介護、障害者福祉、医療のグレーゾーン
筆者は、サンウェルズなどと同様に医療依存度の高い入居者向けの住宅事業を手掛ける、中堅企業経営者に取材した(以下、仮名を佐藤さんとする)。
取材に応じた佐藤さんは開口一番、「いじめないでくださいよ。報道の影響で、厳しくなりすぎれば、我々の事業が立ちゆかない」と苦笑した。
話を聞くと、不正が相次ぐ背景には、介護、障害者福祉、医療という3つの制度を組み合わせることによるグレーゾーンの存在があるようだ。
佐藤さん自身は、正当な範囲で公金を得ているので、後ろ暗いところはないという。サンウェルズなどで指摘された点については、「ルールを逸脱した、明らかにアウトといえる運用もある」と述べた。
そこには、公的支援の適切活用と、制度逸脱による収益増という欲求がせめぎ合うような構図がある。同じサービスを提供していても、その位置づけを少し間違えると、不正になりかねない。さらには、意図的に不正を選ぶ者も出てくる。
ネットスラングなどでは、善人だったのに悪人に成り下がってしまうことを「闇堕ち」という。医療や介護は本来、聖職とされることもあるのに、悪さをする輩が生まれることがある。まさしく闇堕ちである。