分数の割り算の計算方法を正しく覚えているでしょうか。
この記事では、分数の割り算に挑戦します。正しい答えを求めることができるか確認しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(5/6)÷(2/3)
正しく答えを求めることができるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「5/4」です。
途中の計算は次のようになります。
(5/6)÷(2/3)
=(5/6)×(3/2)
=5/4
どのように計算するのか、詳しく解説をしていきます。
分数の割り算では「割る数を逆数にして掛け算」に変形することができます。
<逆数とは?>
分数の分母と分子を入れ替えた数のこと。
※正確には「ある数に掛け算した結果が1となる数」と定義されます。
「2/3」の逆数は「3/2」なので、今回の計算式は、
(5/6)÷(2/3)=(5/6)×(3/2)
と変形することができます。
これによって、分数の掛け算になったので、分母どうし、分子どうしで掛け算します。
分子:5×3
分母:6×2
このまま掛け算をしてもかまいませんが、この時点で約分を考えると、そのあとの計算が少し簡単になります。
分子3と分母6はともに3で割れる(分子1、分母2になる)
上記のように約分をすると、
分子:5×1
分母:2×2
となり、答えは「5/4」です。
まとめ
正しい答えを求めることができたでしょうか。
「割る数を逆数にして掛け算する」という手順は、分数の割り算の基本です。
忘れていた方はぜひ繰り返し練習をしましょう。また、他の記事の問題にも挑戦してみてくださいね!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」