沖縄 本部町 高速ジェット船住民説明会 クジラ衝突懸念の声

高速ジェット船の就航が計画されている本部町で住民への説明会が開かれ、参加者からはクジラとの衝突を懸念する声が相次ぎました。

「久米島オーシャンジェット」は那覇と本部、那覇と久米島を結ぶ2つの航路で、ことし11月から高速ジェット船を運航する計画です。

就航先の1つで、沖合でのホエールウォッチングが盛んな本部町では、22日夜、住民への説明会が開かれ、およそ30人が参加しました。

この中で「久米島オーシャンジェット」の下地幹郎会長などは、冬から春にかけて沖縄近海に回遊してくるザトウクジラと高速ジェット船との衝突を避けるため、クジラの親子が集まりやすい水深が200メートルより浅い海域では時速65キロ以下まで減速することや、ドローンや監視船を活用してクジラの位置を確認することなどの対策を講じると説明しました。

このあとの質疑応答で、複数のホエールウォッチングの事業者からは、水深が200メートルより浅い海域以外でもクジラが頻繁に見られるほか、生まれたばかりのクジラは水面に浮いていることが多いとして、船との衝突を懸念する声が相次ぎました。

これに対し下地会長は、今後さらなる対策を検討するとした上で「水深が200メートルより浅い海域以外でも対策を講じることになると、経営上、成り立たなくなってしまう。これだけ妥協し経費をかけてクジラとの共存を考えている私たちの経営判断もぜひご理解いただきたい」と話しました。

ホエールウォッチング事業を営む男性は「クジラとの衝突への対策を考えているという好印象は受けました。ただ、不十分な部分も多いと感じていて、クジラが回避行動をする前に船が来てしまうのではないかという懸念が大きいです」と話していました。

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