子育て女性の4割が退職検討 男性の7割「妻に正社員として勤務望む」
マイナビは21日、育児と仕事に関する調査結果を発表した。子育て中の女性のうち、育児を理由に退職を検討した人は4割だった。9割の女性が子育てをしながら正社員として働くことを希望するなか、休みを取りにくい環境などに課題を感じる人が多かった。妻が正社員として働くことを希望する男性は7割だった。
20〜40代で小学生未満の子供を持つ男女800人を対象に、インターネットを通じて調査した。このうち育休を経験した600人には取得日数などを聞いた。
退職を考えたことがあると答えた人の割合は、育休を経験した女性では41.3%、育休未経験の女性では38.0%だった。育休を経験した男性では33.3%、育休未経験の男性では18.0%だった。
理想の働き方に必要なことを聞いたところ、男女ともに「土日休み」と答えた人が最多だった。女性では次いで「育児に関わらず休みやすい環境(34.6%)」と答えた人が多かった。男性では残業の少なさを挙げた人が2番目に多かった。夫の育児への協力と答えた女性は33.0%、妻の育児への協力と答えた男性は20.7%だった。
育休の取得日数を聞いたところ、男性では3カ月未満が7割だったのに対して、女性では1年以上が6割だった。育休を取得する上で不安だったことを聞いたところ、男女ともに「収入の減少」と答えた人が最多だった。女性では社会とのつながりが減ること(22.3%)や、仕事の空白期間ができること(20.7%)と答える人が多かった。
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