10月17日20時35分配信 産経新聞


 携帯電話サイト「闇の職業安定所」で集められたグループによる連続パチンコ店強盗事件で、大阪・兵庫両府県警は17日、兵庫県川西市内のパチンコ店から約1950万円を強奪した強盗の疑いで、兵庫県職員、泉正敏容疑者(24)を逮捕した。泉容疑者は同店でアルバイトをした経験があり、「借金があり、テレビで闇の職安の存在を知って犯行を思いついた」と供述しているという。
 両府県警はすでに、共犯の会社員、山岡順被告(30)=別の強盗予備罪などで起訴=ら21~30歳の男5人を同容疑で逮捕。泉容疑者が最初にサイトを通じて犯行を呼び掛け、犯行を主導したとみて全容解明を急ぐ。
 調べでは、泉容疑者らは8月6日未明、川西市のパチンコ店に押し入り、男性店長(33)らを刃物で脅して粘着テープで縛り、約1950万円を奪った疑い。
 泉容疑者が勤務する県但馬県民局(豊岡市)の南向明博局長は17日、会見し「明るく、明朗な若者で、逮捕されたと聞き、ただ驚くばかりだった」と話した。仕事ぶりはまじめで、無断欠勤もなかったという。