《6300万円以上の補助金交付》トー横支援「日本駆け込み寺」事務局長がコカイン所持容疑逮捕で“薬物の温床疑惑”が浮上 代表理事が危険視していた「女性との距離」
仕事に熱心すぎた容疑者
「元々ライターだったのが、ボランティアとして事務所に来るようになりました。掃除から始まり、彼は広告物とかデザイン系の仕事もできたので、そういったことも担当していました。 そして相談の仕事も3年くらい前から受け持っていました。 彼は全てにおいて注力しすぎる傾向はあって。睡眠を削って深夜まで対応したりしていたので、『自分が壊れたら本末転倒でしょ』と、何度か指導したことはありました」 容疑者と毎日のように顔を合わせていた清水代表理事だが、薬物との関係は初耳だったという。 「薬物をやるような人間には思えなかったです。今話題になっている風営法改正に関連して、彼は関係各所と連絡を取り合ったり、大使館に事情を説明しに行ったりと忙しい日々を送っていました。それと併行して、40〜50件くらいの相談に乗っていました。弁護士事務所に相談に行ったり、親身に親御さんの話を聞いたり……。相談者の女性のメンタルケアにも積極的でした」 「熱心な相談員」として、同僚からも相談者からも信頼されていたという容疑者。しかし気になる点もあったという。
「玄から『女性との距離が近すぎる』と注意があったことは把握しております」(清水代表理事) 容疑者の活動は行政も全面的にバックアップしていたようだ。
約6300万円の公金が交付
「社会からの関心が高いだけに、新宿区も東京都もトー横キッズをめぐる問題意識は強い」と話すのはある新宿区議だ。区議らが、トー横の現状を把握するために、日本駆け込み寺に対するヒアリングも行われてきたという。 「日本駆け込み寺には、多くの情報が集まっており、行政も積極的に関わりをもっています。言い換えれば、駆け込み寺は新宿区と東京都に“深く食い込んでいる”、とも言えます」(新宿区議) NEWSポストセブン取材班が担当者に確認したところ、新宿区は2022〜2024年度に歌舞伎町安全・安心対策助成金として50万円、子ども未来基金として202万円を交付。東京都は若年被害女性等支援事業の枠組みで、2023年度に3030万円、2024年度には3135万円を日本駆け込み寺に交付していたことが分かった。 「多額の税金が投入されていた駆け込み寺が、違法薬物の温床となっていたとなれば、行政としても対応せざるをえないでしょう」(前出・大手紙社会部記者) 吉住健一新宿区長は自身のXで〈個人の行為であっても相談者を関わらせたとすれば非常に重大な事態です〉〈正確な情報収集と現時点での連携停止を指示しました〉と投稿。警視庁は5月22日、駆け込み寺を家宅捜索し、実態解明に向けて捜査を進めている。
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