった」
歯を噛み締め怒りを俺に向け言った。
「だから俺はあんな家出て、魔王倒して最強の魔術師になるんだ、だからこんなところですら負けてちゃいけないんだよ」
「っくふふふ...はははははは」
笑声が出てしまった。
「何笑ってんだよ」
「いや俺と同じじゃんって、もっと深い業背負ってると思ったら俺と同じだったって笑っちゃうじゃん」
レイも俺と同じだった、誰かに認めてもらいたい。
同じ夢を持った人間だった。
「同じ夢を持った者同士、負けるわけにはいかないよなぁ」
痛みを堪え。
立ち上がり。
石を投げた。
石と並行して走る。
石が空間魔法を壊して俺は難なくあいつに走っていく。
ついに届いた。
「ドンッ」
「はぁ?」
空間魔法で後ろに壁をつくり俺のタックルをモロにくらい場外を防いだ。
「場外勝ち狙ったんだろ」
おれのタックルのダメージがモロに体にきているはず。
だがレイは倒れず、最後の力を振り絞り魔術を唱えた。
「空間魔法<ボイドプレス>」
巨大な箱が俺に直撃した。
空中に舞っている。
地面に激突したら絶対意識を失って負ける。
一か八かの賭けだ。
俺は持っていた石をレイの後ろの壁に向かい投げた。
壁は砕けあいつは場外に落ちた。
「俺の勝ちだ、レイ」
やがて俺の体も地面に激突した。
そこからの記憶はない。
右肩無双〜無能の俺、右肩に魔力が集中していると判明したので新しい仲間と共に気ままに旅をします〜 ねこきら @nekokiller
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