米イラン核協議、継続の方針 5回目協議は「最も専門的な会議」に 対立解消なお課題

(左から)イランのアラグチ外相(左)と米国のウィットコフ中東担当特使(AP=共同)
(左から)イランのアラグチ外相(左)と米国のウィットコフ中東担当特使(AP=共同)

【カイロ=佐藤貴生】イランの核開発を巡る米国とイランの協議が23日、オマーンの仲介によりローマで行われた。4月中旬に始まった協議は今回で5回目で、今後も継続される見通し。

イランはアラグチ外相、米国はウィットコフ中東担当特使が双方の代表団を率いた。アラグチ氏は「最も専門的な会議」の一つだったとし、合意に向けて互いに提案を行ったと述べた。国営イラン通信が伝えた。

イランは核開発転用が可能になるウラン濃縮活動の一定の制限は許容するが、貯蔵している高濃縮ウランの国外移送やミサイル開発の制限は拒否する意向と伝えられる。米国が科した対イラン制裁解除の問題と合わせ、対立を解消して歩み寄れるかが焦点になっているようだ。

米CNNは20日、イスラエルがイランの核施設の爆撃を準備していると報じた。イランに対して過度に譲歩しないよう米国を牽制(けんせい)する狙いもうかがえる。

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