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医師国家試験の話をしようか。 医師国家試験ってのは受験者の9割が受かる試験で、だいたい9割が受かるような点数に合否のボーダーが設定される相対的な試験だと言われている。 そして特殊なのが、合計得点がボーダーを超えていても「その選択肢を選んでしまうと無条件に不合格となる」という、“禁忌肢”って奴が存在する。 ほとんどの問題は5択で、マークシートに正解だと思う選択肢を1つ選んで塗り潰す方針なんだけど、いくつかの問題にこの“禁忌肢”が混ぜられていて、それを合計で3つまで選んでもセーフで、4つ禁忌肢を選んじゃうとその時点で不合格が決まる。 禁忌肢ってどんなものなのかってのは公式から発表されてないから正確にはわからないけど、普通に勉強してたら「あ、これは禁忌肢だな」ってわかるレベルで存在するので、普通はひとつも選ばずに試験を終えられる。 どんな感じなのかをパンピーでもわかるように再現してみよう。 【問】80歳男性、発熱で救急車で運ばれてきた。まずするべきことは何か? ①名前と生年月日を確認する ②体温測定する ③血液検査をする ④呼吸状態を確認する ⑤「甘ったれるな」と顔面パンチする どうですか? 正解の選択肢がどれなのかは置いといて、禁忌肢がどれなのかはわかるでしょ? 誇張なしで受験生にとってはこのレベルの選択肢が混じってるので、普通は禁忌肢なんて踏まない。禁忌肢4つも踏んで不合格なんてのは本当にアホすぎるので「禁忌キッズ」と呼ばれています。 たまに禁忌キッズをXで見かけますが、本当に気持ち悪いです。厚生労働省の胴元たちも苦笑いの「アホのかたまり」です。きっとXでチヤホヤされて背中に羽が生えたと思ってるんでしょうね。