弟が自転車で台湾を一周するというので、自分が18年前に台湾を旅した際、列車を乗り間違えたトラブルから1泊泊めていただいた老夫婦の家を訪ねてみてほしいと頼んだ。年齢的に厳しいかと思っていたのだが、今朝おじいさんが86歳でご健在と知る。本当に嬉しかった。
中村真人 Masato Nakamura
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中村真人 Masato Nakamura
@masatoberlin
ベルリン在住のフリーライター。横須賀出身、2000年より在独。主な執筆テーマはクラシック音楽、旅と鉄道、ホロコーストと記憶の継承、ベルリン、戦争と子ども。著書に『明子のピアノ 被爆をこえて奏で継ぐ』(岩波ブックレット)、『新装改訂版 ベルリンガイドブック』(地球の歩き方)など。
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メルケル首相が5月9日にポッドキャストを通じて語ったスピーチ「コロナと文化」をブログにアップしました。首相はここで、文化支援が連邦政府の優先順位リストの最上位にあると明言しています。多くの方に読んでいただけると幸いです。
ダニエル・バレンボイムがYouTubeに自分のチャンネルを開設。第1回ではブラームスのピアノ協奏曲第1番を弾きながらその魅力を5分間で伝えている。今後週1回の頻度で更新予定だとか。
角野隼斗さんのリサイタルを聴いた。フィルハーモニー室内楽ホールは満席に近い入りだったし、ベルリンデビューでこの内容は立派。この人気ならいずれ大ホールでの公演も実現するのではないかと思った。平日の夜公演だったが子連れの人たちも目立ち、私も家族で楽しんだ。特に最後の「ボレロ」!
ベルリンの地下鉄車内の「今日の誕生日」で、大谷翔平が紹介されていた。ドイツ語で「二刀流」は、Werfer und Schlagmannか、なるほど!
ベルリンの11月9日。23個ものつまずきの石が埋められている集合住宅の前を通ったら、ここに住むという年配の女性が石を丁寧に磨いていた。強制輸送されたユダヤ人住民の石は見事に輝きを取り戻していった。今の住民たちは、彼女と立ち話をしたり、「ありがとう」と声をかけて中に入って行く。
昨晩のバレンボイム指揮ベルリン・フィル。これが最後の共演とは思いたくないが、一つの時代の終わりが近づいていることをしみじみ感じた。シューマンの後のアンコールの連弾では、80歳を超えたアルゲリッチとバレンボイムが、子供の頃に還っているような瞬間があり、それがまた感慨深かった。
先月訪れたライプツィヒとドレスデンの紀行文がアップされました。初回では、ライプツィヒにリニューアルオープンしたばかりのシューマン・ハウスのことをご紹介しています。
ベルリンの地下鉄に、早速内田選手のウニオン・ベルリン移籍のニュースが!熱狂的かつ家族的な雰囲気のサポーターで知られるチーム。東の森の中のスタジアムまで観に行きたいなあ。
昨日RBBで放映されていたナチス時代のベルリン・ブランデンブルクを記録したドキュメンタリー。アマチュアカメラマンによるカラー映像なのだが、あの時代の日常が克明にとらえられていて驚いた。1933-1939 - Berlin und Brandenburg unterm Hakenkreuz (1/2) | rbb
昨年11月頭以来のベルリン・フィルの演奏会へ。コロナテスト付きのパイロットプロジェクトとして行われたもの。まさに待ち侘びたという空気が客席に充満して、団員さんたちが登場しただけで大喝采。最初の音が鳴り始める前から胸が一杯になってしまった。ペトレンコ指揮のオケの響きの豊かだったこと!
ドイツ最後のレールバスが走るブランデンブルク州プリーグニッツ郡の路線が、昨日をもって惜しまれつつ廃止。こんな古めかしい列車が今の時代に残っていたことに驚いたが、最後に乗ることができてよかったなあ。
今日のベルリンの地元紙の一面を飾ったのは、バイロイト音楽祭145年の歴史で初めて女性として指揮台に立ったオクサーナ・リーニフ!昨晩の《さまよえるオランダ人》のオープニング公演はメルケル首相夫妻も観劇したそうで、首相としてこの音楽祭を訪れるのも今回が最後。いろいろと感慨深い。
今日台湾で起きた信じられないほど嬉しい「再会」の話を、弟が早速ブログにまとめてくれました。次に一時帰国する時には、台湾にまで足を延ばせたらと思っています。
Quote
中村洋太
@yota1029
「台湾の東海岸で、訪ねてほしい人がいる」
18年前、兄が高雄行きの鉄道を乗り間違えていなかったら、この話は生まれませんでした。人生の不思議さと美しさを感じた一日でした。
n-yota.com/171115
ベルリンに来て今日でちょうど20年。シドニー五輪で高橋尚子が金メダルを獲った日の午後、親に車で駅まで送ってもらいながら、「海外に1年も生活するなんてどんな感じなのかな」と急に不安な気持ちになったのが昨日のことのよう。ここまで健康でいられたこと、助けていただいた無数の方々に感謝!
ペスタロッチ通りの山科書店が、11月半ばで店を閉じられるそう。西ベルリンの時代から約40年の歴史を持つ本屋さんだけに寂しい。いつ行っても変わらない店主の佇まいが好きなお店だった。今半額セールをやっています。
昨日のベルリナー・モルゲンポスト紙の一面の写真が目を引いた。キリスト教会、シナゴーグ、モスクが一つの建物に共存するHouse of Oneの起工式が行われたという。かなり前から聞いていた計画だが、ようやく始まるのか。ここから新しい何かが生まれることを願いたい。
昨晩はメータ指揮ベルリン・フィルによるマーラーの交響曲第3番。様々な名指揮者の棒で聴いてきたけれど、これほど天国の扉を近く感じた演奏もなかったかもしれない。3楽章のポストホルンのソロも絶品だった。
ドイツARD解説のカタリーナ・ヴィットは、「浅田選手には国民からのプレッシャーがかかり過ぎていたのではないか。あれだけの芸術性を持っている選手なのに・・・」と話し、何度も同情のため息をついていた。明日悔いのない演技を見せてほしい。
ポツダム・リンデン通りの歴史記念館は、訪れる度に重く息苦しさを感じる場所。今日から始まった東独の秘密警察シュタージを主題にした特別展のタイトルは「敵は、異なる考えの人」。こういう社会が歩んだ発展段階と帰結に、今こそ思いを馳せたい。
U5のムゼウムスインゼル駅ができたおかげで、国立歌劇場に行くのもとても便利になった。夜は本数が減るけれど、余韻に浸りながら美しい天井を眺めている時間も好き。
テーゲル空港、今日が最後になるかなあ。鉄道の駅に比べると空港にはさほどの思い入れはないのだが、人気の少ない構内を歩きながらいろいろな記憶が蘇ってきて、しんみりした気持ちになった。
はー終わった。ベルリン・ドイツ・オペラのワーグナー《神々の黄昏》今シーズン最終公演。家から持参したおにぎりを2回の休憩中に食べ、カーテンコールも含めて約6時間40分。行く前は若干の躊躇もあったが、なんだかんだで幸せな時間だったとしか言いようがない。
トルーマン大統領が日本への原爆投下を決定したとされる45年7月25日から75年。ポツダムのヒロシマ・ナガサキ広場で追悼式典が行われた。IPPNWやICANの方々のスピーチも。広島と長崎の被爆石を使ったこの記念碑が完成してから10年経つのかと思うと感慨深かった。