ソ連 RankIII 重爆撃機 Pe-8
解説
概要
アップデートで追加されたソ連のRankIII爆撃機。四発のエンジンを搭載した重爆撃機である。
未開発状態でも、50kg・100kg爆弾をそれぞれ40個運べる程の桁外れな搭載量を誇る。
機体情報(v1.53)
必要経費
| 必要研究値(RP) | 26000 |
|---|---|
| 機体購入費(SL) | 110,000 |
| 乗員訓練費(SL) | 32,000 |
| エキスパート化(SL) | 110,000 |
| エース化(GE) | *** |
| エース化無料(RP) | *** |
| バックアップ(GE) | 60 |
| 護符(GE) | 1,100 |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 4.3 / 4.3 / 5.3 |
| RP倍率 | 1.54 |
| SL倍率 | 1.5 / 3.4 / 4.4 |
| 最大修理費(SL) | 1100⇒1413 / 2350⇒3019 / 4590⇒5898 |
機体性能
| 項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
|---|---|
| 最高速度(km/h) | 398⇒445 / 387⇒402 |
| (高度5900m時) | |
| 最高高度(m) | 10500 |
| 旋回時間(秒) | 36.9⇒35.1 /37.6 ⇒36.0 |
| 上昇速度(m/s) | 3.5⇒*** / ***⇒*** |
| 離陸滑走距離(m) | 1500 |
| 最大出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 離陸出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 毎秒射撃量(kg/s) | - |
| 燃料量(分) | min43 / 45 / 60 / max146 |
| 銃手(人) | 5 |
| 限界速度(IAS) | 535 km/h |
| フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)480 km/h, (離陸)380 km/h,(着陸)280 km/h |
| 主翼耐久度 | -3G ~ 3G |
武装
| 分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 |
|---|---|---|---|---|
| 機銃 (単装) | 20mm ShVAK | 2 | 430 | 胴体上部 胴体尾部 |
| 機銃 (単装) | 12.7mm ブレジン UB | 2 | 400 | 両主脚後部 |
| 機銃 (連装) | 7.62mm ShKAS | 1 | 1500 | 機首 |
弾薬
| 武装名 | ベルト名 | 内訳 | 費用(SL) |
|---|---|---|---|
| 20mm ShVAK | 既定 | FI-T/HEF | - |
| 徹甲弾 | AP-I/FI-T | 40 | |
| 空中目標 | AP-I/FI-T/HEF/HEF-I | 40 | |
| 12.7mm ブレジン UB | 既定 | T/AP/IAI | - |
| 徹甲弾 | API-T/AP/AP-I(c) | 30 | |
| 汎用 | API-T/AP-I | 30 | |
| 7.62mm ShKAS | 既定 | T/Ball/AP-I/AI | - |
| 徹甲弾 | AP-I/API-T | 70 | |
| 汎用 | API-T/AI | 70 |
追加武装
| 分 類 | 名称 | 搭 載 数 | 影響【AB/RB/SB】 | 費用 (SL) | 搭載条件 | 備 考 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
| B | 50kg | 40 | -7.9/-7.9/-7.9 | -1.3/-1.3/-1.3 | +1.2/+1.2/+1.2 | - | - | - |
| B | 100kg | 40 | -14.4/-14.4/-14.4 | -2.5/-2.5/-2.5 | +2.5/+2.5/+2.5 | 230 | - | - |
| B | 250kg | 12 | -7.2/-7.2/-7.2 | -1.8/-1.8/-1.8 | +1.7/+1.7/+1.7 | 430 | Der-13Pの開発 | - |
| B | 500kg | 8 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | 900 | Der-19Pの開発 | - |
| B | 1000kg | 4 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | 900 | Der-20Pの開発 | - |
| B | 5000kg | 1 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | 230 | Der-20Uの開発 | - |
機体改良
| Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
|---|---|---|---|---|
| I | 胴体修理 | 1,500 | *** | *** |
| ラジエーター | ||||
| 12mm銃座用弾薬ベルト | ||||
| Der-13P*1 | ||||
| II | コンプレッサー | 1,700 | *** | *** |
| 機体 | ||||
| 新しい12mm銃座用機関銃 | ||||
| Der-19P*2 | ||||
| III | 主翼修理 | 1,500 | *** | *** |
| エンジン | ||||
| 7mm銃座用弾薬ベルト | ||||
| 20mm銃座用弾薬ベルト | ||||
| Der-20P*3 | ||||
| IV | インジェクター交換 | 1,900 | *** | *** |
| カバー交換 | ||||
| 新しい7mm銃座用機関銃 | ||||
| 新しい20mm銃座用機関銃 | ||||
| Der-20U*4 | ||||
カモフラージュ
派生
過去の修正
- △△
- △△
- △△
特徴
ゲーム内2番目になってしまった5t爆弾を搭載可能である。
画像の機体下部に爆弾槽に入りきらない5t爆弾を確認できる。
- 機動面
見た目に違わず速度は低く、ソ連らしく高高度性能も控えめ。機体が高度4000mを超えるとWEPも作動しなくなる。その代わり、大きな翼のためか旋回性能は滅法良い。昇降舵の効きも良く、単純な一撃離脱なら十分回避できるほど。但し揚力過多気味のお陰か方向転換時に機首が持ち上がる独特の癖があり、安定性は決して誇れるものではない。低速域になると更に悪化し、着陸態勢に入ったらもう操縦できない。アプローチは余裕を持って行うのが良い。高揚力により比較的速度が遅くても離陸できる。また翼の強度はそこまで高くない為、無理に旋回を行おうとすると簡単に折れてしまう点にも注意が必要。 - 防御面
防護機銃は真上と下方を除き、そこそこの範囲をカバーできる。機体尾部と上部は20mm機関砲、両翼内側(機体寄り)のエンジンナセル後部に設けられている機銃座は12.7mm、前方は7.62mm(連装)と比較的重武装である。特に、真後ろでは7.62mm機銃を除いたすべての機銃の射線が通るため、(真後ろで)張り付いて撃ち落とすのは自滅行為に等しい。けれど、下部に潜りこまれて突き上げをされると機銃が封じられる上に被弾面積が大きいことも相まって落とされやすい。この翼面積から来る大きな被弾面積は他の場面でもネックになる。
なお、燃料タンクは大型機の例に漏れず大きいが、間隔が広い為、意外と燃え移らずに消えたりする(無論、燃える時は燃えるが)。 - 爆装
先述した通り、最初から大量の爆弾を運べるため、小基地があっという間に蒸発する。特に、5t爆弾は加害面積も大きく、戦車の固まりに落せば大量に撃破できる。また、搭載爆弾によっては爆弾が機外懸架と機内懸架に別れる。機外懸架→機内懸架の爆弾の順に落とされるのだが、ABでは機外懸架の爆弾は1つずつ落ち、RB&SBでは左右同時に落ちるので注意。
立ち回り
【アーケードバトル】
鈍重であるため対地攻撃にはもっぱら向いておらず、基地爆撃で戦果をあげるとよい。6000mほどまで上昇すればひとまずの安全高度といえるため、まずは迂回上昇で高度を稼ぐのが基本となる。5t爆弾であれば小基地は一撃で壊すことができる。3機ほどいれば飛行場破壊も狙えるだろう。常に敵を避けるように行動し、狙われないよう立ち回るのが大切である。敵の機種にもよるが一機程度なら相手取ることも可能。
【海戦】
5t爆弾は至近弾でも駆逐艦を撃沈することができるため上空まで上昇しきってしまえば、一方的に対艦攻撃ができる。
【リアリスティックバトル】
重爆撃機として爆装量を生かし基地爆撃を行うのが基本となるだろう。小基地爆撃の際には1t爆弾×4、もしくは500kg爆弾×6の爆装がよい。どちらがよいかはBRやマップで判断をする必要がある。飛行場爆撃の際には5t爆弾で滑走路にどでかいクレーターをつくってやるとよい。
爆装面は豊富な本機だが、重爆らしく上昇力、速度ともに欠けており、安全に爆撃ができる高度まで上がるのは厳しい。またこのBR帯では敵戦闘機には充分な上昇力があり、一度目をつけられればたとえ迂回上昇でかなりの高度ををとっていても逃げ切るのは困難を極める。後ろにつかれた場合、速度差がそこまでない状況ならば勝機はある。旋回性能を生かし、常に相手を後ろ下方に捉えるようにするとよい。ただしドイツ機などの重武装の機体に狙われるとひとたまりもない。本機で基地爆撃を行うのであれば、雲に紛れたり、大きく迂回をするなど敵に捕捉されない立ち回りが必要となる。
空RBではかなり扱いにくい本機だが陸RBでは5t爆弾の威力を生かし、たった一つの爆弾で戦局を変えることもできる。5t爆弾まで改修を済ませたら残りは陸RBで進めるのも手だろう。
【シミュレーターバトル】
実装当初はランク3ECに大量投入され、強力な銃座と爆装、20㎜の榴弾に抗甚する打たれ強さで猛威を振るった。しかし暴れ過ぎたのかBRが急上昇し、ランク4に隔離された。現環境のECでは基地爆撃のチケット削り量はほぼゼロであるため、味方に貢献しようと思うと小基地を狙いに行くしかない。以前は密雲マップがあったがこれも削除されたので、迎撃を受けるリスクは高い。そこで、あらかじめ戦闘機に乗って敵戦闘機を徹底的に排除しておき、敵チームが抜けて人数が少なくなった時点で最後の止めとして出すのが良いだろう。
史実
Pe-8はソ連のツポレフ設計局が開発した大型爆撃機。なぜペトリヤコフ(Pe)になっているかは後述。
1934年半ば、ソ連空軍は1930年初期から運用してたTB-3の後継となる新型大型爆撃機の要求をした。A・N・ツポレフはこれに答える形で"ANT-42(TB-7)"を構想した。この機体は舵以外を全金属製とした中翼単翼大型爆撃機で、エンジンはM-100(1100馬力)を4基、内側のエンジン2基には主輪を半引込式で収納し後部にはエンジンナセルと一体化した後方射撃用の銃座を設け、ラジエーターはエンジン2基分をまとめて内側エンジンに顎状に設置する奇妙な方法が採られた。これだけでも十分奇妙だが、胴体にはエンジンのタービンで駆動するATsN過給機を装備する予定があったので、計5つのエンジンで飛行する機体となるはずだった。しかし、試作2号機からは過給機付きのエンジン(AM-35)の入手に目途が立ったので、計4つのエンジンとなった。武装は機首と尾部、胴体上部に銃座を設置、爆弾は近距離であれば最大4tまでで遠距離は1tまでだった。1939年にTB-7として、量産前型が5機製造された。エンジンはAM-35である。
だがここからPe-8はエンジンに悩ませられる事となった。まず第一に、過給機付きのAM-35が期待外れの性能で、すぐさまディーゼルエンジンのACh-40に換装したが今度は信頼性が低く、AM-35Aに換装、次いでACh-30Bに換装するなどのとっかえひっかえの状態が続いた。量産型が前線部隊に配備されたが、ベルリン夜間爆撃に向かった18機の内、僅か半数しか目標に到達できなかった。その後、またエンジンをASh-82FN(1700馬力)に換装したが、このようなトラブルが続いたおかげで、生産数は数10機から数100機程度に留まった。しかしPe-8はそれでも1942年~1943年まで爆撃を行い、43年の冬には5t爆弾の"FAB-5000"を搭載し精密爆撃を行った。1942年にはモスクワからワシントンまでの長距離飛行も行った。この様に、性能が疑問視されていたため積極的に使われることは少なく、終戦時には30機程が残存していた。これらは新型エンジンの試験機(テストベット)や北極基地建設の連絡機として使われた。
因みにペトリヤコフ(Pe)になったのは、開発途中からペトリヤコフが参加し、ペトリヤコフの今までの功績などを称える意味でこうなった。なお、ツポレフはスターリンから不興を買い続け、獄中でTu-2を設計させる程待遇が悪かった。一方でペトリヤコフはスターリンのお気に入りに近く、ペトリヤコフが事故死した際には激怒し、徹底した原因究明と責任追及(粛清)を行うほどだった。
参考(出典):光人社NF文庫 WWIIソビエト軍用機入門 著.飯山幸伸
小ネタ
WT内の爆撃機にしては珍しく、キャノピーが開くコックピット視点はないが…1.65アプデによりコックピット視点が簡易ながら追加されました。それと、操縦士と副操縦士が縦に並ぶ特殊な構造をしている。
外部リンク
Pe-8 - with developer's answers
Petlyakov - Chronicle of a Dive Bomber
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
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