京都御所で富士山のふすま絵の特別展示

新年を迎え京都御所では富士山のふすま絵が特別に公開されています。

京都市上京区の京都御所では、毎年、新年にあわせて特別展示を行っていて、ことしはふだんは見ることができない富士山のふすま絵が公開されています。
このふすま絵は京都画壇を代表する日本画家宇田荻邨が昭和33年に描いたもので、御所の中でふだんは非公開の「小御所」と呼ばれる建物に設置されています。
ふすま絵は4面あり、金色などで表現された雲の上に雪化粧した富士山のいただきが描かれるなど、華やかな雰囲気で表現されています。
このふすま絵は、「小御所」が昭和29年に火災になった際に失われたふすま絵の下絵をもとに宇田荻邨が模写として制作したということです。
訪れた人たちは、カメラで撮影したり見入ったりして鑑賞していました。
宮内庁京都事務所の浜本厚志企画専門官は「日本を代表する富士山は縁起のよいものです。京都御所でお正月気分を味わっていただければ」と話していました。
このふすま絵の特別展示は、9日まで行われ入場は無料です。

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