「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。
私の散歩コースの一つに深大寺という古刹があります。なぜだか理由は分かりませんが、その境内を歩いていると、心が落ち着いてきて、周囲の人々がとても明るく元気で楽しそうな表情をしているのにも気づきます。
帰宅の途上で電車に乗りましたら、散歩の時にお見かけしたご婦人が偶然乗り合わせておられましたが、その表情を見て、びっくりしました。といいますのは、境内をお友達と歩いていた時のあの明るく爽やかな表情が消えていて、実に暗く、哀しそうな表情になっておられたのです。
心の拠り所というか、感受性の湧き出す出所、日々の生き甲斐の内容で、人の表情が激変するようです。ふと、キリスト様を思い出します。弟子たちと楽しそうにされている場面もあれば、共に涙を流されている姿もあり、最後には十字架上で息絶えていく壮絶な場面もあります。
そこでふと考えます。キリスト様は何を拠り所にして生きておられたのだろう、と。
聖書で確認していきますと、キリスト様の拠り所は父である全能の神様でした。そう考えていると私もキリスト様を拠り所にして難しい世の中を生きていけば、間違いはないなあ、とも思いました。更に聖霊様が弟子たちの上に注がれる愛の場面も心に浮かび、何とも言えない幸福感に包まれ、私の心は実に爽やかになりました。
今は亡き父母や親しかった友人の魂に触れたような喜びも感じ、とても幸せな今の自分に驚きもしました。
まだまだ、世界でも、この日本でも、哀しい場面をテレビでみますが、これからも愛である神様を拠り所にして、元気に明るく生きていこうと思いました。