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【聖剣使いの英雄伝説・世界編・ダイジェスト】
「この光は……そんな、まさかっ!?」
「エクスカリバーが、二本だと……っ!?」
「テメエと一緒にするんじゃねえよ、偽物が。この俺こそが聖剣の正当な後継者、『アーサー王』だっ!」
「御覧なさい、CEという神の敵を前にしながらも、同胞で争い血を流し合う愚かな人類の姿を、背徳の坩堝を」
「くっ……!」
「人は今こそ原罪を償うため、滅びを受け入れるべきなのです。そう、この『正義と真理の剣』によって」
「大天使ガブリエルにでもなったつもりかっ!? 人はそこまで愚かじゃないっ!」
「ぐはっ……!」
「英人、こんなに血が……っ!?」
「もうやめてっ! 貴方の体はボロボロで、戦える状態じゃないのよっ!」
「だが、俺は行かなきゃいけない……全てのピラーを破壊し、皆の笑顔を取り戻すまでっ!」
『死ヲ、滅ビヲ』
「滅びるのは人類じゃない、お前だ!」
「みんな、力を英人にっ!」
「これが最後の一撃だ、うおおおぉぉぉ―――っ!」
「英人ぉぉぉ―――っ!」
そして、英雄は伝説となった。
【聖剣使いの英雄伝説・完】