大分市の県道で時速194キロの猛スピードで走ってきた車と衝突し、男性が亡くなった事故から9日で2年が経ちました。遺族が今の胸の内を語りました。
仏壇の前で手を合わせる女性。2年前の9日、発生した事故で亡くなった小柳憲さん(当時50)の母親です。
(小柳さんの母)「あの時からもう、忘れないですね。本当に素直で(周りから)憲ちゃんは優しいって言われて。生きていたらどんなことしたいだろうとか」
事故があったのは大分市大在の県道です。小柳さんの車が交差点で右折しようとしていたところ、当時19歳の男が運転する時速194キロの車が衝突。小柳さんは死亡しました。
大分地検は当初、男を「過失運転致死罪」で起訴しましたが、補充捜査などの結果、去年12月、より刑の重い「危険運転致死罪」に起訴内容を変更しました。
事故から2年を迎えた9日、遺族は現場を訪れ、亡くなった小柳さんに花をたむけました。
(小柳さんの姉)「私たちは遺族はやっぱりこの現場に彼の思いが何か残っているんじゃないかなと思って、無念であろう弟の気持ちをもって訴えられることは訴え続けていきたいと思うし、見守っていてほしい」
今後は裁判員裁判で審理されますが、具体的な日程は今のところ決まっていません。遺族は市民感覚を反映した裁判にしてほしいと願っています。