「今日から数週間ほどこの学校に通うことになりました、篠崎春です」
こだまする喝采。教室にはいろいろなシリオンの生徒が一同に会している。トカゲに狼、猫にサメ。…あれは分かんない種類だな。
…ともかく。こんなセリフを言ったのはいつぶりだろうか。苗字も久しぶりに名乗った。誰も覚えてないよ苗字なんて。
ハルは潜入調査を行うため、学校に通うことになった。内容としては二つ。その1、この学校にテロ組織との関わりを持つ人物がいるらしく、その人物の特定。その2、申請もなくホロウレイダーを行なっている人物がいるらしいのでその特定。
(…ホロウレイダーに助けられた人間からすると、2個目は気乗りしないなぁ)
頭でふと邪兎屋のみんなのことを思い出す。ホロウレイダーはそもそも悪い印象ばかりがあるが、邪兎屋のことを思い出すとそうも言えない。しかし仕事は仕事。多少は見逃すが、未成年の犯罪行為のやりすぎはいただけない。…僕は未成年なのに治安官やってる訳だけど。それはそれ。これはこれ。
久しぶりの学校生活は存外に楽しい。理系教科と言われる物が比率上多いのはこの都市の形態上仕方なく、なかなか苦戦するところがある。しかし歴史などは全く違った歴史なので興味深かった。
特に旧エリー都崩壊の数少ない音声記録は生々しい物があった。
次は体育の授業。ホロウに飲まれても急いで走れば侵蝕症状を受けずに帰れるということで重視されているのだとか。
だからと言ってまさかパルクールじみたことをやらされるとは思ってなかった。
「…手を抜いたら危ないぞ、これ」
鉄棒や岩、剥き出しの鉄骨などなど。いくら何でも実践的すぎる。僕も職がバレないように隠さないといけないのだが、そんなことしたら力加減をミスして大怪我しそうだ。
やるしかない。最速でクリアしてやるぜ。(ノリノリじゃねえか)
目の前にある段差を飛び越え、ハードルのように置いてある柵を踏み台にし、鉄棒の上までジャンプ。鉄棒なんて真面目にやるわけがない。鉄棒の上をリズミカルに走り、またしてもジャンプ。いくつかの障害物をショートカットし、そのままポールの側面に飛びつき、その足元にあるラインを割る。
「ゴール」
一時的とはいえクラスメイトな皆の顔は見たくもない。許してほしい、こんな自慢じみた真似をすることを。僕は脆いから怪我なんてしたくないんだよ。痛いのは嫌だ。
そんなムーブをしてしまったからだろう。部活動の誘いが多すぎる。特に運動部。さっきから僕何回「間に合ってます」って言ったんだろうか。
申し訳ないが僕は校内調査をしないといけないので規則上も心理上も部活には入れないよ。
「そーゆー訳で聞きたいんだよ、先生。その大量のエーテル結晶は何さ?」
学生服のポッケから物騒な銃口が飛び出す。僕の目の前で狼狽える大人は体育の指導を行なっていた教師。
「ああ、えー、これはだな、先生の趣味に機械弄りがあって…」
「その場合あれですか、エーテライズボンプでも作りたいんですか?」
「あっ、ああ、その通りだよ!」
「「エーテライズボンプ」は僕が考えた造語です。銃を前にしてるのにカマ掛けすら予想できないとは、先生も犯罪初心者ですね」
「僕は神じゃありませんから最初からわかってた訳じゃないですよ。さっきです。授業での僕の動きを見て治安官だと確信して、すぐ帰ろうとしたんですよね?保険のために一応隠れて様子を伺ったらこれですよ。大量のエーテル結晶を資格もなしに持ち歩くのは犯罪です。正式な資格をお持ちでないのはさっきのブラフで確定しました」
「くそ、くそお…だが、私には、」
銃口を教師の頭に向けつつ、動作を注視する。教師が脚を強く地面に叩きつけた瞬間に、強い煙が発生する。
「ゲホッ、ごほっ…ちっ」
むせながらもパタパタと手を動かし空気を動かす。すでに教師がいないことを確認しつつ、ドアを開けて個室を抜ける。
「くそっ、躊躇した…」
一瞬の判断の遅れ。頭に向けた銃口の引き金を引けなかった。一瞬でも「撃ちたくない」と思ってしまった僕の負けだ。やっぱり僕は対人だと動きが鈍る瞬間がある。そんなことを考える余裕がないくらいに怒った瞬間が一番強かったりして。
ダッシュで校内を散策する。あの脚を背負って長距離の移動は不可能だ。であるならば、僕ならどこに逃げるか。
「駐車場、一択」
脚を引き摺ると他の脚となるの手段を頼りたくなる。一度脚を攣った時に車に乗って追いかけてみたら取り逃して、後からシミュレーションしたらそのまま剣を投げたりした方が早かったということもあったはずだ。
全速力で駐車場まで向かうと、やはり電源のついた自動車が走り出そうとしていた。
「間に合え…!」
場所は屋外の駐車場。その車は急激な加速を見せ、駐車場の鉄柵ごと破壊、そのまま突っ込んだのは川の近くに発生していた、小さなホロウの裂け目だった。
「あんな場所にあんの!?」
ホロウの裂け目は極めて不規則に発生する。見つかれば治安局などが取り締まりを行い入れないようにする。しかしサイズもバラバラで出現位置も分からないとなると、このように治安局の報告に漏れる裂け目があることがある。
「いくしかないな…」
「『えー、こちらハル。容疑者がホロウ内に逃亡したため追跡する。』…録音終わり」
ハルはホロウに飛び込んだ。
「え、いや。拍子抜けがすぎる…」
ハルが飛び込んですぐに理解したのは、常にフルスピードで走る人生は大抵失敗するということである。そう、今目の前で地面に突き刺さっている車のように。
車の内部で気絶している教師を無理やり引き出し、背中に抱え込みながら歩き始める。
「空中に裂け目があるとはまた不便だな」
今回は裂け目が空中にある。これでは何を踏み台にしようにも元いた学校まで帰れない。別の場所を探さなければ。
「『こちらハル。ホロウ内に突入したがホロウの裂け目に再突入は不可能と判断。キャロット情報の伝達を申請する』…良くて10分後、ってとこかな」
ホロウ内では音声通話ですら遅延が発生する。とりあえず僕は歩かなければ。探索中にホロウの裂け目を自分で見つけられる可能性がある。
「なんで僕、容疑者を背負ってホロウを歩いてるんだよ…」
ヴィクトリア家政は依頼でホロウ内にいた。依頼主の意向で、緊急の依頼を受けていたのだ。依頼内容はこう。「友人がホロウに迷い込んだので助けて欲しい」。
「きな臭い…」
サメの尻尾を揺らしながら愚痴を漏らすエレン・ジョー。こんな依頼のためにヴィクトリア家政4人全員が動員されているというのも納得がいかないことでもあった。
「ええ、私もそう思います。依頼が終わったら依頼主様の所属はちゃんと確認しなければいけませんね…」
ライカンもまたオオカミの尻尾を揺らしながらもキレのある動きで移動する。
「で、でもっ、依頼の報酬自体はすごく良いですよ!怪しいのは事実ですけど…!」
「怪しくても依頼ですからね。どんな依頼でもこなすのがメイドですわ」
あわあわとしながらも自分の意見を話すカリンと、同じ調子で喋り続けるリナ。
これより始まるはヴィクトリア家政対死亡回数300越えの治安官。数が多い方が戦闘に有利なのは当たり前の条理である。しかしハルという治安官は「殺す必要がなく」「相手が犯罪者であり」「敵対する必要がある」と理解した時、合理的な判断をし続ける。
そんな相手は、敵にしたくないだろう。
「おや…?」
ライカンは目を細める。僅か10mほど先から歩いてくる、誰かを背負った青年。
「特徴、護衛対象と同じだと思います!!」
カリンが言及したのは背負われた男について。事前に貰った護衛対象の特徴と一致していた。
青年は青い髪を揺らしながら音もなく距離を詰めてくる。
「すみません、もしかしてホロウ調査員の方ですか」
青年は問うた。それに瞬発的に返答を行うライカン。
「ええ。この辺りで、ホロウの調査を行なっていたのです。貴方は?」
これはヴィクトリア家政の基本返答。ホロウレイダーという犯罪行為を行っているため世間の印象は悪い。このように嘘をつくのは、当たり前の事だ。
「…であれば話が早いです。治安局特務捜査班に所属するハルです。所属を名乗ってください」
ライカンは僅かに、「この若年で治安官を…?」と考えたが、同時に出された治安官の手帳を見て本物だと理解する。
「…申し訳ありません、所属は名乗れない規則となっておりますので」
動揺こそあれど、ライカンは見抜いていた。これはブラフだ。ホロウ調査員は基本的に所属を名乗らない。
それを聞いて安心したのか人の良い笑顔を見せるハル。
「冗談です。…ところで質問なのですが、エレンさん」
「何?」
ライカンの顔が一気に歪む。やられた。
「ああ、やっぱり。覚えてる?ほら、今日、君のクラスに転校生が来たと思うんだけど…」
「…エレンって、誰」
質問に返した時点でエレンは自分の名前がエレンであることを公開した。つまりハルは知っている、エレンが学生であるということを。そして、学生のホロウ活動は、基本的に違法だ。
「ええ、そっから戻そうとしても無理あるよ。発言は取り消せない。ボイレコにだって残ってる」
先ほどまで見せていた笑顔は何処へやら。
「基本的に未成年はホロウ調査員になれません。加えて先ほどのオオカミのシリオンの方が行った発言が虚偽申告であることも判明しました。最後に、ホロウ内での違法活動。普段は見逃しますが、先ほどから背丈の低いメイドさんが僕の背負っている男性を見過ぎです。彼を守ることが依頼である場合、敵対は必至です」
武器も取り出さず、手は背中の後ろにある。しかし、一切隙がない。
「選んでください。依頼を諦めず僕と戦闘を行うか、依頼を諦めて僕にホロウの抜け方を教えるか。…実は僕も迷ってて、丁度人がきて嬉しかったんです。お願いだから僕の勘違いってことにさせてください」
奇妙なお願いだ。銃口を突きつけられているような気分なのはヴィクトリア家政の方だというのに、心の底からお願いされている。
しかし。ヴィクトリア家政のモットーは、「依頼は完璧にこなす」。それが今までのビジネスを支え、汚れ仕事も任せられてきた。ここで止まれる、わけがない。
リナがふわふわと浮きながら、前に出て言い放つ。
「依頼は絶対です」
「背負う体が5つに増えて残念です。運ぶ用のトラックの依頼もしときますね」
初手弾丸。ほぼ同時に早撃ちされた三発の弾丸は散りながらもライカンとエレンの元に。同時にハルは銃の自動発砲設定を行う。しかしスムーズな動作で行われるそれに、誰も気づけない。否、気付けるであろうライカンの気を引きたくて、初っ端に弾丸を放った。
銃の自動発砲が行われるまであと25秒。
一気に加速したハルは剣をカリンの前に持ってくる。
「や、やめてください!!」
そのまま切ろうとするが、大仰なチェーンソーがそれを防ぐ。数秒の鍔迫り合いを経て、
「物騒」
そう呟きつつハルは右足を繰り出し、カリンを上向きに蹴り宙に放つ。
銃の自動発砲機能まで18秒。
(女の子蹴るの、嫌すぎる…)
なんで戦わなきゃいけないんだ、と思いつつ右から飛んできた電撃を避ける。リナの電撃だった。またしても剣を、今度はカリンの首元まで走らせる。切れようかという瞬間に刃を握る手を離し、手刀に切り替え。首をトンと叩く。
銃の自動発砲機能まで13秒。
意識を落とした瞬間にカリンを抱えるハル。ため息。
「気持ち悪いなぁ、これ…」
目の前を見てハルは理解した。ヴィクトリア家政は悪い人の集まりではない。その逆。そうでもなければ、意識を落とした仲間のことを必死な目で見ない。
ハルの想像以上の速さで突撃するライカン。その膝が顔面に当たろうかというスレスレの距離で避け、剣をそのまま振るう。避けるライカン。攻撃が飛ぶ。ハルが避ける。ハルの中に一瞬カリンを盾にしようかという思考が乱入するが、吐き気がしたので撤回。
「蝕め」
狙われたのはエレンの足元。剣を持ち直し今にもハルを斬り伏せようかとしていたエレンはそちらに吸い込まれる。
「危ないから気をつけて〜」
そう呟きつつもライカンと組み手を続けるハル。両者ともに意識の弛みを許さない戦い。リナもまたそれに参戦し、電撃を喰らわせようとする。
銃の自動発砲機能まであと5秒。
急停止するハル。吐き出したため息と、お手上げのポーズはライカンに「降参」を察させる。
銃の自動発砲機能まであと4秒。
「無理無理。数が多すぎる」
銃の自動発砲機能まであと3秒。
「では、こちらで気絶されている方を回収させていただきたいです」
ライカンは偶然にも、偶然にもライカンの足元にいる擁護対象を指さしつつ発言する。背中にはこれまで背負ってきたであろう大量のエーテル結晶。
銃の自動発砲機能まであと2秒。
「分かりました、剣と銃は触れられないように」
ハルは自身の持っていた剣と銃を地面に落とす。その銃口は、偶然にも、擁護対象の背中を向いていた。
銃の自動発砲機能まで、あと1秒。
「ところで。エーテルって大量にあると銃の発砲程度でも爆発起こしますよね」
銃の自動発砲機能まであと、0秒。
ハルは、行動を起こす。地面に落ち、容疑者の背中の方を向いている銃口を足で蹴り、誰もいないところに蹴飛ばす。
発砲音。
弾丸は壁に当たり、無惨な音を鳴らして散った。
ライカンは冷や汗を流す。全く分からなかった。自動発砲機能があったことなど。あれが、あの銃口が擁護対象の背中に向いたままだったなら、エーテルの塊に銃撃が当たり、見るも無惨な事態になっていただろう。
「すみません、戦闘中に銃の自動発砲機能を使ってたのを急に思い出して。危なかったですね」
ライカンは理解する。我々は、見逃されたのだ、と。この、出来すぎた状況など、意図的に決まっているのだから。
「ま、僕も容疑者の生捕りはしないといけなかったので、事前に防げて万歳です」
エレンが倒れている男の様子を見て、呟く。
「待って。それ、他人かもしれない」
「えっっ」
ハルの頬に大量に冷や汗が流れ始める。ライカンが近寄り、より正確に容姿を確認していく。
「…酷似していますが、目元が別人ですね。何より目の色が違います」
気まずい沈黙。戦闘を終えたにも関わらず、ハルの体温は上がり、動悸は激しくなる一方だった。
「本当に、すみませんでした!!!!!」
異世界に来て、初めてここまで謝りたいと思った。本当に申し訳ない限りだ。事実確認を怠った僕のミスが招いた結果だ。僕は正座をキめ、伝家の宝刀と言える土下座に入ろうとした。
その流れるような動きを、がし、と肩を狼のシリオン…ライカンさんという人に止められた。
「お辞め下さい。治安官という立場ある人間がそれをすることは間違っています。ましてや謝る方は我々であるというのに」
「いや、だって、1人お仲間を気絶させてしまいましたし…非は僕にあるといいますか…」
どうにかして一回土下座をしようとする僕を見て、リナさんというふわふわ浮いているメイドさんに止められた。というか皆メイドなんだな。
「でしたら、私達の依頼をお手伝いいただくということで十分ですわ。この人が人違いとすれば、まだ私達の依頼は終わっていませんわ」
「…それで十分なのであれば。とりあえずこいつを治安局に届けてきてもいいですか。テロ関係なので出来るだけ早く届けたくて」
「ごめん。あんたのこと、戦っててあんまり良い印象なかった。でも、別にそんな事ないね。ちゃんとした治安官だ」
立ち上がる僕にエレンさんが謝ってくる。良い子だ。僕は君を利用して犯罪を確定させたのに。
ヴィクトリア家政の皆さんに案内してもらい、僕はホロウから出て容疑者を縛り、その場に置いて戻った。連絡は入れてあるのでこうしておけば近場の治安官が回収してくれる。
「ということで、お騒がせしました。今から僕はメイドです」
まさかこんなセリフを言う事になるとは思ってもいなかった。服は全然メイドじゃないが、僕は現在ヴィクトリア家政の所有物である。所有物て。
「殊勝な心がけですわ。治安官を辞めたら是非ヴィクトリア家政に…」
「縁起でない話などするものではないですよ、リナ。しかし、貴方ほど責任感のある方ならば扉はいつでも開けておきます」
そんな簡単にスカウトとかする物じゃないんだよ。朱鳶さんといい雅といい、この世界の人はスカウト癖があるのか。
「あ、あの!先ほどは、チェーンソー向けてすみませんでした!!」
ここで、ようやく意識を取り戻したカリンさんが僕に謝罪をしてくる。
「いえいえ。むしろこっちが気絶させちゃってすみません…」
「それは、カリンが弱いのがいけないんです…!えっと、」
名前を聞きたそうなので、改めて敬礼と共に自己紹介。
「先ほども名乗りましたが特捜班所属のハルです。ホロウレイダーは賛成派なので皆様については目を瞑ります」
治安局という立場は警察と同様、市民に向けて安心を配る職業である。即ち、笑顔が命。僕はにこ、と笑みを浮かべた。
「…あんた、メイド向いてるよ。それ自発的に出せるならさ」
ハル、というホロウレイダーに謝ってくる奇妙な治安官がヴィクトリア家政に加わった。白と黒ばかりのヴィクトリア家政に差し色の如く加わる鮮烈な青。
ホロウの探索が始まったかと思えば、敵は瞬く間に消えていく。切られ、撃たれ、或いは落とされ、吸い込まれ。
「す、すごい!カリンが戦うまでもなく敵が…!!」
「伊達に
爆速で敵が片付くため、探索が捗る。これにより、要救助者はすぐさま見つかった。
「これで依頼は達成です。ご協力いただき誠にありがとうございました」
整った所作でお辞儀をするライカン。
「いえいえ。僕は見逃しますが、これからはブラフくらいは見抜けるようにした方がいいかもしれませんね」
後にライカンは語る。
「あの、まるで全て先を行かれるような感覚は、ハル様にしかあり得ないものでしょう。敵にすることは…考えたくありませんね」
幾多の戦闘を繰り返して得られた戦闘経験値。死に戻らなくてもその力は異様なものとして進化し、敵を完封する。治安局の小さな部署の中で育った脅威は、未だ誰も認識していない。
結局、ハルの行った依頼は「テロの阻止」の達成のみに留まり、それだけで十分な収穫であるとしてハルは作戦の停止を命令された。見事にハルがやりたかった通りのオチがついた。
「…ホロウレイダーって、やっぱり悪い人ばかりじゃないんだよな。何で捕まえなきゃいけないんだか…」