高田ゲンキ |Genki Takata

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高田ゲンキ |Genki Takata
@Genki119
イラストレーター/漫画家。ベルリン在住(EU圏永住権保有)▼著書『フリーランスの教科書 1年生』発売中▼メール→ genkitakata.illustration@gmail.com▼Adobe Community Expert|イラレYouTube↓
Berlin, Germanyyoutube.com/c/takatagenkiBorn November 9, 1976Joined May 2007

高田ゲンキ |Genki Takata’s posts

同世代の友人とかの発言を「それ老害だぜ」と指摘すると「いやいや!俺は20年前からこういう考えだからw」と返されることがあるんだけど、老害っていうのは加齢とともに感覚がオッサン臭くなる事じゃなくて、20年間アップデートをサボったせいで感覚が時代に合わなくなっちゃった事を言うんだからね。
先日技術者の友人に「イラストレーターの仕事をAIに奪われる危機を感じる?」と聞かれて、「あると思うけど、日本のイラスト業界はすでに一度いらすとやに焼き払われてるから、それに比べるとあんまり…」と答えたら爆笑してた。とはいえ、イラストレーターが稼ぎにくい時代にはなっていくだろうな。
マンガでも描いたことあるけど、僕は態度が横柄、不誠実なクライアントには、言いたいことをハッキリ言って改善要求をした上で、案件の途中だろうと身を引くことにしてる。これは自分のパフォーマンスを維持するためだけでなく、他の(特に若い)フリーランサーが同じような目に遭うのを抑止するため。
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ベルリンには「作品だけでは食えないプロのアーティスト」がたくさんいる。彼らは食うために店番や配達等の仕事もするが、「自分の本職はアートだ」という誇りを常に持ち続けてるし、それを尊重する空気が街全体にある。「作品で食えなかったらプロじゃない」という空気より、こっちの方が最高すぎる。
ドイツ人は日本人に似てるとよく言われるけど実際はかなり違う。一番違うのは、ドイツ社会には「自分が許される為にまず他人を許す」という空気がある事。不便でも他人の定時上がりや病欠や長期休暇(1カ月!)を許す事で、自分もまたそれが許される。そういう空気がある時点で既に日本と大きく違う。
コロナの件で特に適切かつ迅速に対応している千葉市と北海道は、どちらもリーダーが若い(千葉市長=42歳/北海道知事=38歳)。体力的・頭脳的なバランスを考えると、40歳前後のリーダーが総指揮を執り、経験豊かな年輩者たちが識者としてそれを補佐する形がベスト。国のリーダーももっと若い人が良い。
絵が上手い人ほど丁寧に描き、逆に下手な人ほど雑に描く傾向がある。一因として、下手な人は脳内のイメージを忘れないように焦るあまり雑になることが多い気がする。しかし、雑な表現を続けても当然上達しないので、雑に描いている自覚がある人はたまに最大限に丁寧に描くことにもトライすると良いよ。
ドイツでは、まだ使える不用品を、捨てるのではなく箱に入れて「zu verschenken(差し上げます)」と張り紙をしておくと、道行く人が物色して持っていくのが一般的なんだけど、今日はとうとう散歩中にその日本版に出会った! 日本ももっとみんなこれやったら良いのに。とてもエコ。
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クリエイターは、自分の作品への主観的評価を「技術的に上手いか下手か」ではなく、「自分で愛せるかどうか」にすると良い。なぜなら「上手くなるための努力」は苦痛だけど、「より愛せる作品を作るためのスキルアップ」なら楽しいから。僕より絵が上手い人は沢山いるけど、僕は僕の絵が一番好きです。
ほんとにそう。クリエイター業は実はすごい頭脳職で、仕事できるデザイナーとかは欧米ではすごいリスペクトされて高給もらってるけど、日本って「たまたまそういう才能ある人が感覚で楽しく作って金もらってる仕事」程度の扱いだから、給料も安い。クリエイター自身がもっとプライド持たないといかん。
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スパチョコのしょこたん🍫
@shokolog711
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クリエイター業って、頭使いますし、アウトプットの前のリサーチ、思考の汗が沢山あるので、表層的にはすぐできそうに見えても、そこに至るまでにかかる時間とエネルギーがすごいですからねー、ほんとに、自分を安売りしてはならないですねー
20年前の僕が知らなかった事 ① 美大卒じゃなくてもイラストレーターやデザイナーになれる ② 独学でもIllustratorやPhotoshopはマスターできる ③ネットとパソコンを自在に使えれば仕事だけでなく人生が変わる ④ 20代後半から新しい分野に取り組んでも遅くない ⑤ 人は40歳を過ぎても成長できる
高校時代、頭髪服装検査でギター演奏のために伸ばしてた右手の爪の指摘された。演奏のためと説明しても「例外は認めない」の一点張り。職員室に直談判しに行ったら「プロでもないくせに」と言われたので、「プロになる才能を潰してるのは先生の方だ」と論破して認めさせた事がある。 #ツーブロック禁止
一日一枚絵を描いてSNSにアップしてる人が多いけど、上達したいなら「一日一枚描く」を100日やるよりも、「一週間かけて本気の絵を描く」を1年(=52週)やる方が絶対良い。一日なら低クオリティでも時間制約を言い訳にできるけど、一週間だと下手な物は出せない。逃げ場の無い継続の方が人は成長する。
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高田ゲンキ |Genki Takata
@Genki119
イラストの習作として ① 簡単なイラストを毎日描く ② 何日もかかる壮大な(あるいは緻密な)イラストを何度も描く の2つがあるなら、②の方が上達度が高い。自分のイメージの限界を絵に落とし込む作業を続けてると、その限界がどんどん広がる。①も無駄ではないけど、限界内での反復になりがち。
「クリエイターになりたいけど、Mac購入やAdobe契約をするお金が無いんです」と相談してくる若い人多いけど、服装を見ると僕よりよっぽどオシャレしてて驚く事が多い。僕はケチって穴あきの服を着てでも機材投資や自己投資してたよ。人並みの娯楽を捨てる覚悟が無いなら、人と違う生き方はできないよ。
イラストの習作として ① 簡単なイラストを毎日描く ② 何日もかかる壮大な(あるいは緻密な)イラストを何度も描く の2つがあるなら、②の方が上達度が高い。自分のイメージの限界を絵に落とし込む作業を続けてると、その限界がどんどん広がる。①も無駄ではないけど、限界内での反復になりがち。
男女間の友情は「男性側が女性視点を想像できる」場合のみ成立しうる。例えば、出会った瞬間性の対象としてのみ見られて快い女性はいないはずだけど、実際は男性の多くがそういう視線で女性を見る(逆は少ない)。異性として魅力的でも、まずは性別を超えた敬意を持って友達になるのが人としての礼儀。
僕の十代の友人が「高校出たら大学行かずに世界を旅する」って言ったら、その父親が「日本の大学なんか行くより世界を見た方が勉強になる。応援するぞ!」って送り出した。後日その父親に「素晴らしい判断でしたね」と言ったら「いや、大学より安いしw」って言っててますますその親子が好きになった。
あー、これは本当に同感。だから日本は子どもっぽく感じることが多い。ベルリンの街歩いてると、東京の100倍くらい機嫌いい人多いし、皆他人に良い意味で無関心。裏を返せば、日本人は他者に関心ありすぎて、勝手に自分と比較して不機嫌になる人が多い。たぶん精神的な自立が無いからだろう。
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Saussure
@mamiyac330
機嫌良くしていられるというのが大人の条件である。何故か。不機嫌さをもって他者をコントロールすることが許されるのは子供だけだからである。泣いたり、怒ったりして要求を通せるのは相手が大人だからである。どんなに年をとっても不機嫌さで他者をコントロールしようとするのは赤子に等しい。
最近「イラストもデザインも関心があるが、どっちの勉強からすべきか悩んでる」と相談され、迷わずデザインを勧めた。デザインのスキルがあれば、フリーでも会社員でも働けるし、何よりデザインスキルはイラストにも直接応用が利く(逆は無い)。そしてデザインができるイラストレーターは重宝される。
よく聞く「時間ができたらやるって言う人はダメ。本当にやる気があるならすぐやってるはず」って意見、確かにその通りだけど、育児中だけは例外。自分が育児して分かったけど、育児中は時間が本当に無い。特にワンオペしてるママは、そういうの見て「自分は本気じゃないのか?」とか思わないでほしい。
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ちなみにいらすとやさんを否定する意図は全くありません。それで淘汰されたイラストレーターは遅かれ早かれ食えなくなっただろうし、いらすとやさんのやり方もビジネスとしては正しい。とにかく既存のビジネスが通用しなくなる時代なので、各々が自分でオリジナルの生存戦略を考える必要がある。
絵は超上手いのに売れないイラストレーターと、売れっ子なのに画力は大したことない人がいるけど、その大きな要因のひとつもこれ。絵自体そんなに巧くなくても、デザインに配置して映えるイラストを描ける人は需要がある。そして、デザインスキルはセンスや感覚ではなく知識と反復で養うことができる。
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高田ゲンキ |Genki Takata
@Genki119
僕が言いたいのはまさにこれ。イラストレーションってデザインの一部として機能して始めて完結するもので、イラスト自体もデザインなのです(これを分かってない人が多い)。だからデザインから逆算した構図や色調を使えるためにデザインの知識があった方がいいし、デザイナーとの共通言語も持つべき。 x.com/shogo_kondo/st
僕は日本の「空気読め文化」が超嫌いで、もっと皆考えてる事を言葉にして伝えるべきだと思ってる。そもそも日本人が察するのがうまいというのも嘘で、察してるつもりがお互い都合の良い期待をしてるだけで、どちらかが期待外れの結果を耐えてるだけの事が非常に多い。
15年フリーランスやってきて思うのは、「継続に勝るものは無い」という事。華やかに活躍して短期間で消費されるより、地味でも継続するほうがずっと良い。大事なのは ① 本当に好きな事をする ② 正しいベクトルで努力する ③ 継続しやすい環境を作る ④ ストイックさといい加減さのバランス かな。
何かに挑戦する際に親に反対されて悩んでる若い人に言いたいのは「親に理解されたら終わり」という事。と言うのも、親の世代は価値観が古すぎるので、「認めてもらえるモノ」=「時代遅れ」だから。人間の進化という視点から見れば、親に理解できないモノを追求することこそが親孝行。自分を信じよう。
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そんな調子だからドイツは宅急便はちゃんと届かないし再配達システムもないし電車は遅れるし日曜日は街中の店が休みになるけど、基本的に皆文句を言わない。それに文句を言うと、自分の労働者としての立場を弱くするという事を知ってるから。一方日本は文句を言う消費者が多いのでブラック労働が多い。
これ本当に大事だから再度シェアします。絵が上手くない人が短時間で描ける絵を何枚描いてもたいして成長しないよ。何日かけてもいいから自分の限界以上の絵を完成させる方が大事で、それを繰り返しているうちに、何日もかかってたのがだんだん早くなる(つまり上手くなる)のです。筋トレと同じです。
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高田ゲンキ |Genki Takata
@Genki119
イラストの習作として ① 簡単なイラストを毎日描く ② 何日もかかる壮大な(あるいは緻密な)イラストを何度も描く の2つがあるなら、②の方が上達度が高い。自分のイメージの限界を絵に落とし込む作業を続けてると、その限界がどんどん広がる。①も無駄ではないけど、限界内での反復になりがち。
自己肯定感の強い人に共通するのは、何か一つの事を死ぬほど頑張って「本来なら自分が持ってなかった武器」を努力で獲得し、その武器を使って「自力で自分の人生を変えた経験がある」という事。「自分の力で変える事ができた」という実感を持てれば、他者からの影響を恐れずに自分の人生を生きられる。
Macにハマり、Adobe Illustrator(通称イラレ)に出会ったのが23歳の時。そのぶっ飛んだ概念に惚れ込んで「絶対極めたい!」と思い、それから18年間毎日のように使っているので今は自分の手足のよう。このレベルで使いこなせると、スキルだけで食ってける自信にはなる。 #イラレマンアウトライン大会
僕も通算15年クリエイター職やってて思うけど、世間から「好きな事で食えてるだけ幸せなんだからありがたく思え」的に見られる事が超多いし、そういう人たちからの羨望や妬みもすごい。クリエイターはそんなケチな人達のためではなく、もっと正当に自分を評価してくれる人のために働くべき。 x.com/wada_eri/statu
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僕(42歳)が心が老け込まないように心がけている7つの事 ①好奇心を持ち続ける ②年下の人に威張らない ③知ったかぶりをしない ④好きな事に素直に生きる ⑤嫌いな事や人には関わらない ⑥好きな人の幸せのためにできることを惜しまずやる ⑦10代の頃の自分に見られても恥ずかしくないように生きる
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あと、「丁寧に描けば描くほど、下手さが目立つから」もあると思う。逆に、雑に描けば下手な部分もわざとラフに描いているような感じに見えなくもなくなるので、本質的な画力が無いのに「パッと見上手い風」に見せたいという気持ちが先行してラフに描いているうちに、雑にしか描けなくなってしまう。
「絵が上手くなりたい」と相談を受けた際には「美大受験のアトリエに通い、受験生に混ざって鉛筆デッサンしまくれ」とアドバイスするんだけど、99%の人は期待した答えと違うらしく実行しない。でも1%くらいは実行する人がいて、そういう人は本当に爆速で上手くなってる。正攻法を最短で行く人が強い。
ムダに悩まないために知っておくべき7つのこと ① 心配事の99%は取り越し苦労 ② 自分を嫌う人には嫌わせておけば良い ③ 皆に好かれる必要は無い(むしろ無理) ④ 考えても仕方ない事は考えない方が良い ⑤ 世の中の大半はどうでもいい事 ⑥ 自分が消えても社会は回る ⑦ 社会が消えても地球は回る
クリエイターの方から「ポートフォリオサイトって何で作ればいいですか?」とよく聞かれるけど、最近は「foriio一択じゃない?」って答えてます。デザインも良いし、潜在顧客へのリーチも含めてとても優れている印象。…と言いつつ僕は実はまだforiio使用してないので、近々foriioサイト作ろうかな。
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態度だけじゃなくて、待遇面(料金の金額や支払い等)に関しても同じ。フリーランスは自分の業界を守るためにはなるべく毅然とした態度を取るべき。とはいえ、苦言ひとつ呈するだけでも相当な心労があることも確かなので、心折れそうな人はそんなこと考えなくていいから、まずは逃げる事を優先しよう。
なぜかやる気が出なかったり集中力がない日ってあるけど、人間の身体の本来の目的は「予定通りに仕事や勉強をする事」ではなく「自分の体や生命を維持する事」であって、自律した思考はその働きの僅かな余剰でしかない(でも人間はその余剰だけが自我だと錯覚してる)。身体の声は大事にしてあげよう。