ゼロ・トゥ・ゼロ


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作:しづごころなく
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力への意志


お久しぶりです。死ぬほど忙しかったので遅れました。とりあえずこの辺りで一区切り。


「…………僕は」

 

「死に戻っている」

 

 一度口に出してしまうと、そこからは止まらなかった。ただ下を向いて語るだけ。

青衣の様子を伺う勇気なんて到底、ない。

 

「やり直しが始まる地点…僕は勝手に“セーブポイント“って呼んでるけど、そこは完全ランダム。法則も分からない…」

 

 僕が話している間、青衣は何も言わなかった。そんなことを気にしている余裕も僕にはなかったけれど。

 

「手の甲の数字は僕の死亡数に連動している…今が何回目かは、見ての通り」

 

 やっと、僕は手の甲を見た。「280」。随分と、やり直したものだ。

 

「…ずっと、言えなかった。僕にあって誰かに無い会話ばかりで、そんな余りある力を、みんな恐れるだろうと思ったから」

 

 …ひとしきり話した後で、青衣が口を開いた。

 

「顔をあげよ」

 

 ゆっくりと僕は顔を上げた。何を言われるだろうか。怖がられるだろうか。嫌われるだろうか。

 

「…これまで、よく頑張った。我が褒めてやろう」

 

 頭に青衣の手が乗る。酷く暖かいそれのせいで、瓦礫の裏に迫るエネルギー弾の存在は、もはや意識から消えていた。

 

 戦場の中心だというのに、まるで独立した世界のように、他が見えなかった。

 

「…ごめん。この力のせいで、僕は青衣を何回も殺して……」

 

 例え前にあったことを覚えていないとしても、青衣が死んでいるのは間違いがない。救えたシーンなんて幾つもあったのに、見殺しにしたことも、ないと言ったら嘘になる。

 

「“それ“を呪いだと思うでない。我にとっての機械の体と同じように、その力は、お主のものだ。事実、お主はその力を使って、我を何度も危機から救っておる」

 

「我一人ではこうも上手くは立ち行かんよ」

 

 

「それに、ハル。確かにその力は重いものであるし、怖がる人もおるであろう。しかし。少なくともその力が、我を救ってくれたのは確かなこと」

 

「ありがとう」

 

 ただの感謝だ。他の言葉など混ざっていない、ただの感謝。しかし、ストレートな思いを乗せたその言葉が、僕にとっては何よりも暖かいものだった。

 

 

「どういたしまして」

 

 そう言ってくれるなら、僕は大丈夫だ。

 

 

 

 我にとっては本当に突拍子もない話ばかりだった。今まで聞いてきた中でも極めて荒唐無稽で、それでいて、驚きに満ちていた。

 

 ハルは、死ぬ時の痛みを280回体験しているという時実。

 

 そのうち約200回分が、我のために使われているという事実。

 

 一体、何がハルをそこまで突き動かすのか、到底理解できるとは思えなかった。

我は機械だ。いくら他人と同じように扱うといっても、そこまでする理由はなかろうに。

 

(我の為だけに、ここまで…)

 

 今まで体験したことのない、湧き上がるような何か。機能としてはないはずの、目頭が熱くなる感覚。

 

 もっと早く気づいてやれなかったのだろうか。

 

 心の臓が縛り付けられるような思いをしたのは、これが初めてだ。

 

 言ってやりたい。自分をもっと大切にせぬか、というような、講釈を垂れるような言葉を。

 

(だが…)

 

(それを言うのは、今ではない…)

 

 我が言うべきは、この失意の底に沈むハルを、救う言葉だった。

 

 何を言うべきか、迷いながら、丁寧に言葉を選ぶ。話の着地点もわからないままに。

 

 だが、結局、最後に出てきたのは、本音であった。

 

「ありがとう」

 

 ハルの雰囲気が、変わった。

 

 

×280

「元気出てきた。現実的に考えて出来そうな案を取りながら、アレを潰す」

 

 僕から出てきたのは、遠慮のない言葉だった。僕の心象というものは本来、これが正しいのかもしれない。

 

 やってやろうじゃないか。あんなの勝てるわけないと思ってたが、あれを倒すことができるくらい、死に戻りの力は法外だ。

 

「お主…それはなんだ」

 

 青衣が話しかけてきたと思ったが、僕の周りを指さしている。

 

 ふわふわと、黄色い粒子のようなものが浮いて、離れて。…これは、紛れもなく、エーテルだ。僕の周りから、極端に多く、溢れるように出てくる。

 

「やはりか」

 

 青衣が何かを確信したようなことを言う。

 

「ただの勘で合った故、言わぬようにしていたが、お主…エーテルの制御に才能があるようじゃな」

 

 エーテルの、制御。僕のエーテル適性率は一般的なホロウレイダーより少し高いくらいな物なのだが、そうなのだろうか。

 

 そう思ったことを知っているかのように、青衣が話を続ける。

 

「制御と適性は全くの別物であるぞ。適性はシンプルにどのくらい侵蝕されにくいかを表すが、制御が上手いというのは、エーテル存在下での意識の保ち方や、エーテルの操作のことを指す」

 

 …冷静に考えれば、僕は顔の半分まで侵食されても会話が成立していた。そういう才能がないと、あれはできない芸当だったのかもしれない。

 

 「そこで提案なのであるが…お主、エーテル属性の音動機の加工方法は知っておるかの?」

 

 知らない、というふうに返すと青衣さんは

 

 「エーテルをそのまま当てて、馴染ませれば出来る。エーテルは、そこらじゅうにあるであろう?」

 

 なるほど。つまり青衣の意見をまとめるとこうだ。

 

 『即席でエーテル属性の音動機にしようぜ!』

 

 まーじで言ってやがるのか。

 

 「まじであるぞ」

 

 「…勘が良すぎるっていうのも大変ですね」

 

 心をさらりと読まれたところで、やるしかないのでエーテルを探す。この近くにある、エーテルが一番つくられてそうなモノ………

 

 「そこのエーテル鉱石などが狙い目であるな」

 

 青衣が鉱石を遠目で物色しながら呟いたのに、僕は気づいていながら目線を合わせなかった。僕は走り始めた。

 

 「!?」

 

 青衣が驚くのも無理はない。だが、あんな鉱石なんかよりも、ずっとエーテルを発し続けているものがある。

 

 「こいよ、花カス」

 

 目の前に集まってくる、大量のエネルギー弾。これこそ最高の、エーテルの集合。エーテルの塊であるそれらの中に僕は躊躇なく音動機を投げた。

 

 すんでのところでエネルギー弾を避けながら、エネルギー弾を正面から受けて色がすっかり変わった治安局配布の音動機を拾う。

 

 「うおっ…」

 

 手に握った瞬間、腕が少し侵蝕されたような感覚になる。懐かしい感覚だ。それを腰にセットし、肌に密着させることで使用可能にする。

 

 「これに、指向性を持たせる…」

 

 もっとエーテルがいる。たくさんのエーテルを一点に溜めて、それをぶっ放す。であれば…

 

 「体を媒介にして、大気中のエーテルを回収する」

 

 これができるのはきっと僕だけだ。だって、大気のエーテルが自分の体の表面を侵蝕していく感覚を正確に覚えていなければならないから。

 

 「こっちは顔半分まで侵蝕されたことあるんだよ…」

 

 思い出せ。体を侵蝕されて、まるで波が押し寄せるみたいに、表面をエーテルが伝っていく感覚を。

 

 僕の体の表面にエーテルがついていく。ついていく度、忌々しい感覚が蘇る。

 

 「Aaあ、重…!!」

 

  僕の視界に花カスの取り巻きが見える。まずいかと思ったが、それらは全て一瞬にして空中から叩き落とされた。

 

 「咄嗟の判断力と大胆さには本当に舌を巻かされるな、お主は。その力によるものかと思っておったが、元の気質であったようじゃの」

 

 青衣だ。僕の前に立って、上手く攻撃を誘導してくれている。

 

 体を走る蝕まれる感覚。これを、指先に集中させていく。

 

  鉱石が体を埋め尽くし始める。それも、ものすごいスピードで。指先に集中し切れず、溢れた分だ。

 

 「ハル…!!」

 

 青衣の瞳にブレが映る。そういえば、僕が侵蝕されきった状態から生き残ったこと、まだ言ってなかったっけ。

 

 だが。

 

 無理をしたおかげで、エネルギーは溜まったと思う。

 

 

 指を銃の形にする。やるなら一撃だ。一度深呼吸をして、声を出す。

 

 「青衣、退いて!!」

 

  青衣が戦線離脱すると共に、指先に、巨大なブラックホールが発生した。それは次第に大きくなり、周りのコンクリートを吸い込んでいく。

 

  最大まで大きくなったかと思われた瞬間、ハルは呟いた。

 

 「蝕め」

 

  轟音が鳴り響く。周りの物体を削りながら、その弾丸は、花カスに着弾した。

 

  エーテリアスの巨体が引き寄せられる。質量など関係ないかのように。

 

 「…お前だって、元はなかったものだ。僕だって、この世界には本当はいなかった。…だけど、それはみんなそうだ」

 

 「お前も元は人だったかもしれないと思うと、こうしたくない気持ちもある。だけど、それ以上に僕は助けたい人がいる」

 

  

 「だから、ちゃんと遺恨が残らないように、片付けはする。元々なかったものを、元々なかったようにするんだ…」

 

 引力という、誰もが抗えないその力に、大いなる化け物もまた。

 

 

 「ゼロ・トゥ・ゼロだぜ」

 

  吸い込まれてしまった。

 

 

 「ハル。お主もそういう時期なのは理解できる故、あまり言いたくはないが、本体の核らしき部分、取り巻きが持って帰ってしまったようだぞ」

 

 「えっ」

 

 僕の日本での死亡年齢も青年くらいだからかっこいいこと言いたくなってしまったという恥ずかしさは無視をしつつ、花カスを取り巻いていた虫のような蜂のような奴らのうちの一匹が、明らかに核っぽく輝いている球体を持って帰っているのを見つけた。

 

 「殺し切れてない...ってこと?」

 

 実際、いつものように黄色い粒子になって消えたわけではないし、多分本当にあれは生きてる。あれだけ言っておいてやり切れてないのか、恥ずかし。

 

 「再生するであろうな、アレであれば」

 

  仕留め切れなかったショックと、先ほどの「侵蝕を自分から起こす」という無理をしたために、僕の鉱石の侵蝕は、またしても顔の近くまで、数秒で上がってきてしまった。

 

 途端に息をするのが苦しくなる。視界が黒で埋まる。

 

 

 ギャグのような雰囲気は一転、青衣が焦った顔で手を伸ばしている風景と共に僕の意識は薄れていった。

 

 

 ×280

 

 知ってる天井だ。

 

 紛れもなく、一月ほど生活し続けた、ルミナスクエア近くの病院の天井。

 

 「...青衣」

 

 ベッドから体を起こした瞬間見えたのは、ベッドの横に置いてあった椅子でスリープモードになっているであろう青衣だ。

 

 だが、僕が名前を呼んだのをきっかけとしてなのか、突如目を覚ました。

 

 「ハル!!」

 

  青衣は起きたかと思えばたちまち走り出して、僕に抱きついてきた。

 

 「んぇっ!?」

 

 そうはならんやろ、の詰め合わせを喰らっていると、

 

 「馬鹿者...!大馬鹿者め...!」

 

 青衣がボロボロと泣き出してしまった。ぽかぽかと僕の体を拳で叩くが、ボロボロの体には結構なダメージだった。こういうの普通は全然痛くないだろ。

 

 「我をどれだけ心配させれば済むのだ、本当に...!」

 

 僕も口を開ける。

 

 「...青衣、やっぱり機械として扱えってのは無理があるよ」

 

  ずっと思っていたが、これで確信した。合理性だけを詰め合わせた機械なのであれば、涙なんて機能はあるだけ無駄なのだ。洗浄機能を代わりにつければいい。

 

 「人のために泣ける機械なんて、それは人と同じじゃないか!」

 

  頑なに「自分は機械だ」と卑下し続ける青衣に僕はそう言った。

 

 「我は、泣いていたのか...」

 

 今更気づいて涙を拭き始めた青衣。ちょっとバカらしくて笑いが漏れる。傷に響いて痛い...。

 

 「泣き顔を笑うでない...!」

 

 拭いても拭いても溢れる涙を見ながら、僕は笑顔を零さざるを得なかった。

 

 数分ほど青衣は泣いていた。青衣は僕ほど思い出を僕と重ねたわけじゃないのに、そこまで心配してくれるとは思っていなかった。

 

 「…どうしてくれるのだ、本当に…!!お主の手に刻まれた数字を視界に入れるたび、心が締められる思いなのだぞ…!」

 

 僕は何も言えなかった。今後もこうなることは、目に見えていたから。

 

 「…だが、それでも、我は今、お主が生きてくれて嬉しい」

 

 言葉を紡ぐ度、青衣の瞼から涙がこぼれる。もっと怒られると思っていたのだが、これは予想外だった。

 

 そこで、ドアを開ける音が響いた。

 

 「後輩くん、青衣を泣かせちゃダメじゃない」

 

 病室のドアを開けて入ってきたのは、ネズミのシリオンであろう女性だった。特筆すべき特徴があるとすれば、

 

 怪しい!!

 

 

 「アタイはジェーン。姉さんって読んでくれていいわよ、後輩くん」

 

 「ジェーンさん初めまして。「姉さん」は呼べたら呼びますね」

 

 太腿を撫でるような蠱惑的なポーズをとりながらジェーンさんはこう言った。

 

 「いけず」

 

 あー、これは7割くらいの男性は落ちますね。僕は痛みでそこに意識を向ける余裕がないからノーダメージだけど。

 

 ジェーンが入ってきたのを見て、咄嗟に後ろを向いた青衣。

 

 「ジェーン...お主暇ではないであろう」

 

  後ろを向いたところで体裁保たれてないよ青衣。

 

 「事の顛末を伝えにきたのよ、どうやってあの状況から病院までやって来れたのか、後輩くんも気になるでしょ?」

 

 

 

 

 「アンタが言ったくらいじゃあ治安局の対応は早くならないわ。もっと大胆な手段を取らないと」

 

 治安局に応援要請を送ろうと奔走している朱鳶のところにやってきたのはジェーンだった。

 

 「…でも、他に手段は」

 

 「あるわ」

 

 ジェーンの尻尾が朱鳶の前に現れる。その先端には、何かのカギが引っかかっていた。

 

 「ちょっと鍵を貰って、取ってきたわ」

 

 ジェーンが見せたのは、零号ホロウのキャロットだった。本来は機密情報として保管されているはずのものである。

 

 「まさか紙の資料で保管してると思わなくて苦戦したけれど、これで条件は揃ったんじゃないかしら?」

 

 朱鳶の思考に、一瞬「ルールを破っていいのか」というものが挟まる。だが、そんなことを言っていられる事態ではないのは事実だ。

 

 「探す途中でここの通信管理室も見てきたから、今ならスマートフォンから監視カメラを一時的に落とせるわよ」

 

 私がジェーンの提案に乗るかも分からないのに、彼女はここまでやったのか、と思う。

 

 「ありがとうございます、ジェーン。すぐにやりましょう」

 

 

 零号ホロウに入ってからは、朱鳶は青衣の信号を頼りに高速で探索を進めていった。

 

 「…朱鳶、青衣の信号が届かなくなったわ。運が良ければ侵蝕症状で届かなくなっただけ。運が悪ければ…」

 

 どうにか戦闘の跡を見つけることができた朱鳶は、それを頼りに道を辿る。そして、その道中で遠目から捉えたのは。

 

 「青衣先輩!!」

 

 ハルを肩に抱えながら、引きずりつつも歩いてくる青衣先輩だった。

 

 「我より先に、ハルを…!」

 

 今まで見たことがないほど疲弊した顔をする青衣先輩。確かにハルの状態は、最悪と言っていいほど酷かった。

 

 (侵蝕の症状が進み過ぎている…!!)

 

 身体中を埋め尽くすエーテル物質。侵蝕が進んだ後の人の様子は何度か見て来たけれど、一番酷かった。そうやって私が動揺している内に、

 

 「アタイの方が速いから、アタイは先に後輩くんを背負ってここを抜けちゃうわ」

 

 ハルを背負ったかと思えば、そう言い残してすぐさま走り去るジェーン。こういう時には、本当に頼りになる。

 

 「青衣先輩も、行きますよ…!」

 

 肩を貸しながら、私も青衣先輩を届ける必要がある。きっと私の想像を絶する戦いがあったのだろう。

 

 「間に合って…!!」

 

 

 

  …つまるところ。僕を背負って出てくれたのはジェーンさんだったということになる。じゃあ、今朱鳶さんはどこへ?

 

 「朱鳶は、後始末に追われておるよ」

 

 うわあ、申し訳ない。僕何日くらい寝てたんだ?

 

 「7日ほど。お主が寝ておる間にあのエーテリアスは『ニネヴェ』と名付けられ、我の戦闘データも抜かれておる。とは言っても、途中からは侵蝕が酷くて記録がなかったが」

 

 ニネヴェ…ずっと思ってたけど、ここではちょこちょこ古代文明やら神話やらが由来のものを見かける。ニネヴェだって、都市の名前だ。

 

 古代アッシリア王国の首都…世界史選択で本当に良かった。

 

 なんてことを思っていると、ジェーンさんが目を丸くしたようになっていた。

 

 「青衣…アンタ、なんで今後輩くんの言いたいことを読み取れたのかしら」

 

 あれ?もしかして直前の会話、僕は一言も発してないのか?

 

 「ふふふ…それには人生200回分くらいの深い理由があってだな…」

 

 ジェーンさんは僕がやり直してること知らないでしょ。伝わらないよ。

 

 「アタシが思ってるより、アンタ達はずっと仲がいいみたいね…」

 

 呆れたような表情をしながら、ジェーンさんは話を続ける。

 

 「後輩くん。そういうわけで、多分この後、ニネヴェとの戦闘について、いろんな人から山ほど質問をされることになると思うから、よろしくお願いするわ」

 

 …すごい嫌な予感がする。僕の体はまだ治ってないんだけど。

 

 「治安局だけじゃなく、対ホロウ6課や政府の要人、零号ホロウの研究者に…場合によっては虚狩りも来るであろうな」

 

 僕の嫌な予感を読み取ったかのように青衣が言う。

 

 …寝てやろうかな。

 




青衣さんがちゃんと今まで戦った意味を与えちゃったせいで、主人公がもうどうやっても心が壊れない鉄人になっちゃいました。あーあ。

 うちの青衣が可愛くなってきた気がする。ここまで絆深くなったんならとっとと付き合っちゃえよ!
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