From:水波流
『トム・ソーヤーの冒険』(柴田元幸訳)、『トム・ソーヤの探偵・探検』(大久保康雄訳)を読了。
『探偵・探検』は翻訳が少なく、ようやく1955年初版で1994年限定復刊したものを入手して読む事ができました。
が……なんというか……あまり翻訳されてないのもわかるな……と。
少年時代『スクウェアのトムソーヤ』をクリアし、学級劇で『愉快な塀塗り』をやったほどのトムソーヤ好きにとっては残念な結果でした。
ちなみにグレッグ・マシューズというオーストラリアの作家が書いた続編『それからのハックルベリー・フィン』は、少し大人になったハックがジムと2人で西部開拓時代のゴールドラッシュに沸く北米大陸を横断するハードボイルドな物語で、これは大変良い出来です。
from:葉山海月
舞台は夜。
家人が「みんな寝ているからたわし捨てて」とのこと。
なぜに皆が寝静まったころを狙って、わざわざ捨てるんだ?
家人曰く
「たわしの『毛』が全部『横になってて』使い物にならないから」
from:中山将平
僕ら5月25日(日)、関西で2つのイベントにサークル参加します!
・「ボドゲフリマ15in三宮」
ブース配置【かまへん02】
開催地:KIITO(兵庫県三宮)
・「関西コミティア73」
ブース配置【C-10】
開催地:インテックス大阪2号館
ぜひ遊びにお越しいただけましたら。
さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
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■5/18(日)~5/23(金)の記事一覧
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2025年5月18日(日) 杉本=ヨハネ FT新聞 No.4498
Re:アランツァワールドガイド Vol.6 ポロメイア小国家連合
・今日配信するのは「アランツァワールドガイド」。
来月のd66シナリオの舞台となる「ポロメイア小国家連合」の再配信です。
大陸南東部にある地域で、南西部と比べると乾燥しており、他地域から独立した独自の文化が栄えています。
2009年にFT書房から刊行されたゲームブック『殉教者の試練』の舞台でもあります。
ぜひ! 本記事での予習を!
2025年5月19日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4499
新連載がはじまるよ!
・2025年の4月なかば、ある方からメールを受け取りました。
「スーパーアドベンチャーゲームについて、解説本を書いたんだ。FT書房から出してくれないか?」
あまりの面白さに、仕事の手を止めて一気読み!
百聞は一見に如かず!
この感激を、皆様にお届け!
その名も、『スーパーアドベンチャーゲームがよくわかる本』
明日からの記事をお楽しみに!
2024年5月20日(火) 田林洋一 FT新聞 No.4500
『スーパーアドベンチャーゲームがよくわかる本』 vol.1
・早速始まりました新連載!
田林洋一氏による、『スーパーアドベンチャーゲームがよくわかる本』
1980年代半ばから1992年の間に東京創元社から刊行された「スーパーアドベンチャーゲーム(SAGB)」の一連のゲームブックの解説記事です!
まず手始めに、
1.ナムコのコンピューターゲームの原作 -日本人作家の創世
主な言及作品:『ゼビウス』(1985)『ドラゴンバスター』(1987)
を取り上げます!
大ヒットとなった、海外産ゲームブック「ファイティング・ファンタジー・シリーズ」などが、まったくヒントがなく「死んで覚えろ!」という横スクロールシューティング並みの単方向型(一方通行型)なのに対して、日本ではヒントをちりばめながら読者に生還ルートをうながす双方向移動型のゲームブックが産声を上げた。
そして、ストーリー展開への味付け。などなど、日本産のゲームブックの進化をたどります。
2025年5月21日(水) ぜろ FT新聞 No.4501
第1回【戦場の風】ローグライクハーフリプレイ
・テンポのよい語り口で勝負する、ぜろ氏のリプレイ記事、第439回をお届けしました。
今回挑戦する作品は、丹野佑 著「ローグライクハーフ」の『戦場の風』です。
俺は唐突に、ロング・ナリクの国王から呼び出しを受けた。
それも謁見の間に、ではない。国王の執務室へ、だ。
これはつまり、秘密裏に呼びだされたということ。
「頼む。我が娘を助けてくれ」
ドラッツェンの侵攻に対抗するため、軍を率いて戦場に赴いているはずのコーデリア王女。
彼女が、一人戦場に取り残されたというのだ。
あなたは、戦場へ走り、彼女に戦いを止めさせ、そして連れ帰なければならない!
前回まで紹介してきた、ゲームブック版の『戦場の風』のリメイク作品。かつ、いまだに書籍化されていない。言い換えれば当時FT新聞に登録していたか、期間限定のタイミングで見られた方しかプレイできない作品をレビューしようと思った理由。
それは、ゲームブック版とローグライクハーフ版をプレイし比べてみたい、という欲求に抗えなかったため。
さくっとキャラメイキング。
冒険の始まりです!
2025年5月22日(木) 齊藤飛鳥 FT新聞 No.4502
齊藤飛鳥・小説リプレイvol.33『名付けられるべきではないもの』 その1
・児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによるTRPG小説リプレイをお届けしました。
今回挑戦する作品は『名付けられるべきではないもの』著 水波流
……似我蜂(ジガバチ)は狩人蜂と呼ばれるものの一種で、夏の間、地中に掘った巣穴に毒針で麻痺させた獲物を溜め込む。そうして卵を植え付けられた獲物は、孵化した幼生の餌として生きたまま喰らわれる。やがて幼生は成長し蜂の姿になると、巣穴から外の世界に這い出す……。
この恐怖の生物は、夏になると集落を襲っては部族の者を獲物として攫っていく。
カリウキ氏族の集落を守るため、ヴィドとクワニャウマのコンビが再び立ち上がる!
前回の『常闇の伴侶』と舞台と一部登場人物を引き継ぐ冒険の始まりです!
2025年5月23日(金) 丹野佑 FT新聞 No.4503
Re:ウォークラフト@ファンタジー映画村
・本日は、過去の人気記事を再配信するReシリーズ。
丹野佑氏による『20代からのゲームブック』番外編:ファンタジー映画村です。
今回触れる映画は、『ウォークラフト』
本作は同名のストラテジーゲームを原作とした作品で、オーク族とヒューマン同盟の戦いを長いスパンで描いた戦記物です。
主人公は「人間」ではない!
オークの魅力をたっぷりと詰め込んだ本作!
興味がございましたら是非!
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■今週の読者様の声のご紹介
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ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。
↓↓
(ジャラル アフサラールさん)
異世界ですが「多元宇宙」最近で言うとマルチバースというのがありますね。現在放送中のアニメだと『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は最初のファーストガンダムの「ジオンが勝利した世界」を舞台にしています。TRPGですとヨーロッパから来たドラキュラ伯爵と幕末の日本から亡命してきた新撰組が魔都・上海を舞台に戦う『上海退魔行』やパラレルワールドの欧州を舞台にした『キャッスル・ファルケンシュタイン』とかがありますね。
(お返事:中山将平)
いつもご感想をいただき、ありがとうございます。
イフ世界を舞台にしたファンタジーというのもあり得るものですね。
ホラー作品でも楽しそうと感じていました。
(ジャラル アフサラールさん)
ゲームブックの解説本は安田先生の作品除くと 外城 わたるさんの『絶対に読みたいゲームブック40選』ぐらいしか無かったので新しい刺激です。次回も楽しみにしております。頑張ってください。
(お返事:田林洋一)
『絶対に読みたいゲームブック40選』は不勉強ゆえ、その存在すら知りませんでした。私のエッセイでは私なりのオリジナリティを大事にしたいと思います。応援、ありがとうございます!
(シュウ友生さん)
スーパーアドベンチャーゲームがよくわかる本』 vol.1を拝読しました。素晴らしい内容でした。
「ソーサリー」でゲームブックを知り、「ドルアーガの塔」で心を激しく揺さぶられた者としては、SAGBこそ日本のゲームブックの代表の様な印象を持っていました。
当時FFシリーズにはこの記事にもある様に理不尽な難しさやバタ臭さに若干苦手意識があり、何故SABGの方に惹かれていたのかすっきりと納得できる内容でした。勿論今はFFの雰囲気も大好きですが。
是非続きが読みたいですし、書籍化も熱望します。
(お返事:田林洋一)
私もSAGBは日本屈指のレーベルだと感じておりましたが、FFシリーズも魅力的で、甲乙つけがたいですね。こんな名作が35年も前にあったとは!という思いです。書籍化…私も熱望します(笑)。
(緒方直人さん)
『スーパーアドベンチャーゲームがよくわかる本』 vol.1、面白かったです。欧米産と日本産の違いが深く研究されてて読みごたえがありました。双方向フラグ管理の緻密さに関しては、ここは日本のお家芸と胸を張っていいものなんでしょうかね。ゼビウスは序盤から自由度が高く、今でいうオープンワールドっぽさもあってワクワクしながら遊べた印象があります。瞬間一発勝負も好きでした。負けても戻されるだけで勝つまで殴りに行けばいいだけでしたし。今後の掲載作品についても引き続き楽しみにしております。頑張ってください。
(お返事:田林洋一)
FFシリーズを含めた海外のゲームブックには双方向であれ、単方向であれ、フラグ管理をした作品はあまり見受けられないような気がします。瞬間一発勝負は、不精な私には爽快感がありました! 応援、ありがとうございます!
(蒙太辺土さん)
田林先生こんにちは!
私はゲームブック直撃世代の者ですが、今回の大型連載はまさに俺得な企画で情緒が大変でございます!
記念すべき第一回のテーマが「双方向移動」。
確かにSAGBシリーズと言えば双方向移動の印象が強いです。
双方向システムのゲームブックを初めてプレイした時に受けた"どこにでも行ける"感覚は、当時とても新鮮でした。今で言うところの"オープンワールド"に重なるようなイメージ。
先生のご指摘のように双方向型の場合、(ほぼ)すべてのイベントを見ることができる仕様なので、当時小学生の私は"ページの隅々までしゃぶり尽くせるお得な"作品という認識がぼんやりとあったように思います。
今回の連載の白眉は、先生ご自身のビターな思い出が反映されていることをうかがわせる「ヒントなしの選択によってクリアの是非が変わる」というあたり。
ゲームブック黎明期の"ワイルド"な歯ごたえが思い起こされ思わずニヤリでした。
ゲームブックに限らずですが、昔の洋ゲー=理不尽な即死みたいなイメージがあります。しかしそれが独特の緊張感を生んでいたんだな〜と言うのも、今回の解説を読んで得心した次第です。
昨今では"死にゲー"なんて言い回しもありますが、昔のゲームは基本的に"殺しに来る"ものばかりでした。
おかげで知能と根性とゲームセンスの乏しい私がクリアできたものはほとんどありません(笑)
それでもどういうわけか楽しかったんだよなあ。
先生の精緻な解説、非常に楽しんで読ませていただきました。次回も楽しみにしております!
(お返事:田林洋一)
オープンワールドを作品全体に押し広げたのは、日本人ゲームブック作家の功績と言っていいでしょうね。はい、確かにFFシリーズなどで「ビターな思い出」を味わいましたが(笑)それも海外ゲームブックの良いところなのかもしれません。トライ&エラーで何度も覚える作業は、ファミコンのアクションゲームや海外産ゲームブックではお馴染みでした。次回もご期待ください!
(紫隠ねこさん)
『スーパーアドベンチャーゲームがよくわかる本』第1回、楽しませて頂きました。
ジャクソンとリビングストンの作品は、おそらくTRPGの1人用アドベンチャーの延長戦上にあって、プレイヤーとの「対決」を重視している印象があります。数多くのデッドエンドを突きつけ、プレイヤーに繰り返し挑戦させることで、一冊の作品を長く遊ばせるという手法をとったのかも知れません。シビアな雰囲気は抜群ですが、ジャクソン&リビングストン作品では、難易度の高さに投げ出しそうになった作品が幾つかあり、個人的にはプレイヤーを選ぶ感じもします(『ソーサリー』は難易度が若干緩和され、他のイジワルな構成のジャクソン作品と比較すると、エンタメとして凄く楽しい作品になったと思います。あれが「彼の最高傑作である」という話も頷けます)。
前置きが長くなりましたが、SAGBの双方向移動型の作品は、入手できなかったクリアフラグも頑張れば見つかるようになっている。正解となるクリアルートを探す要素は、遊んでいるプレイヤー自身も「探索に納得ができる」という点で、ベルトコンベア式の構成よりも、双方向移動型の方が適しているのではないかと私は思っています。
ゲームシステムも、能力値の決め方はファイティング・ファンタジー準拠だったりするのですが、それ以外は作者ごとでゲームシステムが異なり個性がある。作品ごとシステムの違いを表現しているのも、このシリーズの強みですね。
フラグを探す道中におけるストーリーの展開も、国産ゲームブックならではの進化で、アイテムと情報を集めるだけではなく、物語の続きを意識させることで、ゲームプレイの良いアクセントになっていると感じています。SAGBで独自の背景が定まった固定キャラクターが主人公になっているケースが多いのも、物語を魅せるのに一役買っているのかも知れません。
SAGBシリーズを好きな古参のゲームブックファンが多いことは私も知っています。このシリーズの物語とギミックで勝負していくスタイルは、私はまだ正しく評価されていないようにも感じています。第2回ではどのような作品が紹介されるのか、それが楽しみです。長くなってしまいましたが、この先の記事も楽しみにしています!
(お返事:田林洋一)
SAGBが「探索に納得できる」という点は正鵠を得ていますね。それが日本でゲームブックがはやった要因の一つかもしれません。今後の連載でも言及しますが、どうしても海外物は「理不尽な死」が多いと感じておりまして、紫隠ねこさんがご推察されているように「対決」をクローズアップさせているからかもしれません。貴重なご指摘、どうもありがとうございます!
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