警察庁によりますと、ことしに入って以降、警察官を名乗る人物からの電話で金銭をだまし取られたうえ「身体的な特徴を確認する」などと言われ、ビデオ通話中に裸になることを要求されるなど、わいせつな行為を伴う手口の特殊詐欺の被害が少なくとも6件確認されているということです。
このうち、ある女性は「口座が犯罪に悪用されている。身の潔白を証明するためには指定された口座に現金を送金する必要がある」などと言われ、現金をだまし取られました。
その後、同じ人物からビデオ通話を使って「身体的な特徴を確認する」などと裸になることを要求され、上半身裸の状態にさせられる被害に遭ったということです。
また、別の女性は警察官を名乗る人物から「逮捕を免れるためには金銭が必要で、24時間監視する必要がある」などと言われました。
その後、ビデオ通話を長時間つないだ状態にさせられて、トイレや入浴中の映像も送らされたうえで、裸の画像を使って脅迫される被害にも遭ったということです。
警察庁は卑劣で悪質な新たな手口だとして警戒するとともに、いずれのケースも警察官を名乗る人物による特殊詐欺の手口だったことから警察がSNSやメッセージアプリで連絡し、警察手帳や逮捕状の画像を送ることや逮捕を免れる理由で金銭を要求すること、それに、裸になることや入浴状況の映像を送るよう要求することは絶対にないとして注意を呼びかけています。
警察官を名乗る特殊詐欺 わいせつ行為要求の新手口に注意を
警察官を名乗る人物からの電話で現金をだまし取られたうえ、ビデオ通話で裸になることを要求されるなど、わいせつな行為を伴う新たな手口の特殊詐欺の被害が相次いでいることがわかり、警察庁が注意を呼びかけています。