これ、若者に教え諭すのがものすごく難しくて、年々どんどん難しくなっているのを感じる。たとえば10歳下の世代にならまだ聞いてもらえたかもしれないが、20歳下の世代となると下手すりゃ親が私と同世代、つまり家庭内で保護者にあたる大人のほうが無自覚に「ネットで承認欲求を満たす中毒」に浸ってそのような言動をしていたりもするわけで、そちらが先に刷り込まれているのだ。みのもんたの言いなりになってる自分の親を笑うことはできたが、私が知らんインフルエンサーの教えを鵜呑みにして商品買ったりしているような40代50代が家で育てる子世代に、外から「注目を集めるのは良いことばかりとは限らない」と教えて、届くかどうか。

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続)私は一時期テレビ番組に出る仕事をしていたので、日本の人たちと話すと今なお初対面相手に「この人、昔テレビに出てたんだよ〜!」と紹介されることがある。そんなことでワッとなるのはまぁ中高年くらいまでである。問題はその後で、自分より若い世代がその場でスマホをいじって、「今あなたのSNSアカウントを見てみたが、フォロワー数は数万数千程度で、世のインフルエンサーと比べれば全然少ない。それなのに、どうやってテレビに出られたのか? その方法を自分にも教えてほしい」と訊いてくる。まだ志望進路すら定まらないような子供が、本当にめちゃくちゃよく訊いてくる。あのときに、何と声をかけていいものか、いつもわからない。

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続)ここまで具体的に書いても上手く表現できていないなー、あの感じ。あの感じについて。昔ならば「原宿竹下通りで大手芸能事務所にスカウトされたい」みたいな夢を語っていたはずの子供たちが、今は「そんなウマい話はどこにも転がっていない、この世はヤバい話ばかりだ」と知りつつも、一方で「もっとずっと安心安全に労無くラクして注目を浴びたい」とも願っている、矛盾してるんだけど、「自宅の部屋から日常を配信するだけでも十分に食えるだけカネが稼げるものだと聞いた、大人たちがそう言っていた」といったかたちで、注目を浴びる前から「注目を浴びる中毒」になっている、みたいなアレをどう軌道修正すればいいのか、よくわからない。

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続)それで考えてたのだけど、元スレッドにあるこの言葉、 <タレントなら10万いいねとか100万表示とか大事かもしれないけど、そうでないならその数字を得るために身近な10人の信頼を失うのはやめておいた方がいい> これが、大人はわかるけど子供にはわからないの、結局やっぱりカネ勘定だからなのかな、と考えていた。 仕事を始めれば「身近な10人の信頼を失う」がものすごいロスになることは自然とわかるものだが、自分が子供だった頃のことを思い出すと、「家族や級友からなんか呆れられバカにされ勘当されてもいいから、まだ見ぬ誰かに見つけてもらいたい」みたいな発想には、なるのよなぁ。SNSに付け入る隙がありすぎる。

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