君と言う花。俺と言う光。
静岡在住の女性S様から「息子と二人で引っ越して来たのだが、二人暮らしが苦しくなってきたので気晴らしに坂爪さんの家にお邪魔してもいいですか?どんな事でもいいのでお話ができたら嬉しいです。息子(ほぼ不登校)が過ごせる自宅以外の場所を、私のために見つけたいとも思っています」とご連絡をいただいた。そんなあなたのための私であり、そんなあなたのための家である。S様から「坂爪さんのお宅にはガスコンロはありますか?水道は通っていますか?」と聞かれた。安心して欲しい。家だから、ガスも水道も電気もバッチリ整っている。私はそこまで野蛮ではない。
S様から「熱海駅前でお待ちしています!!目印に土鍋を持っています」とご連絡をいただいた。熱海に着くと、土鍋を抱えたS様が立っていた。S様の車に乗り、家に向かった。私は「車を持っているだなんて富豪ですね。貴族ですね。特権階級ですね。車はモバイルハウスですよね。家をたくさん持っているんですね。俺をドライブに連れて行ってください」と言った。S様は「いいですよ」と言った。熱海に家を与えられて十年経ったが、熱海の友達は一人もいない。生まれてはじめて熱海に友達ができた喜びに、私は気絶をした。
家に着き、最初はぼーっとした。どんな事でもいいのでお話ができたら嬉しいという話だったが、言葉は必要なかった。しばらくした後に「満足してしまいました」とS様は言った。よかったよかった。坂爪圭吾(私)は、人間よりも野生の狼に近い。野生の狼と同じ空間を共にしながら、傷つけられることなく平和に過ごせたら絶対に和む。S様は「台所をお借りしてもいいですか」と言って、持ち前の土鍋を取り出して調理をはじめた。と言うのは嘘で、料理をはじめる前に温泉に行こうということになった。と言うのは嘘で、温泉に行く前に源泉が湧き出している秘密の洞窟に行こうということになって、我々は家を飛び出した。
S様は「なんだか観光に来たみたい」と言った。光を観ると書いて観光。S様よ、今、君は俺と言う光を観ているのだよ。ふふふ。家に戻り、S様は土鍋で白米を炊きながら「おにぎりにしてもいいですか。私の菌がついちゃうけど」と言った。S様の菌なら望むところである。こんなことを書くと「お前らいちゃいちゃしてんじゃねえよ」と嫉妬にジェラルリンな蛆が湧くが、湧きたい蛆は湧くがいい。空を飛びたきゃとっとと羽化しろ。そう、俺たちのように。ふふふ。この「ふふふ」というのは使い勝手がよろしい。ラインなどでも多用していると「なんなんだよ!!」と頻繁に蛆が湧くが、説明しない。全部ふふふで済ませる。
S様の、こちらを警戒しながらおにぎりをむしゃむしゃする姿が野良猫みたいだった。私が「野良猫みたいな食べ方をするね」と言ったら、S様は「野良猫と言うのは気に入りました」とご満悦。家に花が咲いた。君と言う花。俺と言う光。女を咲かせる俺は太陽。無職だが、いい仕事をする。野良猫は、エサをあげてもなつかない。なつかないけど、ただ、そこにいるだけで周囲の人間を幸せにする。そんな女は猫であり、そんな女は花である。君と言う花。俺と言う光。平和な場面である。別れ際、S様は「坂爪さんが怖い人じゃなくてよかった」と言った。私は怖くない。狼。まさかりかついだ絶滅危惧種。男一匹、今日も行く。
坂爪さん
ありがとうございました😊
坂爪さんは想像よりちゃんとしていて、紳士で優しくて、私よりよっぽどきちんとしている方でした。
でもシンプルで、一緒にいてとても癒されました。
誰かといて、あんなに静かでぼーっとした時間を過ごせたのは、記憶にある限り初めてです。
昨日は心地よく眠れました。
隠す努力より見られてもいい努力
節約する努力より稼ぐ努力
人間をやる努力より野良猫になる努力を
今は選びたいなと思います。
楽しみながらできる気がします。
色々な場所を教えてくださってありがとうございました!
また遊んでください😊飲泉もぜひ!
おおまかな予定
5月25日(日)福岡県福岡市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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