スバルが出展したのは車ではなくヘリコプター 陸自に納入、人員や物資輸送 災害時も活躍

スバルが陸上自衛隊に納入しているヘリコプター「UH-2」の実物大模型=22日、千葉市美浜区(高橋寛次撮影)
スバルが陸上自衛隊に納入しているヘリコプター「UH-2」の実物大模型=22日、千葉市美浜区(高橋寛次撮影)

千葉市で開催されている防衛装備や兵器の見本市「DSEI Japan」で、大手自動車メーカーのSUBARU(スバル)は、陸上自衛隊に納入している最新鋭ヘリコプター「UH-2」を出展した。売上高のほとんどが自動車関連となったスバルだが、零式艦上戦闘機(零戦)のエンジンを開発した中島飛行機をルーツに持つだけに、「航空宇宙」部門でも存在感を発揮している。

UH-2は、スバルと米ベル・テキストロンが共同開発した民間向けヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を基に、陸自向けの仕様にした機体。スバルの航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(宇都宮市)で生産されている。令和4年5月に量産初号機の初飛行を実施。陸自から54機の受注が決まっており、一部はすでに納入されている。

スバルが陸上自衛隊に納入しているヘリコプター「UH-2」の模型の操縦席=22日、千葉市美浜区
スバルが陸上自衛隊に納入しているヘリコプター「UH-2」の模型の操縦席=22日、千葉市美浜区

多用途ヘリとして、主に人員や物資の輸送、消火活動、救助、緊急医療などに使われる。最大乗員数は、操縦者を含め15人。担架なら3人分を運べるという。ホバリング(空中停止)中にレンジャー隊がロープで降下するなど、さまざまな使い方ができる。

スバルが130機を納入した多用途ヘリ「UH-1J」は、東日本大震災などの災害対応で飛び回った。映像伝送システムにより、上空からの撮影で被害状況を把握したほか、被災者の救助や患者の搬送、物資の輸送などにフル回転。UH-2はその後継機として、災害対応での活躍も期待されている。搭載可能な重量はUH-1Jの4763キロに対して5534キロ、航続距離は524キロが669キロとなり、基本性能が向上している。

DSEI Japanは23日まで、千葉市美浜区の幕張メッセで開催される。スバルのブースには、プロペラや尾翼の部分を除いたUH-2の実物大模型が置かれている。

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