ポルシェ買い取りの代金払わず…突然閉業 負債総額4億円、80人被害か
東京都内のある中古車買い取り業者が今週突然、破産の申し立てを行う予定だと一方的に公表しました。債権者は分かっているだけで80人、負債総額は4億円を超える規模に膨らんでいます。 【画像】中古車業者が経営破綻 ポルシェの高級SUV「マカンGTS」の買取代金766万円支払われず
■「どういうつもりか」警視庁に被害を相談
被害者Aさん 「全くこうなるとは思ってもなかったし、悲しいを超えて考えられないというか。その日はちょっと寝られなかった」 都内の買い取り業者に男性が引き渡したのは、ポルシェの高級SUV「マカンGTS」です。 しかし、代金の766万円は現在も支払われていません。男性は12日、比較サイトを通じて5つの業者に査定を依頼。買い取り金額が最も高いこの業者に決めました。 担当者に急かされるように翌日には契約を交わし、車を引き渡しました。しかし、一週間も経たないうちに届いたのは、信じられない書面でした。 受任通知書 「債務者は、合計約80名の債権者様に対し、約4億2160万円の多額の負債を抱え、速やかに破産申し立てを行う予定でございます」 破産の申し立てを行う予定だという一方的な通知でした。 被害者Aさん 「電話かけたり、メッセージを送っても反応ない。どういうつもりでやってるのかなって。本当に真面目に払おうと思って、最初から契約していたのか分からない」 男性は、警視庁に被害を相談しています。 比較サイトのレビューでは4.7という高評価。口コミも200件以上あったというこの業者。21日に本社を訪ねると、従業員の姿はなく、ポストには郵便物が残されたままでした。 複数人から相談を受けている自動車ジャーナリストの加藤久美子さんはこう話します。 「今年4月の頭ぐらいまでは、お金は振り込まれていたそうなので。査定を競り合った他の会社に話を聞いたら、あり得ない価格で買い取っていた」 車は戻ってくるのでしょうか? 「(業者の引き渡された車の一部は)名義も変わって、海外に輸出される予定になっている。そこまでいくと、取り戻すことは難しい」 (「グッド!モーニング」2025年5月23日放送分より)
テレビ朝日