神奈川県立の障害者支援施設、「愛名やまゆり園」で過去の虐待が疑われたことから、県が監査を実施し、利用者の人格を否定するような行為が7件あったことがわかりました。これを受けて県は運営する事業者に対し行政処分を決定しました。
3カ月の新規入所者受け入れ停止の処分となったのは県立障害者支援施設愛名やまゆり園を運営する社会福祉法人かながわ共同会です。
この施設ではおととし、当時の職員による入所者への傷害事件が発生し、第三者委員会が調査したところ、過去に虐待が疑われる事案があわせて38件明らかになりました。
これを受けて県は去年10月から監査を実施。 その結果、2017年度から2022年度の間に職員が利用者に「死ねよ」と別の職員の悪口を言わせるなど、利用者の人格を否定するような行為があわせて7件あったということです。
かながわ共同会が行政処分を受けるのは今回で2回目で、山下康理事長は「重く受け止めて引き続き改善に努める」といった趣旨の話をしていたということです。